愛知県最奥の山々(3)離山 周回ルート
- GPS
- 06:26
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 952m
- 下り
- 944m
コースタイム
天候 | くもりのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
Mapcode: 386 721 565*72 Googleマップ: https://goo.gl/maps/Kgg6fNmEWHSjZBoeA |
コース状況/ 危険箇所等 |
(新豊根ダム公園〜登山口) ・トンネルを抜けて通行止めになっている県道429号を下る(約2.6キロ 30分〜40分)作業車が通行する場合があるので注意。 (登山口から離山山頂) ・落石防止ネットの扉が登山口 ・標高650m地点から50度くらいの急斜面の山腹に付けられた狭い道を約300m水平移動する。もし滑落したら無事では済まされないので細心の注意が必要です。 ・尾根に乗った後は山頂西にある最高点まで一直線の急登が続く。 (離山山頂〜豊富林道:バリエーションルート) ・山頂から北東の尾根を下る。所々新しい赤テープ目印あり。標高860m付近で尾根の北側を巻くように踏み跡が付いている。その先の鞍部から登り返して次の尾根に乗ったら北西へ進む。 ・標高780m地点の鞍部から西の谷に下り、山腹を高度を下げないようにトラバースして豊富林道につながる尾根に乗ろうとしたが、山腹が急な上に間伐の倒木だらけでとても難儀しました。たまたま新しいトラロープが設置してある地点に出たので助かったが、鞍部から谷に降りずに登り返して尾根伝いに遠回りした方が確実だったかもしれません。(未調査なので実際はどうだかは不明) ※降りた沢は県道の庚申沢橋までつながっているが、そのまま下ってしまうと危険だと思われる。 ・豊富林道に出た後は、ひたすら下って行けば県道428号に合流する。 |
その他周辺情報 | 【日帰り温泉】 ・兎鹿嶋温泉 湯〜らんどパルとよね(日帰り温泉) 毎週木曜定休 http://www.chausuyama.jp/spot/2014022514193914.html ・とうえい温泉 花まつりの湯(日帰り温泉) 毎週水曜定休 https://toueionsen.com/71282/ |
写真
感想
ご訪問ありがとうございます。愛知県最奥の山々探訪シリーズ、最後を飾るのは離山レコです。
離山については、旧版「愛知の100山」ガイドブックでは佐久間ダム付近から沢を遡行するルートが紹介されていましたが、山主からクレームがあったとのことで、「愛知の130山」ガイドブックでは大入側からのルートが紹介されています。登山者がタバコの吸い殻やゴミを捨てたりした事がクレームになったと書いてありました。
里山のほとんどは私有地なので、趣味で歩かせてもらう私達は、最低限のマナーとしてゴミを放置したり、食べ残しや飲み残しを捨てたりしないように心がけたいものです。
初めてガイドブックの離山ページを見て印象的だったのが、落石防止ネットの金網扉が登山口として紹介されていたことです。扉は斜面に沿って倒れていて、はたしてザックを背負ったまま通れるのだろうか?な〜んて要らぬ心配が頭に浮かんだのを覚えています。
これまで離山を登ることはないだろうと思っていましたが、いよいよその金網扉に対面する事になり、ちょっとワクワク(ヘンタイかな?😅)しながらスタートしました。いきなりトンネルの通過から始まるのも他の山には無い面白さ、トンネル内の道は結構な傾斜があり、登山後に疲れた体で戻るのは辛いだろうなと思いました。
かつてこの流域に存在した大入集落は大昔に廃村となり、訪れる人も希になった大入川沿いでは、鮮やかな紅葉が誰にも観賞されることもなく谷間を彩っていて、2人だけの贅沢な紅葉狩りが楽しめました。
金網扉は気にしていないと通り過ぎてしまいそうな場所で開いたまま私達を待っていました。これが例の扉か〜 対面できてちょっと嬉しかったです。
早速潜って(”通る”じゃなくて”潜る”が相応しい)みますが、さすがに四つん這いにならないとダメでした。思ったとおりだったな〜と妙に納得😁
前置きが長くなりましたが、ようやく登山開始。標高650m地点で核心部に差し掛かりました。地形図で割り出す平均斜度は約40〜50度、そんな急斜面の山腹に水平歩道が300mほど続いているのです。狭いところでは靴3つ分くらいの幅しかなく、下り気味の部分もあり、おまけに落葉がタップリ積もっていて、倒木もあったり…
転落すればおそらく命はないので、ビビリまくって通過しました。この日はピストンではなく、帰りに通らなくても済むのが救いでした。
核心部を通過したら、後は尾根を山頂まで登るだけ。ほぼ一直線の急登なので辛かったです。山頂は植林に囲まれて展望なしの、愛知の里山に良くあるパターン。その代わり静かなのがせめてもの救いか?
