ダボスBSから雪中泊・四阿山
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- GPS
- 14:11
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,122m
- 下り
- 1,120m
コースタイム
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 7:00
天候 | 2/8 一日目 曇りのち晴れ 夜半から朝まで地吹雪 2/9 二日目 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2/8 一日目 小四阿山先の鞍部の宿泊地まで、先行の三人分のスノーシュートレースあり。その先は三番目の方が引き返したので、2/8の段階では二人分のスノーシューのトレースとなる。 2/9 二日目 ・宿泊地からは前日の地吹雪でトレースは消え去り、スノーシューで20cmぐらい沈むラッセル。 ・特に中四阿山先の鞍部から樹林帯の急登は積雪が多く苦労した。 ・あずまや高原ホテルからのルートに合流すると初めて他の登山者を見るようになりトレースもしっかり。 ・根子岳方面へのトレースはなかった。 二日間を通してスノーシュー、トレッキングポール使用。ピッケル、アイゼンは未使用。 |
その他周辺情報 | 菅平プリンスホテルきら星の湯は団体貸し切りで入浴できず。 |
写真
装備
備考 | まな板を忘れシャベルで代用した。 |
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感想
当初は根子岳分岐付近で一泊して四阿山・根子岳周回の予定だったが、テン泊装備でのラッセルに体力追いつかず、四阿山往復となった。
宿泊中の地吹雪も終わってみればよい経験で、天候に恵まれた展望の山行となった。
9:24 ダボスBS ツルギJKT HaloCAP サングラス ツボ足で出発 CAL1320 L13.4℃ D6.4℃
曇りだが根子岳が見えている。土が露出している所はなく例年より積雪が多い印象。明大敷地内の道にもトレースある。例年のように踏み抜きはないが、ツボ足で5cmぐらい沈む。
9:46 車道に出る。立派な藁葺の門塀で囲まれた広大敷地は何の跡だろう。
10:00 ペンション案内板のある三叉路。暑いのでツルギJKT一枚脱いでブリーザートイ・アルファダイレクトに。
10:08 菅平牧場料金所4台駐車あり。左に根子岳の尾根の末端が見える。空に青みが差してくる。「12/1~4/30 車両進入禁止、駐車禁止」根子岳登山口が近づき振り返る北アルプスはほぼ晴れている。
10:41 根子岳登山口 登山届入れはすっかり雪に埋もれている。根子岳、四阿山方向も晴れてきた。四阿山登山口手前から南側をみる。美ヶ原王ヶ鼻は主稜線から突き出てまさに鼻の様だ。
10:49 四阿山登山口 D5.9℃ 先行のトレースは車道からではなく私有地の何か車両の通過跡から入っていた。ここからスノーシューを履く。白樺林の牧場柵沿いを行く。
11:15 そのまま登って行ってしまう先行のトレースと別れ、大明神沢に向かう道形をラッセルする。20cmから30cmぐらい沈む。途中二箇所で稜線から先行のトレースが降りてきてトレースが復活した。先行者は一名と二名一組の二組のようだ。
11:33 渡渉点 橋は完全に埋もれている。先行のトレースは上流の嫌な所を渡っているので、そこは使わず手前の二箇所を候補とし、最終的にピンクテープのある雪が厚く繋がっていそうな所を渡った。復路で確認できたが使わなかったもう一方が橋の様だった。左岸の尾根にある「菅平牧場口0.8km・四阿山3.5km」道標に向けて登り上げ、戻る様に尾根を巻く。
11:48 仕事道から「←四阿山」道標のある尾根取付点
11:56 白樺主体の林の中「小四阿経由四阿山-菅平」道標のある仕事道を横切る。1660mAL1690(+30)
12:01 仕事道を横切る。 1670mAL1702(+32) この辺りからほぼ白樺純林となる。枝先が赤みを帯び綺麗だ。
12:28 1750m ダケカンバが混じるようになる。
12:33 1770m だんだんダケカンバが優勢になる。
12:54 1840m 尾根の南際に向かう。
13:01 1850m 尾根の南際に乗る。 冬芽を見る。
13:06 1870m 南側の展望が開ける。四阿高原への尾根の向こうに浅間山から烏帽子岳 この辺りで休憩。L6.3℃
13:21 1880m 一旦樹林が切れる。パインビークスキー場の右奥に槍が見えるようになるが、雲が掛かり勝ち。13:38 D0.5℃ 先行の方が一名戻ってこられた。根子岳周回の予定だったが、小四阿先の鞍部までとの事。今日の雪の状態ではむべなるかな。
13:45 小四阿 △1917.6 雪庇を恐れてなるべく先行トレースより左の樹林の際を行く。「ダボス牧場登山口1.8km-四阿山2.8km」道標あり。
根子岳 大隙間のカテナリーカーブ 四阿山の全容が見えてくる。
14:03 1920m 小四阿先鞍部の中四阿寄り ここで14:00過ぎなので、以前から目をつけていたこの地で幕営決定。
