里は桜満開〜棒ノ折山-川苔山
zaoluck
体力度について
- GPS
- 07:20
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,888m
- 下り
- 1,814m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:19
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
復路:鳩ノ巣駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
棒ノ折山から日向沢ノ峰の整備はそれなり。巻道で支尾根に誘い込まれないように注意 |
| その他周辺情報 | ・山あいの集落はまさに桜が満開でした。 ・マイナールートは相変わらず以前の台風を理由に通行止めが目立ちます。 |
写真
拍手
装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25000地形図
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
|
|---|
感想
飯能駅のトイレに寄ってバス停に行くと、既に40人以上が列を作っていた。数人が次のバスを待ったため若干余裕を残して発車したが、東飯能駅前で完全に満員になった。さわらびの湯で大半が下車。入れ代わりに結構乗って来るようだが、車を置いて名郷の方から歩くのだろうか。
つい先日まで寒かったのに今日はすこぶる暖かく、登山シャツ一枚で歩き出した。バイクやスポーツカーの爆音を聞きながら名栗湖着。湖畔の桜がちょうど見頃を迎えている。バスの車窓から見えた入間川沿いの集落の桜も満開だった。混雑はそのせいだったのかもしれない。
早くもじっとり汗ばんで、白谷沢登山口で頭にタオルをセットした。汗かきなので帽子ではなく、タオルとサンバイザーで歩く主義だ。支度の間に何人か抜いていったが、入渓前の急勾配で全員抜き返した。
とはいえ、かなりの急坂でだいぶ汗を絞られた。二段の滝の前で人が群れていて、そこが白谷沢の入口。飛び石に躊躇する隙をついて先行させてもらう。流量はそこそこで、安全に楽しめる雰囲気だった。
沢床を離れてからかなり歩いて林道交差へ到着。ベンチで汗を拭って進発する。急坂をクリアしてトラバースに入ると、先行の二人組が時々立ち止まる。追いついて視線を辿ると、足元にカタクリが咲いていた。道沿いに10株ほどあり、可憐な春の花を楽しんだ。
ほどなく岩茸石で、この先崩壊した木段の区間となる。通行止めのロープが解けていたが木段は崩壊したままで、埼玉県に直す気はなさそうだ。登る人と共にもう下りてくる人も多い。邪魔をしないように抜いて、まずまずのタイムで棒ノ嶺こと棒ノ折山に着いた。あいにく春霞で遠くの山は見えない。汗を拭い、ベンチで一休みした。ところで、この山名をバスの車内放送は「ぼうのみね」と読んでいたが、棒ノ折という表記もある以上、「ぼうのれい」が正しいのではないだろうか。
この先はガクンと人影が減る。槙ノ尾山手前で老人グループとすれ違ったのを最後に、ごくたまに独行者と会うだけの静かな山行となった。去年秋に逆行したのにすっかり忘れていたが、稜線はいったん800m付近まで下がり、穏やかなアップダウンを繰り返す。頂上は巻く長尾丸山付近で900mまで上がり、標高1000mの所から猛烈な急登が姿を見せ始める。
断続的な急坂をクリアし、すれ違った男性に聞いた「送電鉄塔まで20分くらい」の言葉を頼みに先を急ぐ。鉄塔のてっぺんを遠望してからが長かったが、何とか正午過ぎにその新秩父50号鉄塔に到着し、弁当とした。
直前の急坂であえいでいた男性とトレラン一人が抜いて行っただけで、25分ほどの昼食休憩を終了。最後の胸突き八丁にかかる。40度くらいもある斜面を直登に近い形で登るのだから骨が折れた。最後は休み休み動悸を抑えながら、やっとの思いで防火帯の尾根に出た。
分岐部の写真を取り、すぐ先の日向沢ノ峰は時間が心配なので呼吸を整えただけで出発。広々した防火帯は踊平までは下り基調だし、まあ歩きやすい。ただ、露岩が見える最後の急降下は、多少足に来ているので転倒の恐怖を覚えた。
踊平からの分岐道は未だ閉鎖中。この先の赤グナ尾根への巻き道も通行止めで、百尋の滝ルートの通行止めは当初予定の3月が夏まで伸びたようだ。丹沢も同様だが、コースバリエーションが限られてしまって今一つ面白くない。
曲ヶ谷北峰まで、あえぐようにして登った。振り向けば防火帯尾根が遠い。よく歩いて来たもんだ、と自分を褒めつつ時計を見ると、なんと計画より25分も早く着いている。疲れたし、川苔山はスルーに傾きかけていたが、20分以上もあるんじゃ仕方ない。決然と十字路を通過して20mほど急坂を登って山頂を表敬した。
時間が遅かったせいか、先客は1人だけ。山々の景色も午後の太陽と春霞にけぶって良く見えない。先客が立ち去るのと入れ替わりに、日向沢ノ峰から後ろを歩いて来た70歳見当の男性が到着し、言葉を交わした。古里の駅へ下りるという。赤グナ尾根の方がなだらかだからと言うのだが、距離は長く、なかなかの健脚と見た。
挨拶して先発すると、防火帯尾根前の急坂で息も絶え絶えだった男性も、無事頂上にやってきた。こちらにも「お先に」と声を掛けて十字路から舟井戸へ向かう。2時過ぎだが二組ほど登山者とすれ違った。鋸尾根ルートは見上げるだけにして、今日は楽な一番下のルートを辿る。
石が多くて歩きにくい急坂を下り切り、やがて「悪路」と表示のある中段ルートを分ける。徐々に道はなだらかで歩くやすくなってきたが、当方の脚の方が疲れてきた。左足首が靴に当たりだしたので、靴ひもを緩める。以前、そのまま歩いて赤く腫れたことがあった。この靴の癖のようで、長く履くときは注意しないといけない。
時々1分ほど岩や切株に腰を掛けたりして休みながら、平たんな杉林の道を行く。途中、若者2人を抜いたが、大根山の神まで1時間近くのこのコースで出会ったのは、この2人だけだった。
その山の神に近づくと、上のルートから下りて来たらしい3組ほどのハイカーが見えた。携帯の電波が復活したので乗換案内を見ると、次の鳩ノ巣駅発は16時1分。ここから駅まで30分と見ていたのでギリギリだ。足早に抜いていく女性がおり、負けてはならじと歩を速めた。
熊野神社側の近道で急坂を下り、桜満開の神社前へ降り立って一安心。5分以上前には駅へ到着した。午後4時になっても汗ばむ陽気で、シャツ一枚で跨線橋に上ると、民家の桜がたくさんの花を日差しに輝かせていた。山里の桜はひときわ美しいと感じる。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
川苔山の最新記録
棒ノ嶺の最新記録
日向沢ノ峰の最新記録
写真29はヨゴレネコノメですね。
ご教示ありがとうございます！ 自力でネコノメソウの仲間と見当を付け、ミヤマネコノメソウ＝イワボタンと判断したのですが、正解はヨゴレネコノメですか。なるほど、おしべの先の葯が黄色ではなく茶色で、見分け方に一致します。早速修正いたします。助かりました
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する