ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4218440
全員に公開
山滑走
尾瀬・奥利根

平ガ岳往復 幸運に巡り会えた夕方2時間の快晴 

2022年04月28日(木) 〜 2022年04月29日(金)
情報量の目安: S
都道府県 群馬県 新潟県
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
18:26
距離
34.4km
登り
1,669m
下り
1,688m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:47
休憩
0:37
合計
8:24
距離 15.1km 登り 869m 下り 524m
6:33
77
12:01
12:19
27
14:57
宿泊地
2日目
山行
9:31
休憩
0:21
合計
9:52
距離 19.3km 登り 824m 下り 1,167m
5:41
49
宿泊地
6:30
6:36
4
6:40
6:44
3
6:47
6:56
120
8:56
76
12:08
12:10
105
15:29
4
15:33
ゴール地点
スマホ充電バッテリーを忘れたが気温が高く2日間もって助かった。
天候 4/28上空は晴れているようだが霧、4事前後から霧が晴れる
4/29午前中は霧、午後から雨が次第に強くなる
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鳩待峠の駐車場は1日2500と高額。
戸倉に停めて往復バスが安価でしたが、この日は始発が7:50なので、峠までマイカーで。5/1~はマイカー規制で入れないようです。
コース状況/
危険箇所等
稜線は雪庇がかなり派手にブロック崩壊中。
大白沢山の下りはわずかの区間笹ブッシュ。
白沢山の下り(平ガ岳側)は尾根上の雪庇崩壊の壁あり。ピークを外れて手前から左手森林帯をトラバッタ方が無難です。
その他周辺情報 戸倉駐車場手間にあるホットパーク。
晴れの予報が曇り空の中鳩待峠を出る。
2022年04月28日 06:30撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 6:30
晴れの予報が曇り空の中鳩待峠を出る。
山の鼻から猫又沢沿いに雪原を進む。
2022年04月28日 07:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 7:39
山の鼻から猫又沢沿いに雪原を進む。
2022年04月28日 07:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 7:39
今年はテント場もオープン。
2022年04月28日 07:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
4/28 7:39
今年はテント場もオープン。
何カ所も口を開けている。割れそうな場所は大体分かるが、要注意。
2022年04月28日 07:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 7:48
何カ所も口を開けている。割れそうな場所は大体分かるが、要注意。
2022年04月28日 07:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 7:48
昨年滑走したムジナ沢を過ぎる。
2022年04月28日 07:57撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 7:57
昨年滑走したムジナ沢を過ぎる。
蛇行する猫又川。左岸がいいか、右岸がいいか難しい選択。
2022年04月28日 07:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 7:59
蛇行する猫又川。左岸がいいか、右岸がいいか難しい選択。
このブリッジを渡り、対岸かと思ったが、中州だった。
2022年04月28日 08:36撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 8:36
このブリッジを渡り、対岸かと思ったが、中州だった。
右俣にルートを選択して、大白沢山稜線へ向かうが、いつまでも沢が口開き。
2022年04月28日 09:10撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 9:10
右俣にルートを選択して、大白沢山稜線へ向かうが、いつまでも沢が口開き。
ようやく閉じたかと思うと、また開く。
2022年04月28日 09:18撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 9:18
ようやく閉じたかと思うと、また開く。
この岩の上流も滝が出現。
2022年04月28日 09:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 9:44
この岩の上流も滝が出現。
やっと沢も姿を消して、雪原が広がる場所に。
2022年04月28日 10:08撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 10:08
やっと沢も姿を消して、雪原が広がる場所に。
ところがまた湿原に穴が空いている。それだけ水量が多いのか。
2022年04月28日 10:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 10:19
ところがまた湿原に穴が空いている。それだけ水量が多いのか。
沢の詰め段々と急斜面に。
2022年04月28日 10:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 10:41
沢の詰め段々と急斜面に。
稜線鞍部に到達。
2022年04月28日 11:25撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 11:25
稜線鞍部に到達。
大白沢山の下りで、稜線上僅かな区間だが笹のブッシュに苦戦。
2022年04月28日 12:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 12:21
大白沢山の下りで、稜線上僅かな区間だが笹のブッシュに苦戦。
ここを過ぎれば、樹林帯も概ねスキーには快適。
2022年04月28日 12:25撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 12:25
ここを過ぎれば、樹林帯も概ねスキーには快適。
ジャクソンピークで、行き過ぎ戻る。視界がないので、GPSが役立つ。
2022年04月28日 12:37撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 12:37
ジャクソンピークで、行き過ぎ戻る。視界がないので、GPSが役立つ。
稜線は至るところで、雪庇が派手に崩壊。
2022年04月28日 14:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 14:12
稜線は至るところで、雪庇が派手に崩壊。
天気が良ければ、快適な稜線のはずが、残念。
2022年04月28日 14:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
4/28 14:16
天気が良ければ、快適な稜線のはずが、残念。
白沢山直下の雪庇。ここを避けるため、途中おあいした方に言われた通り、ピーク手前でトラバースする。
2022年04月28日 14:34撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
4/28 14:34
白沢山直下の雪庇。ここを避けるため、途中おあいした方に言われた通り、ピーク手前でトラバースする。
激しく崩壊した、雪庇。
2022年04月28日 14:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 14:41
激しく崩壊した、雪庇。
テントを貼り終えしばらくすると、少し明るくなる。
2022年04月28日 15:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 15:43
テントを貼り終えしばらくすると、少し明るくなる。
太陽に照らされるテント。
1936m付近は眺望良好のこの時期最高の場所。
泊まりで良かった。
2022年04月28日 15:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
4/28 15:53
太陽に照らされるテント。
1936m付近は眺望良好のこの時期最高の場所。
泊まりで良かった。
諦めてましたが、霧が無くなるとは、感激。
2022年04月28日 15:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
4/28 15:53
諦めてましたが、霧が無くなるとは、感激。
燧ヶ岳。
2022年04月28日 15:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 15:54
燧ヶ岳。
今までが嘘のような快晴。
2022年04月28日 15:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 15:54
今までが嘘のような快晴。
ちょっとガス。でもまた持ちこたえてと祈ると。
2022年04月28日 15:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 15:55
ちょっとガス。でもまた持ちこたえてと祈ると。
さらに青空が広がりだす。
2022年04月28日 15:57撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
4/28 15:57
さらに青空が広がりだす。
これが見納めの平ガ岳でした。
この日登っておくべきでした。
2022年04月28日 16:40撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
4/28 16:40
これが見納めの平ガ岳でした。
この日登っておくべきでした。
テントの中からの至仏山。
2022年04月28日 16:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 16:41
テントの中からの至仏山。
景鶴山、おくには日光白根山。
2022年04月28日 16:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 16:43
景鶴山、おくには日光白根山。
尾瀬ヶ原は雲海の下のようだ、
2022年04月28日 18:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/28 18:16
尾瀬ヶ原は雲海の下のようだ、
さて日没までなんとか天気は持ったので、明日に期待。
2022年04月28日 18:18撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
4/28 18:18
さて日没までなんとか天気は持ったので、明日に期待。
