◆恐怖!西丹沢密林に地獄の吸血魔獣ヒルギラスを追え!〜檜洞丸・大室山・加入道山・畦ヶ丸〜西丹沢自然教室基点周回
- GPS
- 08:14
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,238m
- 下り
- 2,236m
コースタイム
09:24 ゴーラ沢出合
09:56 展望園地
10:49 檜洞丸(ひのきぼらまる)
12:05 犬越路(いぬこえじ)
13:20 大室山(おおむろ)
14:04 前大室
14:16 加入道山(かにゅうどう)
14:26 白石峠
14:35 水晶沢ノ頭
14:51 シャガクチ丸
15:00 バン木ノ頭
15:16 モロクボ沢ノ頭
15:33 畦ヶ丸(あぜがまる)
15:57 善六ノタワ
16:57 西丹沢自然教室
標準コースタイム13時間(山と高原地図・丹沢・2013年度版)
天候 | 超・快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
全面舗装。まだ路面凍結はしてませんでした。 県道70号線(ヤビツ峠の道)は、災害発生のため通行止。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口・駐車場・ポスト ▼西丹沢自然教室前駐車場 無料、舗装、見た目10台程度、24時間出入り可能、自販機あり、公衆電話あり トイレは西丹沢自然教室の建物に併設。24時間利用可能 他に、周辺の道路脇に未舗装の駐車スペースがあり。見える範囲で10台くらいは止められそうだった。 ポストは西丹沢自然教室にあり。 ◆トイレ ▼西丹沢自然教室併設トイレ 小屋型、雨水水洗式、飲用不適の蛇口あり。 照明有、24時間利用可能、無料、TPあり。 ▼青ヶ岳山荘トイレ 檜洞丸山頂から150mほど蛭ヶ岳方向へ進んだ場所にあり。 チップ100円、使用済みTP持ち帰り、未利用詳細不明 ▼犬越路避難小屋トイレ レバーでガッコンガッコンやる簡易水洗式、冬季は水洗使用不可 ▼畦ヶ丸避難小屋トイレ 未利用のため詳細不明 ◆危険箇所等 ▼西丹沢自然教室〜ゴーラ沢出合 ウェルキャンプ西丹沢の脇を通ってゴロゴロと石の転がった登山道を抜けると沢の中を進む。 幅広の沢のため、リボン等の目印を見落とさないように。 大雨で土石流発生の可能性大なので、要注意。 ▼ゴーラ沢出合〜展望園地〜檜洞丸 沢の渡渉有。この時期、水量少ないため飛び石を伝って問題なし。 沢が終わると急激な登りの開始。階段、梯子、鎖が何か所か出てくる。 展望園地からは、枯れ木越しに富士の眺め。展望園地の先は崩落個所で、滑落要注意箇所。 実際、滑落事故も起きているらしい。崩落個所の先、木製階段の登りを抜けると傾斜が緩んでほどなく檜洞丸山頂。 山頂は、木々が生い茂り眺めはよろしくない。 檜洞丸山頂から蛭ヶ岳方向へ100mほどいったところにトイレのある青ヶ岳山荘あり。 ▼檜洞丸〜熊笹ノ峰〜大笄(おおこうげ)〜小笄(ここうげ)〜犬越路 檜洞丸山頂からすぐに大展望のくだり。視界が開けすぎて、くだるのが怖いくらい。木製階段設置。 熊笹ノ峰、大笄、小笄は山名板などないが、たぶん、これがそうだろうという目星はつく。 ちょっとしたアップダウンの繰り返し。登り降りで、鎖や梯子のかかった箇所いくつかあり。 ▼犬越路〜大室山 標高差にして500mほどの登り返し。はっきりいって、今回のルートではここの登りが一番厳しい。 犬越路から少し登ったところから、富士の眺めあり。 特に難しい個所はなく、単調な登りなれども、檜洞丸からさんざんくだってからの登り返しは精神的に厳しいかも。 途中、分岐があり、越えるとすぐに大室山山頂。木々で展望なし。 犬越路から西丹沢自然教室までの区間には、もう鎖場は、ほとんどなかったと思う。 ▼大室山〜前大室〜加入道山 大室山頂から分岐まで戻り、軽いアップダウンを繰り返して前大室へ。 