富士山(富士宮口)
- GPS
- 07:40
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 1,392m
- 下り
- 1,377m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年06月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
八合目(3220m)から雪渓直登 山頂部の雪は春雪というよりも冬雪に近く、スキーを担いで上ってきた人が大喜びしていました。 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
20日土曜日、梅雨の間の貴重な晴れ間にとうとう日本最高峰の富士山に日帰り登山してきました。
これまで、富士山は登った山からその端正な形を拝む山でしかなかったのですが、標高ベスト10のうち残り2山(富士山、大喰岳)を何とか今シーズン制覇したいなあということで、山開きして混雑する前に登ってしまおうということで、事前にネットで色々情報を確認し、今回決行というわけです。
富士山の登山ルートは全部で4コース。その中で「一番標高差が小さい」「安く行ける」「南面なのでたぶん一番残雪が少なそう」ということで選択した静岡・富士宮口からのピストンコースは、標高差1396m。剣ヶ峰までの標準コースタイム(登り5時間35分)(下り3時間45分)。それなりに大変そうですが何とか日帰りできそうです。
朝3時起床で4時前に自宅出発。京葉道・首都高・東名高速で富士山を目指します。途中の厚木あたりでは弱い雨、御殿場あたりでも曇天で富士山には全くお目見え出来ません。これはガスガスの中を眺望もない山行になるかもという不安を覚えつつ、富士の裾野に拡がる広大な演習場の横を通り過ぎて徐々に富士山に近づくと、突然目の前の新緑の樹林の間から雄大な富士山が見えてきました。近づくにつれ、天候もどんどん回復してきて富士山もハッキリ。
6時 新五合目駐車場到着(標高2380m) 駐車場には既に車が10台ほど。眼下に薄い雲海、振り返って見上げる先には青空と富士山、眺望も期待できそうです。
6:40 新五合目スタート
火山礫の道をひたすら山頂目指して歩きます。梅雨の合間の晴天ということで同じように山頂を目指す人が結構います。
7:30 新七合目・休憩(2790m)
8:15 元祖七合目(3030m)
いつのまにか標高3000mを超えています。完全に雲海の上、青空が眩しい。
8:50 八合目・休憩(3220m)
ここまでは雪の全く無い夏道でしたが、この小屋から先は一面に拡がる雪渓の直登ということで、ここでほぼ全員がアイゼン装着しています。私もストックを仕舞ってピッケルと12本爪アイゼンで完全雪山登山モードにチェンジ。
9:05 八合目からアイゼンで雪渓直登スタート
春雪のやわらかい斜面は、滑落の心配もなく、先行者の足跡を辿ってどんどん高度を稼ぎます。夏道と違って自分の歩幅・ルートで歩けるので、アイゼン装着による足裏のバネを使えないハンデもそれほど苦になりません。
10:10 九合五勺・休憩(3550m)山頂部はもうすぐそこ。あとひと踏ん張り。
10:50 富士宮口の頂上部に到着・休憩
山頂部にはまだ雪がたっぷり。鳥居もお店も雪の中です。登ってきたところを見下ろすと、どんどん登山者が雪渓を登ってくるのが見えます。さあ最高峰の剣ヶ峰まで、あともうちょっと。山頂部のこの季節にしてはサクサクの気持ちの良い雪の上を歩いて剣ヶ峰を目指します。
11:20 日本最高峰の富士山剣ヶ峰
先行登山者がすでに5〜6名。アイゼンを外してまったりしています。
青空の下、本当に風も弱くて過ごしやすい山頂です。
富士山頂上部のど真ん中の火口部を覗いたり、山頂の建物の裏側にまわって南アルプスを眺めたり、そしてゆっくりランチを楽しんだりで1時間以上もゆっくりしちゃいました。
そうそう、スキーを担いで登ってきた人も何人かいて、サイコーの雪質を楽しみながら火口に向かって滑り降りてました。
12:30 のんびり山頂で過ごし、いよいよ下山です。
富士宮口山頂部から、うっすらと駿河湾も見通せる一面の雪面を気持ちよく下ります。雪渓後半部は北穂で楽しんだときと同じようにシリセード! 普通のズボンのままシリセードしたのでお尻部分はグッショリ濡れてしまいましたが、風もなくて直射日光が眩しくて暖かかったので、全然平気。
13:20 あっという間に八合目 雪面下りは楽しいですね。
ここでアイゼンを外し、火山礫の道を下ります。雪面に較べると夏道は全然楽しくありません。
天気はまだまだ良いながらも、山頂部には雲がかかりはじめたようで、徐々に天気は下り坂のようです。
14:20 新五合目駐車場にゴール
駐車場は満車状態で観光客で新五合目はごった返していました。
土産物屋さんで登頂記念に山バッヂを買い、西船橋の自宅に向けて車スタート。
朝に寄った水ヶ塚公園によって、富士山全景を写真に撮りましたが、すっかりガスに覆われはじめた富士山に変貌していました。改めてお天気に恵まれた山行に感謝です。
東名高速は中央高速に較べれば渋滞も殆どなく、最後に首都高の事故渋滞で時間ロスはありましたが、18時半に無事家に帰りつくことができました。お疲れさんでした。
今回改めて認識したのが、意外にアクセスが近く、富士宮口からなら標高差1400m弱、八ヶ岳・南アルプス・ましてや北アルプスまで強行軍するのよりも全然日帰り山行範囲内の山でした。
クサリ場もロープも無く、火山礫の斜面を延々上り下りするコースでしたが、この季節なら雪渓・アイゼン山行もあるので予想以上に楽しめました。
ちょっとずらそうかと思っていましたが
土曜日、同じルートで行ってみます。
>roqskeさん
私の山行記録がお役に立てばうれしいです。
完全に山開きしてしまうと、人が多くて登山を楽しめなくなるし、寒すぎることもないけど雪渓歩きもできる山開き前というのが一番富士山 登山に良い時期なんではないかなと。
山行記録、楽しみにしています。
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