岡山県西粟倉村 隠れ遊歩道〜駒の尾山+大原宿 三密なし&海展望
- GPS
- 02:23
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 345m
- 下り
- 325m
コースタイム
- 山行
- 1:49
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 2:22
歩行距離5km、歩行時間2時間、歩行数9,300歩、消費カロリー1,080Kcal
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道の駅「あわくらんど」から、往路は大海里川沿いの自動車1台分の幅しかない舗装道路を経て林道ダルガ峰(なる)線に合流、復路は林道ダルガ峰(なる)線から影石谷方面へと下りました。どちらも問題なく通行できます。 なお、美作市が11月23日までの土日祝日限定でJR大原駅、駒の尾山登山口(黒岩峠駐車場)、船木山登山口(後山キャンプ場)間にシャトルバスを走らせています。出発点とは別の登山口に下山しやすくなりました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。誰にもお会いすることなく三密を避けられました。 遊歩道入口<写真02>から展望台(第1展望所)<写真06>までは、遊歩道や作業道、最後は道ではありません。マダニは下山時にはいなくなっていましたが、巨石群<写真05>を見たければ、復路で歩いた登山道から展望台(第1展望所)<写真06>まで行き、斜面を下ったほうが楽でマダニも避けられます。雨上がりでなければそれほど崩れやすくはないと思います。 展望台(第1展望所)<写真06>から駒の尾山頂上<写真08〜15>を経て黒岩峠駐車場<写真01>までは、正規の登山道でとても歩きやすく、遊歩道と呼んでもいいほどです。サラサドウダンの紅葉は1週間後には始まっているかもしれないと思いました。 往路の黒岩峠駐車場<写真01>から展望台(第1展望所)<写真06>までは正規の登山道ではありません。 駐車場から舗装道路を南下、遊歩道入口<写真02>から緩やかな砂利道に入りました。たまに丸太の階段状になっており、とても歩きやすかったです。 ブナ科に生えたキノコ<写真03>のある小ピークを過ぎて尾根上に北上を開始すると、急に低木がまばらに生えてきました。よけて歩けますが、おそらくこの辺りで遊歩道から逸れていたのでしょう。木の間をどこでも歩ける斜面だったため、そのまま登って標高1,020mで作業道に合流しました。 標高1,030mは分岐で、左に進むと最近歩いた記録が複数ある作業道ですが、予定変更して直進してみました。たまに高さ40cm程のシダが茂って足元が見えないこともありますが、道は明瞭で歩きにくくはありませんでした。 苔むす石<写真04>を過ぎるとすぐに作業道はなくなり、細い踏み跡になりました。これもそのうちにわからなくなり、雨上がりで崩れやすい斜面を木を掴みながら登っていると、標高1,060m地点で巨石群<写真05>が出てきました。ここから第1展望所の展望台<写真06>が見えたので、掴める木を選んで適当に北東に流しながら登りました。最後はなんとなく細い踏み跡っぽく感じました。 展望台で確認すると、マダニが数匹しがみついていましたが、道連れにしていると下山時にはいなくなっていました。 |
その他周辺情報 | 道の駅「あわくらんど」隣のバイキングレストラン「あわくら旬の里」は現在休業中です。 後山麓の「愛の村パーク」は水曜定休で10月末まで入浴割引が実施されます。レストランはバイキングではなくなりましたが営業中で、お弁当の販売もあります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
手袋(防水加工)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【駒の尾山隠れ遊歩道コース?!】
コロナ禍で避けていた人気の後山山系でしたが、雨上がりの平日を狙って久しぶりに岡山県(西粟倉村)側からアプローチを試みました。
カーナビを駒の尾山の登山口前にある黒岩峠駐車場に設定し、「道の駅あわくらんど」まで来ました。すると、カーナビが自分たちが想定していた影石谷方面に進む道をスルーし、さらに北の鳥取方面に進もうとしました。
「えっ、まだ道が復旧していない?!」
カーナビに逆らって行き止まりになり引き返すよりもと思い、素直に従って進むことにしました。
結局、鳥取県との境近くの坂根より、吉野川、大海里川沿いに進んだところ、カーナビの地図上には道がなくなり、突然の職務放棄(*_*)自動車1台分の幅しかない舗装道路で路肩もほとんどなく、そのまま突っ切ると、林道ダルガ峰(なる)線に合流、無事、黒岩峠駐車場に到着しました。
広い駐車場ですが、他に自動車は見当たらず、独占状態でした。ちなみに、美作市が11月23日までの土日祝日限定でJR大原駅、駒の尾山登山口(黒岩峠駐車場)、船木山登山口(後山キャンプ場)間にシャトルバスを走らせています。例えば、駒の尾山登山口を出発し、船木山登山口にゴールすると、シャトルバスを使って出発点に戻ることが可能です。
こうやって登山客に便宜を図る傍ら、「熊出没注意!」の看板<写真22>も目立つところに設置されています。確かに、駒の尾山北の大海里(だいかいり)峠周辺でおとなしくのんきな1頭に出会ったことがありますし、かなり前の話ですが船木山登山口から沢沿いに少し登った辺りで襲われたとのニュースを耳にしたこともあります。来たほうがいいのか、来るのを控えたほうがいいのか、どっちやねん(?_?)
さて、登山口ですが、駐車場前にある登山口<写真22>ではなく、林道ダルガ峰線をもう少し南下したところにある遊歩道入口<写真02>にしました。最初は緩やかな砂利道でたまに丸太の階段状になっており、とても歩きやすかったです。
ブナ科に生えたキノコ<写真03>のある小ピークを過ぎて尾根上に北上を開始すると、急に低木がまばらに生えてきました。よけて歩けますが、おそらくこの辺りで遊歩道から逸れていたのでしょう。標高1,000m辺りで連れが気づきましたが、目の前は木の間をどこでも歩ける斜面だったため、そのまま登って下山予定だった作業道に合流することにしました。
標高1,020mで無事に作業道に合流、標高1,030mは分岐で、左に進むと最近歩いた記録が複数ある作業道ですが、予定変更して直進してみました。たまに高さ40cm程のシダが茂って足元が見えないこともありますが、道は明瞭で歩きにくくはありませんでした。
苔むす石<写真04>を過ぎるとすぐに作業道はなくなり、細い踏み跡になりました。これもそのうちにわからなくなり、雨上がりで崩れやすい斜面を木を掴みながら登っていると、標高1,060m地点で巨石群<写真05>が出てきました。見上げるとなんと、第1展望所の展望台<写真06>が(^^♪ここで尾根ルート(正規登山道)に合流することにしました。掴める木を選んで適当に北東に流しながら登りましたが、最後はなんとなく細い踏み跡っぽく感じました。展望台で確認すると、マダニが数匹しがみついていましたが、道連れにしていると下山時にはいなくなっていました。
初めて試みたコースでしたが、結局、遊歩道がどうなっているのか確かめないままです。予定ではもっと南から遊歩道経由で第1展望所<写真06>に出てくるはずでした。この“隠れ遊歩道コース”は、また機会があれば、復路で確認してみようと思います。
復路では、おとなしく登山道を下りました。とても歩きやすく、遊歩道と呼んでもいいほどです。サラサドウダンの紅葉には早かったのですが、代わりに可愛い野鳥たち<写真17〜20>が見られました(*^^*)平日の雨上がりだったためか、期待通り誰にも会わずに山行を終えられました。
帰りはカーナビがスルーした影石谷方面の道を通って「道の駅あわくらんど」まで何の問題もありませんでした。あのナビは何だったのか(+_+)
【後山山系最高の展望所・駒の尾山から瀬戸内海眺望】
駒の尾山は兵庫県宍粟(しそう)市、岡山県美作(みまさか)市と西粟倉村の境に位置し、岡山県で3番目に高い標高1280.5mの山です。
この山の魅力は何と言っても頂上からの360度パノラマ展望です。写真や動画でも紹介していますが、鳥取県、兵庫県、岡山県の名峰が一望できます。そして、この日は空が澄み切っていたこともあり、いつもより遠くを見渡せました。
東西や北方面は山しか見えませんでしたが、南方面を見ると、なんと瀬戸内海が見えました。どちらかというと、日本海に近い山ですが、日本海は高峰に阻まれて、眺望が効きません。一方、瀬戸内海を望むと、兵庫県の淡路島<写真15>から香川県の小豆島<写真16>まで、はっきりと見えました。最初は雲海?と思ったのですが、望遠鏡で見ると、明らかに瀬戸内海と島々の光景でした。
駒の尾山に何度も登っていますが、瀬戸内海が見えたのは初めてです。たまに空がやけに広いと思うことはあったので、気づかなかっただけかもしれませんが(+_+)広域にわたって晴れて空が澄んでいると、100km先の景色まで望めるのだと、今更ながら感動しました(^^)/
これからもPM2.5予測など空気の透明度も確認したうえで、展望を楽しみたいものです。ドンピシャの気象条件でピークに立つ確率は低いですが・・・(+o+)
【宿場町として栄えた大原宿】
下山後、吉野川と後山川が合流する地帯に位置する美作市大原(旧大原町)に寄りました。
ここは、かつて因幡街道の宿場町として栄え、小原宿(おはらじゅく)と呼ばれていました。いつの間に「小」が「大」になったのかわかりませんが、平安時代には後醍醐天皇の都上り(上京)、江戸時代は参勤交代の通り道でした。
大名や幕府の要人が利用した本陣<写真41>や脇本陣<写真31>をはじめ、江戸時代後期から明治・大正期に造られた、袖壁・なまこ壁・虫籠窓(むしこまど)・煙出し・出桁など、火災対策や様々な技法を凝らした町屋が連なっています。また、水路や道しるべ<写真43>など、何百年もの間人々の往来と生活を見守ってきた歴史あるものが今も尚、受け継がれています。昭和61年に岡山県から『町並み保存地区』に指定され、「古町町並み保存地区」の名で『新日本歩く道紀行100選』にも選ばれています。
近くを走っている智頭(ちず)線の大原駅は鳥取県智頭(ちづ)町(鉄道名と町名とで読み仮名が違う⁉)の”智頭宿(駅)”、兵庫県佐用(さよう)町の”平福宿(駅)”とともに『因幡街道三宿場町』を結ぶ要所の駅です。これまで、鳥取自動車道(無料区間)を利用して素通りしていた大原でしたが、今回、下山が早かったのでゆっくりと見て回ることができました。平日ということもあり、観光客らしき方々を数人お見かけしただけでした。
時間があれば南の宮本武蔵駅周辺の武蔵の里も見学したかったのですが、これはまたの機会ということで(*^^*)三密はまだ避けたいですが、山行後の寄り道もできるようになり、楽しみが増えました(^^♪
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