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Yamareco

記録ID: 3655498
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ハイキング
日光・那須・筑波

八海山神社から先は暴風と海老の尻尾(高原山)

2021年10月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:42
距離
10.4km
登り
819m
下り
816m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:39
休憩
0:11
合計
6:50
6:20
14
大間々駐車場
7:36
7:36
11
7:47
7:47
14
8:01
8:01
96
9:37
9:48
92
11:20
11:20
49
12:09
12:09
8
12:17
12:17
53
13:10
大間々駐車場
実際にトレランコースになっていました。
密を避けるために10月9日〜24日の間「いつでも、何回でも」参加できる「高原山三峰山岳レース」が行われていたようです。
「たかはら花畑キャンプ場」をスタート/ゴールとして、ミツモチ山〜釈迦ヶ岳〜中岳〜西平岳を周回するコースとのこと。
途中に援助者や補給ポイントも無いので「必ずチームで参加」となっているようです。
そして、風雪吹きすさぶ中、短パンで足が紫色に変色しながらも笑顔で追い抜いて行ったランナー・・・大丈夫でしたか?
5月に中国で21名の死者を出したトレランレースを思い浮かべてしまいました。

最終日の24日(この登山の翌日)は天気は良かったようですが、宇都宮では初霜・初氷が観測されたそうです。ホームページには運営者がレースの案内板を回収に行く様子が示されていました。
天候 天上界は吹雪、地上は晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大間々台駐車場(入口に展望塔、奥にトイレあり) 標高1278m
※20万株のレンゲツツジの群生地である八方ヶ原にある駐車場
駐車場から見る朝日が綺麗でした。
コース状況/
危険箇所等
剣ヶ峰・ミツモチ山分岐に登山ポストあり

前日の雨に当日の雪が混じって泥濘が多く、また泥で滑り易かった。
2度のスリップダウンの1度目には下敷きになったストックが真っ二つに折れた(耐荷重オーバー)。
山頂付近は一面真っ白一歩手前で、強風のため海老の尻尾が成長し、所々凍結していた(念のためチェーンアイゼンは持っていたが使用せず)。
本当に急な場所には必ず結び目の付いたロープが張ってあったので危険個所は対応済と言って良いかと思います。
その他周辺情報 山の駅「たかはら」へ寄り損ね、道の駅「やいた」で日本酒と野菜を調達。
※帰宅後、買って帰った「匂わないにんにく」を焼いて酒の肴に。
本日のベースは大間々駐車場。
この駐車場の奥へと進みます。
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本日のベースは大間々駐車場。
この駐車場の奥へと進みます。
朝日に見送られてのスタート
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朝日に見送られてのスタート
往路は左手(南側)の「見晴しコース」から
往路は左手(南側)の「見晴しコース」から
車通行止めですが、林道規格道路を進みます。
車通行止めですが、林道規格道路を進みます。
駐車場から10分強でミツモチ山への分岐に到着。
駐車場から10分強でミツモチ山への分岐に到着。
ミツモチ山分岐点に「登山カード入れ」があります。
ミツモチ山分岐点に「登山カード入れ」があります。
分岐の先は鳥居
大間々と剣ヶ峰の間にはこのプレートが沢山あります。
大間々と剣ヶ峰の間にはこのプレートが沢山あります。
こういった距離が示された指導標も「この間」の特徴です。分かり易くてありがたい。
こういった距離が示された指導標も「この間」の特徴です。分かり易くてありがたい。
昨夜零時半到着時も時折突風でしたが、霧雨が細かな雪に変わりました。
昨夜零時半到着時も時折突風でしたが、霧雨が細かな雪に変わりました。
紅葉をすっ飛ばして冬の到来のようですが、ナナカマドの実は真っ赤に色づいています。
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紅葉をすっ飛ばして冬の到来のようですが、ナナカマドの実は真っ赤に色づいています。
トレランコースのようです。
トレランコースのようです。
「古の八海山神社」到着です。
「古の八海山神社」到着です。
祠は完全につぶれていました。
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祠は完全につぶれていました。
在りし日の祠(観光案内板から)
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在りし日の祠(観光案内板から)
矢板市最高地点1590m
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矢板市最高地点1590m
剣ヶ峰に到着(登山道から外れていますが案内があります)
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剣ヶ峰に到着(登山道から外れていますが案内があります)
岩と松が織りなす自然の造形も雪化粧をし始めました。
岩と松が織りなす自然の造形も雪化粧をし始めました。
もはや「雪景色」と言っても良いのでは?
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もはや「雪景色」と言っても良いのでは?
海老の尻尾の成長途中
海老の尻尾の成長途中
雪に埋もれて見辛いですが、右に行くと当初計画の鶏頂山への登山道。左に行けば釈迦ヶ岳への寄り道になります。
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雪に埋もれて見辛いですが、右に行くと当初計画の鶏頂山への登山道。左に行けば釈迦ヶ岳への寄り道になります。
釈迦ヶ岳山頂(初雪ですかね)
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釈迦ヶ岳山頂(初雪ですかね)
立派な「一等三角点」
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立派な「一等三角点」
高原山神社
誰が運んだのか「釈迦如来」像
誰が運んだのか「釈迦如来」像
(ワープ)八海山神社に戻り、ここからの下山は風を避けて「林間コース」を進みます。
(ワープ)八海山神社に戻り、ここからの下山は風を避けて「林間コース」を進みます。
気持ちの良い道です
気持ちの良い道です
200〜300m毎に距離表示の指導標があり安心です。
200〜300m毎に距離表示の指導標があり安心です。
広い林の中を進むので道を見失いそうになりますが、途中区間は「杭」に沿って進めば迷うことはありません。
広い林の中を進むので道を見失いそうになりますが、途中区間は「杭」に沿って進めば迷うことはありません。
クロウサギ!?
ただの朽ちた木でした
ただの朽ちた木でした
大間々駐車場に戻ると良い天気(良くあることです)
大間々駐車場に戻ると良い天気(良くあることです)

