八久和川〜出谷川中俣沢
- GPS
- 128:00
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 1,693m
- 下り
- 1,602m
コースタイム
八久和ダム左岸・猿倉沢付近700〜745クチワル沢出合755〜900長石沢出合925〜1020ハキダシ沢出合1045〜1155フタマツ沢出合先本流1205〜1420横沢出合1435〜1640カクネ沢出合右岸幕場
<8/24>
幕場755〜855長沢出合先905〜1030栃ノ木沢出合1045〜1220小赤沢出合1240〜1415大岩沢出合1435〜1610平七沢出合右岸幕場
<8/25>
幕場750〜840岩屋沢出合手前905〜1100オツボ沢出合先1120〜1230コマス滝上1320〜1405呂滝1520〜1640湯ノ沢先左岸幕場
<8/26>
幕場700〜755中俣沢出合810〜101515m滝上1035〜1400左俣に入る1420〜1720狐穴小屋
<8/27>
狐穴小屋740〜840以東岳手前のコル855〜935以東岳1000〜1100大鳥池への下山道途中1115〜1200大鳥小屋(タキタロウ山荘)1305〜1400七ツ滝沢吊橋1415〜1500泡滝ダムへの下山道途中1515〜1545泡滝ダム1610(タクシー)1705八久和ダム
天候 | 8/23曇りのち晴れ(夜一時雨) 8/24雨のち晴れ 8/25曇りのち晴れ 8/26晴れ 8/27晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
1 完全溯行の可否は、数日の好天!とチームワーク!・・・これに尽きるのではないでしょうか!? 2 へつり、渡渉、泳ぎ、高巻き、雪渓処理、滝の登攀等、あらゆる技術が必要となる。 3 八久和の潜水艦は、確かに存在した! 3 中俣沢は、雪渓の状態により困難度が大きく変化する。 4 泡滝ダムから八久和ダムへタクシーを利用したが、運賃のほかに五千円の配車料を請求された。 5 大鳥小屋(タキタロウ山荘)を管理する朝日屋の方によると、手の空いているときには、泡滝ダムから大鳥までの送迎(有料)が可能であるとのことだった。 |
写真
感想
八久和川完全遡行やりました!!
他メンバーの皆さんのスバラシイ技術と体力、
日頃からの家庭や職場での努力があったからこそ。
本当におっきくて、綺麗な沢。
そこに、大きなイワナが泳いでいるんだから、
夢のような世界でした。
久々の泳ぎ、徒渉、雪渓、草付きの下降&スラブの下降→どっちも怖いし苦手
すごくいい経験になりました。
難しい沢を何度も経験しているメンバーだけあって、すごい。
kenさん、Eさんが
登攀隊長、ルーファイ隊長で、
安全に確実に道を切り開いていく姿はとても頼もしかったです。
安心してついていけ、地形上怖い所はあっても不安な所がなかったです。
Eさんの食事計画は見習う所が多かったです。
数日の食事を細かく分担する方法より、
一人が計画するほうが食材もメニューもとても合理的なのがよく分かりました。
さっそく自宅にてヒガシマル粉末つゆ購入してみました。
Koshibaさん全体的にフォローしていただきとても助かりました。
荷物重かったでしょう。ありがとうございました。
みんなお任せだったので、私に書けることを記録します。
<BP>
カクネ出合のBPはカクネ沢から少し台地を上がった場所にある。
沢全体に、同様なBPが数箇所あったが、
地元の釣り士がブルーシートをデポしておけるような、
増水でも安全な高台にあった。砂混じりの土は水はけがよく、
雨でも快適に過ごせた。
それ以外には、我々が今回泊まった平七沢出合対岸、
湯ノ沢出合先の対岸は沢に面しており、砂地で非常に寝心地がいい反面、
増水には弱い印象。湯ノ沢から先はBP、焚き木ともに乏しい印象。
<装備>
防寒にはダウン、フリースを持参。
