木曽駒ヶ岳 大流星雨を見た!(2001年しし座流星群)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 3.5km
- 登り
- 385m
- 下り
- 378m
コースタイム
11月19日 終夜観測 7:00−7:30木曽駒ヶ岳-10:30千畳敷
天候 | 快晴 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
千畳敷から上部は登山道に雪が混じります。稜線の吹き溜まりは雪道。場所により凍結しているので注意が必要です。今回アイゼンは使用しませんでした。 主に観測目的だったので稜線の鞍部で寝ころんだだけでビバークしました。一晩外にマットを敷いて厳冬期用のシュラフを広げて空を眺めながら寝ていました。小型の三脚にカメラを固定して適当な方向にレンズを向けてシャッター解放撮影。星空を観測していました。風もほとんど無かったので山頂付近にすれば良かったと朝になってから後悔しました。 |
写真
感想
大流星雨が予測され続けていた1998年頃。以後地元の横須賀で1〜2時間ばかりの観測をしてきただけでした。大出現が予測された今年こそ、山に登って見てみたい。マクノート・アッシャ理論による出現の予測時間を信じ切った結果。想像を遙かに超えた劇的な体験ができました。
ネットにて天候情報を得る。600キロ以上は走る覚悟で車にチェーンも搭載する。新潟付近日本海側、関東南岸部が悪いと判断、空が抜けるのは長野県南部か?!幸運にも、移動性高気圧!が来た、山岳では最高の条件が整う!車中のラジオが午後には晴れて来る事を告げている。冬山完全装備を車に載せて山岳地では冬型でも晴天率の高い八ヶ岳方面に向かう。なんと途中の相模原市で雨になる。大月あたりで雲が取れてきた。午後には回復というラジオを信じて、富士山、茅ケ岳、八ヶ岳、中アを候補とする。大月通過。富士山は却下!南岸に近く雪が予想以上に多いし装備も重い。しかも頂上を極めると疲れて夜には寝てしまうかもしれん。
午前10:00八ヶ岳パーキングでコーヒーを飲みながら悩む。久しぶりの山の空気。気分イイ。標高が低い茅ケ岳、八ヶ岳は街に近く、光害が気になったため却下!。雲が掛かっていたけど、この時点で中アルプスに登ることに・・。観天望気では晴れる兆し。悪くてもガスる程度だろう。またパーキングで悩む。うどんを食べる。手打ち風で意外とうまかった。高速を降りて今ごろ食料の買出し。う〜む。山頂に間に合うかっ!結局、考えるのが面倒で。日清カップラーメンとインスタントうどんとする。冬山ではご法度のペットボトル紅茶を無謀にも購入。あとで全面凍結となり破壊することになる。
登山開始。なんてことだ24mm広角レンズを車に忘れたことに気が付く。後悔。しかしまわりの山々をみていたら、どーでも良くなってきた。時間を強引に作って来て良かった!山は精神に良い影響を与えると実感。これは流星雨にならなくても気分がいいぞぉ。と本気で思う。16:00観測地を決定。徹夜に備えて寝ようとするが、コーフンして一睡もできず。携帯で複数の流星関連の掲示板からの転送メールを見てみるがアンテナ2本が限界でなかなか受信できない。
23:18カメラセッティング開始。と。全天を切り裂く長光跡流星がっ!青白く太く見える尾?親天体の彗星を思わせる、表現できないようなすばらしい色。流星としては、なんともゆっくりと、西側方向に消えて行った。他に長い光跡の流星を3つほど確認しました。あわてて観測情報をメールするも圏外。
たまに流れる流星を探すというより、もう呆然。常に流れっぱなし。どこを見ても流れ星だらけ。しし座の方向を見ていると自分が宇宙へつき進んでいるような感覚にすらなる。こんなに流星雨が美しいとは・・ストロボをたいたようにあたりがパッと明るくなる火球。見過ごしても流星痕が残っている。青い流星、赤く短いもの、途中で折れてまっすぐ見えないもの。近いものは、周囲の空気を青く切り裂いて行くようにはっきり見える。地平線の方向にはオレンジ色の流星が降り注いでいる。
見られなかった人には申し訳けないけど。そのうち・・・流星雨なんて当たり前状態になって。2回くらいお茶を沸かして飲んで、カップラーメン食いながら見てました。周囲には人が居なくて単独。現実だったのか?幽霊でもみたような感じです。下山して、ラジオが大騒ぎしていましたので、事実だったことを確信!。
天体写真超初心者です。流星撮影初体験&50mmレンズの画角でこれだけ写っていたのですから。いかに今回の突発流星群が凄かったかがわかると思います。全撮影数120枚に、なんと198個もの流星が写っていました!
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