夏色の大室山 周回（西丹沢VC〜犬越路〜大室山〜加入道山〜白石峠）

2021年07月20日(火) [日帰り]

• GPS: 08:45
• 距離: 16.7km
• 登り: 1,667m
• 下り: 1,663m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:29
• 休憩: 1:15
• 合計: 8:44

距離 16.7km 登り 1,667m 下り 1,664m

5:53 西丹沢ビジターセンター
6:00 ツツジ新道入口
6:19 6:20 用木沢出合
7:36 8:05 犬越路
8:18 大杉丸
9:47 9:52 大室山・犬越路分岐
10:24 大室山
10:32 大室山・犬越路分岐
11:06 11:07 破風口
11:22 11:30 前大室
11:33 11:34 馬場峠
11:43 加入道避難小屋
11:47 加入道山
11:53 11:54 1345m分岐
12:01 12:17 白石峠
12:41 12:42 篠大慈沢
12:57 白石滝（大理石の滝）
13:13 13:23 ザレノ沢
13:43 13:44 大石沢
13:48 トリキ沢
13:55 水元沢
14:05 手沢
14:09 用木沢出合
14:29 14:30 ツツジ新道入口
14:37 西丹沢ビジターセンター
14:37 ゴール地点

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

西丹沢VCに駐車（無料）
開始時は他に1台、下山時は他に5台ほど。

コース状況／危険箇所等

まとめ記事はこちら！
https://bit.ly/3kQduzg

眺望はなくマイナーな山であるため人は少なめ。平日ということもありすれ違った登山者は2名のみでした。

しかしながら沢の遡行、渡渉、稜線歩きや植物と、山好きには好かれるルートでしょう。やや厳しい傾斜や危険地帯を含み、山頂の眺望が悪いため初心者にはお勧めしません。

山慣れした人には危険というほどの場所はありませんが、沢ルートなので水量が多い時は避けたほうが良いと思います。

周回ルートですが、犬越路→白石峠周り（左回り）の方が歩きやすいルートではないかと思います。左回りの場合、後半が長いものの傾斜がゆるく林道歩きが多いため、疲れていても右回りより歩きやすいと思います。

■西丹沢VC〜用木沢出合
舗装林道歩き。危険箇所無し。

■用木沢出合〜犬越路
用木沢を渡渉を繰り返しながら遡行し、源流まで。そのまま谷を犬越路まで上り詰めます。前半は歩きやすい桟道、しっかりした歩道が整備されているエリアですが、栄えていたのは昔で古い構造物となっており、部分的には崩落や落石に注意が必要です。
堰堤を高巻きしながら越えるエリアを過ぎると沢は左に。このコースの佳境とも言える最大の登りが立ちふさがります。崩落により一部歩きにくいエリアや危険地帯もあり。また水量が多い時は危険な路になるでしょう。
源流を過ぎると傾斜は次第に厳しくなり、登り詰めると犬越路に飛び出します。

■犬越路〜大室山
犬越路からすぐに大杉丸1,168mへの厳しい登り。つづら折れで100mほどの高さを登りつめると、大杉丸からは比較的緩い傾斜の稜線歩きが続きます。幅もあり危険箇所はありません。富士山や裏丹沢の山々が見える気持ち良いセクションです。
最後の傾斜を上り詰めると大室山の稜線へ。分岐・休憩ポイントから300mほど進むと大室山の山頂です。

■大室山〜前大室〜加入道山〜白石峠
最高地点の大室山から下りの比率が高い縦走路となります。1,543mピークを過ぎると前大室手前の破風口コルまで激しい降り。次いで前大室に登り返しますが、縦走路最大の登り返しになります。
前大室を過ぎて馬場峠、加入道山へは40m程度の標高差のアップダウン。加入道山は休憩適地です。過ぎるとすぐに道志下降点、続いて白石峠に到着します。
このエリアも特に危険はありません。

