南蔵王周回(不忘山~南屏風岳~屏風岳~水引入道)


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,209m
- 下り
- 1,228m
コースタイム
〜リフト2つ乗り継いで移動〜
09:45 第2リフト終点
11:20 不忘山
12:05 南屏風岳
13:00 屏風岳(標高1825m地点)
14:15 水引入道
15:40 白石スキー場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●第2リフト終点〜不忘山 2週間前よりも雪が締まって歩き易い状態。 雪は浅くワカンを履いても踝程度までしか埋まらず、とても歩き易い状態だった。 ルート状況は、前回と大きく変化した点は無く、特に問題無し。 ●不忘山〜南屏風岳〜屏風岳 稜線上は強風域なので、風の強い日は注意。(特に南屏風付近が過酷) また、広尾根で迷い易い地形なので、視界が悪い日も避けた方が無難。 稜線上の雪はクラストしており、時々踏み抜きは発生するが、歩き易い状態だった。 鎖場の鎖は完全に雪で埋まっており利用出来なかったが、難しい場所では無いので、 鎖無しでも特に通過は問題なかった。 雪庇は目立たなかったが、南屏風岳〜水引平下降点の間に大きな亀裂が発生しており、 雪で隠れて見えない亀裂部もある。(今回、踏み抜いてしまい、2m程落下した。) この区間では、東面側には近付かず、出来るだけ樹氷原内を通った方が良い。 水引平への下降点は、屏風岳側からだと見えないので、視界不良時は見つけるのが難しい。 南屏風岳側からだと見つけやすいので、どうしても見つからない場合は一旦南屏風側へ 戻ると良いかと思う。 ●屏風岳〜水引入道 水引平への下降路は、今回のルート上では一番の急斜面。 中間部の傾斜が最も厳しく、ここの下降ではピッケルも使用した。 傾斜はきついが、雪崩の心配があるので、ここの通過は出来るだけトラバースせず、 直登・直下降が良いのではないか、と個人的には思う。 ●水引入道〜神稜林道 不忘山への登りルートと同じく、雪が締まって歩き易い状態。 特に危険箇所は無いが、眺望の無い樹林帯なので、道迷いに注意。 積雪期に利用する登山者は少なく、トレースがある事はまず無い。 目印リボンもあまり当てには出来ず、ルート上では1つしか見つからなかった。 |
写真
感想
ようやく訪れた快晴の週末。
前回は撤退に終わった屏風岳への登頂チャンスが訪れた。
今回は日帰り登山の計画であるが、早出すれば登頂は出来るはず。
4時に起床し、6時に登山開始、の予定で前日は寝床についた。
しかし・・・
目を覚ましてみると、7時過ぎ><
セットしたはずの目ざまし時計のアラームは、何故か全て止まっていた。
どうも我が家には妖怪が住みついているらしく、そいつは時々、
目ざまし時計のアラームを勝手に止める、という悪さを働く。
まったく、困ったヤツである・・・
大幅に登山開始が遅れてしまったので、時間短縮の為にスキー場のリフトを利用し、
多額の出費を払って登山開始。
(リフト1本350円×2=700円だけど、私的には痛い。。。)
この時間からでは屏風岳まで行けるか危ぶまれたが・・・
今回は運が良かった。
前日は強風だったせいか、山全体の雪が良い具合に吹き飛んでおり、よく締まっている。
足は殆ど埋まらず、まるで夏の登山道を歩いているようなペースで進み、
2週間前に訪れた時に比べて1時間位は短縮されたコースタイムで不忘山に到着した。
その後の稜線歩きでも雪の状態は良く、時々踏み抜きは発生するも、ほぼ夏道ペースで進む。
不忘山〜屏風岳までの稜線は蔵王主稜線の中でも最も眺望が良い、と個人的には思っており、
悪天候であれば怖い領域であるが、この好天下では極楽浄土。
稜線上の風は強いが、この時期の蔵王稜線の風としては平常の強さ。
