富士川水系笛吹川釜の沢西俣
- GPS
- 14:34
- 距離
- 26.1km
- 登り
- 2,441m
- 下り
- 2,460m
コースタイム
8:55西沢渓谷駐車場-9:30東沢渓谷と西沢渓谷との出合9:50-10:25ホラの貝のゴルジュ10:32-11:02山の神-11:38東のナメ沢出合11:51-12:50魚留の滝13:20-14:00両門の滝14:10-15:15ビバーク適地
13日
7:45ビバーク適地-8:08 1760m二俣-8:29 1840m二俣8:41-8:55 1890m二俣-11:15ミズシ11:36-12:00甲武信岳12:12-12:25甲武信小屋12:45-15:42西沢渓谷駐車場
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
釜の沢の東俣と比べて西俣は歩かれていないので、踏み跡は不明確です。両門の滝の西俣側の巻きは十分に気をつけてください。 また、両門の滝の西俣側を巻く踏み跡のすぐ際(釜のすぐそばです。)の木の根元に蜂の巣がありました。8人パーティー中4名が合計6箇所刺されました。踏み跡を辿るべきではありません。 下山後は笛吹の湯で汗を流しました。 |
写真
感想
1 記録
(1)両門の滝まで
東俣と重複するのでごく簡単にコメントすると以下のとおりです。
・7月に東俣を遡行したときに崩れかけていた箇所は多くの方に踏まれたせいか、それなりに安定しているように見えました。
・ホラの貝のゴルジュを巻く部分の旧登山道はかなり上まで上がりますが、多少低い位置をトラバースする踏み跡がいくつかありました。パーティーの一部が踏み跡に進んでしまったのですが、結局は旧登山道まで登らざるを得なかったようです。元から旧登山道を進むのがよいでしょう。
(2)両門の滝
直登はできないので、西俣側の滝を巻く必要があります。
トポでは右岸から簡単に巻けるとありましたが、踏み跡は必ずしも明確ではありません。
しかも
蜂 の 巣
が踏み跡の近くの木の根元にありました。
東俣に進むときは近寄らないと思いますが、西俣に進む場合は踏み跡を辿らない方がよいでしょう。
大きな倒木の左側を強引によじ登りました。
ある程度登ると斜上するバンドがありますが、
そちらには進まず、もう少し直登する方がさらに容易に巻けると思います。
(3)ビバーク適地まで
巻き終わったあとはしばらくナメが続きます。
参考にした記録では滑りやすいようなことが書いてありましたが、
少なくとも今回は滑りやすいとは思われませんでした。
なお、今回もフェルトソールを履きました。
ゴーロになり、もうちょっと進むと左岸に林が見えてきます。
平らな箇所も多く、ここが西俣で最も適したビバークポイントと思います。
(4)稜線まで
ビバーク適地からしばらくはゴーロが続きます(1890m二俣付近まで)。
ゴーロでは、水流も伏流になっているところが多いです。
過去の記録の写真と比較すると水流が少なめだったようですが、
2100m付近から支沢に進んだあともしばらく水があったので、
それほど下で慌てて水をくまなくても問題がないことが多いと思われます。
1890m二俣から先は、直登できる小滝が連続します。
ただ、namemaniaは2回小さく巻きましたが、
先に巻いた方はやや石が浮き気味でした。
とりつく際には浮いているか否かを確認するべきでしょう。
なお、フリクションは効きました。
小滝群を気持ちよくクリアしていると、倒木帯が始まります。
左岸に踏み跡があるので、これを利用してしまうのがいいでしょう。
本流をそのまま直登することも可能なようですが、
今回は2100m付近の支沢を進みました。結構な急登です。
途中からは斜面の踏み跡を辿りました。
基本的にはさほど問題はないのですが、
苔が発達しているのか、地面ではないにもかかわらず、
地面に見えるところを踏み抜いてしまうことがたびたびありました。
大けがするような踏み抜きではありませんが、注意するべきでしょう。
稜線にたどり着いたあとは踏み跡を辿ってミズシへ。
ミズシからは登山道経由で甲武信岳へ。
ミズシまでの踏み跡はあまり明瞭ではありません。
ここまで来られたパーティーならば問題はありませんが。
2 感想
色々とありました。
色々その1〜蜂の巣
記録に記載したとおり、両門の滝のそばに蜂の巣がありました。
あんな所に作ってもらっても…という感想しか出てきません。
まあ、蜂からしたら、あんな所を通ってもらっても…というところなんでしょうけど。
とにもかくにも蜂の巣にはご注意ください。
色々その2〜沢靴
Yさんが沢靴を忘れるというハプニングが。
SLが沢靴を貸し、SLは登山道経由で甲武信岳に向かうことに。
自称体が弱くて気も小さくパンツを濡らしたくないSLにとっては実はラッキーだったという説も。
色々その3〜行方不明
ホラの貝のゴルジュの巻道でパーティーのうち4人が旧登山道と別の踏み跡に。
都合により先頭を歩いていたnamemaniaとしては、
当然着いてきていると思っていたのですが、待てど暮らせど来ません。
落とそうとしても落ちない面子ではあるのですが、さすがに焦りました。
突破力のあるメンバーがいるのも場合によっては考えものですな。
隊列はそのあたりも考えるべきかも。
そういうハプニングはひとまず措くとして、
両門の滝よりも上流に立派なナメがあり、
東俣よりも評価されることがあることは理由がありそうです。
ゴーロが多いとか、ツメが東俣ほど楽ではないとか、
西沢渓谷への下山のためには甲武信岳のピークを踏んでいかないと行けないとか、
倒木帯があるとか、書いていて人気がないのも仕方ないと思えるような要素はあるのですが。
遡行者が少ないので薪となるべき木を得やすいとか、
宴会で羽目を外しても問題がない可能性が高いとか、
namemania的には評価が高かったりします。
あまり喧伝すると高評価の根拠となるべき事実がなくなるかな。
コメント
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