ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4089753
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日高山脈

日勝峠〜熊見山〜オダッシュ山〜狩勝山〜狩勝峠

2022年03月17日(木) 〜 2022年03月18日(金)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
27.9km
登り
2,026m
下り
2,398m

コースタイム

1日目
山行
8:07
休憩
0:41
合計
8:48
5:58
0:00
67
日勝峠園地
7:05
7:10
52
8:02
8:20
232
労山熊見山
12:12
12:30
42
13:12
0:00
76
14:28
串内反射板(・1022ピーク)
2日目
山行
11:23
休憩
0:40
合計
12:03
7:05
25
串内反射板(・1022ピーク)
7:30
0:00
182
10:32
10:38
130
12:48
0:00
20
墜道沢上(・725ピーク)
13:08
13:42
326
狩勝峠
19:08
日勝峠
天候 3/17 晴れ時々曇り→雪時々曇り
3/18 曇り→晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
狩勝峠に自転車デポ
縦走後に狩勝峠→日勝峠まで50km走って車を回収しに行った
コース状況/
危険箇所等
雪は締まっていて、深い所でもスノーシューで5〜10cm沈む程度
源流橋Pから少し登って日勝峠園地の展望台へ。
ここから主稜線を忠実に辿っていく。
源流橋Pから少し登って日勝峠園地の展望台へ。
ここから主稜線を忠実に辿っていく。
雲海と朝日の景色が美しい。
3
雲海と朝日の景色が美しい。
NHKのアンテナを過ぎて日勝ピーク方向を振り返る
NHKのアンテナを過ぎて日勝ピーク方向を振り返る
雲海とガスに包まれた日勝国道。上から見ると絶景ロードのようだ。
1
雲海とガスに包まれた日勝国道。上から見ると絶景ロードのようだ。
熊見山に続く稜線。雪庇が出ているが、雪は締まってほとんど沈まず歩きやすい。
熊見山に続く稜線。雪庇が出ているが、雪は締まってほとんど沈まず歩きやすい。
最初のピーク、熊見山(1175m)に到着。
2
最初のピーク、熊見山(1175m)に到着。
熊見山から少し下り、1327m峰へ登り返し。
1
熊見山から少し下り、1327m峰へ登り返し。
疎林の斜面が多く、バックカントリーの方たちに人気なのがよく分かる。
1
疎林の斜面が多く、バックカントリーの方たちに人気なのがよく分かる。
日勝ピーク〜ペケレベツ方向の視界が開けてきた。
3
日勝ピーク〜ペケレベツ方向の視界が開けてきた。
熊見山と雲海に包まれた十勝平野。
1
熊見山と雲海に包まれた十勝平野。
1327m峰(通称:労山熊見山)到着。
ここが今回の縦走で最も標高の高い場所だった。
3
1327m峰(通称:労山熊見山)到着。
ここが今回の縦走で最も標高の高い場所だった。
北に続くなだらかな稜線。
2
北に続くなだらかな稜線。
左のピークは・1383で「(登山界の)双珠別岳」と呼ばれているらしい。
狩勝峠へと続くのは中央〜右側の平坦なほう。
1
左のピークは・1383で「(登山界の)双珠別岳」と呼ばれているらしい。
狩勝峠へと続くのは中央〜右側の平坦なほう。
1327m峰を振り返る
1
1327m峰を振り返る
稜線は北東に向きを変え、いくつかポコを越えると下り基調になる。
1
稜線は北東に向きを変え、いくつかポコを越えると下り基調になる。
双珠別岳〜狩振岳。
主稜線から外れているので今回はパスしたが、そのうち行こう。
1
双珠別岳〜狩振岳。
主稜線から外れているので今回はパスしたが、そのうち行こう。
・1177で再び向きを変えて北へ。400mほど標高を下げる。
・1177で再び向きを変えて北へ。400mほど標高を下げる。
オダッシュ山が近づいてきたが、コルのあたりはガスってるな・・・
2
オダッシュ山が近づいてきたが、コルのあたりはガスってるな・・・
・786コルのあたりは濃いガスで視界が悪い。雪も降りだしてきた。
・786コルのあたりは濃いガスで視界が悪い。雪も降りだしてきた。
・936周辺の小ピークをいくつか越え、オダッシュ山の登り。
・936周辺の小ピークをいくつか越え、オダッシュ山の登り。
オダッシュ山に到着。三等三角点「尾田朱山」
夏道方向からのスキートレースが多数あった。
3
オダッシュ山に到着。三等三角点「尾田朱山」
夏道方向からのスキートレースが多数あった。
オダッシュ山から串内牧場へ、また標高差400mほどの下り。
1
オダッシュ山から串内牧場へ、また標高差400mほどの下り。