夏用シュラフだけでは夜間冷えたので丁度よかった。
また、遡行では胸あたりまで浸かることも多く、
ファイントラックのフラッドラッシュが重宝した。
<虫の被害>
朝夕にヤブ蚊が多く、(蚊取線香あまり効かない様子)
ネットを被り、シュラフカバーに頭の先まで入り寝ることで被害はなかった。
入山の林道や下山の沢沿いの登山道ではアブに数匹咬まれた程度。
<雪渓>
中俣沢の右俣手前より倒壊した雪渓が現れた。3-4箇所。
下流のS字状には懸かっていなかった。
憧れだった 東北の大河「八久和川」遡行が出来た。完全遡行VV
初日
八久和ダムから左岸の登山道を進むと、眼下に瀬の流れは透明で、淵はエメラルドグリーンの八久和の堂々とした流れが我々を招いていた。
大木にに刻まれている「フタマツココを下る」長い登山道歩きからの解放と裏腹に八久和川への一歩で少し緊張する。
カクネ小屋跡の幕場では、時間の無い中、早々に竿を振るも小型のみ、やはり本流に行かないと大型は期待出来ないのか、
塩焼き用に人数分の岩魚を揃え、刺身用にとやや大型をキープし戻る。食事時から降り出した雨は、時々強くなり、その都度目が覚め、沢音が一段と大きくなるのを感じ、不安な一夜を過ごす。
二日目
泳ぎ・ヘツリ・巻きの連続ながらも河原歩きが長く感じた。淵では大型岩魚が悠々と泳ぐのが見られるようになり
釣り心を冷めた笑顔で隠す。夏場の渇水期にも関わらず岩魚が多いのに驚く。今日も幕場に着くなり狩猟班長としての努めを全うすべく支度する。毛鉤の好き嫌いが激しい、突進するかと思えば、ジックリ観察してUターンする。カディスの八久和バージョンが良かった。僅かな時間で塩焼き人数分と刺身用をキープし戻る。今夜の塩焼きは尺上サイズ、しっかり焼いた。
三日目
早朝CLが竿を出し、尺上サイズゲットしてくれた。今日は、小屋に持ち上げる「素焼き分を含めて8枚用意せよ」との指示が出ており、途中休憩時にいつものごく、単独先行させてもらう。淵のヘツリや胸まで浸かる渡渉は薄気味悪い。
追いつかれるまでに尺上サイズを含め3枚ゲット(残り3枚)今日も余裕だ。
釣れない呂滝でCLが35cm含め2枚と、SLが32cmをゲットし計8枚揃う。食べる分が揃った以上以後の殺生はしない。
CLの刺身、SLが作るムニエルは、魚嫌いの自分でも大好きである。豪華な食事を食べて寝る。
夜は冷えたようだったが、寒がりkoshibaは、重いのを耐え寒さ対策はバッチリ、快適な朝を迎えた。
四日目
遡行最終日、雪渓・連爆帯通過と緊張しているも快便だった。
CL・SLの的確なコースどりで難なく難所を通過、連爆帯最上部で写真撮影し遊ぶが、その先にも幾つもの困難な滝があった。
通常なら最終間近の滝は、安全を考慮し「巻き」の指示が出るのだが、CLはあえて挑戦した。先程気を抜いた自分自身を戒めていたのか、巻きの予想外の障害を見抜いていしたのか、話題に出すも追求は避けた。
最後の詰めは、歩き易く霧の中に突然「狐穴小屋」が現れて、あっけにとられてしまった。
最終日
以東岳を間違い苦しい思いをした。登山道の登りが嫌いなため、皆が休憩中にゆっくり先行し、急登をこなすつもりが、頂上と勘違いして休憩してたら皆に抜かれ、以東岳はその先20分近く登った。
以東小屋からの下り、大鳥池のロケーション最高でした。大鳥池に流れ込む沢に入り、竿を振りたかったなぁ〜。
まとめ
泳ぎ等で全身を濡らすと、ジワリじわりと体力が消耗する。
「さばき」の上手なCL・SLさん毎度ありがとうございます。
今回同行してくれたkaramomoさんありがとうございました。強さは承知していますが、長期遡行でどうなのかな、と、心配をしていましたが、想像以上のパワーに驚くばかりです。またよろしくお願いします。
抜群のチームワークで、「八久和川」完全遡行でき感無量です。
未だ左足先のムクミが取れない狩猟班長koshiba
初参加です。皆さんお疲れ様でした。
まだだるさが取れません。燃え尽き症候群でしょうか?
