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Yamareco

記録ID: 449608
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

七ツ小屋山−大源太山

2014年05月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:14
距離
12.1km
登り
1,433m
下り
1,434m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

4:35 駐車場 − 4:50 渡渉 − 5:00 謙信ゆかりの道分岐 − 7:10 シシゴヤノ頭 − 8:02 蓬峠分岐 − 8:40 七ツ小屋山 − 8:50 清水峠分岐 − 10:10-11:30 大源太山 − 12:50 渡渉 − 13:05 謙信ゆかりの道分岐通過 − 13:15 渡渉 − 13:35 駐車場
天候 曇り・ガスのち晴れ
気温 午前6℃前後 午後16℃前後
日の出 4:32 日の入り 18:49
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
旭原の大源太山登山口標識から3kmほどの林道終点の駐車場。
10台ほど駐車可能。
登山ポスト、用紙、筆記具あり。鍵つき。
コース状況/
危険箇所等
登山届

新潟県警察にメールで登山届を提出した。
http://www.police.pref.niigata.jp/osirase/sangaku/

道の状況

■渡渉

登山口から15分ほどで沢に出る。
そこが第1の渡渉ポイントだが、どこを渡渉するかは悩みどころだ。
ロープが渡してあるが、そこの岩は激流に洗われていてとても渡れそうにない。
下流側にザックを背負ったままでもなんとか余裕をもってジャンプできるところがあった。
しかし、岩に飛び移るのはあまり気持ちのいいものではなかった。
できない人がいてもおかしくない。
飛び移った岩が滑ったときには対応できそうにない。
この日も渡渉をあきらめて引き返した人がいたそうだ。
帰りは、ロープの5メートルほど上流の比較的水深が浅く水流の弱いところで水に入って渡った。
脛まで濡れたが、靴にはまったく浸水しなかった。
ロングスパッツとズボンの裾のおかげだ。
大源太山コースを進むと、梯子を登ったりした後、第2の渡渉ポイントがあらわれる。
私はシシゴヤノ頭から登ったので、大源太山から下ってきたときにはじめてそこを渡った。
ロープにしたがって岩を伝い、難しいところも水流を大股にまたぐ格好で対岸の岩に移動できた。
ロープを持ったとき、ふられてバランスを崩さないように注意すること。
渡渉用のズックを用意してきたが、結局使わなくてすんだ。

■シシゴヤノ頭まで

「謙信ゆかりの道入口」と書かれた分岐からしばらく歩きやすい道が続くが、残雪が増えるにしたがってコースがわかりにくくなる。
雪のないところに時々道が見えるが、つづら折れの道をそのままたどろうとすると、さっき横切った雪を今度は逆方向に横切るというような無意味な苦労をさせられる。
それで雪の上をまっすぐ登っていくと、そのうちに雪がなくなり、あたりには登山道が見あたらなくて、浅いヤブの急斜面で尾根をめざすはめになった。
雪と土をひんぱんに乗り下りしていたのでアイゼンをつけなかったが、雪が堅めなので雪の上ではアイゼンがほしかった。
雪の長いところを積極的に使う残雪期向きのルートを工夫すれば、もっと楽に尾根に出られるのかもしれない。
尾根に出てしまえばあとは楽だった。

■大源太山まで

シシゴヤノ頭から七ツ小屋山まではなだらかな尾根で、全般に歩きやすかった。
雪の残っているところもかなりあったが、アイゼンが必要だと感じるところはなかった。
大源太山手前の鞍部の状態が不安だったが、危険であるはずのところにはもう雪がついていなかった。
アイゼンが必要になるだろうと予測してアイゼンをつけては必要ないとわかってすぐ外すというのを、2回もやってしまった。
大源太山直下の岩場のロープや鎖は登る分には必要なかったが、ルートの目印になる。
緊張感を保つべく、ピッケルをザックにつけて両手をフリーにして登った。
ロープのあるような岩場でトレッキングポールを片手に持ったまま登り下りしてしまったことがこれまでに何度もある。
トレッキングポールをしまうのが面倒だったからだが、そういういい加減さがいろいろな面にあらわれており、いつか致命的な結果をもたらしかねないので、なんとか直さないといけない。

■大源太山コースの下り

すでにほとんど夏道の状態だが、第1の渡渉ポイントに戻るまでに5ヶ所ほどで雪の上を歩いた。
トレッキングポールくらいは持っていた方が安心する。
道の脇の切れ落ちているところもあるが、走ったりするのでもなければ心配ない。
標高が下がるにつれて道はむしろ険しくなり、けっこうきつい下りだった。