天気は良くて日差しがあるので、歩いていても辛くは感じない。
途中、東面の亀裂を踏み抜くというアクシデントはあったものの順調に進み、屏風岳に到着。
好天候の中、見事に育った屏風岳の樹氷群の眺めを見て回る。
今年の樹氷は出来栄えが良いらしく、その樹氷原には去年以上に凶暴な表情が立ち並ぶ。
これまで見た屏風岳の樹氷の中でも、最も見応えのある状態だった。
その後は水引入道経由で下山したが、こちらも雪の状態は良くスムーズに進む。
当初はヘッデン下山を覚悟していたが、日没前に下山する事が出来た。
私は大抵、このコースを1泊2日で回っているが、今回は天気と雪の状態に恵まれ、
約6時間で達成できた。
残雪期であれば可能なコースタイムだが、2月でこれだけ早く周回できる事は珍しい。
次回の登山は、北蔵王に向かいたいと思っているが、
その時も、この日と同じくらい条件に恵まれてくれる事を期待したい。
今シーズンも不忘山〜屏風岳〜水引入道、そして屈強な樹氷を見られて
有り難いです
南屏風岳の山容は雪山も夏山と変わらず美しいですね〜
美しい“ぶなじゅり〜ん”、定着させましょう〜
ぶなじゅり〜ん、響きが良いですね。
パクらせて頂きました
ブナ林を通る度に、この言葉が頭に浮かぶので、
私の中ではすっかり定着してます。
尚、水引入道の麓には、ぶなじゅり〜ん以外に、
からまつじゅり〜ん、もありますが・・・
語呂が悪いので、こちらは定着しないかな^^;
Luskeさん、冷凍保存はしゃれになりませんよ
無事に脱出できてよかったです!
南蔵王の峰々は私の出勤路から良く見えて、
真っ白な屏風を見て「はぅぅ
今回も素晴らしい写真ありがとうございます。
歩いてみたいけど水引平への急斜面の下りが怖いです
充実の週末、レコUPありがとうございました
樹氷原は踏み抜きが多いので、横着して東面側を歩いたのが失敗でした
やはり、面倒でも安全第一で行動すべきですね。
南蔵王は私の近所からも良く見えるので、
天気の良い日の通勤は、気分が良いです。
仕事放棄して、このまま蔵王方面へ行ってしまいたいような気分になってしまうのが困るところですが(笑)
東北の雪山は本当にレベルが高いですね。
クレバスのようなものですか。
無事に脱出できてなによりでした。アイスクライミングのようにして登りあがったのでしょうか。
そんなハプニングの後でも稜線を歩けるLuskeさんはすごいですね。
雪の稜線も樹氷もほんとうにきれいですね。自分もスキルがあがったらぜひ行ってみたいです
穴からの脱出は垂直の登りなので、ピッケル効かせて腕力で登りました。
ちょっとしたアイスクライミングみたいなものでしょうか。
今回は日帰り軽装で、深さも2m程度だったので、それほど大変ではありませんでした。
蔵王はまだ良いですが、更に雪深い朝日連峰なら深さ3m位の亀裂もざらにあります。
そこまでくると、クレバスみたいなものですね。
そんな穴に落ちたら、悠長に写真なんて撮ってる余裕はなかったでしょう(笑)
なにはともあれ、ソロでは雪庇や見えない亀裂の踏み抜きが一番恐ろしい。
もっと慎重に進むべきでした
体力・山の技術も高くていいですね。
今年の夏こそこの周回コースを歩きたいものです。
12日、雁戸山に行ってきました。雁戸山まで11日、一人の足跡があったのでもしかして?、と思いました。
雪山、安全に楽しんで下さい。
11日、天気良さそうでしたが、残念ながら出勤日で^^;
雁戸山は、今季はまだ未踏でございます。
奥さんのブログを拝見させて頂きましたが、翌日の12日も天気は良かったようで、素晴らしい登山になったようですね。
私も今月中に、雁戸山に登りたいとろですが・・・
あいにく、今週末も大雪><
この天候では出かける気がしないので、自宅で沈殿しております
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