今考えると、以前の記録で泳いで戻ってきたところなど
挑戦してみればよかったと後悔しております。
あと、中俣に入ったすぐの滝など・・・
水の冷たさ、蚊の多さ(この辺の量じゃまったく気にならなくなる)
よく遡行できたなと、別人が遡行して、自分が脳だけを貸し出して
行って来たんじゃないかとまだ思っています。
2回行くかなぁ?雪渓が割りとラッキーな状態だったと思います。
草付きの巻きはもう少し忘れたころにしたいものですね。
好天と仲間たちの協力により、何年も憧れていた八久和川の溯行を果たすことができた!
さらに原生の森の奥にひっそりと暮らす八久和の潜水艦も目撃することができた。
忘れられない2009の夏となった・・・koshibaさん、0930050さん、karamomoさんありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ちょうど槍ヶ岳に行った日に、皆さんはそんな冒険の旅に出ていたのですね
水が綺麗で、泳ぐのが楽しそうですね。雪渓が意外な程残っているのに驚きました。標高はそれほど高くないのに、やっぱり東北だからでしょうか。
まさに夏ならではですね 天気も全般的に晴れて良かったです。
すごいとしか、いいようがありません。ルート判断が素晴らしかった様子ですね。
私たちは、下部をカットして入ったのに、上流部のスノーブリッジの崩落地帯に入って、時間切れで逃げてしまいました。
http://trace.kinokoyama.net/touhoku/yakuwagawa1985.8.htm
よく今回の条件で、登られましたね。すごい力量の方々と思います。
今回の写真で見ると、連ばく帯あたりの地形は私たちは見ていません。
あの、不透明な灰色の、生物がいそうにない冷たい水の厳しさは忘れられません。今にしておもえば、断熱のジャケットがあれば、消耗は小さかったのかも・・・。
それから、遡行者が減ったからか、イワナはまた巨大化して「八久和の大イワナ」が復活してきた様子ですね。
すばらしい記録をありがとうございます。
八久和川完全遡行バンザイ!
素晴らしい超大作 堪能させていただきました
完璧な技術と鉄壁なチームワーク どれもこれも感動です
私にはとてもついて行けませんが勉強になります。
貴重なレポ ありがとうございます。
おいしそうな刺身に塩焼きでは 進んしまいますね
格別でしたか? 羨ましい限りです
八久和の潜水艦も すげえっすね
それと・・・
大鳥池のタキタロウ は、CLに気づかれないように
どこかで皆さんを見ていたんですかね
皆さんコメントありがとうございます。
Futaroさん
丹沢より少し標高が高いくらいで、雪渓が有りますね
胸以上の渡渉がかなり有り、泳ぎ有りで
夏だから良いが 冷たい思いをさんざんしてきました。
tanigawaさん初めまして
事前に記録を拝見させて頂きました。
「八久和の大イワナ」
自分の目で見るまでは、伝説の世界だと思っていました。
天気に恵まれ、予定の行動が出来て
我々は運が良かったです
junoさん
八久和川完全遡行バンザイです
今まで沢登りをしてきた集大成といった感じでした。
次の日の遡行を考えると
沢山飲めませんでした
大鳥池のタキタロウ は、以東小屋の下りで、すでに気付かれてしまい、一筋の線を南北に残し水中深く潜られました
kenswift さん koshiba さん こんばんわ
今年の夏の 集大成 ですね
素晴らしい レポありがとうございます。
読んでいて・・・ジーンときちゃいました
私には 夢のまたまた夢の世界です
皆さんご無事でお帰りになり良かったです