■大源太山の北尾根(オプション)

大源太山の北には、ヤブ尾根のルートがある。
あえてそうしようと思えば、北尾根から大源太山に登れるかもしれない。
今回、登山道からも見える2こぶの小ピークまで下ってみた。
明らかに危険なところが1ヶ所あった。
小ピーク手前の鞍部付近に岩が露出しているのだが、風化して崩れるので手がかりにならない。
その岩の上に乗るのもなるべく避けるようにしたい。
ファイル
(更新時刻:2014/05/19 16:23)
沢に出たところで渡渉する
沢に出たところで渡渉する
ここをジャンプして渡った。
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ここをジャンプして渡った。
ロープのところはとても渡れそうにない。
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ロープのところはとても渡れそうにない。
残雪があらわれると道がはっきりしなくなる。
残雪があらわれると道がはっきりしなくなる。
雪の斜面を登りヤブの斜面を登った。登山道がどのへんにあるのかはすでにわからなくなっている。
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雪の斜面を登りヤブの斜面を登った。登山道がどのへんにあるのかはすでにわからなくなっている。
尾根に出たら歩きやすくなった。
尾根に出たら歩きやすくなった。
ガスで見通しがきかないので不安だが、ルートは明確。雪が凍りついたり風が強かったりしたら安全に通れそうにない。
ガスで見通しがきかないので不安だが、ルートは明確。雪が凍りついたり風が強かったりしたら安全に通れそうにない。
七ツ小屋山手前の池塘。
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七ツ小屋山手前の池塘。
七ツ小屋山の山頂標識と三等三角点。
七ツ小屋山の山頂標識と三等三角点。
ここで念のためアイゼンをつけたが、アイゼンが必要になる前に雪がなくなった。
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ここで念のためアイゼンをつけたが、アイゼンが必要になる前に雪がなくなった。
これを見てアイゼンをつけたが…
これを見てアイゼンをつけたが…
…またしてもアイゼンは必要なかった。
…またしてもアイゼンは必要なかった。
1つめの鎖場。
2つめの鎖場。
大源太山の山頂標識。
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大源太山の山頂標識。
大栗ノ頭。このときみるみるガスが切れて見晴らしがよくなった。先週に引き続き、天気予報が当たった。
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大栗ノ頭。このときみるみるガスが切れて見晴らしがよくなった。先週に引き続き、天気予報が当たった。
残雪の上にカモシカがいた。ネコを思わせる動きで歩いたり、突然走り出したり、おもしろい挙動だった。遊んでいたのかな。
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残雪の上にカモシカがいた。ネコを思わせる動きで歩いたり、突然走り出したり、おもしろい挙動だった。遊んでいたのかな。
小さな垂水。水がうまく撮れなかった。
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小さな垂水。水がうまく撮れなかった。
第2の渡渉ポイント。ロープを持って石伝いに渡った。
第2の渡渉ポイント。ロープを持って石伝いに渡った。
第1の渡渉ポイントまで戻ってきた。今度は水に入って浅瀬を渡ってみた。スパッツのおかげで靴には浸水しなかった。
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第1の渡渉ポイントまで戻ってきた。今度は水に入って浅瀬を渡ってみた。スパッツのおかげで靴には浸水しなかった。

装備

個人装備
ピッケル
アイゼン
ヘルメット
時計
地理院地図/山と高原地図/コンパス
デジタルカメラ
GPS
ICレコーダ
クマよけ鈴/スプレー
軍手
レインジャケット
レインパンツ
スパッツ
ヘッドランプ
2L
食糧
2日分
救急用品
ナイフ
防寒着
オーバーグローブ/インナーグローブ
シェルター
マット
シュラフカバー/インナーシュラフ
渡渉用ズック
ザック
35L

感想

一度登ってみたかった大源太山。
これで巻機山に登るときの楽しみが増えた。

七ツ小屋山から回ったが、はじめは逆回りのコースを考えていた。
3年前の同じ時季の山行記録にシシゴヤノ頭までの残雪がやっかいだと書かれていたので、すでに登山届を提出した後で計画を変更した。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-116067.html
実際そうしてよかった。

大源太山では2人の登山者に出会った。
山頂で話した人は湯沢の人だった。
どんな山でも地元の人と話せるのはうれしい。
渡渉した後の杉林の道では、散歩していたご夫婦と出会って駐車場まで一緒に歩いた。
無理なく話しながら歩けるペースがいいと聞いたことがあるが、そのペースがはじめて実感としてわかった。
これも楽しかった。

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