地蔵尾根から蛭ヶ岳を巡って源蔵尾根
- GPS
- 09:06
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 2,208m
- 下り
- 2,199m
コースタイム
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
檜皮橋先のガードレールの切れ目から広河原に下ってすぐに川を二本渡り地蔵尾根の下に沿って歩きましたが、途中で河原が狭まってへつる箇所が出てきて最終的にはへつり切れない岸壁を避けて再度川を渡り返すことになったので、取り付き点の直前まで川を一本挟んで源蔵尾根沿いに行ったほうが良かったと思いました。 地蔵尾根は急登ありヤセ尾根ありでしたが登りの一本道なので、基本的に上を目指していれば迷う心配はありませんが、地蔵平に着いた時に鹿柵を前にどちらに進もうか迷ってしまいました。(結局右手に進んで主脈線に出ました。) 下りの源蔵尾根は去年登りで使ったばかりで、地蔵尾根と違い降り始めすぐの崩壊地を過ぎれば安心して歩ける経路ですが、P1244から左に進むところをうっかり直進してしまい50〜60mほど登り返すことになってしまいました。セットしておいたコンパスをチラ見していたので早いうちに気づきましたが、これまでの経験ではどうも自分の場合、ややもすると右へ右へと尾根を間違える傾向があるようで、地図とコンパスは手放せません。 |
写真
感想
昨年11月に源蔵尾根から檜洞丸を経てヤタ尾根を下ったので、今回は神ノ川発第二弾で地蔵尾根を登りました。
地蔵尾根への取り付き点へは一旦源蔵尾根に向かって行ってから堰堤を下るか直接広河原に降りるかで迷いましたが、ガードレールの切れ目から広河原に降りたら水量が少なくどこも簡単に渡れたので、地蔵尾根沿いまで川を二本渡って取り付き点を目指しましたが、右岸の河原がすぐ狭くなり何度か岩壁をへつって進んだものの途中で行き詰まり再び川を渡り返すことになったので、源蔵尾根沿いに左岸を進み取り付直前で渡渉すれば良かったと思いました。
取り付きは垂直の壁をロープの助けを借りながら攀じ登るような感じで、垂直登りが終わった先も手放しでは立っていられない程の急坂で、安全そうなロープやケーブル、木の根っ子やしっかりした岩など頼れるものには何でも頼って掴まりながら登ること約30分でようやく傾斜が緩み二本足で立つことが出来ると、馬酔木平に到着です。馬酔木平にはその名の通り馬酔木が一帯に生えていて、季節を少し過ぎたもののまだいくらか残っている花が目を楽しませてくれました。
馬酔木平から上に向かって行くと、かつて山仕事の作業場だったと思しき場所を通りますが、逆さまになった一升瓶が半分土に埋もれていたり、辺り一面の木にケーブルがかけられていたりという、都会の美術館の中庭にでもあったら現代アートかと思うようなシュールな風景が繰り広げられていました。
やがて緩やかだった登りも再び急登になりトラバース路を経て剣が立ててある小ピークに到着、剣を後に地蔵平へ向かうとすぐにヤセ尾根や高度感のあるトラバースが続き、危なげなところにはロープがあったりなかったりですが、足元に気をつけて進みます。馬酔木平から地蔵平までにはカニの横ばいとか鹿落しとかコース中に色々と名前があるそうですが、鹿落し以外は気付きませんでした。
岩水沢から登ること約2時間半で地蔵平に到着、このまま登山計画書に書いたエスケープルートを取って姫次を経て袖平山から降りて早々に温泉に行こうか予定通り蛭ヶ岳まで行こうかとちょっと迷いましたが、折角なので久しぶりに蛭ヶ岳に行って富士山を見ながら昼食にすることにしました。
急登歩きや緊張を強いられない主脈線を歩いていると丹沢シーズンを感じる人通りの多さ、単独・家族連れ・カップル様々なハイカーやランナーが行き交いましたが、そんななか新しい発見をしました。大倉尾根などを歩いていて退屈したり登りが辛くなったりすると木段を数えるのですが、木段1つあたり8段だとばかり思っていましたが、蛭ヶ岳に向かう道にある古っぽい木段は10段でした。(ただそれだけの話です。)
蛭ヶ岳に着くと人通りの多さから想像していた通り頂上は満員だったので、写真を撮ってそのまま臼ヶ岳に向かいました、臼ヶ岳にはベンチが2つあり途中でちょっと言葉を交わした人が一人だけ食事をしていたので、私も静かなこの山頂で食事をすることにしました。山頂にはブナの木が沢山植わっていて、山と高原地図に記載されたブナの文字がちょうとルビのように見えて臼ヶ岳をブナガタケと読むのだと誤解した人がいるという話を思い出しました。
それにしても蛭ヶ岳から臼ヶ岳に向かう道の下ること下ること、情け容赦無く下った上に登り返しがありますが、臼ヶ岳から蛭ヶ岳に向かって見上げると更に輪をかけて絶望的な登り返し、、、でもいつか西丹沢から大倉に向けて歩いてみたい、そんな魅力を感じます。
さて臼ヶ岳から金山谷乗越に向かって歩いていると正面に檜洞丸が見えますが、今日はあそこまで登らないでいいんだという気楽さに、足取りも軽く感じ思いの外順調に源蔵尾根から下り始めましたが、またやってしまいました尾根間違い、幸い、、、というかちょっと不安だったので尾根に入る際にコンパスを合わせておいてチラ見しながら降っていたので数十メートルで気付きましたが、道標が無い所を歩く時にはいつもコンパスを合わせておきましょうという教訓になりました。
下山して檜皮橋から地蔵尾根・蛭ヶ岳・源蔵尾根を見上げると、さっきまであそこからこちらを見下ろしていたのが不思議で、いつもやっていることながらよくあんな上まで自分の足で歩いて登ってぐるっと巡って降りて来れたなと思ってしまいます。
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