帰りは別のバリルートで戻ります。時間は掛かるけど地図読みトレーニングを兼ね、所々コンパスを当てながらの歩き、要所で見かける先人のマーカーが間違っていない事を示してくれます。
予定していた鞍部までは順調、谷間に降りて山腹のトラバースに入りました。踏み跡やテープは無く、歩き易そうな場所を探りながら進みますが、間伐した倒木がいっぱい転がっている上に斜面が急なため、なかなか水平にトラバースできません。比較的歩きやすい谷底に降りてしまいたくなるが、あまり高度を下げると登り返しが大変です。できるだけ上へ上へ進路を取ろうと意識するのですが、なかなか思う様にはいきませんでした。
このままだと、どんどん高度が下がって予定の尾根に乗り損ねるかもしれない。いっそのこと登って尾根に乗った方が得策か?と考え斜面を見上げるが、その激急さを見て現実に戻される。
ジリジリと高度を下げながら谷沿いを進んで行くと、谷間に垂れる真新しいトラロープが目に入った。おおっ!これぞ神のお導きだ!(ちょっと大げさ😅) ありがたくロープを頼って小尾根に出ると、微かな踏み跡が山腹に続いているのが見えたのでした。結果先人とおなじルートを進んできたと言うわけです。
林道に出たら後はノンビリ下るだけ。しかし、2日間の疲労が蓄積した足では、思った程楽には歩かせてもらえないという事を身を持って知ったのでした…
以上、ダラダラとした感想にお付き合い頂きましてありがとうございました。
・愛知県最奥の山々(1)猿ヶ鼻と水神滝レコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3755958.html
・愛知県最奥の山々(2)八嶽山&袖山レコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3757232.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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周回ということをみて、林道コースへと思ってました。それでも大変なコースの様でたいへんだったように思います。あの山頂への急登はほんと苦労したことが思い起こされました。そこを連日でお疲れモードなのに登ってしまう貴方らの体力に驚きを隠せません。
もう少しで、130山。楽しんできてください。
お疲れ様でした。
皆さんそうだと思いますが、基本ピストンは避けたいので周回できないか地形図で検討するんですが、この山の場合は林道に出るルートが行けそうな感じ、ヤマレコを見ると先人がいらっしゃったので試してみました。
ガイドブックのコースは想像通りトラバースが危険で、ビビリながら通過しました。その後の尾根歩きも急登で、疲れているのに良く歩けたなと思います。
林道に出る前のトラバースは難儀しました。地形図で眺めると簡単に行けそうに考えてしまうのですが、歩いてみると全然違うと言うことを今回も思い知らされました。
残りの1山はこれまでの130山行を回想しながら、ノンビリ歩いてこようと思っています。
しかし結構ハードな山行ってますね〜何がすごいって、やっぱ奥さまですね^^
東栄♨私も好きなお湯です!いいな〜
奥奥三河の山々は結構ハードでした。家のカミさんも弱音を吐かずによく頑張ってくれました、いつも大したものだと感心してばかりですよ。
久しぶりの”とうえい温泉”良かったです。
ひえ〜、愛知130山ほんと侮りがたしですね!斜度50度の落ち葉つもりトラバース、登りでも嫌なのにトラバース😱
難しさがありありと想像できました💦
せっかくだから愛知130山完登したいなぁと思いはじめたこの頃ですがそうすると避けては通れない道ですね💦
入口の柵が倒れてるなんて見たら帰ってしまいそうだ🥲
それはさておきいよいよ残すところ一座となりましたね、もしかしてと思っていたあのお山ですね!
