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Yamareco

記録ID: 3884443
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

厳冬期の北岳はきつかった

2022年01月01日(土) 〜 2022年01月03日(月)
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
36:17
距離
33.7km
登り
3,855m
下り
3,856m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:06
休憩
0:19
合計
8:25
6:44
38
スタート地点
7:22
7:23
95
8:58
8:59
124
11:03
11:20
213
14:53
14:53
16
2日目
山行
9:38
休憩
0:52
合計
10:30
5:32
215
宿泊地
9:07
9:12
76
10:29
10:38
28
11:25
11:30
26
11:56
12:10
15
12:25
12:25
10
12:51
13:02
65
14:06
14:07
113
3日目
山行
5:44
休憩
0:10
合計
5:54
16:00
14
7:08
7:08
80
8:29
8:36
150
11:06
11:06
68
12:15
12:16
32
12:48
ゴール地点
天候 1日晴れ・2日晴れ後くもり・3日晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
その他周辺情報 甲府昭和IC近くの桜湯。とても良い日帰り温泉で\500と安い。
冬型の気圧配置ですが出発です。まずは南アルプス林道を行きます
2022年01月01日 06:47撮影 by  SH-M08, SHARP
1/1 6:47
冬型の気圧配置ですが出発です。まずは南アルプス林道を行きます
停まっている車はそれほど多くありません
2022年01月01日 06:47撮影 by  SH-M08, SHARP
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停まっている車はそれほど多くありません
歩き出して間もなく夜叉神トンネルです。左の扉から入ります。長さは1.2kmなかなか出口に着きません。
2022年01月01日 06:57撮影 by  SH-M08, SHARP
1
1/1 6:57
歩き出して間もなく夜叉神トンネルです。左の扉から入ります。長さは1.2kmなかなか出口に着きません。
2022年01月01日 07:30撮影 by  SH-M08, SHARP
1/1 7:30
2022年01月01日 07:31撮影 by  SH-M08, SHARP
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白峰三山、荒れてます
2022年01月01日 07:32撮影 by  SH-M08, SHARP
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白峰三山、荒れてます
2022年01月01日 07:32撮影 by  SH-M08, SHARP
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野呂川下降点に到着
2022年01月01日 08:22撮影 by  SH-M08, SHARP
1/1 8:22
野呂川下降点に到着
2022年01月01日 09:22撮影 by  SH-M08, SHARP
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吊り橋を渡って
2022年01月01日 10:06撮影 by  SH-M08, SHARP
1/1 10:06
吊り橋を渡って
2022年01月01日 10:06撮影 by  SH-M08, SHARP
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今度は南アルプス公園線を歩いてあるき沢橋です。ここから800mの急登です。
2022年01月01日 11:07撮影 by  SH-M08, SHARP
1/1 11:07
今度は南アルプス公園線を歩いてあるき沢橋です。ここから800mの急登です。
ひたすら急登で池山御池
2022年01月01日 15:04撮影 by  SH-M08, SHARP
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ひたすら急登で池山御池
5時過ぎに出発です
2022年01月02日 05:18撮影 by  SH-M08, SHARP
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5時過ぎに出発です
陽が登ってきました
2022年01月02日 06:18撮影 by  SH-M08, SHARP
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陽が登ってきました
結構テントが有ります
2022年01月02日 07:22撮影 by  SH-M08, SHARP
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結構テントが有ります
2022年01月02日 07:23撮影 by  SH-M08, SHARP
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2022年01月02日 07:23撮影 by  SH-M08, SHARP
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山が見えてきました。間ノ岳と農鳥です。
2022年01月02日 07:27撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 7:27
山が見えてきました。間ノ岳と農鳥です。
2022年01月02日 07:27撮影 by  SH-M08, SHARP
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2022年01月02日 08:08撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 8:08
この辺りにも3張りありました
2022年01月02日 08:21撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 8:21
この辺りにも3張りありました
2022年01月02日 08:22撮影 by  SH-M08, SHARP
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天気は最高。
2022年01月02日 08:55撮影 by  SH-M08, SHARP
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1/2 8:55
天気は最高。
間ノ岳(右)と農鳥岳(左)
2022年01月02日 08:55撮影 by  SH-M08, SHARP
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間ノ岳(右)と農鳥岳(左)
この辺りが砂払か!あの上がボーコン沢の頭。
2022年01月02日 08:55撮影 by  SH-M08, SHARP
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この辺りが砂払か!あの上がボーコン沢の頭。
ボーコン沢の頭からの北岳
2022年01月02日 09:09撮影 by  SH-M08, SHARP
1
1/2 9:09