特に難しい個所無いが眺望なし。加入道山頂に避難小屋あり。 ▼加入道山〜白石峠〜水晶沢ノ頭〜シャガクチ丸〜バン木ノ頭〜モロクボ沢ノ頭 標高差的にはそんなにないものの、小さなアップダウンを繰り返す。 特に難しい個所無く、登山道もフラットで快適そのもの。 ▼モロクボ沢ノ頭〜畦ヶ丸 本コース最後の登り。鎖が一ヶ所あったが、特に掴まず。 山頂からの眺望なし。トイレ付の畦ヶ丸避難小屋あり。 ▼畦ヶ丸〜善六ノタワ〜本棚・下棚〜西丹沢自然教室 善六ノタワまで歩きやすい樹林帯の中のくだり。善六ノタワからは、九十九折の急坂。 沢にかかる木橋を何度も渡り返したり、目印に乏しくルート不明瞭な沢を抜け、堰堤を脇に設置の階段で乗り越えると、 いつしか西丹沢自然教室へ。 途中にある本棚(滝)と下棚は、登山道からすこしばかりはずれる。 特に本棚に行ってみたら、直近まで行けるには行けたが、 橋も飛び石もない沢を反対側に渡らないと見えそうになかったので引き返した。 ※この日は積雪なし。日陰で霜柱と霜の降りている箇所あるも凍結箇所はなし。 ※見かけた人は、檜洞丸周辺で10名程度、大室山周辺で4名、大室山から西丹沢自然教室までの区間で2名。 ※ちなみに、西丹沢自然教室から少し戻って石棚山を経由すると標準タイムは14時間5分です。 ◆温泉(利用可能時間帯等は要確認) ▼中川温泉 信玄館 11:00-14:00、15:00-17:00(平日18:00まで) 空いていると11:00-18:00 ¥1000 予約不要 神奈川県足柄上郡山北町中川577-6 0465-78-3811 http://www.shingenkan.co.jp/ ▼中川温泉 蒼の山荘 10:30-15:00 \1000 神奈川県足柄上郡山北町中川897 0465-78-3311 http://tabier02.sakura.ne.jp/aono/ ▼町立中川温泉ぶなの湯(日帰り施設) http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/contents_detail.php?frmId=241 ◆バッチ 特別、探しませんでした。 ◆参考 ▼県立西丹沢自然教室 http://www.kanagawa-park.or.jp/nishitanzawa/ ▼山北町観光マップ http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=447&frmCd=4-9-0-0-0 |
写真
感想
『木曜スペシャル山口浩探検隊
恐怖!西丹沢密林に地獄の吸血魔獣ヒルギラスを追え!』
密林の悪魔と呼ばれ、地元の人々から恐れられている地獄の吸血魔獣ヒルギラス!
音もなく獲物に忍び寄り、道行くハイカーの靴から這い上がっては、人知れず生き血をすするという!
西丹沢の密林ジャングルの奥地に潜んでは、じっくりと獲物が現れるのを待ち続け、鮮血の匂いを嗅ぎつけると、血に飢えた凶獣はまるで狂ったシャクトリムシかのごとく生き血を求めて俊敏に動き回り、ハイカーを地獄の底へと突き落す!
ひとたび獲物に喰らいつけば、その血液を一滴残らず飲み干すという獰猛な食欲から、逃れる術は果たして無いのか!
太古の昔から丹沢ジャングルのごく一部にのみ生息していたと伝わる死の吸血凶獣が、近年、その生息範囲を拡大しているという情報を入手した。
我々木曜スペシャル取材班は、この地獄の吸血凶獣の生息域拡大の真相を探るべく、一路、関東に残された最後の秘境・西丹沢へと飛んだ!
果たして吸血魔獣ヒルギラスとは、いったい、いかなる生命体なのか。
いにしえのヴァンパイアのごとく、神から不死の生命を与えられた不死身の生物なのか!
地獄の吸血魔獣ヒルギラス。それは神の使いか。それとも人々を地獄へと誘う悪魔の使者か! ずぎゃーーー!!