kenswift さん koshiba さん
本当にお疲れ様でした。
rabbitさん
ありがとうございます
渓流釣師として 八久和川は夢の世界でした
その夢が 仲間の皆さんのおかげで
叶えられました
そのような折りコメントして頂き
ありがとうございました。
koshibaさん、メンバーの皆さんこんにちは
八久和川!良いですね。
この週末は疲れをいやしながら、八久和の余韻に浸っているのでしょうねえ。羨ましいです。
私もその昔そう高校生だった頃に、八久和川が出谷川と名前を変える辺りで泊まったことがあります。その頃からいつかこの八久和川を辿ってみたいと憧れておりました。皆さんの記録を拝見して、そんな忘れかけていたことを思い出しました。
いつか仲間を募って、八久和の川旅に出かけたいと思います。
やはり、雪渓の残る沢では、防寒対策を施さないとひどい目に遭います!
男3人はウェット地のベストを着用し、karamomoさんはファイントラックのフラッドラッシュで身を固めました
これでも泳ぎ等が連続すると、寒さから震えが止まらなくなることもありました!
今後も仲間たちと、原始の森を流れる渓を溯っていきたいなぁ
完全遡行(釣行)、おめでとうございます!
私が見たことも行ったことも無い世界。
拝見していて、未知の世界に引きずり込まれました、
感動しました〜。
(沢登りでは写真を撮るのも大変ですよね!)
大人(おっしゃん)になった三平の実写版、って感じ!?
mokoさんありがとうございます
>私もその昔そう高校生だった頃に・・・・
そんな忘れかけていたことを・・・・思い出しました。
素敵な表現、いいですねぇ〜
mokoさんに記録を見て頂き光栄です。
CLも張り切って次ぎの原始を目刺しています。
こちらも負けじと同行したいと思います。
「言っちゃった」
皆さま、
たくさんのコメント
どうもありがとうございます
>sakusakuさん
>(沢登りでは写真を撮るのも大変ですよね!)
防水のカメラなので、
出し入れは結構楽でした。
>大人(おっしゃん)になった三平の実写版、
って感じ!?
麦藁帽子とわらじじゃキツイけど
まあ、大体そんな感じでしょうか
YF山の会の皆様八久和川完全遡行おめでとうございます
とうとうあこがれになってしまいましたが、素晴らしい
写真ありがとうございました。 イキテー
朝日の稜線懐かしく拝見しました。
BB様9月から復帰します。
tsuka7188さん
憧れ川 潜水艦岩魚 とうとう行きました。
詳しい紹介文は、会HPにCLが掲載すると思います。
復帰はまだ先にした方が良いのでは
これから先 十分楽しめるではないですか?
仕事で足が痛そうに歩く とか 耳にしてます。
無理して山行しないで 完全に治して下さい
koshiba様
近々報告書きます!
高巻き果たせず、ほうほうの態で本流に逃げ戻った話や、下向き潅木スリップ事件など、書きたいことは一杯ありまーす
tsuka718様
今回も小屋で出迎えてもらって、 が冷えてることを期待してました
膝、完治させて、来年は合宿行きましょうね
みんなさん、かっこいいぃ〜ですね〜^^
ダイブいいですねぇ〜。お魚もおいしそう
近畿にはきれいな沢はないのでうらやましぃ〜^^
みなさん。お疲れ様でした。
pirorinさん
ありがとうございます
八久和の疲れも癒えて
初秋の山行気分になりました。
自分達の遡行記録ながら 何度も何度も
見ちゃいました
コメントを頂き 更に読み返しています
「東海自然歩道」楽しみにしてます
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