ボーコン沢の頭からの北岳
八本歯の頭までひたすら長い尾根
2022年01月02日 09:09撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 9:09
八本歯の頭までひたすら長い尾根
2022年01月02日 09:09撮影 by  SH-M08, SHARP
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だんだん近づきます
2022年01月02日 09:38撮影 by  SH-M08, SHARP
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だんだん近づきます
が、行けるのだろうか!?
2022年01月02日 09:38撮影 by  SH-M08, SHARP
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が、行けるのだろうか!?
2022年01月02日 09:39撮影 by  SH-M08, SHARP
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2022年01月02日 10:33撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 10:33
周りの景色に勇気付けられて
2022年01月02日 10:33撮影 by  SH-M08, SHARP
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周りの景色に勇気付けられて
何とか登頂です
2022年01月02日 11:59撮影 by  SH-M08, SHARP
2
1/2 11:59
何とか登頂です
ちょっと心配な雲。稜線風が強くなりました。
2022年01月02日 11:59撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 11:59
ちょっと心配な雲。稜線風が強くなりました。
仙丈
2022年01月02日 12:00撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 12:00
仙丈
富士山
2022年01月02日 12:01撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 12:01
富士山
2022年01月02日 12:01撮影 by  SH-M08, SHARP
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1/2 12:01
南アルプス南部
2022年01月02日 12:01撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 12:01
南アルプス南部
2022年01月02日 12:01撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 12:01
甲斐駒、右奥に八ヶ岳。
2022年01月02日 12:02撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 12:02
甲斐駒、右奥に八ヶ岳。
2022年01月02日 12:02撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 12:02
八本歯の登り。この後疲れて全く写真を撮る余裕がありませんでした。八本歯〜ボーコン間1.3kmは爆風でトレース半分消え小屋に着いたのは16時過ぎ。
2022年01月02日 12:53撮影 by  SH-M08, SHARP
1/2 12:53
八本歯の登り。この後疲れて全く写真を撮る余裕がありませんでした。八本歯〜ボーコン間1.3kmは爆風でトレース半分消え小屋に着いたのは16時過ぎ。
お世話になった小屋
2022年01月03日 06:54撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 6:54
お世話になった小屋
2022年01月03日 06:54撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 6:54
冬型になると言ってたけど風もなくいい天気
2022年01月03日 06:59撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 6:59
冬型になると言ってたけど風もなくいい天気
2022年01月03日 07:35撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 7:35
あるき沢橋まであっと言う間
2022年01月03日 08:33撮影 by  SH-M08, SHARP
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1/3 8:33
あるき沢橋まであっと言う間
2022年01月03日 09:37撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 9:37
400m登り返し中
2022年01月03日 10:17撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 10:17
400m登り返し中
2022年01月03日 11:10撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 11:10
どうにかこうにか南アルプス林道に出ました。これで生きて帰れる!
2022年01月03日 11:24撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 11:24
どうにかこうにか南アルプス林道に出ました。これで生きて帰れる!
2022年01月03日 11:28撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 11:28
2022年01月03日 11:31撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 11:31
2022年01月03日 11:45撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 11:45
2022年01月03日 11:46撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 11:46
2022年01月03日 11:47撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 11:47
2022年01月03日 11:48撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 11:48
凄い氷柱。刺さりそうです。
2022年01月03日 12:02撮影 by  SH-M08, SHARP
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1/3 12:02
凄い氷柱。刺さりそうです。
着きました
2022年01月03日 12:45撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 12:45
着きました
あとはこのゲートをすり抜けて
2022年01月03日 12:46撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 12:46
あとはこのゲートをすり抜けて
罰金50万、凄い蝶です。
2022年01月03日 12:48撮影 by  SH-M08, SHARP
1/3 12:48
罰金50万、凄い蝶です。