■白石峠〜林道終点〜用木沢出合
犬越路までの登りの逆となる沢下りルート。沢が現れるまでは激しい降りが続き、沢が出てくると渡渉を繰り返しながら沢とともに標高を下げていきます。犬越路は1,060mであったのに対し白石峠は1,307mあるので、長めの下りになります。
渡渉では橋のある場所と無い場所があり、どれも問題なく渡渉が可能ですが、水量が多い場合は渡渉困難になる可能性が高く避けたほうが良いルートでしょう。また。橋が崩壊、苔で滑るなど状況の変化があるため十分に注意して渡る必要があります。
林道化した後は林道を下っていくだけです。

その他周辺情報

西丹沢VCに飲み物とアイスがあります。
キャンプ場にも自販機等ありますが、予約者以外立ち入り禁止の表示があるため入れません。

写真

7/20 5:51

西丹沢VCよりスタート。平日だとガラガラですね。

7/20 5:54

まずは林道歩き。舗装路を30分ほど歩きます。

7/20 5:57

大室山を視認！なかなか距離も高さもあります。夏の色ですね。

7/20 6:01

ツツジ新道入口。2年前はここから檜洞丸。今日は直進です。

7/20 6:16

車両はここまで入れますが、キャンプ場は予約者以外立入禁止です。車道をこのまま進みます。

7/20 6:17

数年前の台風で陥没した橋。端に鉄板がひかれています。

7/20 6:19

橋を越えたら用木沢出合。右に折れて犬越路方面へ。

7/20 6:20

ここからは登山道。2年前は台風崩落の後でかなり危険な状況でしたが、如何に。

7/20 6:22

場違いなほどすごい鉄橋を渡ります。鉄橋と見せかけて木の板を渡してあるのでいつか腐って抜けそうです。

7/20 6:24

7/20 6:26

ここからは渡渉を繰り返して遡行します。橋がないところもありますが、渡渉に問題はありませんでした。

7/20 6:29

沢の音を聞きながら。歩きやすい道が続きます。

7/20 6:34

なんとも綺麗な沢の水。

7/20 6:35

こんな桟道も。昔は賑わっていたのかもしれません。

7/20 6:38

何回も渡渉を繰り返して高度を上げていきます。

7/20 6:42

河原歩きも。湿気漂う夏の空(^_^)

7/20 6:50

堰堤多数につき基本的には高巻きです。

7/20 6:59

次第に道は右岸の山の中へ。この先はあまり広い場所が無いので、休憩はお早めに。

7/20 7:03

沢が分かれたら沿って右岸を。急に傾斜がきつくなります。犬越路への最後の登りセクション。

7/20 7:05

一部鎖場も。そこまで危険な箇所ではありません。

7/20 7:07

2年前は通行できなかった箇所も修復されています。沢に下りることなく進みます。

7/20 7:15

沢の中を進むことも。沢が割れたら右の沢です。間違えました(⌒-⌒; )

7/20 7:18

左岸に道あり。2年前の崩壊から少し修復されています。登りで歩くには問題ありませんでした。

7/20 7:21

2年前滑り下りてきた崩落セクションには階段が。かなり傾斜があるのでお助けロープで登ります。

7/20 7:24

はい頑張ってー！なかなかの傾斜。

7/20 7:25

崩落箇所。結構な傾斜です。

7/20 7:27

不思議な鉢植え的な何かw

7/20 7:33

犬越路まであと少し。しかし最後の登りがなかなかに厳しい。沢ルートの末端はどこも険しいですね。

7/20 7:44

犬越路到着！貸切です＼(^o^)／

7/20 7:45

素晴らしい天気！日陰が多いので暑さはさほど感じませんでした。

7/20 7:55

西丹沢VCも見えます。

7/20 7:55

7/20 7:55

トンボ！もうそんな季節ですか〜。

7/20 8:03

さて大室山へ。犬越路避難小屋の裏手から登ります。ここはなかなかの傾斜でつづら折れで登っていきます。

7/20 8:17

避難小屋の上は大杉丸1,168m。避難小屋から上に100mほどの急登です。

7/20 8:19

ここからは最高の稜線歩き！緩い傾斜でじわじわと大室山直下まで高度をあげます。

7/20 8:19

富士山。夏の富士山ですね。

7/20 8:26

木道出現。表丹沢のようなよく整備された登山道、しかし人はいません。人が少ないって素晴らしい。

7/20 8:28

引き続き幸せ稜線歩き。

7/20 8:29

視線の先にはちらちらと大室山。

7/20 8:38

東海自然歩道沿いにつき定期的に休憩スポットがあります。水がガンガン減っていく笑。

7/20 8:50

なだらかエリアからの再び登り。緑がとても綺麗です。

7/20 8:59

へのへのもへじ

7/20 9:00

ふっじさーん

7/20 9:04

く、ま？

7/20 9:10

か、える？笑

7/20 9:25

野薔薇がたくさん咲いてます。丹沢名物の棘は健在。

7/20 9:25

ツツジ新道から檜洞丸の尾根、、、かな？

7/20 9:27

7/20 9:36

大室山稜線へ最後の登り。階段が多いです。

7/20 9:47

分岐の休憩ポイントに到着！山頂に休憩設備は無いので、テーブルが必要な場合はここで休憩すると良いです。

7/20 9:57

ほぼ平坦な道を300mほどで大室山山頂。分岐からは意外と距離があります。

7/20 9:58

二回目の大室山！眺望はほぼありません。夏にも関わらず日陰がたくさんあって風もあり涼しい山頂です。

7/20 10:04

お昼はここで。しかしハエだの蜂だの虫がすごいです。

7/20 10:32

さて白石峠方面へ。縦走ルートに入ります。

7/20 10:33

稜線に出てから定期的に見えていた富士山。雲に隠れて頭だけ。最高の夏山です。

7/20 10:34

振り返って檜洞丸。ヤマボウシが咲いています。

7/20 10:36

大室山名物のバイケイソウ木道エリア。

7/20 10:38

分岐もあります。楽しい。バイケイソウの花はもう終わり。枯れていく様が独特で地獄感ありますw

7/20 10:40

7/20 10:46

1,543mピークを過ぎると下りへ。この辺りから尾根上にVRもあるようです。この写真の先に鹿柵の切れ目があったのでそこが分岐かなと。

7/20 10:49

見えている前大室1,423mへは一旦破風口コルへ150mほど下り、登り返します。稜線上で最大のアップダウンがここです。

7/20 10:57

美しい夏の山並み。いいコースですねここ。

7/20 10:57

破風口に向かう下りからの素晴らしい眺めと現在地確認。

7/20 11:01

コバイケイソウは背が高い。

7/20 11:05

激しい下りがスタート。整備はされているので危険箇所はありません。

7/20 11:07

破風口1,338mまで下りきるとすぐさま登りへ。100mほどの登り返しです。

7/20 11:14

トカゲさん発見！夏は生き物がたくさんいますね。

7/20 11:22

前大室に到着。広くて休憩適地です。

7/20 11:40

前大室から馬場峠、登り返してまもなく加入道山。

7/20 11:41

7/20 11:43

加入道山避難小屋。1回くらい泊まってみたいですね。

7/20 11:43

加入道山山頂。ここも休憩適地です。このコースは休憩場所が多くていいですね。

7/20 11:51

少し下って道志への分岐点。

7/20 11:57

大きく育て

7/20 12:00