牧場手前は雪が浅く、鹿トレースも多い。
牧場手前は雪が浅く、鹿トレースも多い。
串内牧場と・1022の反射板ピーク。
牧場は鹿の越冬地になっているのだろうか、すごい数の鹿がいる。
串内牧場と・1022の反射板ピーク。
牧場は鹿の越冬地になっているのだろうか、すごい数の鹿がいる。
こちらの存在に気付いたのか民族大移動が始まった(笑)
びっくりさせてごめんね
4
こちらの存在に気付いたのか民族大移動が始まった(笑)
びっくりさせてごめんね
暖かい日が続けば牧場はすぐに地面が出そうな感じ。
暖かい日が続けば牧場はすぐに地面が出そうな感じ。
樹氷の中を縫うように抜けて登り返し。
1
樹氷の中を縫うように抜けて登り返し。
・1022の反射板ピークに到着。
・1022の反射板ピークに到着。
ここまで順調に進めたので、反射板の近くでテン泊することに。
18時就寝。
3
ここまで順調に進めたので、反射板の近くでテン泊することに。
18時就寝。
2日目、朝から濃いガスで真っ白・・・。
2日目、朝から濃いガスで真っ白・・・。
ガスに包まれた稜線を進む。
視界は良くないが風は無く、雪も締まって快適ではある。
ガスに包まれた稜線を進む。
視界は良くないが風は無く、雪も締まって快適ではある。
眼下の道東道と十勝平野。
眼下の道東道と十勝平野。
・1071ピークを越える。
後から知ったが、この辺りは臥牛山(がぎゅうざん)と呼ばれているらしい。
・1071ピークを越える。
後から知ったが、この辺りは臥牛山(がぎゅうざん)と呼ばれているらしい。
・1038ピークで北西に向きを変え、ポコを2つ越えながら下っていく。
・1038ピークで北西に向きを変え、ポコを2つ越えながら下っていく。
ガスが抜け、左手に狩勝山が見えてきた!
主稜線から外れているが、登高意欲をそそられる形だ。
2
ガスが抜け、左手に狩勝山が見えてきた!
主稜線から外れているが、登高意欲をそそられる形だ。
歩いてきた方向を振り返る
2
歩いてきた方向を振り返る
右手には根室線の新狩勝信号場。
おおぞら2号と思われる列車が真下のトンネルに入っていった。
右手には根室線の新狩勝信号場。
おおぞら2号と思われる列車が真下のトンネルに入っていった。
720mコルから登り返し、880mの狩勝山分岐へ。
2
720mコルから登り返し、880mの狩勝山分岐へ。
歩いてきた方向。
左上が・1038、その右が・1071。臥牛山とはどのピークを指すのだろうか?
1
歩いてきた方向。
左上が・1038、その右が・1071。臥牛山とはどのピークを指すのだろうか?
分岐にザックをデポし、空身で狩勝山までピストンしに行く。
2
分岐にザックをデポし、空身で狩勝山までピストンしに行く。
上部は疎林の急斜面。スノーシューだと直登するにはギリギリの斜度だった。
上部は疎林の急斜面。スノーシューだと直登するにはギリギリの斜度だった。
分岐から片道30分で狩勝山(984m)へ。
狭いピークは高度感もあり、360°眺望抜群。この山単独で再訪しても良いなぁと思った。
4
分岐から片道30分で狩勝山(984m)へ。
狭いピークは高度感もあり、360°眺望抜群。この山単独で再訪しても良いなぁと思った。
狩勝峠も間近になり、縦走もいよいよ終盤だ。
狩勝峠も間近になり、縦走もいよいよ終盤だ。
主稜線に戻る。残る主要なピークは・832、・812、△725のみ。
1
主稜線に戻る。残る主要なピークは・832、・812、△725のみ。
・812ピークを下る。東西ヌプカウシヌプリが並び、日高から大雪へと近づいているのを実感。
・812ピークを下る。東西ヌプカウシヌプリが並び、日高から大雪へと近づいているのを実感。
725ピークには三等三角点「墜道沢上」がある。根室線の旧線の狩勝隧道が近くを通っていたからか?
1
725ピークには三等三角点「墜道沢上」がある。根室線の旧線の狩勝隧道が近くを通っていたからか?
墜道沢上から佐幌岳方向。青空が広がって気持ち良い稜線歩き。
2
墜道沢上から佐幌岳方向。青空が広がって気持ち良い稜線歩き。
ようやく狩勝峠だ!
2
ようやく狩勝峠だ!
晴天で縦走を終えられて良かった。
まだ終わってないけど・・・
3
晴天で縦走を終えられて良かった。
まだ終わってないけど・・・
日勝峠まで50kmのサイクリング。
荷物は全てパニアバッグとキャリアに積んで負担軽減を図った。
3
日勝峠まで50kmのサイクリング。
荷物は全てパニアバッグとキャリアに積んで負担軽減を図った。
清水ドライブインで小休憩。
1
清水ドライブインで小休憩。
5合目展望台で日没を迎える。
5合目展望台で日没を迎える。
日勝峠到着!
トンネルを抜けて車を回収。周回縦走は無事に終わった。
6
日勝峠到着!
トンネルを抜けて車を回収。周回縦走は無事に終わった。