感想

正月の南アルプスの集大成(言い過ぎか)として今回は北岳に照準を合わせました。と言っても予備山行も何もなし。ぶっつけ本番での北岳となりました。25kgの荷物を背負って開始。最初は南アルプス林道を進みます。すぐに夜叉神トンネル、1.2kmのトンネルが長かった!大小合わせて12個のトンネルを越えると野呂川下降点。わずかに登りその先400mの急下降にて野呂川の吊り橋を渡る。野呂川の谷底は日が当たらなくて寒く、トンネルを3つ越えるとあるき沢橋が見えてきた。ようやく本当の登山口だ。池山御池小屋までは延々と急登が続く。途中で雪が増えてきたのでアイゼンを装着して急登を頑張り傾斜が緩んでくると池山御池小屋が 見えてきた。体力に余裕があればもう少し上までとも思ったがそんな余裕はなく、小屋を覗くと一張分のスペースがあるのでここをベースとしました。明日は長い1日になるので早々に夕飯をすませ午後6時には就寝。翌日は朝5時過ぎに出発、ヘッドランプをつけてゆっくり登る。6時を過ぎると明るくなってきた。結構登ったところにテントがたくさん張ってありました。木々が低くなってきた辺りが砂払でやっとボーコン沢の頭が見えました。森林限界を越えボーコン沢の頭まで来ると初めて北岳がドカーンと姿を現します。なんと圧倒的な存在感。カッコ良すぎます。しかしあんなところまで行けるのだろうか!?見とれてる場合じゃないので先を急ぎます。この先には八本歯のギャップもあるし!八本歯の頭まで1.3km、ほぼ平に見えますが何気にアップダウンがあり景色には癒されますが疲れます。わずかに登って八本歯の頭に着くとだいぶ北岳が近づきましたが、八本歯のコルまでは緊張する下りです。でもお助けロープが出てるので大丈夫!それでも気をつけて下り、いよいよ最後の登りに入ります。残すところ高度差約300メートル。タイムリミットは12時としたが果たして行けるだろうか!多少過ぎてももうここまで来たら行くしかない。大腿四頭筋に鞭を打ってひたすら登る。頂上稜線までルートは2つ。直登ルートが短いので直登ルートを行く。しかし雪が固くてアイゼンが深く刺さらずシビアだ。落ちるわけにはいかない!どうにかこうにか稜線に上がると風が叩きつける。晴れていた空も怪しい雲が出始めた。しかし頂上は目の前。標識が見えてきた、ビクトリーロードだ。ついについに来てしまった、厳冬期の第2の高峰北岳に。感無量であります。時間はジャスト12時。うーん、頑張った俺の脚。でも喜んでばかりもいられない。帰りの道のりも長いのだ。でも感激にも浸りたい。5〜10分くらい山頂にいたかな。さあ気をつけて下りよう。直登ルートは危険なのでやめ夏道ルートを下り分岐に向かうがトレースを追ってたら1本西の尾根に入ってしまった。まだ正規ルートが見えたので良かったが危ない危ない!危険は無さそうなのでトラバースで復帰し先を急ぐ。八本歯の登りは疲れた身体に堪えるがロープを頼りに頑張る。行きよりも明らかに烈風が吹き荒れている。八本歯の頭からはまた1.3キロの平な道だ。しかし吹き始めた風にトレースが消されルートを外して雪にはまり体力の消耗が激しい。もうこの時間になると周りに登山者は誰もいない。心細くなってきた。小屋に戻る体力が続くのか?それでもどうにかボーコン沢の頭まで来た。この先もう踏み抜きは無いだろうがまだ長い。標高差も800mある。お腹も痛くなってきた。何でだろう、古いおにぎりを食べたせいか。はたまた飲み物が凍って飲みずらくなったので雪を食べたせいか!それともただ単に疲れたからか!いずれにしても漏らす訳にはいかないので用を足すことにする。寒いが仕方がない。しかしこれが功を奏しその後快調に長い下りをこなし午後4時過ぎに池山御池小屋に着きました。しかし物語はこれで終わらない。疲れ過ぎて食欲が無いのだ。お酒も1.2リットル持ってきたのにまだ900ミリも余っている。この日の小屋内は先輩とおぼしき紳士が2人。この方たち、関西から来たらしいが予定外の悪天候で1泊余計に泊まっている。お酒が足りないんじゃないかと思い“お酒要りませんか”と声をかけると何故か一緒に飲むことになり山の話をしながらの宴会が始まった。聞くと大学の山岳部から始まりバリバリのクライマーだ。でもこんなど素人でも相手にしてくれてとても楽しいひと時だった。宴会をお開きにしてテントに戻ると疲れがいくらか和らいで少し鍋を作って食べてから寝袋にくるまった。翌日は下山日だ。冬型が強まるとのことだったが風もなく天気も良い。奈良田に向かう2人を見送り私は夜叉神峠に向けて出発だ。あるき沢橋からの急登も下山は楽だ。あっと言う間にあるき沢橋に到着した。少々林道を歩き吊り橋を渡るとこの山行のフィナーレを飾る400メートルの登り返しだ。もう疲れて脚が上がらない。でもゴールは
目前だ!400メートルなんて大したことない、などと自分を震い立たせてようやく南アルプス林道に出た。これで帰れる。大小取り混ぜ12個のトンネルを越え最後に1.2キロの夜叉神トンネルを抜けて最後のゲートを越えた。

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