丹沢が曇りだなんて… 三ノ塔より塔ノ岳へ周回し大倉尾根を下山


- GPS
- --:--
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,505m
- 下り
- 1,505m
コースタイム
大倉0704−1024三ノ塔1040−烏尾山1117−1148行者ヶ岳1155−新大日1311−1414塔ノ岳1519−1645駒止茶屋1650−1751大倉
天候 | 曇り…。 富士山、南アルプスは一瞬たりとも見えませんでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・都内核心部を巻くため環七を利用 ・大倉のコインPを利用。一日800円(土・休日) ・朝7時の時点でほぼ満車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《大倉から三ノ塔》 顕著な危険箇所なし。斜度は緩くもなくキツすぎることもなくと言った感じです。ルートは明瞭なので道迷いの心配は少ないと思います。標高が上がると雪道になります。雪は締まっており多少トレースを外してもほとんど踏みぬくことはありませんでした。 《三ノ塔から塔ノ岳》 そこそこ注意が必要な鎖場があります。個人的な感想としては邪魔な鎖が多数と、必要な鎖が2ヶ所です。崩落箇所を迂回する道がついています。迂回しないトレースがついていましたが、ここは確実に迂回すべきです。三ノ塔から塔ノ岳に向かう場合はよほど技術に自信がある方以外はアイゼン装着をお勧めします。前半は結構枝がうるさかったです。 《塔ノ岳から大倉》 顕著な危険箇所なし。詳細は割愛しますが標高の低い場所は泥尾根です。公共交通機関利用の方はスパッツがあった方がよろしいかと思います。アイゼンを外すタイミングは平均的には駒止茶屋辺りになりそうです。 《別件ですが、塩水橋方面》 尊仏山荘のスタッフさんに聞いた話ですが、塩水橋の方は未だ不通で除雪の予定はないそうです。みやま山荘の荷揚げも大倉から行なっているとのことでした。 |
写真
感想
◆◆◆万全を期して丹沢を選択◆◆◆
3月1日(土)から3日(月)までは年末年始以来の連休でした。乗鞍岳で雪山テン泊を虎視眈々と狙っていました。乗鞍でなくともとにかく雪山テン泊の出来るところに行きたい…。しかし天気が良くないため断念。すっかりやる気がなくなってしまって日帰りの山行すらせず家で昔読んだ小説を読み返すと言う不毛な休日を過ごしました。
今回の日曜日は天気予報は中々良好で関東甲信越どこでもOKな感じでした。那須、谷川、武尊なんかよろしいですね。美ヶ原か或いは霧ヶ峰でスノーシューなんてのも捨てがたい。しかし予想天気図を見る限りではそれほど景気の良い話なのか、ちょっと微妙な感じなんですよね。
熟慮の結果、天気予報が最も当たり易いと信じている丹沢に行くことにしました。何と言っても律儀な山域ですから。都内を一般道で突破するにあたって環七が有効な巻き道たりうるのかを検証する良い機会でもあります。
◆◆◆あれっ、なんで曇ってんの?◆◆◆
例によって成田の自宅からオール一般道で走破。車中泊キットは効力十分で快眠。例によって織り込み済みの寝坊でした。そもそも6時出発の計画なんて作った本人すら全く信用していません。それでも30分程度の寝坊に留めるつもりではいたんですけどね。
まだ歩いたことのない道を歩きたいので今回は大倉から三ノ塔→塔ノ岳→大倉と言う周回コースにしました。あわよくば丹沢山まで、それが無理なら竜ヶ馬場くらいまで行けたらいいなと思っていました。蛭ヶ岳は最初から眼中にありません。結局1時間の寝坊の時点で塔ノ岳まででしょうがないかと予定変更です。しかしそれすらもかなり厳しかった…。
目が覚めて最初に思ったのは空が暗いなという事。まだ起き抜けで視力が十分に回復していないのか?あれだけ律儀に天気予報を守る丹沢山域が曇っているなどとは想像もしてません。しかし車から降りて準備を進めていてもどうみても曇りは曇り。おっかしいな〜、丹沢ともあろうものが晴れ予報でこんなにしっかりと曇るとは…。どうした、丹沢?
