平ガ岳往復 幸運に巡り会えた夕方2時間の快晴


- GPS
- 18:26
- 距離
- 34.4km
- 登り
- 1,669m
- 下り
- 1,688m
コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 8:24
- 山行
- 9:31
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 9:52
天候 | 4/28上空は晴れているようだが霧、4事前後から霧が晴れる 4/29午前中は霧、午後から雨が次第に強くなる |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
戸倉に停めて往復バスが安価でしたが、この日は始発が7:50なので、峠までマイカーで。5/1~はマイカー規制で入れないようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線は雪庇がかなり派手にブロック崩壊中。 大白沢山の下りはわずかの区間笹ブッシュ。 白沢山の下り(平ガ岳側)は尾根上の雪庇崩壊の壁あり。ピークを外れて手前から左手森林帯をトラバッタ方が無難です。 |
その他周辺情報 | 戸倉駐車場手間にあるホットパーク。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
スコップ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
テント
ガス
コッヘル
食料
|
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備考 | 1泊の時の充電バッテリーを忘れずに。 |
感想
4/28
鳩待峠まで4/23に開通。4月中は規制がないためマイカーで鳩待峠まで行けるが、駐車場が1日2,500とべらぼうに高い。この日はまだ平日なため6時位でも空きが結構あった。
ヤマレコの記録を見ると平ガ岳までは大体日帰りツアーの方がほとんどだが、往復30km以上あり体力的にも厳しいしのんびりと楽しみたかったので途中テント泊した。
予報によれば1日目は晴れ、2日目は午後から雨であったが、朝から曇り空で晴れになることを期待する。
例年より積雪が多く山ノ鼻までの下りは夏道を外れている部分が多く、一部スキーを外した箇所のあったが、大方滑走。ただその割には時間がかかった。
山ノ鼻にてシールを装着。ここから先は尾瀬ヶ原最奥部分の湿原地帯(雪原)を歩くがまだ割れ目はそれほど多くはない。出だしはどこを歩いても構わないが、次第に湿原幅が狭くなり河川の蛇行が大きくなりだすと、適当に歩いていると思わぬところで川を渡る場所に苦労する。2度ほど怪しげなスノーブリッジを横断したが、できるだけ右岸側(至仏山稜側)のほうば無難かもしれない。(一部山側をトラバースする箇所のあるが)
右俣に入れば割れもなくなるだろうと期待したが、いっこう沢は開いたままで、一部左岸側を高くトラバースする。ようやく外田代との分岐で左の枝沢に入ると沢も塞がる。沢沿いに大白沢山のコルまではスキーシールのまま登る。次第に晴れると思っていた天気も一向に回復する兆しはなくガスがかかったままだ。天候が悪い中でも、大白沢山への上り途中で山ノ鼻を出発してから初めて登山者2名とすれ違う。
大白沢山からの下りはわずかな区間であるが、夏山を思わせる笹のブッシュを前にスキーを外すが、スキートップが引っ掛かり苦労する。後で地図を見て分かったが、ピークを越さず大白沢池側を経由すれば楽に越えられたようだ。
ジャンクションピークを通り過ぎここから平ガ岳への稜線となるが、一寸ひとつ先の尾根に進むがやけに傾斜がきついと思い引き返す。ガスで方向感覚がない中で尾根の分岐は要注意だ。ここから先は稜線通しなので迷うことはないが、部分的に雪庇の崩壊が激しく、稜線東側にはかなりクラックが入り、一部は大きくブロック崩壊している。途中日帰りツアーの方から白沢山の雪庇崩壊が酷いく通過に手こずるので、手前からトラバースうした方が無難とのアドバイスを頂き助かる。トラバース後に反対側から見ると、崩壊した雪庇の下部に先程の登山者のトレースがあり難儀した様子がわかった。
天気は変わらず相変わらずのガスの中。今日は平ガ岳は諦め、明日の朝の好天を祈って1936地点の比較的風が弱い場所でテン泊する事に。ここらは風が弱ければどこもテントがはれる。
テントを張り終え寝転がっていると、次第にテントの中が明るくなりだす。もしやと思い顔を出すとガスがかなり切れかけており、周囲の山々が見えるではないか。これはラッキーと思い外に出ると、されにガスがなり青空が広がりだすではなか。一泊のご褒美はこの日夕方まで続き、最高のテント場で、最高の景色を2時間堪能できた。よし、明日の朝の平ガ岳も快晴を期待する事にしようと思い、この日は平ガ岳往復を止めたが結果は裏目に出た。
4/29
翌日3時に目が醒めて外にトイレに出ると満天の星空と思いきやガスに覆われ何も見えずにがっかり。それでも朝になれば晴れるのではと淡い期待をして4時まで再度眠りにつき食事を済ませて日の出を待つがやはり回復する兆しは一向に見えない。仕方なく、6時前にガスの中登りだす。
途中少しばかりガスが晴れて視界が良くなったが、暫くするとやはりガスがかかりっぱなしとなる。昨日見た雪面を抱いた平ガ岳の姿はどこにも見え中、最高点のポール(ソーラーパネル装着)に到達する。まっ平らな頂上付近でガスの中で方向がなくなり、ここでもGPSを頼りに三角点へ向かと頂上看板が見えその左手の灌木帯の中に三角点があるらしい。
頂上からいよいよ滑走開始ではあるが、ガスの中での滑走は広い稜線といえでもそこを外さないように慎重になる。(はずすとその登り返しが大変な事がこれまでもしばしばあったので)途中2度ほどわずかな上りがあるが、テント場までは快適なスキー滑走が楽しめた。(天気がよければ気分も大分良かっただろう)
テントで休息後はアップダウンの繰り返しなのでスキーシールを装着しての滑走。昨日トラバースした白沢山はシートラで雪庇部分をトラバースして頂上を経由する。昨日のトレースをたどれば良いのだが、それでも途中コースを外し登り返しに苦労する場所もあったが、ジャンクションピークまで稜線上をシールハイクする。途中若干ガスが晴れ、燧ヶ岳、至仏山なども見えてきたが、長時間はつづずガスが広がる天気。
それでも至仏山まで行こうかと頂上目指すが、しばらく進むと空模様が次第に怪しくなり雨の気配を感じる。湿原の中の滑走を避けたいのでできる限り至仏山に近寄ってから沢筋の滑走を目指すが、だんだんと気持ちが癒えてきて日崎山先の鞍部から滑走を開始する。
下流部で沢開きがない事を期待するが、3/4ほど滑走した地点で沢の音が聞こえだす。下部の開口が見えた時点で右岸がわを大きくトラバースして滑走して猫又川合流地点に滑り込む。最後の滝は半分以上が割れた状態。
ここから湿原帯を山ノ鼻へ単調な湿原の道なのだが、沢が行手を阻み何度か迂回する。結局左岸側をXC風スキーで(一部外して斜面を登り)歩くのが最も賢明だ。
山ノ鼻を昨日出発してからこの日再び到着するまで、途中すれ違った登山者は3名(うち1名は平ガ岳への日帰りツアースキー)しかおらず、尾瀬と言えどもバリルートでしかもこの天候を考えば至極当然ではあるが、ジャンクションP〜平ガ岳までの残雪期稜線はスキーツアーにはもってこいのルートだ。
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