聖岳

2022年06月17日(金) 〜 2022年06月18日(土)

• GPS: 18:30
• 距離: 30.0km
• 登り: 2,723m
• 下り: 2,707m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:03
• 休憩: 0:21
• 合計: 7:24

5:48 芝沢ゲート
6:53 6:54 易老渡
7:22 7:23 便ヶ島
8:23 8:32 西沢渡
10:39 10:46 大木の広場
11:21 11:22 苔平
12:47 12:48 薊畑分岐
13:08 13:09 聖平小屋分岐
13:12 聖平小屋

2日目

• 山行: 8:38
• 休憩: 0:53
• 合計: 9:31

4:17 聖平小屋
4:19 4:20 聖平小屋分岐
4:45 4:46 薊畑分岐
5:30 5:30 小聖岳
6:29 6:39 聖岳
7:22 7:22 小聖岳
8:00 8:20 薊畑分岐
9:16 9:17 苔平
9:37 9:50 大木の広場
11:12 11:18 西沢渡
12:16 12:17 便ヶ島
12:43 12:43 易老渡
13:48 13:48 芝沢ゲート
13:48 ゴール地点

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

県央厚木IC22:00発、松川IC24:30（高速深夜割引）　1：30道の駅遠山郷　〜仮眠〜

コース状況／危険箇所等

あくまでも私見ですが私にとっては危険地帯
便が島〜西沢まで　崩壊地だらけで万が一滑り落ちたら死にそうなところばかり。とにかく怖いから慎重に。
西沢〜大木広場まで　ざれてて滑る、これまた落ちたら死にそうなキワを登っていくところ数か所あり。怖いの耐えるしかない。
大木広場〜薊畑　平和
薊畑〜聖岳　北アルプスの岩稜の山と変わらない感じ、ざれてるし細いところもあるけどまあ平和

その他周辺情報

道の駅遠山郷のお風呂はお休み中
喫茶かみ：下山後ボリューミーな食事とれます。15:00でもやってる
登山バッチ　上村特産品直売所
温泉　信州松川温泉清流苑＠500　ファミリーで混雑

写真

6/17 4:36

道の駅遠山郷。仮眠。トイレきれいです。ここから芝沢ゲートまで1時間弱。

芝沢ゲート。最後の数百メートルはダート。落石も転がってました。平日にもかかわらず思ったよりたくさんの車が駐車してました。

テカリの登山口到着。すごい自転車です。乗って帰りたい・・・。

易老からすぐにトンネル。

ダムあり。水が青い💛

聖光小屋到着。すんごい綺麗。おトイレもきれい。ベンチもあって休憩します。この先二度とベンチなどというものは現れないなどこの時は知りませんでした。

ここから林道を歩かずショートカットの登山道。うっそうとしているので蛭にビビる。

また林道に合流、すぐトンネル。ユンボが置いてあります。

整地されている！！！嬉しい！！素敵すぎる。恐れていた崩壊地も普通の道となってます。上に先日まで使っていたらしき高巻きのヒモが残ってます。なんだー、怖くないじゃん♪♪夏山前に全部工事したのね〜〜。ユンボちゃんありがとう、と喜びます。

あれ？？木の橋がある、そしてキャタピラの跡は橋の手前で途絶えています…いやな予感。

橋から見た滝。

げげ〜〜〜〜ぜんぜん崩壊地だわ。この後地獄の崩壊地がひたすら続きます。どこも凄い高度感。

ここめちゃくちゃ危険。はるか下の濁流までびゅ〜〜って落ち込んでて足元は斜めってて超狭いし崩れそう。ヒモもないし。もうマジでメンタル完全にやられました。。家に帰りたい・・・

西沢やっとこさ到着。橋が渡れる！！！やった〜〜。テンション上がってハイタッチ。あ〜よかった。ゴールについた気分です。

しかし、本当の登山はこれからでした。え、、、思ったより怖いです。急登なのは許すとして、ザレてるし、落ちたらやばそうなところばかり。

滑って登りずらい。下りが怖そう。

危険地帯です。

滑落したらやばいけど、一応ヒモがずっとついているので西沢までの道よりはましな感じです。

下の大木広場。

銀ちゃん。

苔むした大きな森です。やっと景色を眺める余裕が・・・

なにこれ。

苔平。ここまで長いです。怖くはなくなったけど急登で意識朦朧。

すごい倒木。降りてきたトレラン3人組の方々は爆風のため撤退したと言ってました。

美しいけど急登。まだか〜まだか〜とGPSみたらまだまだなのでガ〜ン。

おお、なんか着いたっぽい雰囲気。

上河内岳がぼか〜〜んと真正面に見えて急に元気になります。やったー。山ってホントいいなあ〜〜(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡、と、さっきまであまりにつらすぎてもう登山やめようかと考えてた私。