14:56 無風でwindyでも風は強い予報ではなかったので、防風対策はせずスノーシューで踏み固め整地して設営完了。1.3℃
17:00 融雪して2.6L補給後、ウィスキーやりつつ夕餉 D0.0℃
17:05 日没前、雲が湧き上がる。
17:47 D-0.4℃ L-4℃ 高度計は低温の為異常値。ドリテックの方が3℃高い表示
18:16 D-3.7℃ L-8.6℃
夜半、強風でツェルトが叩かれるバタバタ音で目覚める。天上高が下がってきていないので倒壊は無いと判断しやり過ごし眠ろうとするも、うるさい音と地吹雪で吹き込む雪が顔に当たり、朝までよく眠れず。3:30に起床して尿意を催すが、外に出て人の重みがなくなったらツェルトが飛ばされそうで外に出る気が起きない。我慢して風の弱まるの待つ。6:00前になっても風が弱まらないので、意を決し靴を履いて朝食の用意とコッヘルを残しパッキングを済ませて、万が一に備えてから外に出る。飛ばされないことを確認して小用を済ませる。ほっとしてツェルト内に戻り朝食を摂る。パッキングし直し撤収開始。
6:19 D-6.4℃ L-13℃
6:29 撤収中 周囲の樹々には霧氷が着く。パインビークスキー場の奥には穂高、槍 蓮華岳から鹿島槍 白馬三山 戸隠連峰 高妻山
7:04 風が冷たいのでミレーメリノ手袋、防寒テムレス、メリノバラクラバ着用、ツルギJKTのフードを被ってスノーシューを履き出発。地吹雪で昨日のトレースは消えている。20cmから30cm沈む。1950m辺りからは展望が良すぎて足が進まない。
7:37 1970m ダケカンバからシラビソに遷移する。
7:45 1990m クラスト気味になる。根子岳は雲の中。朝日が差し込む。
7:51 2000m 右隣りの尾根に合流 クラスト気味。前日と思われるトレースあり。展望よく足が止まる。
7:56 2020m 「ダボス牧場登山口2.5km-四阿山2.5km-四阿高原」道標 なぜか何時も直接ここに登り上げることはない。
8:20 2040m 根子岳に掛かっていた雲は消えたが北方には黒雲が掛かる。
8:39 中四阿手前 雪庇を恐れるも稜線の南側は緩やかだった。 D-4℃ L-5.2℃
8:58 中四阿 2106m 展望よく足止まる。 中四阿からの下りから見る四阿山は近い。大隙間にトレースは見えない。降った所に 「ダボス牧場登山口2.9km-四阿山1.7km」道標あり。
9:15 2080m 降った鞍部ではシラビソからダケカンバに遷移した。この時間になってもまだ霧氷が見られる。「ダボス牧場-四阿山」道標あり 北側は崖で土が露出している。
9:26 2100m ダケカンバとシラビソ疎林帯になる。
9:32 2120m 樹林が切れ数日前のスキートレース現れる。暑くなってきたので防寒テムレスからORバックストップに換装。
9:35 2030m 傾斜が増す。数日前のスノーシュートレースが断続する。
9:55 2150m 右方向はロープで塞がれているようなので左に向かう。傾斜が強く樹林帯の中のすごい積雪で迷走状態に。
10:29 2180m 漸く樹林帯を抜け出す。途中でメリノバラクラバ脱。
10:40 2210m 四阿高原からの道との合流点「四阿高原-中尾根小四阿経由菅平」道標あり
根子岳がほぼ同じ高さになる。 尾根の中央寄りに四阿高原からの登山者を見る。
10:44 2220m山頂が見えてきた。数日前のスキートレースを辿って尾根中央寄りの四阿高原からの道に向かう。
10:50 2230m 西篭ノ登山の右に富士山 鼻曲山 留夫山辺り 西上州 D4.5℃
10:59 2250m シラビソの中の切り開きの様な所を登り、四阿高原からトレースに合流する。先ほど見かけた登山者はワカン着用のようだ。
11:04 2270m 根子岳分岐 「根子岳1.8km-四阿山0.2km」道標あり。根子岳へは古いスキー跡のみ。
11:09 2280m 東篭ノ登山 西篭ノ登山の奥に奥秩父と富士山
11:16 2340m 高妻山 焼山 火打 妙高
11:30 四阿山頂2354m 登山者数名居られたが順次下山され、独占状態になった。祠は埋まっている。浦倉山方向にトレースはない。360°展望楽しみながらランチ。
11:50 樹林帯の急登ラッセルで疲れ切って、大隙間に降り根子岳に登り返す気はなくなっていた。周回は諦めておとなしく下山する。
12:16 根子岳分岐
四阿高原からの道との分岐からは四阿高原からのワカンの方であろうトレースが、自分の登りのトレースを辿っている。
13:07 中四阿
13:24 「ダボス牧場登山口2.5km-四阿山2.5km-四阿高原」「牧場管理事務所-四阿高原」の道標を見送り登りのルートを辿る。ワカンの方は四阿高原に向かうのかと思いきやダボスに下山する様だ。帰りはどうするのだろう。
14:00 小四阿「ダボス牧場登山口1.8km-四阿山2.8km」道標。
「小四阿経由四阿山-菅平」道標のある仕事道ともう一本の仕事道を横切って
14:44 尾根取付きの仕事道に着く
14:56 渡渉点 左が登りで使った渡渉点。右がワカンの方の渡渉点、右が橋なのだろう。登りで使った方の入口にピンクテープがあるので釣られ易い。
15:21 登山口着 始終北アルプスを望む山行だった。
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