感想

日勝峠の北側には熊見山、オダッシュ山、狩勝山など1000m前後のピークがいくつか点在していて、積雪期は山スキーなどでよく登られているようだ。しかしそれらを繋いで南北に縦走する記録はあまり多くない。雪が締まって距離を稼げるようになってきた今時期、スノーシューで日勝峠から狩勝峠まで稜線伝いに歩いてみた。


・1日目 3/17
源流橋横の駐車場で車中泊して早朝に出発。適当にスキートレースを辿りつつ日勝峠園地に出る。出発時は濃いガスがかかっていて期待していなかったが、主稜線に出ると素晴らしい雲海の景色が広がった。稜線上の雪は締まっていてほとんど沈まず快適に進める。ただ、まれに雪庇と藪の中間くらいに溝ができていることがあり、踏み抜かないように注意が必要だった。

熊見山を越えて1327m峰へ。ここは登山者の間では「労山熊見山」という名前が定着しているが、三等三角点名は「熊見山」で、古い点の記には「俗称熊越山」という記載がある。個人的には「労山〜」よりも「熊越山」という呼び方を推したい。

1327m峰からオダッシュ山までは名のあるピークは無く、登山対象になることは無さそうな区間が続く。・786コルに下る頃には濃いガスに包まれ、雪も降りだしてきた。・936周辺で少し細い尾根になるも、これといって難しい所は無い。淡々とアップダウンをこなしてオダッシュ山まで到着。

予定よりも良いペースで進めたのでさらに進む。串内牧場の辺りは風の通り道だからか積雪はかなり浅く、鹿たちの越冬地になっているようだった。100頭以上?の鹿が隊列を組んで大移動する光景は見ていて面白かった。
串内牧場から登り返して、反射板ピークでテン泊。


・2日目 3/18
朝の気温は-5℃くらいか?厳冬期のような寒さは無く、ボトルの水は寝袋に入れなくても凍らなかった。
ガスって視界が悪い中、・1071〜・1038といくつかピークを越える。地形図に記載は無いが、この辺りは臥牛山と呼ばれていることをヤマレコのルート作成をした後に知った。由来は不明。

根室線のトンネルの上のあたりに来るとガスが抜け、青空の元に狩勝山が見えた。主稜線から外れているので行こうか迷っていたが、意外と尖った山容を見て登ってみたくなった。主稜線の分岐から空身で往復1時間。狭い頂上からの景色は遮るものが全く無く、とても良かった。

アンテナの建つ・832、・812、725(墜道沢上)と小ピークをいくつか越え、狩勝峠に下りる。デポしておいた自転車に荷物を積み換え、新得市街まで爽快なダウンヒルを楽しんだ。

清水町まで来たところで疲労感が一気に出てきた。タクシーで日勝峠までワープするか・・・?と甘い考えが浮かんだが、自転車乗りとしてのプライドが許さなかった。日本縦断、厳冬期北海道、富士山、乗鞍・・・今まで乗り越えてきた道に比べれば、日勝峠くらい何とかなるだろう。結局、標高差800mを3時間半ほどかけて登り切り、周回縦走は無事に終わった。


・まとめ
日勝峠〜狩勝峠の稜線は広くなだらかな区間がほとんどで、日高の核心部のような険しさは全く無かった。下界が近いので車の音が聞こえてきたり、人工物が目に入ることも多いけど、まったりと平和な雪山ハイキングをするには良い所だと思う。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:765人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら