ミツマタの群生を求めて滝壺橋〜ミツバ岳〜権現山〜ボディ山〜境の沢の頭〜滝壺橋

2022年03月31日(木) [日帰り]

• GPS: 07:41
• 距離: 9.4km
• 登り: 935m
• 下り: 929m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:07
• 休憩: 1:25
• 合計: 7:32

8:51 滝壺橋
10:11 10:58 ミツバ岳
12:06 12:31 世附権現山
13:49 13:54 ボディ山
14:44 14:51 境ノ沢ノ頭
15:48 15:49 浅瀬入口バス停
16:20 16:20 寺ノ沢
16:23 ゴール地点

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

登山口の滝壺橋から落合隧道寄りの比較的近く（徒歩5、6分）のところにふたつの県営駐車場（無料）あり。いずれも10台少々のスペースで朝8時半の時点で半分くらい埋まっていました。
私はより滝壺橋に近い「寺の沢駐車場」に停めました。駐車場にするには勿体無いくらいの絶景の場所でした。ありがとうございます

コース状況／危険箇所等

▲ 滝壺橋からミツバ岳まで
登山口に取りつくところはちょっと急（どこの山もそうかな）。
標識は山頂まで随所にあり、ずっと登り。上りの後半は基本的に九十九折りの登りをひいひい登る。時々九十九折りの折り返す場所で、うっかりするとそのまま真っ直ぐ行きそうになるので、ぼーっとせずに登りたい。危険箇所は特になし
▲ ミツバ岳から世附権現山まで
ミツバ岳山頂を出たらすぐに現れる白いペンキを横一文字に塗った木が目印。
危険箇所は特になし
▲ 世附権現山からボディ山まで
このコース一番の難所。登山地図ではバリエーションルートになっている。
権現山を出てすぐは、とてもフレンドリーな感じの登山道だけれど、だんだん意地悪な道になる。ちょうど意地悪になりそうなあたりでは、うっかり尾根から外れて降っていきたくなるので注意。とにかく尾根から外れないことが肝だった。
ちょっと意地悪な下りが始まったら、気を引き締めて。でもこれはまだ序の口で、この後もっともっと意地悪な下り坂になり、ずっと緊張の連続。
ただ、幸いしっかりした木がたくさん生えていて、常にどこかに掴まれるので派手に滑落する確率は低い。
なお、落ち葉のふかふかっぽい地面は、踏み固められていないので足を置くとザザザーッと滑ってゆく。斜度も結構ついているので注意です
▲ ボディ山から境の沢の頭 まで
ボディ山を過ぎるとひと段落。でも椿が咲いている道を過ぎて下り階段のようになっているところは、降りた後、3本フォークのようになっていて、どれに行ってよいか一瞬迷う。そこはピンクのリボンのすぐそばの道が正解。あるいは緑の金網フェンス沿いに歩けばOK（最初だけ一旦外れるがまた戻る感じ）
▲ 境の沢の頭から浅瀬入口
意外と歩きにくい。地面がざれざれで、ずるずるとスライドしながら降りる感じだった。浅瀬入口に出る最後の下り階段は、格段に斜度がついていて意外と危ない