本日のVロ〜〜ド！

薊畑到着。お天気もよさげですが、何しろ風が強すぎるので本日は聖アタックしません、ってか、ここからさらに本日700m登るのは無理です。

荷物をデポしてアタックしてる方がいるみたいです。強風なのにすごい！

あれはテカリ？易老岳？？ちょうど一年前同じ芝沢から登りました。本日の方が全然大変です。いろんな意味で。

青空も見えるではないか〜〜。

分岐です。ここでau入ります。

爆風の聖だけはガスの中。木道すてき〜〜登山口から一切階段も梯子もなかったので人工物に感激。

6/17 18:33

聖平小屋。

今晩はお世話になります。

避難小屋内。窓を開けさせてもらったら明るくって綺麗で快適です。本日は1階に7人、2階にたぶん3人、テント場に1張でした。小屋の方はスタッフの方々がたくさん来て作業をされてました。トイレもすごく綺麗でした。感謝です。

朝焼け。

ピンクがすごい。

kbさんモルゲンになってます。

分岐、「ドコモは50m先、auすぐそこ、softbankこのへん」

聖見えます。お天気、もつかな？？

薊畑到着。ザックの中身出して置いていきます。軽量化のためサブザックも持ってきませんでした。

なんか力が出ません。シャリバテする気配。追いつきません。チビチビ補給。

聖が見えます。風強そうな雲。

子聖到着。お団子看板壊れてる・・・( ；∀；)。

かっこいい。

怖いところ何か所かありますが大丈夫な域です。

ついに聖本体。ガレガレで登りづらいですが大丈夫です。一回ルートロスして復帰するのに怖い思いしました。

つ、着いた〜〜。

やった〜〜〜〜！！！100名山　95座！嬉しい〜〜。

こ、これは？？

後に赤石岳見えます。

赤石岳かっこいい。

kbさんは奥聖に向かいます。余裕のない私とstkさんは、雨降るまえに降りたくて即下山。

写真撮ってもどこだかわからない。ウサギってどこ？？うち、ウサギ飼ってます。

ガレてるので慎重に。

テカリ方面だと思うけどどれがどれだかわからない。

子聖を上から見下ろすと結構ギザギザしてたのね。

下見ると怖いのね。

この稜線歩いてきたと思うとびびる。

でも案外道は大丈夫。

振り返る。大きいです。

小？イワカガミ咲いてましたが登りでは目に入りませんでした。

子聖に戻ってきました。

またもや振り返る。

子聖到着。ここからの聖がかっこいい。

樹林帯へ突入。ダケカンバがひん曲がってる。

薊畑に戻ってきました。パッキングして休憩。ここまで700メートルの下りではまだ脚は疲れてません。はたしてあと1300メートル無事に下山できるでしょうか？

なんか疲れてるみたいで3回ばかり滑ってこける。3回目にヒジ石に強打して超痛くてしばらく悶絶。膝も痛いので痛み止め飲む。大人でも痛くて泣きそう。

大木広場に戻ってきました。ここまでにすれ違った男性、これまたびっくり。おとといテカリ登って泊まって聖まで縦走しようとしたけど爆風で昨日下山、本日聖、日帰りとのこと・・・( ゜Д゜)。どんだけ健脚なんだ〜〜！！あまりにびっくりしすぎてはじめは話がよく理解できませんでした。

樹林帯が綺麗です。が、昨晩同宿の人の話しではここより下辺で2名蛭にやられたと。危険地帯で怖いのにさらに足元の蛭まで注意しなければならないなんて、怖いもの盛沢山すぎです。