東富士五湖道路・須走インターを出た後、軽自動車をチャーターし、舗装された道なき道をひたすら北上した。
我々を乗せた軽自動車は、現代に残された最後の秘境・西丹沢へと吸い込まれていく。
行きつく先は先史時代の古代人が残したと伝わる西丹沢自然教室である。
ここで哀愁の軽自動車を乗り捨て、まずは徒歩にて檜洞丸を目指す。
今回、案内役を努める少年Aは、かつて檜洞丸で魔獣ヒルギラスに左手小指を齧られ、瀕死の重傷を負いながらも奇跡の生還を遂げた唯一の生存者である。
そこで我々は少年Aの案内により、魔獣ヒルギラス探索の矛先を檜洞丸へと定めた!!
一歩、また一歩と魔の凶獣が潜む悪魔の森へと隊員たちは足を踏み入れていく。
隊員たちの周囲には、いつしか言い知れぬ恐怖に張りつめた空気が立ち込めていた。
それはまるで姿の見えない何者かに常に監視されているかのごとく、隊員たちの精神を徐々に蝕んでいく。
隊員の誰しもがいつ襲い来るやもしれない魔獣の恐怖と無言の戦いを続けていた。
と、その時である。われわれを先導していた案内役の少年Aの歩みが止まる。
少年Aは、何かを見つけたようだ。黒い小さな粒のような物体を手のひらにのせている。
少年Aによると、これは魔獣ヒルギラスのフンであるという。ずぎゃーーー!!
我々は、魔獣ヒルギラス実在の決定的証拠を手に入れた!
かつてこの場所は少年Aが魔獣ヒルギラスに襲われた場所でもあるという。
今まさに、魔獣ヒルギラスはこのそば近くで息を潜め、隊員たちのスキに乗じて、新鮮な生き血を味わおうと虎視眈々と、我々を物色しているに違いない!
我々は、この近辺を中心に魔獣ヒルギラスの探索を開始した!
隊員たちが、悪魔の凶獣を徐々に追い詰めていく!
逃げ場を失った魔獣は、窮鼠猫を噛むの故事のごとく、巨象をも一撃のもとに倒すという鋭い暗黒の牙を剥いて、我々に襲い掛かってくるやもしれない!
隊員たちに死の危険が迫る! 果たして魔獣ヒルギラスは! 実在するのか!!
魔獣ヒルギラスの探索は続けられていた。
その時であった。隊員の一人が何かを見つけた。
隊員1号「これを見てください」
勿体つけるかのように、ゆっくりと開かれた手のひらには、黒く細長い10ミリほどの物体が乗せられている。
隊員1号「これはヒルギラスの死骸ではないでしょうか」
山口隊長「…バカヤロウ、これは毒枝だ!」
魔獣ヒルギラスは、その悪魔のごとき狡猾な頭脳で、枯れ枝を死骸と見立て、我々を欺き翻弄する!
通常、自然界において枯れ枝が毒を帯びることなどありえないことだが、その枯れ枝は確かに毒を帯びていた。
毒枝は魔獣ヒルギラスが仕掛けた罠なのか!
魔獣の張り巡らす謀略の前に、ヒルギラス探索の手掛かりは霧の彼方へ消え去ってしまうのか!
ギッギッギッ! まるで魔獣ヒルギラスのあざ笑う声が聞こえてくるかのようであった!
夕闇が隊員たちの姿を漆黒に染め上げる頃、隊員たちの顔にも疲労の色が濃くなりはじめた。
もはやこれ以上の探索は死の危険を伴うと判断し、苦渋の決断からやむを得ず魔獣探索を打ち切ることにした。
地獄の吸血魔獣ヒルギラス。今回の捜索では、その姿を捉えることはできなかった。
しかし‼ 魔境西丹沢に魔獣ヒルギラスの実在を示す痕跡は確かに存在した!!
生き血に飢え狂った地獄の魔獣ヒルギラスは、我々を翻弄するのかのごとく、この西丹沢ジャングルのどこかに今も息を潜めて這いずり回り、鋭く尖った惨猛の牙を鈍く光らながら、獲物の訪れを待ち構えているに違いない!
To Be Continued(多分、続かない)
というわけで。感想です。
檜洞丸から犬越路へ下ってからの大室山への登り返しが厳しかったです。以上です。
温泉は。
出発予定時刻を大幅に遅らせたため、予定していた中川温泉・蒼の山荘に入れなくなってしまったので信玄館に入りました。
mogless さん、おはようございます。
いつも楽しいレコ、読ませていただいております。
コースタイムを見る限り、今回山行の、水晶沢ノ頭〜シャガクチ丸間で、お会いした方では、ないのかと。
確か、白っぽい上着で、走っていませんでしたか?私が道を譲ったとき、「すいません。」と言われませんでしたか?
私はてっきり、トレランの方だと思いました。
私はその後、加入道避難小屋で、泊まりました。
すっごいですねぇ。
通常13時間のところ、8時間半!
おニューの靴が快適だったのでしょうか。
日照時間が長くなれば、30キロも軽く行けちゃいますね
ヒルって、冬はどこにいるのでしょかね?
子供には付かないって言うし、不思議動物ですね。
まずはミートアイで笑わせていただきました。
こういうセンスはどこからくるんですか〜?
手に汗握りながら隊の記録読ませていただきました。
ヒルギラスより日没が怖いっす
shuchanさん、コメントありがとうございます。
ば! ばれたーー! 実は私が韓流ではなく、ギリシャ彫刻に酷似していることが、ついにばれてしまったか!
あたかも、ギリシャ彫刻が走ってきたかのような衝撃を与えてしまいまして大変申し訳ございません。
見かけたのは、たぶん、私でしょう。
あんな時間にあの場所を走っていたのは、私をおいて他にいないと思います。
見た目はトレラン風ですけど、いつもは歩いていることのほうが多いです。
あの辺りは、走りやすかったのと、日没前に行けるところまで行きたかったので、うっかり走ってしまいました。
記録のとおり、なんとか日没ギリギリで駐車場に戻ってこれました。
ちなみに、そのあたりでは二名の方とすれ違っておりまして、shuchanさんが、どちらの方なのかは分かりません。
しかも、一人は男性だったこと以外は既に記憶になく、もう一人の方は「眼鏡をかけていた」という印象しかありません。
ザックのサイズと時間的場所的に避難小屋泊りだろうなあとは思っていました。
道を譲っていただいたというのは、印象にあります。
今更ながらどうもありがとうございました。
ニュー靴は快適そのものですね。
慣れてきたのか、足首を捻じることも、一回だけでした。
次回は、さらに慣れていることでしょう。
当然ながら、膝も痛くも痒くもないし。
ここまで、期待した効果を明確に実感できるとは思いませんでしたね。
高いだけのことはあります。見た目のわりには軽いし、ダメになったら次も同じ製品を買うでしょう。
早くに目が覚めているのに、寒いもんだから、なかなか起きだせなくて、ものの見事に出発が遅くなっています。
本当は、6時には出発する予定だったりして。
そんなもんだから、予定していた石棚山稜も経由できなかったし。
30キロは…私にはまだちょっと! 無理かも!
ヒルギラスは子供には! つかないんですか! じゃあ、私は心配ないわけだ!
ちなみに、ヒルは冬の間、あなたの心のスキマにいます。
ミートアイのセンスは、私もよくわかりません。
突然、ふっと思いつくんです。それはもう、ほとんど病的に。
思いついたからには、ほれ、みなさんのために使ってみないと。
ウケるかウケないかは別として。
季節的にビーストはもういないですからね。だから、この辺りに行ったのです。
本棚から西丹沢自然教室までの区間を日没後に通過するのは、怖いですね。
けっこう沢の幅も広いし。足元は不明瞭気味でしたし。
最後まで読んだんですか! あんなもんを!
自分でも少しばかり滑ったかなーと、ほんのりと後ろめたさを感じていた今日このごろです。
子供の頃に読んだ世界恐怖全集のドラキュラの話が自分に焼きついてますよ。怖かった
ほとんど意味のない感想をお読みいただいたようでどうもありがとうございます。
あまり深い意味があるわけでもありませんので、軽く読み飛ばしていただければと思います。
私は子供の頃(今でも十分コドモです)に、ツチノコに齧られそうになったことが脳裏に焼き付いています(大嘘)。
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