写真

3/31 8:41

「寺の沢P」に停めました。絶景です。私の他にもまだ3、4台はいけそう

3/31 8:44

駐車場から滝壺橋へ車道を歩いていく

3/31 8:46

橋を渡ってすぐ右手に登山口。道路っぱたにあるので当然トイレはない

3/31 8:55

大抵の山は、登山口から登山道への導入部分のところが意外ときつい。ここもそう。ほんの5分足らずのことなんだけどね。で、そこを過ぎればちょっとホッとする

3/31 8:57

ここからコンスタントな登り。汗かきそー

3/31 9:11

登山口から歩き始めて30分もしないうちに、この看板が出てくる。まだ黙々と九十九折りの登りをこなす

3/31 9:14

そしてここで、今日初めてのミツマタちゃん

3/31 9:15

ぽんぽーん！　可愛いっ

3/31 9:16

あまりの可憐さに写真ばかりが進む（笑）

3/31 9:21

少し登れば斜面で咲くミツマタちゃん

3/31 9:23

可憐なのに逞しいね〜

3/31 9:32

山の斜面に点々と広がりながら咲くミツマタちゃん

3/31 9:35

青空と緑とミツマタ

3/31 9:38

あ〜ん、可愛過ぎるー

3/31 9:55

一旦ミツマタちゃんは姿を消す

3/31 10:02

この辺りまでずっと結構な登りだったので、ホッとする平地歩き

3/31 10:04

ここも限りなく美しい

3/31 10:06

と、突然またミツマタ群生地

3/31 10:08

咲いてる、咲いてる。ここはもうほぼミツバ岳山頂

3/31 10:09

わあ〜！！！

3/31 10:09

丹沢湖が向こうに見える

3/31 10:11

夢の国に舞い込んだかのよう

3/31 10:14

登頂。本日一つ目のピーク。ミツマタに気を取られていたけれど、結構きつかったぞ。心拍数ピークゾーン突入でほっぺた真っ赤

3/31 10:17

雲でほとんど隠れて分かりにくいけれど富士山とミツマタ

3/31 10:18

富士山が分かるようにクローズアップ！

3/31 10:19

こちらの方が雲がやや少ないので富士山だと識別しやすい

3/31 10:30

この山頂は360度、ミツマタの群生

3/31 10:30

山頂にミツマタの群生とは、低山ならでは！

3/31 10:31

ファンタジー

3/31 11:00

夢のような美しい山頂をたっぷり楽しんだ後は、次のピークへ。膝の調子が悪くなったらここで折り返してピストン、と思っていたけれど膝は絶好調なのでこのまま第二のピーク、世附権現山へ

3/31 11:03

権現山へ向かう道の右手に美しき丹沢湖を見る

3/31 11:06

白いペンキの横線は、どうやら権現山まで道案内してくれるらしい

3/31 11:07

ミツバ岳から権現山までの道にもミツマタの群生が広がる

3/31 11:09

すごい、すごい

3/31 11:12

そして新緑の準備をする木々たち

3/31 11:15

今日はなんて美しい山行なの〜

3/31 11:16

どこを切り取っても絶景なのだった

3/31 11:20

緑と黄色のコントラスト。やはりミツバ岳で折り返してしまうのはあまりに勿体無い。権現山まで足を伸ばすことにしてよかった

3/31 11:25

さて、なだらかな道はそろそろおしまいで、ここから本格的な登りかな

3/31 11:29

リボンの色がピンクとブルーになった。反対側（権現山）からミツバ岳に向かう人もいるからね。ちなみにそのルートはかなり道迷いが生じやすいようで・・・

3/31 11:40

権現山の山頂までもうひと頑張り

3/31 11:50

ブナの木たちが一斉に新緑の準備をしている

3/31 11:51

向こうに見えるあの坂を登れば山頂だ！

3/31 11:54

権現山山頂の手前より御正体山と菰釣山を望む

3/31 11:55

あ〜、美しすぎる

3/31 11:55

私の前を行くお二人。デートかな・・・（←いらぬお世話）

3/31 12:03

素晴らしい展望

3/31 12:03

展望、クローズアップ

3/31 12:08

登頂。今日の二つ目のピーク

3/31 12:09

権現山山頂まで来たら、決めなくてはならないことがある

3/31 12:14

ま、その前に少し腰を下ろしてティータイムにしよう。。。山頂は意外と広い。立派なベンチとテーブルもある

3/31 12:14

ベンチはグループで来ている方達にお譲りして、私は四角い三角点をちょいと拝借して腰を下ろす。その前に広がる風景。
さて、決めなくては。ここから北上して二本杉経由で下山（通常の登山道）するか、もしくは南下してボディ山経由のバリエーションルートで下山するか。。。
昨夜からずっと悩んでいたけれど、決まってない。ミツバ岳からほぼ一緒だった女子三人グループ、もう1組の男女のお二人は二本杉の方のルートを進んだようだ。。。
バリを選んで道迷いしたら最悪だしなぁ。。。悪路の急な下りも怖いしなぁ。。。