必死に下山し西沢に到着。とりあえず急坂の危険地帯は無事に脱出できました。stkさんもkbさんもコケてました。危険地帯だわ。

橋渡れるのにわざわざかごに乗るkbさん。おバカです。

私もちょっとだけ乗ってみた。ちょっとだけお馬鹿。これ、非力じゃ向こう岸に行きつけないかも、、、。橋渡れてほんとよかったです。

安心したのもつかの間、崩壊地獄の始まりです。怖い、マジ怖い。ピッケルほしい。ほんとにびゅ〜〜って谷底まで落ちこんでるんです。

でも、、、皆さん全然平気みたいです。

ユンボちゃん。短い間だったけど、整地してくれてありがとう。マジ感謝。感謝の意を表して私の名前をコベルコに改名しようとおもう。

蛭でそうなザレた登山道で林道をぶっちぎり無事下山です。全身の緊張が解けました。

そこからが長い〜林道。ほんとにつらい。ぼけ〜っと歩いてるとマムシふんずけたりチャリにひかれるぞ〜。

これ何？？「くま　?」どういうこと？？熊出るってこと？？今更じろうです。

着いた・・・・脚終わった。あーもうホントに遠い。いろうどまで車は入れればいいのに・・・。

私達よりちょっと前にゲートに着いたkbさん撮影。マムシ！！！私は見てません。見なくてよかった。途中鹿の死体はあるし、ここ、ワイルドすぎます。

6/18 15:13

喫茶かみの味噌カツ定食。味噌が甘くておいしいです。ご飯おかわり自由です。ジンギスカンも名物だそうです。

撮影機器：

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

装備

個人装備

シェラフ マット バーナー ガス缶 レイン ダウン フリース フリースパンツ シェル 帽子 サングラス 浄水器

感想

yokois

　ついに聖に行けました。やった〜〜。嬉しいです。
　今回、どうしても6月中にアタックしたかったのです。また大雨降って林道やら登山道やらぶっ壊れたら行けなくなるので梅雨末期を迎える前に行きたかったのです。
ここ数週間、ずっと天気予報見て、仕事をいつ休んでも良いように調整してましたが、同行者の予定もあるのでなかなか行けない。6月中旬を迎えてまた今年もこうやって行けずじまいなのでは、、、とまだ夏も始まってないのに焦る日々。今週こそは！と木、金を狙ってましたがやはり梅雨前線はウネウネするので天気予報はころころ変わる・・・( ノД`)シクシク…。ところがstkさんが急きょ土も休めるとのことでいろいろな天気予報サイトの情報を集めてついに決行を決めたのは出発当日の昼。kbさんが仕事休むの大変だからもっと早く決めてくれ〜と、当然の苦情も物ともせず夜出発となりました。
　私の中では西沢渡までの崩れまくった林道が核心部でした。はじめ、キャタピラの跡がついていて素敵に整地されているので、崩壊地は整備されたのかと大喜びしましたがそれは最初の部分だけでした。蛭は怖いし、それよりも崩壊地が怖すぎます。それに西沢渡でロープウィエイ重くて動かせなかったら、、と心配事ばかりですっかりメンタルやられました。西沢渡に到着し、橋が見えた時には大喜びしてゴールした気分になっちゃいました。
　ところが、それからの急登は思ったより登りづらく、高所恐怖症的に怖いところが結構ありました。靴の裏が若干心もとない状態なので帰りに無事降りられるかとまたしてもビビりながらの登攀でした。やっとこさ危険地帯を過ぎると素敵な苔の大木の世界ですがそこまでの急登で景色を楽しむ余裕はなくなりひたすらまだかまだかと登ります。薊畑で上河内岳と連なる山々が見えてやっと嬉しさがこみ上げてきました。
翌日の天気予報が悪転する可能性もあったので聖にアタックか？？なんて思っていましたが、もう無理です。速攻聖平小屋に向かいました。
　小屋では静岡のYAMAPのタカビッシュさんがすんごい酒量担ぎあげててもうびっくり。(；゜Д゜)。楽しくお話させていただきました。トレーニングが南アルプスなんてさすが静岡県民です。トレーニングが塔ノ岳の人間は足元にも及びません。翌日も聖ピストンすごいスピードでした。あと、来月幌尻岳に私とおんなじ日に行く予定のご夫婦がいて超びっくり。山って案外狭いです。
　翌日、4時過ぎ出発、天気は高曇り、高山だからか昨晩の夕飯がカロリー不足だったのか、なかなか調子が上がらない中登ります。昨日ほどではないけれど強風でしたが思ったより寒くなく、心配していたガレ場も何回か経験したことある感じなので大丈夫でした。聖山頂に着いたときはほんとにうれしかったです。ハイタッチものです。曇っているけど周りの山々がぐるりと見渡せて、感動です。赤石、来月行くぞ〜〜、まってろよ〜〜って感じです。ただ、天気が心配だったので奥聖は諦めて下山しました。下山は周りの山々を眺める余裕もあり、写真を撮りまくりながら楽しく降りました。
　果たして無事に合計2000m下山できるのか？？そして、そのあと疲れ切った脚で崩壊しまくりの林道を無事歩けるのか？？？不安で仕方なかったけれど何とか無事に下山できたときは山頂に着いた時と同じくらい嬉しかったです。同行してくださった二人にも超絶感謝です。そして、下山時は二度と来ないなと思ったのに、今また聖に行きたい自分に驚愕しています。南アルプスの南部、いいっていう人の気持ちが少しわかった気がします。