有明山 表参道から
- GPS
- 13:21
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,894m
- 下り
- 1,928m
コースタイム
- 山行
- 3:46
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 5:43
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 2:29
- 合計
- 7:54
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
大阪に住む高校同級のタツに、岐阜の屏風山PAで拾ってもらって、穂高有明の同級生マッサンの実家を前夜泊ベースキャンプにして有明の表参道を上る。松本から見える山でほぼ最後に残った未踏名峰、いよいよ王手だ。高校同級とのメンバーも良い。マッサンの近所には聞いてみれば知り合い様々。牧歌的景観のうらやましい故郷だ。朝の散歩で裏の畑でキジが歩いていた。
一日目
まずは里宮に参拝。大正〜昭和前期の寄進が盛んだった模様。立派な神社なり。霊山ゆえに、安曇族の信仰は古そうだ。車で登山口まで乗っけてもらった。沢沿いの緩いあたりは巨木の中のせせらぎ多く、良い雰囲気の新緑だ。谷が狭くなると、道は右岸の巻きが増え、支流のガレやデブリをまたぎ、殺伐としてくる。赤い印がかなり念入りに整備されている。これは手間がかかっているぞ。支流から注ぐ第一の大滝40mほどか。この先は本流が巨大チョックストーン。その右の鎖を握っていよいよ修験の山スタート。右岸支流からのガレガレデブリは季節浅く浮き石が多い。右岸より第二の支流大滝が出ると、本流はもう行き止まりで、左岸の尾根を延々高巻きしていくような道がつけてある。長い鎖で左岸尾根の上までまずは上る。赤錆しぶい太い鎖あり。
結果的にはここが水を汲むなら最後のポイントだったが、汲まずに進み、 この日後半は水の心配をすることに成ってしまった。残雪の様子がわからなかったので。
急傾斜の尾根に何十ものはしごを掛けられトラ縄も数知れず。泊まり装備の重荷20キロ弱でかなりクタクタになって峠に着く。山頂に泊まるつもりだったが、途中に良い場所は無いか。探しながら行く。幸い、三畳くらいの残雪はちらほら目に入るようになって安堵する。標高1920付近の梯子の脇の岩棚に二人横になれる最適なテラスを発見。ここを寝床にする。過去には修験者が泊まっていたのに間違いない雰囲気。祠などは無い。道から見える範囲では、ここが唯一だった。少し外れて大岩の下に回り込んだりすれば他にもあるかもしれない。
少し下って雪をザックにガッサリとって来て水をたくさん作る。少し鍋で放っておくと、ゴミは底に沈むので、とてもうまい水を作れた。何年もやっているけど、濁ったまま飲むんじゃなくて寝かしておくって大事なんだな。五月の山はのどが乾く。水さえ飲めば元気が出る。ここは風も当たらない。すぐ脇は絶壁だが、樹木がいい感じに生えていて高度感はあまり無い。タツがサザンロックをかけている。
二日目
安曇平の田には、水が張られ、朝日に輝いている。ザックの中から忘れて来たと思っていた地下足袋が出て来た。この季節は冬靴(アイゼンも)とタビと両方持ってくるが、この雰囲気なら上までタビで行けそうだ。ピッケル一本はサブザックにさして山頂へ。身が軽いと速い。展望の山頂は無風快晴で、これまで登った山がすべて見えた。山頂が三つ、祠が四つ。南端まで歩いて一番気分の良いところ(中央峰のやや南)で大休止。大きな一枚岩の上。富士も御岳も、台形の山頂部に三つくらいぽこぽこ描いてある絵があるが、ここも三つ。形の良い霊山だから。山を見ていると横通岳の東尾根とか、東天井岳の直登沢とか、とても魅力的に見える。思いつきルートはつきない。
予定では馬羅尾方面、松川村の裏参道芦間川に下山だったが、季節早く、道が不明瞭で未整備の可能性が高いので、上ったルートを素直に降りることにする。落合の峠で単独の女性とあう。天気のよい連休の山だが、人がほとんどいなくて最高に気分がよい。
地下足袋のまま下山。やはり雪も無い山に登山靴はキツい。この急斜面の重荷の下りは要注意だ。うっかり振られて転べない。
上で電話しておいたマッサンが車で迎えに来てくれた。ありがたや。実家自宅から15分。タコはち温泉に入ってベースに戻り、有明駅まで送ってもらう。一時間に一本。
きょうは誕生日で、定年退職まであと二年となった。こういう時に、別の人生を歩んでいた同級生と会うのはまこと面白い。あっというまの数十年だった。
松本の実家に帰って家族でさっぱり野菜料理。山から下りたらキュウリやカブや納豆がいちばんうまいんだよ。
コメント
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黒沢ルートは険しいと感じるかもしれませんが、中房温泉からのルートはもっと短いようです。でもどのみち、見た通りのおっ立ち山ですから、四つ足で上ることには間違いないと思います。鍛えて下さいね。安曇平に住んだら、ここは行きたいでしょう。
カウントダウン♪
米山さんが帰ってくるのが楽しみ〜
ありがとうございます。有明山でぜーぜー言ってるようじゃいけませんね。帰る気満々です。
うん、渡渉は結構自力判断とは思った。尾根道整備も手詰まりかもしれないね。
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