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル 裏起毛ズボン 靴下 防風グローブ ULダウン 雨具 毛糸帽子 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 折畳み椅子 地図(地形図) 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 エマージェンシーキット 携帯 時計 タオル ストック カメラ カップ
共同装備
バーナー コッヘル 水(2リットル) ツエルト ココヘリ 固形燃料 燃焼台(試験利用に持って行ったが悪天候で使わず)

感想

久し振りに東京を離れた登山を計画。山の天気予報では15時台をピークに風が強くなり体感温度は氷点下が予想されたためツレにも冬装備をさせ、念のためチェーンアイゼンも持ってのぞみました。実際に降り積もる雪や前日の雨による泥濘や滑りやすい登山道でペースが上がらず、釈迦ヶ岳までで計画時間を1時間近くオーバーしたこともあり(ツレの強い意見もあり)、釈迦ケ岳から先の計画(御岳山、鶏頂山)はカットしました。下山の途中では台風並みの暴風となり服装的な寒さはありませんでしたが、顔に海老の尻尾が生えるのでは無いかと思う位の雪のつぶてが叩きつけ痛いのなんの・・・

さて、駐車場で朝焼けを眺めながら、上空を飛んでいく雲に「そんなに急いでどこに行く」などと心の中で呟いていましたが、車中泊の夜中に車体を揺らす突風が時折吹いていたのを思い出し、上空はもっと風が強いのだと認識しました。
駐車場を出る時には雨は止んでいましたので、予報通り風が強くなったら「林間コース」で戻って来ようなどと話しながら進みます(どちらのコースも駐車場と八海神社で合流します)。
見晴しコースを進み「ミツモチ山」分岐地点に「登山カード入れ」があり、あらかじめ用意して持っている登山届でを投函して進みます。
直後に鳥居が現れ、八海山神社の参道であることを意識します。
この両ルート区間には「大間々と剣ヶ峰」を示した指導標が多いので登山道というよりも散策路に近い管理なのかもしれません。
「雨が止んで風が強くなったら、行けるところまで行って無理せず撤退も視野に入れて」と話しながら進んでいると上空を黒い雲が通り過ぎるたびに細かい雨が吹き付けてきました。
スタートから30分も経った頃には雨→白いもの→まとまった白い雪粒と変化してきました。柵の上が薄っすらと白くなり、草の葉が白いものをまとい、木の幹に白い点が成長するといった段階を経てもまだ「天気雪」の様相でしたが、次第に「フードが無いと耳が痛い」状況になりました。それでも「釈迦ヶ岳まで行ってから先のことは考えよう」と思っていました。
そういえば、風が強く雨量も多い奈良県の大台ケ原を登った際(2016年4月29日)には、天気は良いのに、お約束の強風で樹氷が剥がれて叩きつけてきたことを思い出しました。
鶏頂山への登山道を離れ釈迦ヶ岳を目指すころには、先に進む気が失せて「釈迦ヶ岳ピストンで下山」を決心しました。
その下山の途中では往路以上に強い暴風の中「フード+手袋」で叩きつける雪を避け下山している最中に事故は起きました。
それは、泥に足を取られてのスリップダウン、お尻とザックの底部に泥がたっぷりで済むはずでしたが・・・運悪く持っていたストックの1本が尻の下敷きになり、折れ曲がる感覚・・・立ち上がった時にはインナーコードでかろうじてつながっている様な状態・・・今年7月に北海道遠征を見込んで清水の舞台を飛び降りる覚悟で手に入れたお気に入りのストックでした(ちーん〜〜〜)。
その後、暴風の影響を受けない緩斜面で持ってきたポットのお湯で飲み物を作り、バーナーで沸かしたお湯でフリーズドライを戻しながら、フライパンで調理済み肉をあっためて昼食としました。体力と気力は全回復しましたが、再スタート直後には足がこわばり2回目のスリップダウンでは無く「何でもないところでの立ちゴケ」。笑っちゃいます。

登山はともかく、八方ヶ原のツツジのシーズンには(混雑するでしょうが)200mほど下がった下の駐車場からでも良いので散策してみることをお勧めしたいと思います。アクセス道路は素晴らしく整備されています。

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技術レベル
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体力レベル
2/5

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