◆◆◆それでも雪山歩きは楽しいです…がしかし◆◆◆
雨が降っていないだけマシか。気を取り直して歩き始めます。あとで大倉尾根を下って気がついたのですが、こちらはやはり登山者の数は若干少な目なようでぬかるんでいる箇所はありませんでした。ダラダラと登って行くとやがて雪が出て来ます。今回も雪山歩きを楽しめそうです。
私なりに順調に三ノ塔に到着。ここまではアイゼンが必要な箇所はありませんでした。やはり富士山に南アは見えません。はるか彼方に見える塔ノ岳に少々気持ちが萎えますが、この時点では体調に問題はなく予定変更の必要はありません。休憩後少々はアイゼンなしで歩きましたが大きく下り始める辺りでアイゼン装着。一度鞍部に下ってからの登り返しがきつそうではありました。
登り始めてしばらくすると脹脛(ふくらはぎ)が痙攣してきました。しかしこれは想定内。脹脛の痙攣は歩きながら伸ばせるので先へ進むのに大きな支障はありません。対処は手馴れたものです。太腿の方さえ無事なら特に心配することはありません。
とその時…
【太腿】 ぐはっ! ぬおおお! ふぬぬぬっ!
【私】 むっ、どうした?
【太腿】 ぐががっ! あうう…
【脹脛】 どうやら痙攣のようですね。実は私も先程より痙攣が生じていました。
【私】 そうなのか?そんな気配は全然見せなかったじゃん。
【脹脛】 まあ、私の場合は歩きながら伸ばせるので特段問題なかろうと…。
【私】 しかし困ったな。まだ行程の半分来たかどうかってところなのに。情けない奴め。
【脹脛】 その発言はどうでしょう。体重を減らすと言う約束が一向に果たされない現状を考えると…。
【私】 くっ、確かに。不用意な発言だったな。撤回しよう。(そこを突かれると何も言えね〜)
【脹脛】 さて、どうしましょうか?エスケープルートはいくつかありますけど…。
【私】 うーん、でもな〜歩いたことのない尾根道がせっかく目の前にあるしな〜。
【太腿】 はーはーぜいぜい…。あ〜苦しい…
【脹脛】 ちょっと落ち着いたようですね。どうです、先へ進めそうですか?
【太腿】 は〜??? バカ言ってんじゃねえよ。即下山!なんならヘリ呼んで欲しいくらいだっての!
【私】 おっ、元気出てきたね〜。それなら先へ進んでも大丈夫かな?
【太腿】 冗談じゃねえ! あと1mだって上には登れねえよっ。下りだ下り! 下らせろっ!
【脹脛】 いやいや、そんなはずないでしょ。貴方ほどの実力者ならまだ余力はあるはずです。
【私】 (なるほど、その作戦ね) うん、そうだな。ここからの伸びは並の太腿とは違うよな〜。
【脹脛】 飴でも舐めれば立ちどころに回復するでしょう。なんたってウチのエースですからね。
【私】 そうだよな〜。ここんところ力強さに一段と磨きがかかって来てるよな〜。
【太腿】 んふふ〜♫、そうか〜♫ お前らもようやく俺様の偉大さを理解し始めたか。
【脹脛】 そうですね。思い起こすと今までは敬意の払い方が足りていなかったかも。
【私】 うん、エースだな。よっ、戦慄の大腿四頭筋!
【脹脛】 とりあえず飴でも舐めて。小梅の梅塩包みですよ。塩分とクエン酸に糖分補給です。
【太腿】 おおっ、旨いな♫ 心なしか力が漲ってくる気がするな♫
【私】 素晴らしいレスポンスの速さだな〜。もう少し休憩して回復したら行ってみるか?
【太腿】 ふふっ、其の儀は無用に願いたい。いざ参ろうか。各々方ついて参られい。[/color]
その後小梅の梅塩包みを8粒ほど投入し、時々不機嫌になる太腿を騙し騙し何とか塔ノ岳まで到達しました。登り始めてから実に7時間超。思わぬ苦難の山行となりました。しかしそれも考えてみれば当然のこと。累積標高で1000mを超える山行は昨年の12月15日に丹沢に来て以来です。その後の楽チン山行ですっかり体はなまっていたのでした。
◆◆◆3年ぶりに尊仏山荘の中へ◆◆◆
山頂に到着したらまずはトイレを使わせて頂きます。山行時便意亢進症はこの日は比較的軽く、余裕をもってアイゼンをゆっくりと外して事態を収拾し、食事休憩とする予定なんですが例の大雪でほとんどのベンチは埋まっています。どなたかが「アイゼン外さないとダメなんで小屋で休憩するのはやめた」とお仲間に連呼していたことを思い出し、ならばせっかくアイゼンを外した私は大手を振って小屋で休憩出来るじゃん。
普段は小屋で休憩させてもらうことなどほとんどない私なのに、何か今回は小屋を利用させてもらわないと損するような気分に駆られ尊仏山荘にお邪魔いたしました。時刻も時刻なので中は空いており、持ち上げたビールを2本とカップラを片付けました。お茶を頂いたのでコーヒーはパスしてゆっくりと過ごさせて頂きました。