3/31 12:44

バリを選んだ。これでも一応かなり予習してきたのだ。後は慎重にルーファイして、丁寧に無理せずゆっくり降りていくことだ

3/31 12:47

今のところ道は合っているみたいだね。しかし、まだ地獄の一丁目

3/31 13:00

権現山からボディ山までが一番の難所だそうだから、緊張するなぁ。。。合言葉は「尾根を外すな」です

3/31 13:03

尾根、尾根・・・

3/31 13:06

大雑把だけどこの標識はありがたい

3/31 13:08

ブナのねじりドーナツ見つけた

3/31 13:11

まだ道は合っている。ここから悪路の下り道が続き、お写真撮る余裕全くなし

3/31 13:30

不安になった頃に、ちょうど出てきてくれるピンクのリボン。ありがとう。まだ怖い下りは続く・・・

3/31 13:45

やっと、怖い下りが終わってくれた・・・。よかった。怪我せず、滑落せず、降りられた。
と、ふとピンクリボンが目の前の枝に。え？ここ登るの？
ピンクリボンのおっしゃる通り、登りましょう

3/31 13:53

ボディ山（756m）登頂。
山頂標はありません。誰か作ってあげて〜

3/31 13:51

今日一番の難所をなんとか通過できて嬉しい！
時間は恐ろしくかかったけれど（＆、とてつもなく長く感じたけれど）、ここまでこれた。
最後の登り返しは、急登に見えたけど地質はしっかりしていたので意外とあっさり登れたよ。短かったし。

3/31 13:52

実に地味〜なボディ山の山頂であった

3/31 13:53

あ、ここにもミツマタちゃん、いるね

3/31 13:54

さて、立ち休憩だけど少し息も整ったし、次のピークへ。
ここまでは泣かされたけど、ここからは少しマシになる・・・はず（笑）

3/31 13:56

いざ、境の沢の頭へ！
ボディ山を出てすぐのところは、またまた幻想的な風景が広がっていた

3/31 13:59

ミツマタちゃんの群生はここあたりが最後かなぁ。。。

3/31 14:00

今日は来てよかったなぁ・・・

3/31 14:01

本当にうっとりだよ

3/31 14:01

最後にアップで撮ってあげる

3/31 14:03

境の沢の頭経由で丹沢湖へ。2時を回りました

3/31 14:09

この上りの前で、なんとなく右に降りたくなっちゃうんだけれど、結構危なそうな感じだし、おかしいよねぇ・・・と思うので真っ直ぐ登るのが正解。尾根は外しません

3/31 14:10

上りの向こうには、ひゃー、絶景が待っていた！

3/31 14:16

そしてその先には椿が咲く道

3/31 14:17

山で咲く椿はなんて美しいのだろう

3/31 14:17

椿ロードと命名

3/31 14:22

椿ロードの辺りから階段を下る感じになり、下りきると、真っ直ぐには行けない・・・。よーく見ると右の先にピンクリボンがついた枝あり（写真では見えないね）。
一旦、左の緑の金網から外れて、右の道（のようなところ）へ降りて進む

3/31 14:31

右に降りてからもまたちょっと迷うんだけど、また左のグリーンの金網に戻り、金網を左に見ながら沿うように歩く

3/31 14:34

また会えた。ミツマタちゃん。
ミツマタちゃんはいつも湖が見えるところで咲いている。
湖が好きなの？

3/31 14:35

よしよし。この道で合っている。
つまりこの緑の金網の脇っちょを歩くのだね

3/31 14:38

今日最後の登りかな。
丸太をまたいで登るのではなく、脇っちょ左側の土の道を行く

3/31 14:42

境の沢の頭、到着。今日最後のピーク。
このピークも山頂標をもらえていない

3/31 14:43

迷いながら、ここまで来れた。今日は夕方から雨だから、降り出す前に山から出ないとね

3/31 14:45

境の沢の頭からの展望、よし！

3/31 14:50

境の沢の頭を出て、すぐに出てくる美しい景色。向こうには橋が見える。下界じゃ！

3/31 14:53

今日最後のミツマタちゃんの群生地。今日はほんっとにたくさん楽しませてくれてありがとう。また来年会おうね

3/31 15:03

境の沢の頭からは、比較的楽な道なのだけど、ここもそう見えるのだけど。。。意外と侮れない。ここの地質、足を置くと蟻地獄のような感じで足場が崩れズルズルと足が滑ってゆく

3/31 15:08

蟻地獄の後は、枝地獄。注意注意。落ちたら危ないよー

3/31 15:13

この標識には助けられた。なければこのまま真っ直ぐ行ってしまったと思う。左です、左！

3/31 15:21

まもなく東京電力の設備小屋を通過。この先階段となり・・・

3/31 15:34

ちょいと狭い作業道みたいな道になり・・・。
その後また崩れそうな階段となる

3/31 15:46

下界直前のこの階段は危ないので注意

3/31 15:48

下山した〜。怖い階段降りて道路出たら、すぐ折れるように右へ

3/31 15:49

すると落合隧道のトンネル

3/31 15:52

結構長い。そしてホラーっぽい。怖い・・・。するとヤマレコの「予定のルートから外れました」の警告。。？？？
え？　違う？　いや、これで合ってます。GPSは地下道に弱いんだよねぇ。早くこのトンネル出たい！

3/31 16:01

トンネルを出て、左に丹沢湖を見る

3/31 16:01

この車道を真っ直ぐ行けばまもなく寺の沢駐車場

3/31 16:07

世附川の橋を左に見て

3/31 16:09

本村隧道のトンネル。今度は短い

3/31 16:12

丹沢湖、きれいだね

3/31 16:14

ここで今さっき登ったミツバ岳を山座同定

3/31 16:21

駐車場でポツンと私のことを待つ私のTANTO。なんか愛おしい

3/31 16:22

ただいまぁ〜。なんとか無事に戻りました。桜がきれいだね

頑張りました〜

撮影機器：

iPhone 13 Pro 256GB SIMフリー Apple

装備

個人装備

アウター ソフトシェル ベスト Tシャツ インナー トレッキングタイツ アルパインライトパンツ ソックス ソックス替え 膝サポーター（左右） かっさ ライトタオル x 2 エアクッション スリング フィンガーグローブ ネックゲーター キャップ 自分の眼鏡 チェーンスパイク スパッツ ダブルストック ポールのチップ入れ サーモボトル x 3 行動食 ファーストエイドキット ヘッドライト 予備用乾電池 ネックライト レインジャケット レインパンツ Mystery Ranch 40リッターパック Mountain Hardware サコッシュ お財布 Fitbit iPhone 充電器とケーブル 地図 ティッシュ 濡れティッシュ ゴミ入れプラスチックバッグ

感想

こりす

山でのミツマタの群生は、可憐で幻想的で、一生のよい思い出になりました。
歩けるうちに見ておいて本当によかったです。
植物園や公園の花もきれいだけれど、山で咲く花はそれよりもさらに美しい。
春の山からいっぱいエネルギーをもらえて、私の寿命も伸びたかも（笑）。

そして、今回は色々勉強になった山行でした。
ミツマタの花と丹沢湖に励まされながら、そして「尾根を外すな」と念仏を唱えながら通過した人生初のソロでのバリエーションルート。
無事に下山できて本当によかった。
ミツバ岳の記録を書いてくださったヤマレコの皆様、ほとんどの方の記録を読みました。どれもとても参考になりました。心からありがとう。
また、普段は見ないYoutube も、今回は危なかったので事前に何本も観ました。こちらも参考になりました。ありがとうございました。

コメント

ツッチ〜

dorothyさん　こんにちは、権現山への登りの途中でお会いして４６番目の写真に写っていた者です。
ちなみに女性の方はミツバ岳の山頂でお話をして、たまたま同じルートということだったので同行させて頂いた方です。
当日は青空をバックにとはいきませんでしたが満開のミツマタを見られて良かったですね。

こりす

tuchyさん
今日は。メッセージありがとうございます。tuchy さんとご同行の女性のお二人の後ろ姿が、山の風景にマッチしていたのでついお写真を撮ってしまい、失礼いたしました。
山では、たまたま同じルートでご一緒するということ、よくありますよね。私も何度もあります ^ ^
満開のミツマタ、本当に素晴らしかったです。私は生まれて初めてあの光景を見たので、本当に感動しました。
またどこかでお会いするかもしれませんが、その時はお声がけください！