涸沢で地震と落石で恐怖の一夜に・・・
- GPS
- 12:23
- 距離
- 36.2km
- 登り
- 1,220m
- 下り
- 1,204m
コースタイム
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:16
- 山行
- 4:23
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 5:58
天候 | 2日間とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
1日600円 04:00〜19:00 ◆濃飛バス あかんだな駐車場〜上高地 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆危険箇所 特にありません ※地震後は、涸沢からの登山をやめるようにと涸沢の登山相談所から呼びかけがありました。 |
写真
感想
3連休は蓮華温泉から白馬大池、朝日岳の周回予定が台風14号の影響が土曜は残りそうだったので、日月の2日間で涸沢泊の奥穂に計画変更。
上高地では先月越百に一緒に行ったRさんにも偶然再会!
takaちゃん達と久しぶりに合流して、快晴の涸沢へGO!快晴の3連休の中日、意外と人が少ない。期待でテンション上がりながらサクサク進む。本谷を過ぎれば色付いた木々も現われ、いい感じに。涸沢ヒュッテで缶ビールなど調達してテン場へ。(北穂に行くという案は、簡単にビールへと流れる…)
テン場は北穂寄りの端っこを確保。3連休中日だけど、まだまだ余裕があって助かった。
しばらくテン場でボケーっと過ごした後、涸沢小屋で生ビール飲みたいとのことで、今度は涸沢小屋へ。前穂を眺めながら至福の時間です。(私はビール飲んでませんけど)そろそろ晩ごはんにしようとテン場に戻る。
晩ごはんの準備を始めた矢先のこと。
17:18 突然、下から突き上げるような大きな揺れが!
テン場の人たちがみんな立ち上がって騒然と。
「キャー」「ギャー」「何?」
その数秒後、奥穂、前穂、北穂からゴゴゴゴーッという轟音とともに、砂煙を上げながら岩雪崩が発生。
テン場にいる人たちは無言で立ち尽くすしかなく、沈黙の時間が続く。
揺れが何度か繰り返される中、涸沢ヒュッテ(登山相談所かもしれない)のスピーカーから
「テン場の皆さん、避難して下さい!避難して下さい!北穂の方で大きな落石が発生しています。」とのアナウンス。
テン場の人たちが一斉に涸沢ヒュッテに向かうが、どう考えても全員はそこには入れない。登山相談所前に移動し、行方を見守る。奥穂や北穂から下って来る方のヘッデンの明かりも見える。生きた心地がしなかっただろうと思う。
登山相談所からは
「登山者の皆さん、明日は登山を控えて下さい。明日の朝、横尾から涸沢の間の登山道を確認に行きますが、自己責任で行動して下さい。夜中の移動は危険ですので控えて下さい。」とのアナウンス。
あの場にいた人なら、上に上がろうという気持ちにはならないだろう。
涸沢は電波がほぼ入らないので、どこが震源地なのか、震度いくつなのか、まったく情報が分からない。たまーに電波が繋がった人が話している会話で断片的に情報が入って来る程度。情報がないのは不安を増幅させますね。。。
この後にも備えるためにテントに戻って腹ごしらえ。一人じゃなく仲間と一緒で良かった〜。一人だと心細くてたまらなかったと思う。温かい鍋を食べると気持ちも少し落ち着いて来た。
問題は北穂に一番近い場所に張ったテント。周りの人たちもテントを片付けて、一人、二人と消えていく。暗くなった中でテントを張れるスペースを探してお引越し。いい場所を確保できて良かった(もしかしたら、ここも引っ越した後だったかも)
9時頃にヒュッテのトイレに行ったら、テラス周りにはシュラフにくるまった人たちがたくさん。未明から強風が吹いていたので、さぞかし寒かったのではないかと思います。十三夜の明るい月夜、うっすら周囲が見えるのは良かったかな。ただ、夜中も揺れるし、落石の音も聞こえてくるのは怖かった。(と言いつつ、寝てますけど)
朝5時には明るくなり、5:30過ぎにモルゲンロートショーが始まった。
雲ひとつなく、なんて素晴らしく美しい朝なんだろう!
昨夜の地震がウソのように神々しい峰々。徐々に岩肌を紅く染める部分が下りてきてショーは終了。
奥穂から下って来る人の姿も見える。周りも下山を始める人が増え始めた。
快晴の奥穂を眼前にしても「登りたい」という気持ちはゼロ。
あの地震が17時過ぎではなく、日中に発生していたら…と思うと恐怖ですね。歩いている横であの凄まじい岩雪崩が起きたり、登山道が崩落したり、という事態になるとゾッとします。
結局私たちはテントを乾かしたりして、8時頃に下山開始。
横尾までさっさと行ってしまおうとガシガシ下る。
徳沢園で再びソフト、さらには嘉門次小屋で岩魚定食を堪能。ちょうど岩魚が焼き上がるタイミングでそんなに待たずにラッキー🍀
上高地に着いたら、あかんだな行きのバスに10分程度の待ち時間で乗ることができた。(3連休最終日にしては上高地は人が少なかったと思う)
色々とあったけれど、無事にケガなく下山できてホッとしました。
ご一緒させて頂いたみんなに感謝です。
初めて涸沢や山の中での地震、と初めましてなことが多く印象深い山行になりました。
今回は見送ることになったけど、北穂や奥穂の山頂に立ってみたいなと思います。
dolさん、みなさま まさに現地におられたんですね
いろいろなニュースで動画もみたけど、山であのようなことにでわくすとは・・・
自然相手だけに何が起こるか分かりませんが
無事で何より
また仲間と一緒は心強いですね
(自分もクマと遭遇したとき山友と一緒のときで心強かった )
あまりの朝のモルゲンロートが美しすぎますね
本当にいろいろなことを考えさせられる地震でした
まさかこんな事態に遭遇するなんて・・・
稜線上の小屋にいらっしゃった方も怖かったと思いますが、このカール地形の涸沢はどこからでも落石の危険があるため、恐怖ですね。
日中の地震ならもっと怪我人が出ていた可能性もありましたから、その点は不幸中の幸いでした。また登山道も大きな崩落がなく、稜線にいた方が取り残される事がなかったのも良かったです。
穂高界隈は昨年春にも群発地震がありましたので、地震に遭遇する可能性が近年高くなっているかもしれませんね。
実は今日BSのNHKでジオジャパンの再放送があったので見てたら、うむむ・・・と唸ってしまいました。
やはり自然は美しくもあり、厳しくもあり。抗うことはできません。
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