向いの山なので多分、赤倉岳か?
2022年04月28日 18:18撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/28 18:18
向いの山なので多分、赤倉岳か?
夕日にテント、そして平ガ岳。
この場所は良い場所だ。
2022年04月28日 18:20撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
4/28 18:20
夕日にテント、そして平ガ岳。
この場所は良い場所だ。
翌朝、少し薄日が差すも、残念ながら霧。
2022年04月29日 05:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 5:44
翌朝、少し薄日が差すも、残念ながら霧。
ガスの中テントを出て、平ガ岳へ。
2022年04月29日 05:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/29 5:44
ガスの中テントを出て、平ガ岳へ。
昨日登っとけばと後悔しながら、ガスの中登る。GPSがないと方向間違いしそうな平らな稜線が続く。
2022年04月29日 06:05撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/29 6:05
昨日登っとけばと後悔しながら、ガスの中登る。GPSがないと方向間違いしそうな平らな稜線が続く。
少しガスが切れるが、すぐにガスが流れてくる。
2022年04月29日 06:11撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/29 6:11
少しガスが切れるが、すぐにガスが流れてくる。
平ガ岳ピークに到着。
何も見えず。
2022年04月29日 06:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
4/29 6:31
平ガ岳ピークに到着。
何も見えず。
平ガ岳三角点に来るのに、方向を見失い、GPSにお世話にねる。
以前だったら、コンパスだけど、ほんとにGPS便利で、安全装備だ。
2022年04月29日 06:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 6:43
平ガ岳三角点に来るのに、方向を見失い、GPSにお世話にねる。
以前だったら、コンパスだけど、ほんとにGPS便利で、安全装備だ。
尾瀬方面のガスは次第になくなる。
2022年04月29日 09:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/29 9:52
尾瀬方面のガスは次第になくなる。
燧ヶ岳、景鶴山。
2022年04月29日 09:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 9:59
燧ヶ岳、景鶴山。
いきに通過した大白沢山。こうやって見ると、北側を巻いて、池側を通れば、ブッシュに悩まされずに、快適だったようだ。
2022年04月29日 10:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 10:16
いきに通過した大白沢山。こうやって見ると、北側を巻いて、池側を通れば、ブッシュに悩まされずに、快適だったようだ。
ジャンクションピークを越えて、至仏山北陵に向かうが、これ以上の天気回復の兆しはない。
2022年04月29日 10:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/29 10:16
ジャンクションピークを越えて、至仏山北陵に向かうが、これ以上の天気回復の兆しはない。
外田代、八海山、尾瀬ヶ原。
2022年04月29日 10:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/29 10:48
外田代、八海山、尾瀬ヶ原。
稜線を塞ぐ壁。
風のためか、時たま巨大な壁がある。
2022年04月29日 11:45撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/29 11:45
稜線を塞ぐ壁。
風のためか、時たま巨大な壁がある。
日崎山を越えた鞍部で至仏山は諦めて、下流が割れてないであろう沢を滑走。
2022年04月29日 12:18撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 12:18
日崎山を越えた鞍部で至仏山は諦めて、下流が割れてないであろう沢を滑走。
やはり下流は割れていたので、右岸を高巻きトラバース滑走する。
2022年04月29日 12:23撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4/29 12:23
やはり下流は割れていたので、右岸を高巻きトラバース滑走する。
スキー滑走して、無事本流地点に到達。
2022年04月29日 12:28撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
4/29 12:28
スキー滑走して、無事本流地点に到達。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター マフラー 毛帽子 着替え ブーツ ザック スコップ 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ ビンディング スキー板 シール テント ガス コッヘル 食料
備考 1泊の時の充電バッテリーを忘れずに。

感想

 4/28