愛知県の果てにある山々はなかなか手強かったです。hatto'sさん達みたいな体力があればなあ…なんて思いながら歩いておりました(笑)
今回の山々は技術的に難しいところはなく、トラバースは危険だと分かっていれば注意しながら歩くので大丈夫なものなんです。アクシデントは何でもない所で起こるものなので、動いている間は油断しない様にってことですかね。踏み跡や道標がないルートを歩く場合は、多少経験が生きてくるという事はありますね。
残りの一座は、海が近い某都市?にある展望のない山です。(行ったことがないので分かりませんが) 公共交通機関でアプローチする事だけ決めてありますが、さてどんなフィナーレにしましょうかね😊
この周回は、次への序章と受け取らさせていただきます。
それにしても、序章でこのハードさですと、本編はもっとハードになりそうですね
山頂近辺の笹薮、笹枯れでなくなってしまったのでしょうか?
山頂も、笹薮の中にポッカリとした空間が空いていただけだったような記憶が・・・
”序章”ということで、やる気でいらっしゃると理解しました(笑)
あのルートはもしかしたら進退窮まる様な場所があるかもしれないので、やるならkameさんのようなエキスパートがいらっしゃると心強いです。下山ルートは今回偵察してきましたので大丈夫ですが、問題は私達2人の体力が持つかどうかです。
数年前に三河一帯の山々で笹枯れがありましたが、離山の笹も全て枯れていましたね。
「離山」大変な山歩きでしたね。
思わず手持ちの”愛知の130山”を読み返してみました。
するとガイド本、ルート図の間違い発見!
お二人がご苦労された標高650mでのトラバースは標高が違うし
位置も方向も間違い。2011年版で古いからなのでしょうか?
それはさて置き、ヤマレコのみんなの足跡は今回とほぼ同様の
軌跡ですね(便利な世の中になったものだ )
トラバース途中で北(上部)を目指す直登はなんじゃこりゃ〜ですが?
この山は踏み跡はあるものの、一年にどれだけの人が歩くのだろ
う?と思いながら歩むルートですね←自分の想像です
急斜面の落ち葉まみれのトラバース、心中お察し致します。
心して挑まれて、無事の帰還なにより、お疲れ様でした。
離山ですが、愛知の里山の中ではどちらかと言えば玄人向けではありますが、レコはやや大げさに書いてますので、受ける印象ほど大変ではなかったんです。
ガイド本のルート図は一本隣の尾根になってますね。この本の取材をした頃はGPS機器なんて無い頃ですから、大目にみてあげて下さい(笑)
みんなの足跡には確かに途中から北を歩いた軌跡が載ってますね。トラバースが始まってすぐの場所なら登下降可能な斜度だった様な気がしますが、そんなルートで行こうだなんて、かなりの変人(もとい玄人)かもしれませんね。
ガイド本に載ってなかったら、おそらく私を含めて誰も歩く人は居ない山だと思います。130山完登をめざす人は意外に多く、レコを見ると今年も結構歩いている方がいらっしゃいますね。
登山口までの状況は
同じ愛知県なのかと思うほど
落差がありますね。
廃村、閉鎖された林道
低いトンネル、荒れた登山道など、
人の往来が頻繁だったころは、
また違ったのでしょうね。
劇的なタイミングでの、ロープの登場は
自分も同じように感じるだろうなと
思いました。
奥三河は私達が普段過ごしている愛知とは随分生活様式が違いますよね。趣味で訪れるだけなら”良い所だな”で済みますが、生活していく為の糧を得るのがどれほど大変なのかは、住んでいる人でなければ決して分からないでしょう。それでも故郷がなくなるのは寂しい事だったと思います。
わざわざリエーションルート選んでを歩いていましたので、先人のロープはありがたかったです。
小生、離山のルートから外れ、あの登山道の標札に助けられました。
そうそう、ルート上にサングラス🕶落ちていませんでしたか?3個目のサングラス、ここで無くしたました💦😆
当時アップされた時にレコ拝見しましたよ、”スゲー山だった”ってやつ
正規ルートがどうしてそのまま尾根を登らないで、わざわざ危険なトラバース道を付けたんだろう?karlさんの尾根直登ルートで登山道を開いてくれたら、たとえキツくても安心して歩けただろうなあ・・・と思いました。
サングラス?見かけたのは伊勢神宮の鈴と、クマ鈴とマグカップだけでしたけどね・・・
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