記録ID: 4215146
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
烏帽子岳から船窪岳を経て針ノ木岳
1980年08月12日(火) 〜
1980年08月14日(木)
asakinu
その他1人
- GPS
- 56:00
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 4,113m
- 下り
- 3,829m
コースタイム
当時、高瀬川のダムは完成しておらず、現在の道とは異なるためダムまでのルートのトレースは実態にあっていません。
天候 | 晴 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道崩壊で危険個所が複数ある。ハイマツ漕ぎも。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
感想
裏銀座と後立山の間は不遇の山々からなる。偏屈者好みといってよい。実際、他の北アルプスの稜線より標高が低い区間があって、少し蒸し暑さを感じさえする。アップダウンが激しい。それに何といっても高瀬川の浸食が著しく、稜線上の登山道が崩壊により寸断していて、目の前で道が突然なくなり、下を覗けは高瀬川の川床までまっすぐガレとなっていたりする。そんなところではカラマツの枝の上をバランスをとりながらの空中歩行を強いられる。
それが印象を鮮明にしている要因の一つだ。もう一つの要因は何といっても船窪の小屋を巡る想い出があるからだ。小屋番と我々だけしかいないという、北アルプスには珍しい夏の日。小屋に着くなり、小屋番に水酌みの命を受ける。水場まで片道20分はかかる。足場の悪い岩屑だらけの沢の源頭の湧出点まで降って、水をくんでもどってくるというのはなかなかのアルバイトだ。しかし、そのうまいこと。茶の湯の水として汲みに来る人がいるとか。小屋番は西成から来たといい、人生訓を聞きながら小屋のウイスキーを酌んできた水で割って飲み交わした。振る舞い酒につい飲み過ぎて、翌朝は足元が怪しい。そんな状態で朝露にぬれた岩場を進む。この危うい尾根のずたずたになった登山道をいくのだ。それにしてもあの水割り、最高の水割りだったな。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:56人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する