鳩待峠まで4/23に開通。4月中は規制がないためマイカーで鳩待峠まで行けるが、駐車場が1日2,500とべらぼうに高い。この日はまだ平日なため6時位でも空きが結構あった。
 ヤマレコの記録を見ると平ガ岳までは大体日帰りツアーの方がほとんどだが、往復30km以上あり体力的にも厳しいしのんびりと楽しみたかったので途中テント泊した。
 予報によれば1日目は晴れ、2日目は午後から雨であったが、朝から曇り空で晴れになることを期待する。
 例年より積雪が多く山ノ鼻までの下りは夏道を外れている部分が多く、一部スキーを外した箇所のあったが、大方滑走。ただその割には時間がかかった。
 山ノ鼻にてシールを装着。ここから先は尾瀬ヶ原最奥部分の湿原地帯(雪原)を歩くがまだ割れ目はそれほど多くはない。出だしはどこを歩いても構わないが、次第に湿原幅が狭くなり河川の蛇行が大きくなりだすと、適当に歩いていると思わぬところで川を渡る場所に苦労する。2度ほど怪しげなスノーブリッジを横断したが、できるだけ右岸側(至仏山稜側)のほうば無難かもしれない。(一部山側をトラバースする箇所のあるが)
 右俣に入れば割れもなくなるだろうと期待したが、いっこう沢は開いたままで、一部左岸側を高くトラバースする。ようやく外田代との分岐で左の枝沢に入ると沢も塞がる。沢沿いに大白沢山のコルまではスキーシールのまま登る。次第に晴れると思っていた天気も一向に回復する兆しはなくガスがかかったままだ。天候が悪い中でも、大白沢山への上り途中で山ノ鼻を出発してから初めて登山者2名とすれ違う。
 大白沢山からの下りはわずかな区間であるが、夏山を思わせる笹のブッシュを前にスキーを外すが、スキートップが引っ掛かり苦労する。後で地図を見て分かったが、ピークを越さず大白沢池側を経由すれば楽に越えられたようだ。
 ジャンクションピークを通り過ぎここから平ガ岳への稜線となるが、一寸ひとつ先の尾根に進むがやけに傾斜がきついと思い引き返す。ガスで方向感覚がない中で尾根の分岐は要注意だ。ここから先は稜線通しなので迷うことはないが、部分的に雪庇の崩壊が激しく、稜線東側にはかなりクラックが入り、一部は大きくブロック崩壊している。途中日帰りツアーの方から白沢山の雪庇崩壊が酷いく通過に手こずるので、手前からトラバースうした方が無難とのアドバイスを頂き助かる。トラバース後に反対側から見ると、崩壊した雪庇の下部に先程の登山者のトレースがあり難儀した様子がわかった。
 天気は変わらず相変わらずのガスの中。今日は平ガ岳は諦め、明日の朝の好天を祈って1936地点の比較的風が弱い場所でテン泊する事に。ここらは風が弱ければどこもテントがはれる。
 テントを張り終え寝転がっていると、次第にテントの中が明るくなりだす。もしやと思い顔を出すとガスがかなり切れかけており、周囲の山々が見えるではないか。これはラッキーと思い外に出ると、されにガスがなり青空が広がりだすではなか。一泊のご褒美はこの日夕方まで続き、最高のテント場で、最高の景色を2時間堪能できた。よし、明日の朝の平ガ岳も快晴を期待する事にしようと思い、この日は平ガ岳往復を止めたが結果は裏目に出た。
4/29
翌日3時に目が醒めて外にトイレに出ると満天の星空と思いきやガスに覆われ何も見えずにがっかり。それでも朝になれば晴れるのではと淡い期待をして4時まで再度眠りにつき食事を済ませて日の出を待つがやはり回復する兆しは一向に見えない。仕方なく、6時前にガスの中登りだす。
 途中少しばかりガスが晴れて視界が良くなったが、暫くするとやはりガスがかかりっぱなしとなる。昨日見た雪面を抱いた平ガ岳の姿はどこにも見え中、最高点のポール(ソーラーパネル装着)に到達する。まっ平らな頂上付近でガスの中で方向がなくなり、ここでもGPSを頼りに三角点へ向かと頂上看板が見えその左手の灌木帯の中に三角点があるらしい。
 頂上からいよいよ滑走開始ではあるが、ガスの中での滑走は広い稜線といえでもそこを外さないように慎重になる。(はずすとその登り返しが大変な事がこれまでもしばしばあったので)途中2度ほどわずかな上りがあるが、テント場までは快適なスキー滑走が楽しめた。(天気がよければ気分も大分良かっただろう)
 テントで休息後はアップダウンの繰り返しなのでスキーシールを装着しての滑走。昨日トラバースした白沢山はシートラで雪庇部分をトラバースして頂上を経由する。昨日のトレースをたどれば良いのだが、それでも途中コースを外し登り返しに苦労する場所もあったが、ジャンクションピークまで稜線上をシールハイクする。途中若干ガスが晴れ、燧ヶ岳、至仏山なども見えてきたが、長時間はつづずガスが広がる天気。
 それでも至仏山まで行こうかと頂上目指すが、しばらく進むと空模様が次第に怪しくなり雨の気配を感じる。湿原の中の滑走を避けたいのでできる限り至仏山に近寄ってから沢筋の滑走を目指すが、だんだんと気持ちが癒えてきて日崎山先の鞍部から滑走を開始する。
下流部で沢開きがない事を期待するが、3/4ほど滑走した地点で沢の音が聞こえだす。下部の開口が見えた時点で右岸がわを大きくトラバースして滑走して猫又川合流地点に滑り込む。最後の滝は半分以上が割れた状態。
ここから湿原帯を山ノ鼻へ単調な湿原の道なのだが、沢が行手を阻み何度か迂回する。結局左岸側をXC風スキーで(一部外して斜面を登り)歩くのが最も賢明だ。
 山ノ鼻を昨日出発してからこの日再び到着するまで、途中すれ違った登山者は3名(うち1名は平ガ岳への日帰りツアースキー)しかおらず、尾瀬と言えどもバリルートでしかもこの天候を考えば至極当然ではあるが、ジャンクションP〜平ガ岳までの残雪期稜線はスキーツアーにはもってこいのルートだ。 

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:937人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら