女峰山・大真名子山・太郎山(日光三険)縦走
kiyoshisato
体力度について
- GPS
- 32:19
- 距離
- 30.8km
- 登り
- 3,321m
- 下り
- 3,200m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 8:48
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 10:57
- 山行
- 11:49
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 12:23
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
帰り 日光湯元からバスで東武日光駅下車 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
1日目 霧降高原からよく整備された1445段の階段をひたすら登る。赤薙山山頂手前から雪が結構現れ始める。山頂で10本爪アイゼン装着。女峰山山頂までと唐沢避難小屋まではトレースあり。雪もまあまあ締まっていて割と歩きやすい。小屋から水場まではトレースなし。水場近くは急斜面で雪も腐っていて足を取られやすい。 2日目 女峰山から帝釈山に向かう岩場下りの一歩目から大真名子山山頂手前で2人組とすれ違うまでトレース一切なし。富士見峠まではたまに踏み抜きもあるが、比較的雪も締まっており歩きやすい。日光三険「馬の背渡り」も高度感はあるが雪がしっかりついているので、女峰山直下の最初の岩場下りを除き、それほど怖くはない。富士見峠から小真名子のガレ場の急登はほぼ雪が付いておらず、アイゼンだと歩き難いため一旦アイゼンを外す。ガレ場の後、腐った雪が厚く積もった急登がありアイゼン＆ピッケルを装着。木やロープなど掴むところもなく、何度か踏み抜きというかずり落ちたりして苦しめられたが、何とか攀じ登れる場所を探して辛くもクリア。鷹の巣から大真名子への上りも何度かピッケルで四つん這いになって攀じ登った。山頂手前で2人組とすれ違ってからはトレースがついており、ルートファインディングせずに歩くことが出来た。山頂直下の日光三険「千鳥返し」は、かなりの高度感あり。雪はついてなく、梯子、鎖場が連続するが、アイゼンだと足元が安定しないので、この間はアイゼンを外した。志津避難小屋の水場も水量は少ないながらもしっかり確保出来た。 3日目 初っ端、林道から太郎山登山口の案内板があまり目立たずうっかり見落としてしまった。 だが、小真名子、大真名子とは打って変わり、太郎山の登りは新薙含め殆ど雪がなく、アイゼン無しでも充分登れた。「お花畑」手前からいきなり雪の量が増えアイゼン装着。「お花畑」は夏道は真ん中を通るようだが、今の時期は湿原を囲む雪の上にトレースがあり、湿原を迂回して歩く。山王帽子山を越えて1900�辰�らいまで降りるとほぼ雪が無くなりアイゼンを外した。湯元高徳線歩道は、涸沼を過ぎてから雪が増え、小峠まで何度も踏み抜き難儀した。 |
写真
帝釈山へ向かう一歩目からトレースがない。奥のピークが帝釈山で、少し手前にある小ピークが専女山。専女山までの稜線が日光三険のひとつ「馬の背渡り」。ここからでは良く分からないが、まず急な狭い岩場を降り、そこからヤセ尾根を進む。
2
奥のピークが帝釈山で、少し手前にある小ピークが専女山。専女山までの稜線が日光三険のひとつ「馬の背渡り」。ここからでは良く分からないが、まず急な狭い岩場を降り、そこからヤセ尾根を進む。
感想
2泊3日で日光縦走(霧降高原〜女峰山〜大真名子山〜太郎山〜日光湯元)してきました。日光三険も踏破‼️
ですが、雪が思ったより多くて、本当は途中何度も挫けそうになりました。ピッケル無しではとても無理で、持っていって本当に良かったです。
途中、すれ違った人も非常に少なく、初日は5人、2日目は2人、3日目は7人。
因みに、1泊目の唐沢小屋は泊まりは自分1人で、朝休憩に寄られた方が1人いたのみ。2泊目の志津小屋は自分含め3組4名の泊まりでした。
特にきつかったのは2日目で、大真名子山頂手前ですれ違うまでずっと踏み跡が全く無い状態で、雪が締まっている女峰山からの稜線や、帝釈山からの下りなど歩きやすいところはとても気持ちがいいのですが、腐った雪で急登だとなかなか登れず、特に小真名子のガレ場を過ぎた登りは、木や鎖など掴まるところもなく、何度もずり落ちてしまいました(前日の唐沢小屋から水場までも大変でした)。ピッケル使って四つん這いになって何とか越えることが出来ましたが、コースタイムの2倍の時間が掛かってしまい、かなり時間と体力を消耗しました。
また、小真名子の下りや大真名子の登りなど、道が少し分かり難いところがあり何度も道迷いしそうになりました。
2日目疲労困憊で何とか志津小屋まで辿り着き、翌日の太郎山はコースタイム的にも(1日目、2日目は約6時間に対して休憩含めて3〜5時間もオーバー、3日目は9時間なので12時間は覚悟)、行くかどうか迷いましたが、朝起きたら比較的元気になっていたので、取り敢えず行けるところまで行ってみようと思い少し早めに出発。そしたら思いの外、雪が無くて、前日よりはかなり楽に歩くことが出来ました。
そしてお花畑は本当に最高‼️静寂の中、天空の楽園を独り占めしました。
太郎山から、二日間歩いてきた女峰、小真名子、大真名子の峰々を眺めて、本当によくここまで歩いて来れたなぁ、来て本当によかったなぁと感慨深いものがありました。
また、真っ白な会津駒ヶ岳や燧ヶ岳、それと恐らく谷川岳とその奥に遠くに薄ら見えたのは北アルプス(白馬あたり)では？と思いました。
小太郎からの下りで久しぶりにすれ違う人と色々話をしたりして元気が出たりしました。
ですが、山王帽子山の急登でまた消耗し、山王峠から湯元への歩道も思いの外、ズブズブの残雪が多く残っていて、小峠への登りまで結構キツかった。
結局、3日目は想定通り12時間で湯元に到着。その足でキャンプ場に向かい、取り敢えずテント張って、温泉入って、美味いメシを食べてと思っていたところ、なんとキャンプ場が水道管の凍結でまだオープンしてないとの事(後でキャンプ場のHP確認したら5/3にその旨のお知らせが掲載されていました。事前にTELで確認しておくべきでした…)。
予定では明日最終日、白根山に登りロープウェイで下山する予定でしたが、テント泊が出来なくなったので、じゃあこれから宿を探すか、とも一瞬考えました。ですが、この疲労困憊の状況で、恐らく白根山は相当な雪が残っているのは確実で、これ以上無理はしない方がいいと思い、今回はここで終了する事とし、最終のバスが19:30との事で時間も充分あることを確認して、温泉に入ってから自宅に帰ることにしました(奥日光高原ホテルを訪ねたら、GW中は日帰り温泉は14時までとの事でしたが、折角来てくれたのでということで温泉に浸かって温まってくださいと、通して下さいました。奥日光高原ホテルさん、本当にありがとうございました🙇♂️)
振り返ってみると、18�圓離競奪�担いで4日以上縦走するには、もっともっと体力が必要だとまざまざと実感しました。
水も初日は気温も低く500mlくらいで済んだのが、2日目は気温が上がり2L、更に3日目は手持ちの2.5Lでも足りず、途中何度も雪を掻いてきれいな雪を口に含んで凌ぎました。もっと余裕を持つべきでした(水場が無い場合は3Lは必要)。
でも日光三険をクリア出来たし、三日間本当に天気が良くて眺めは本当に最高でした‼️(3日間、全てのピークを独り占め出来ました！)
また、アイゼン、ポール、ピッケルをどういう場面でどう組み合わせて使うかなど、色々な雪の状況を経験出来たので、凄くいい勉強になりました。
当分、腐った残雪は懲り懲り(笑)ですが、今度行く時はぜひワカンを調達して行きたいと思います。
それとポールのスノーバスケットも片方外れて失くしてしまったので調達しなきゃ。
これから夏山シーズン！
しっかり鍛えて(楽しんで)、来年の雪山にはもっ体力をつけて臨みたいと思います‼️
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
関連する山／近くの山
太郎山の最新記録
大真名子山の最新記録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する