少々ゆっくりし過ぎた感はありましたが、前に一度だけ登ったことのある大倉尾根の下部には危険な箇所はないと記憶しておりました。何とかヘッデンのお世話になることもなく下山完了。阿闍梨の『新しょうゆ』を楽しみに大倉を後にするのでした。
◆◆◆感想◆◆◆
まさか晴れ予報の丹沢で曇りに出会うとは…。しかも断念した谷川岳や武尊山は日曜日のレコを見ると見事な快晴のようでした。うぬぬ…これは悔しい。変だな〜こんなはずではないのですが。でも丹沢の歩いたことのない道を歩けて、雨にも降られなかったのでそんなにガッカリすることもないかな。満足度は85%としておきます。
◆◆◆環七の実力は?◆◆◆
判断が難しいですね。都内核心部を突破するのと比べて約8km距離が長くなります。国道6号と環七の交差点青戸八丁目から反対側の国道246号と環七の交差点上馬までの所要時間が約50分。これは往復ともほぼ同じ時間でした。信号待ちのストレスこそ少ないものの、所要時間で考えると核心部を突破した方がマシかも知れませんね。
レコお待ちしていました
私も天気予報はドッピーカン
でも丹沢としてはマズマス...よかったと思っています。
曇りなので気温が上がらず、行程中ほぼ氷点下のおかげで踏み抜きなく歩けました。
雪が腐ると最悪です
【太腿】さん、【脹脛】さん、お久しぶりです
お元気でしたか?
えっ、元気なら出てこない
ごもっとも...
具合はいかがですか?
いいわけないだろぅ が...
もう体重を支えきれないわ...
大変ですねぇ、がんばって下さい
こんばんは、hottenさん。
早々とコメントありがとうございます
うちのスタッフがhottenさんにご挨拶申し上げたいそうです。
【太腿】よ〜、ビール持上げの旦那。うちのバカリーダーに何とか言ってやってくれよ。俺らがこんなに苦労してんのに帰りにラーメンだぜ。しかも尊仏山荘でも写真は撮んなかったけどカップラ食ってやがんの、コイツ。来る時だって北松戸の「おとど」ってところでこってりしたのを行ってるし…。は〜
【脹脛】hottenさん、お気遣い頂きありがとうございます。私達もそれなりに努力はしているのですが如何せんお荷物が重くて対応に苦慮しています。うちのリーダーでなくhottenさんであれば日帰りで農鳥岳まで持ち上げて差し上げる自信はあるのですが…
えっと〜、なに?またやらかしたんですか?
ほぉうぅぅふうおぉぉぉぉお〜
こんばんは
谷川岳は快晴だった・・・。なのにわざわざ天気の悪い丹沢へ行ってしまったmusさん。
う〜ん、やっぱmusさんはオチャメでイイ人だぁぁね。
ま、僕も晴れ男キャンペーンが終了しまして、明日あさってで東北スキー遠征の予定がまさかの
それにしても、久々の寸劇。忘れた頃にやってくる脹脛さんと太腿さん。。。
今回は痙攣ですか痙攣。。。ホント脹脛さんと太腿さん、一向に改心しないグータラ某私さんのせいでご愁傷様です〜
某私さん、 そろそろ年貢を納めてジムとか通ってみませんかぁ?
楽しいですよジム&プール〜
こんにちは、zawadaさん。
コメントありがとうございます
私の経験上、丹沢が天気予報を無視することはなかったのですが今回はやられましたわ。それだけならまだしも谷川岳がドピーカンってのが悔しいですな〜
今回の痙攣はかなりきつかったですね。標高差の少ないライトな山行が続いていての丹沢ってのが中々…。とにかく巻き道ってものが無い丹沢は登山者を甘やかしてくれませんから
>某私さん、 そろそろ年貢を納めてジムとか通ってみませんかぁ?
以前は通っている時期もあり、その後幽霊会員になってしまったんですよね
根気が続くか全く自信がないので再開するのを避けてたんですけど状況が状況なのでそろそろ年貢の納め時ですかね。ところでzawadaさんは正月メタボは解消されたのでしょうか?
太腿さんに脹脛さん!!
お久しぶりですね〜
本能な太腿さんと、理性の脹脛さん
大好きです〜
私ことmusuさんも、太腿さんと脹脛さんをブレンドしたようなお人柄なんでしょうかね?
でも、確かに1000メートルを上がる山は、私も最近ないですね
読んでいて、これからのシーズン最初の1000メートルが不安になってきました・・
私の場合は、太腿さん脹脛さんに加えて腰さんも加わりそうです〜
しかし、ヤビツ峠っていうお酒があるんですね〜!
