GWの奥穂高岳・涸沢岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 34.9km
- 登り
- 1,912m
- 下り
- 1,897m
コースタイム
5:13上高地5:30-6:06明神-6:49徳沢-7:33横尾7:47-8:44本谷橋-10:29涸沢ヒュッテ11:18-14:12穂高岳山荘 18:10穂高岳山荘-18:27涸沢岳18:44-18:57
【5/4】
6:22穂高岳山荘-7:02奥穂高岳7:21-8:05穂高岳山荘8:17-9:07涸沢ヒュッテ9:45-10:29本谷橋10:35-11:28横尾11:35-12:20徳沢-13:02明神-13:32小梨平13:59-14:14上高地
天候 | 5/3 晴→曇→夕方少し晴れ間→吹雪 5/4 晴→曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥穂高岳への稜線は例年に比べて雪が多かった印象。 山荘からすぐの登りはハシゴのあとネット側に移動していたけど 今年はそのルートとハシゴから直上にあがるルートの2本があった。 間違い尾根の雪壁にはステップが切って登りやすくなっていたけれど雪面が柔らかくアイゼンの利きはあまり良くなかった。 |
写真
感想
5年目になるGWの穂高登山。
今年は昨年と全く同じルートで計画した。結局2泊3日だとこうなる。
今年は3列シートで比較的良く眠れて到着した。
昨年より少し重い荷物で、昨年より運動不足でどれくらいのペースで歩けるかと心配したけれど
思いのほか順調に横尾まで進みその先も前年を上回るペースで進んだ。
今年は下では雪が少なく、上では雪が多い。そんな印象だった。
本谷橋(もう橋が架かっていた事にも驚いたけれど)まであまり雪が無く
本谷橋を過ぎても下の沢がもう既に顔を出しているような状況、
5月の陽光に雪解けが早いのか雪面もかなり柔らかい。
普段涸沢まではアイゼンを付けずに登るのだけれど今年はつけた方がいいかなと思いつつ
S字の曲がり始めの急坂で問題なかったのでそのまま歩いた。
その先で落石があった、自分が通り過ぎた後ろでカールの端からサッカーボール大の石が幾つか
カールの中央めがけてスピードを上げながら転がり落ちていった、幸い被害はなかったけれど
この落石もしかしたらこの日から群発した地震の影響だったかもしれない。
丁度この時間帯に震度3の地震があってからこの日の有感地震は10は軽く超えていたらしい。
登っている時にはそんな事気付きもしなかったけれど昨年より30分早く着いた涸沢ヒュッテでその地震を知る事になる。
涸沢ヒュッテで食事と上への身支度を整えたのだけれどこの滞在中に3度の地震があった。
大きいものではないけれど続くと気持ち悪い。
さすがにここから下る事までは考えなかったけれど、涸沢止まりで翌日そそくさと下山しようかとも本気で悩んだ。
結局、とりあえず稜線までは上がろうと涸沢ヒュッテを出発した。
やはり登っている間は地震を感じない、それより穂高岳山荘へもう少しと言うところで視界が無くなった。
先行者がコブの向こう側へ行ってしまったあとは足跡を辿るのみ。
あと少しと言う事は分かっていたので不安はあまり無かったけれど赤い旗が見えたときは嬉しかった。
赤い旗を越えて少し先が穂高岳山荘だった。岐阜県警の隊員が小屋前で並んでいた。
昨年3時間半かかったここの登りだけど今年はなんとか3時間だった。
視界が無いので小屋に入って宿泊の手続きをしてビールを飲んで寝て夕食。
夕食後そとに景色があった、常念岳方面はしっかりと見える。
涸沢岳、奥穂の岩壁も姿を現し笠ヶ岳も少しずつ姿をあらわしてきた。
段々と視界が良くなって来たので装備を整えて涸沢岳山頂を目指した。
視界は良かったけれど風は凄かった、それでも素敵な夕景に出会えた。
涸沢岳山頂から見た槍ヶ岳西面の夕日を浴びた姿はとても印象的だった。
笠ヶ岳へ沈む夕日を確認して山荘へ下った。
山荘でもやはり数度の地震があった。
夜は強い風が悪化し大人しく眠った。
目覚めた時には星空だったけれど既に夜が明けようとしている時で星の輝きは乏しかった。
三脚を取りに山荘に戻っている内に東の空は赤くなっていた。
常念岳の向こうから登る朝日を見守り朝食を待った。
6時の朝食開始が少しもどかしかった。
この日の朝は快晴、風も強くなく既に奥穂山頂を目指して出発している組もいた。
日の出から朝食までの間を手持ち無沙汰で過ごし朝食を頂いて早速奥穂高岳山頂を目指す。
山荘すぐの岩壁はコース最大の難所で雪のある時期は尚更なのだけど
今年はハシゴの上からルートが2つあった。
私はハシゴ直上のルートを登りも下りも使ったのだけれどステップが深く刻まれていて
比較的上り下りしやすかった。
稜線上は雪に覆われていてここ2年の印象とは全く別物だった。
また間違い尾根には斜めにステップが切ってあったステップの上に柔らかい雪がたまっていて
少し滑るけれどもここも比較的難度が下がっていた。
奥穂高岳山頂からの眺望は抜群で周辺の山で見えない山は無かった。
遠くの山でもクッキリとその姿を確認する事ができ昨年を上回る眺望だった。
山頂を満喫して元きた道を返す。
山荘に戻って涸沢への下り3度のシリセードを愉しんで45分程で涸沢ヒュッテにたどり着いた。
5日の天候が思わしくないようなのでこのまま一気に上高地まで下山。
この日も地震があった。
だんだんと雲が空を覆うようになってきた、天気予報はあたっていたようだ。
予定より1日短くなってしまったけれど夕景を楽しめたし満足。
やはりこの季節のここにはまた来たい。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する