八海山神社から先は暴風と海老の尻尾(高原山)
- GPS
- 06:42
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 819m
- 下り
- 816m
コースタイム
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 6:50
密を避けるために10月9日〜24日の間「いつでも、何回でも」参加できる「高原山三峰山岳レース」が行われていたようです。
「たかはら花畑キャンプ場」をスタート/ゴールとして、ミツモチ山〜釈迦ヶ岳〜中岳〜西平岳を周回するコースとのこと。
途中に援助者や補給ポイントも無いので「必ずチームで参加」となっているようです。
そして、風雪吹きすさぶ中、短パンで足が紫色に変色しながらも笑顔で追い抜いて行ったランナー・・・大丈夫でしたか?
5月に中国で21名の死者を出したトレランレースを思い浮かべてしまいました。
最終日の24日(この登山の翌日)は天気は良かったようですが、宇都宮では初霜・初氷が観測されたそうです。ホームページには運営者がレースの案内板を回収に行く様子が示されていました。
天候 | 天上界は吹雪、地上は晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※20万株のレンゲツツジの群生地である八方ヶ原にある駐車場 駐車場から見る朝日が綺麗でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
剣ヶ峰・ミツモチ山分岐に登山ポストあり 前日の雨に当日の雪が混じって泥濘が多く、また泥で滑り易かった。 2度のスリップダウンの1度目には下敷きになったストックが真っ二つに折れた(耐荷重オーバー)。 山頂付近は一面真っ白一歩手前で、強風のため海老の尻尾が成長し、所々凍結していた(念のためチェーンアイゼンは持っていたが使用せず)。 本当に急な場所には必ず結び目の付いたロープが張ってあったので危険個所は対応済と言って良いかと思います。 |
その他周辺情報 | 山の駅「たかはら」へ寄り損ね、道の駅「やいた」で日本酒と野菜を調達。 ※帰宅後、買って帰った「匂わないにんにく」を焼いて酒の肴に。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
裏起毛ズボン
靴下
防風グローブ
ULダウン
雨具
毛糸帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
折畳み椅子
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
エマージェンシーキット
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
カップ
|
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共同装備 |
バーナー
コッヘル
水(2リットル)
ツエルト
ココヘリ
固形燃料
燃焼台(試験利用に持って行ったが悪天候で使わず)
|
感想
久し振りに東京を離れた登山を計画。山の天気予報では15時台をピークに風が強くなり体感温度は氷点下が予想されたためツレにも冬装備をさせ、念のためチェーンアイゼンも持ってのぞみました。実際に降り積もる雪や前日の雨による泥濘や滑りやすい登山道でペースが上がらず、釈迦ヶ岳までで計画時間を1時間近くオーバーしたこともあり(ツレの強い意見もあり)、釈迦ケ岳から先の計画(御岳山、鶏頂山)はカットしました。下山の途中では台風並みの暴風となり服装的な寒さはありませんでしたが、顔に海老の尻尾が生えるのでは無いかと思う位の雪のつぶてが叩きつけ痛いのなんの・・・
さて、駐車場で朝焼けを眺めながら、上空を飛んでいく雲に「そんなに急いでどこに行く」などと心の中で呟いていましたが、車中泊の夜中に車体を揺らす突風が時折吹いていたのを思い出し、上空はもっと風が強いのだと認識しました。
駐車場を出る時には雨は止んでいましたので、予報通り風が強くなったら「林間コース」で戻って来ようなどと話しながら進みます(どちらのコースも駐車場と八海神社で合流します)。
見晴しコースを進み「ミツモチ山」分岐地点に「登山カード入れ」があり、あらかじめ用意して持っている登山届でを投函して進みます。
直後に鳥居が現れ、八海山神社の参道であることを意識します。
この両ルート区間には「大間々と剣ヶ峰」を示した指導標が多いので登山道というよりも散策路に近い管理なのかもしれません。
「雨が止んで風が強くなったら、行けるところまで行って無理せず撤退も視野に入れて」と話しながら進んでいると上空を黒い雲が通り過ぎるたびに細かい雨が吹き付けてきました。
スタートから30分も経った頃には雨→白いもの→まとまった白い雪粒と変化してきました。柵の上が薄っすらと白くなり、草の葉が白いものをまとい、木の幹に白い点が成長するといった段階を経てもまだ「天気雪」の様相でしたが、次第に「フードが無いと耳が痛い」状況になりました。それでも「釈迦ヶ岳まで行ってから先のことは考えよう」と思っていました。
そういえば、風が強く雨量も多い奈良県の大台ケ原を登った際(2016年4月29日)には、天気は良いのに、お約束の強風で樹氷が剥がれて叩きつけてきたことを思い出しました。
鶏頂山への登山道を離れ釈迦ヶ岳を目指すころには、先に進む気が失せて「釈迦ヶ岳ピストンで下山」を決心しました。
その下山の途中では往路以上に強い暴風の中「フード+手袋」で叩きつける雪を避け下山している最中に事故は起きました。
それは、泥に足を取られてのスリップダウン、お尻とザックの底部に泥がたっぷりで済むはずでしたが・・・運悪く持っていたストックの1本が尻の下敷きになり、折れ曲がる感覚・・・立ち上がった時にはインナーコードでかろうじてつながっている様な状態・・・今年7月に北海道遠征を見込んで清水の舞台を飛び降りる覚悟で手に入れたお気に入りのストックでした(ちーん〜〜〜)。
その後、暴風の影響を受けない緩斜面で持ってきたポットのお湯で飲み物を作り、バーナーで沸かしたお湯でフリーズドライを戻しながら、フライパンで調理済み肉をあっためて昼食としました。体力と気力は全回復しましたが、再スタート直後には足がこわばり2回目のスリップダウンでは無く「何でもないところでの立ちゴケ」。笑っちゃいます。
登山はともかく、八方ヶ原のツツジのシーズンには(混雑するでしょうが)200mほど下がった下の駐車場からでも良いので散策してみることをお勧めしたいと思います。アクセス道路は素晴らしく整備されています。
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