毎回よくご当地銘酒を発見されて凄いです
見習います〜!!
こんにちは、miouさん。
コメントありがとうございます
久しぶりに本格的な太腿のプルプルが来ましたよ
なので太腿と脹脛を登場させてみました。
実際の私の人格はまさに奴らのブレンドですね。脳内会議=スタッフ会議です。
歩けるものなら歩きたいな〜、でもこの状況だと厳しいかな〜、エスケープルートもあるし撤退か、いやいや牛歩ならいけるはず、でも曇ってるから無理することないか、飴舐めて様子を見てって手も…。
強気なやつと弱気なやつ、無茶なやつと冷静なやつ、やる気のあるやつと怠け者なやつ。アタマの中で色んな考えがグルグルと回っています。
それにしても久しぶりの1000m超えは厳しかったですね〜
でもmiouさんのスタッフはきっと大丈夫ですよ。負担重量がうちのチームとは大分違いますからね。今回の私はただでさえ体重が重いのに加えてビール2本にいつもの使わないスノーシューを担いで行ってしまいました
ご当地銘酒はせめてもの地域経済への貢献です
登山者って他の観光客に比べてあまり地元にお金を落とさないので…ってのもちょっとはありますよ。単なる飲んべえって訳では…ゴニョゴニョ…
11枚目
ありがとうございます〜
拍手は1回しかできないのが残念で、試しに「こっそり拍手」を押してみたら
排他処理がかかってないようで拍手できちゃった
今のところ過半数は私の拍手です
それにしても〜
見事なキャラ設定のおかげで、私の中で脹脛さんと太腿さんは立派に擬人化されています
脹脛さんはゼッタイインテリ系メガネ男子。コレだけは譲れません
お調子者の太腿さんとはいえ、太腿の痙攣で10時間にわたる長旅はすごいです。
しかもスノシュお持ちだったんですね
素晴らしいスノシュ愛
確かに私も最近踏み抜き系腿上げ苦行はやっていますが
単純に高度をかせぐ山旅には行ってないかも・・・
しかもスノシュ買っちゃったから、益々平地系一直線
夏がくる前にどこかで慣らしておかないと・・・
zawadaさんへのお返事のジムのくだりは、まったく持って同感で。
マメに通える人が羨ましいです
こんばんは、muniさん。
コメントありがとうございます
大事な言葉から消えていきますね。赤は紫外線に弱いようです、なんて書くとロマンがないかな
スノシュ。もちろん持っていったのです。スノシュ愛
しかし残念ながら使い所ゼロでした
それを明らかにしてしまうと某氏に因縁を付けられるので伏せてみました
もうそろそろスノシュ活躍のシーズンも終わってしまいますね。
早いところ霧ヶ峰か美ヶ原でも行っておかないと私の黄色いスノシュも出番が少なすぎて不貞腐れるかも知れません。でもアクセスが大変なんですよね〜
それにしても長い棒を入れないでスノシュって書くのは楽チンでいいな〜。
横レスですが著作権保持者のmiouさん、この表現使わせて頂きますね
あ〜楽だ、スノシュスノシュスノシュスノシュスノシュスノシュ…
久しぶりのスタッフ会議だー!
いいですね♪
やっぱこれがないとさびしいですよね♪
でもこれがある時は何かが起こった時なんですよね〜
そして丹沢、ちょっとお天気残念でしたね
三ノ塔からの稜線はうちも大好きなんですが、
やっぱり晴れ晴れと曇りだと、気持ちがだいぶ違いますよね。。。
今度は晴れ晴れの時に来てくださいね♪
・・・といううちは、もう年度末の会計の締めで超忙しくて、
なかなかレコにインするのも難しいです〜(T_T)
今月、もしかすると一度もお山に行けないかも
武尊山と四阿山がうちを待ってるのに〜
こんばんは、CATさん。
コメントありがとうございます
>でもこれがある時は何かが起こった時なんですよね〜
実はそうなんですよね
天気やコース取りのリサーチが完璧で自らの力量に合った山行で
ノートラブルでつつがなく山行を終えた場合はスタッフ会議の必要はありません
三ノ塔から塔ノ岳への稜線のポテンシャルはかなり高そうですね。
今回の天気では十分に実感することは出来ませんでしたが登ったり下ったり西へ東へクネクネと曲がる感じが魅力的で、晴れていれば相当の稜線美を感じられそうでした。
お仕事大変ですね〜。武尊山は天気に恵まれると素晴らしい景観です。
何とか行けるといいですね。
私はせっかくの好天の日曜日を風邪っぴきで台無しにしてしまいました
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