すぐに白石峠。まだ標高1,307mあるのでまだまだ下ります。

7/20 12:19

沢系ルートなので、しばらくは厳しい傾斜が続きます。道は整備されているので危険はありません。

7/20 12:30

沢になる前のV字谷をジグザグと下ります。

7/20 12:36

この辺りから沢の音が。

7/20 12:37

山肌を回っていくと水の音が近づいてきます。

7/20 12:39

水が引いてチョコレート。水量が多い時は大変なコースになるでしょう。

7/20 12:39

遂に水が湧きました。丹沢湖の源流地点。

7/20 12:42

水量がどんどん多くなります。涼しい。

7/20 12:44

水場。水量豊富、おいしい、冷たい！

7/20 12:47

篠大慈沢出合。ここから先は度々渡渉あります。

7/20 12:54

滝！

7/20 12:55

白石の滝はかなりの落差があるので、当然周囲の道も高度感のある道になります。

7/20 12:57

滝は木々が生い茂ってほぼ見えずw
音は聞こえます。

7/20 13:13

ザレノ沢出合。ここからは堰堤が出てきます。沢で休憩しました。

7/20 13:13

見上げればなんと涼しげな光景。

7/20 13:26

滝壺探検はみんなの夢。

7/20 13:27

水しぶきと冷たい風で涼しいのです。

7/20 13:28

さすがに見えずw

7/20 13:29

堰堤の前の橋で右岸へ。滑りますので注意！

7/20 13:33

堰堤ってどうやって作るんでしょうね。

7/20 13:36

なかなか高度のある木橋。この橋は結構揺れました。

7/20 13:43

明らかに人の手を感じる道になりました。堰堤を作る時に作ったんでしょうか。

7/20 13:45

林道になるかと思いきや、最後の渡渉も。橋は斜めになっていますが、特に問題なく渡れます。

7/20 13:50

すっかり森の小道。ハイキングっぽくなりました。

7/20 13:55

ゲートが出現。地図にかかれている林道終点よりやや下にこちらのゲートがありました。

7/20 13:56

ゲートの横にあった橋。橋の向こうにも道がありそうですが今日はいきません。

7/20 14:07

あとは舗装路を下るだけ。ゲートが見えてくると用木沢出合、つまりは1周です。ゲートは左から巻いて通過。

7/20 14:10

用木沢の橋の上より。ユーシンブルーってこんな色でしょうかね。美しい！

7/20 14:31

キャンプ場脇よりもう一度大室山。良い山でした。

なかなか歩いた。

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 雨具 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 レジャーシート 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 カメラ ゲイター ガスカートリッジ コンロ 日よけ帽子 ザックカバー ヘルメット ロープ ロックカラビナ カラビナ スリング

感想

koitan

2年前の蛭ヶ岳、帰りに通った犬越路から見た大室山は威風堂々、なんとも雄大な山容でした。過去に登ったことはあるものの当時はピストンでのピークハントでもう一度来たいと思うような山ではありませんでしたが、犬越路から見た大室山は登ってみたいと思わせる迫力がありました。

2年の時を経て近くで日帰りで行きたい山の中に入ってきた大室山。夏の丹沢は未経験ではありましたが、トレーニングも兼ねて日帰り周回コースを計画しました。

結果的には夏でありながらとても快適に歩くことができました。このルートは眺望がそこまで良くないのですが、それはつまり木陰が多いということです。夏の日差しを木々が遮り、暑くなる前に高所まで標高を稼げたことが良かったと思います。

想定以上に沢の渡渉や景色、植物、稜線あるきなど様々な楽しみがあり、2回目の大室山はとても楽しい山行となりました。山好き、人嫌い、丹沢好きの方にはお勧めの周回ルートです。

コメント

こっとこと

こちらのレコがとっても参考になりました！
とっても詳しく、丁寧に書かれたレコが大変参考になりました。休息ポイントや急登ポイント等、「あーこれこれ！」「写真に有ったね〜」と確認しながら、おかげ様で私達も同じルートで無事に楽しく歩くことができました。本当にありがとうございました！

koitan

お役に立てたようで良かったです！そうなんですよね、予め知っていると安心感が違いますよね。丹沢のどこかでお会いできたらよろしくおねがいします(^o^)