人情にふれる岩手山(柳沢コース|馬返し口〜不動平避難小屋)
- GPS
- 25:34
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,278m
- 下り
- 1,276m
コースタイム
馬返し登山口9:25―10:44三合目―13:19七合目―13:37八合目避難小屋―14:04不動平避難小屋
8日(日)
不動平避難小屋7:09―8:15七合目―9:41三合目―10:27馬返し登山口
天候 | 7日(土)曇り 8日(日)曇り、麓は晴れ 両日とも七合目から上は強風 気温: 7日(土) 11:33 標高1330mで-5℃ 微風 13:25 標高1730mで-8℃ 強風 8日(日) 4:36 標高1820mの不動平避難小屋内で-2℃ 7:23 標高1830mで-11℃ 強風 8:20 標高1730mで-8℃ やや風あり 8:47 標高1000mで-2℃ 微風 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
往復とも滝沢交通を利用。片道あたり所要時間20分・料金3,000円程度 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○7日(土)新雪で脚が埋まる。不動平避難小屋までツボ足で行けましたが、ワカンを履いた方が歩きやすかったと思います。凍結箇所はありませんでした。8日(日)は雪が締まり、麓に近い場所ではトレースを外れても、あまり踏み抜きませんでした。 ○7日・8日とも、七合目から上は強風。西よりの風が吹きつけ、真っ直ぐ歩こうとしても斜めに進んでしまう強さ。七合目を下ると、斜面に遮られて、風は弱まります。 ○避難小屋は冬季入口を利用。不動平避難小屋は、はしごを登って正面2階から、冬季用扉を奥に押し開けます。屋内トイレは利用できますが、紙は持ち帰る必要があります。八合目避難小屋の冬季用入口は建物の裏です。扉は建物に向かって左にスライドします。ただし、凍結していて、体がかろうじて入る程度しか開きませんでした。雪を入れないため、しっかり閉めなければなりませんが、閉めるときにも動きが悪く、力が要ります。 |
写真
感想
南部富士と呼ばれ、愛される岩手山。宮沢賢治が何度となく登り、地元の小学生は遠足で登り、高校生ともなれば部活の行事で走って登ると聞きます。東北滞在中に、一度は登っておきたいと考えていました。
ただ、冬の岩手山は厳しい環境の様子。岩手県最高峰にして独立峰に近い地形のため、風の影響を受けやすく、過去のレコでも強風にさらされたとの記事がしばしば出てきます。厳冬期には山頂部の斜面が凍結し、アイゼンの爪が刺さりにくくなるのだとか。できるだけ早い時期に登りたいと思っていたところ、週間予報支援図(FXXN519)を見ると、12/8はちょこっとだけ寒気が引っ込むようでした。予想天気図の等圧線もやや緩めだし、12/7に八合目まで登って泊まれば、12/8には少し落ち着いた環境で山頂に行けるのではないかと考えました。
登山口としては、馬返し口を選びました。西高東低の気圧配置の場合、西よりの風が吹くので、東側の馬返し口から登れば、尾根が風除けになるはず。また、メジャーな登山口なので、トレースも期待できるという、せこい思惑からです。
登頂はできませんでした。12/8(日)7:00過ぎの山頂付近は体が流されるほどの風が吹き、巻き上げられた雪で視界がほとんどききませんでした。山頂から不動平避難小屋までの往復は、少なく見積もっても1時間以上。その間、寒風に身をさらしておくのは耐えられるかどうか。山頂に立ったところで、見えるのは雪の塊に覆われた道標だけだということは明らか。無理せず、馬返し口に下山することにしました。
馬返し口からの尾根が風避けになるという読みは、斜面が急になる七合目以下は風が弱かったので、当たったのではないかと思います。
ところで、今回の山行で三つの失敗をしました。
一つ、スポークを忘れました。不動平避難小屋でラーメンをゆでている間に、どうやら忘れてきたことに気づき、インスタントコーヒーのスティックで代用しました。切ない。
二つ、ラジオで天気予報を聞こうと思って手に取ると、電池が切れていました。単三型の予備電池は十分用意していましたが、単四型は用意していませんでした。
三つ、出発時、馬返しキャンプ場の駐車場に、サングラスをケースごと落としました。三合目で着替えたときに気づきました。ゴーグルを別に用意していたので進みましたが、もしなかったら引き返すところです。
すれ違った方に、駐車場に落ちているのに気づいたら、車に潰されないところに避けておいていただくようお願いをしていました。厚かましいお願いにも関わらず、「登山カードの用紙入れに入れておくよ」「看板の下に埋めて棒を立てておくよ」などと快く応えてくださる方がいて、大変ありがたかったです。下山時、どきどきしながら駐車場の看板の裏を覗くと、確かにサングラスのケースがありました! 車につぶされもせず、無事手元に戻りました。
看板の裏に置いてくださった方、気にかけてくださった方、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。
反省の多い山行でしたが、人情にふれて、温かい気持ちで帰ることができました。
サングラス見つかって良かったです(^_^)
また、記事に書いて頂きありがとうございましたm(__)m
futaakiさん、ありがとうございます。
落として困る携帯、カメラ、財布にはドローコードをつけていますが、それでも落し物をしてしまうのは、情けない限りです。
身支度や休憩した場所を立ち去るときには、後ろを振り返る習慣をつけたいものです
今回は、ほかの登山者のご厚意に助けられました
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