真夏の🌿焼岳〜西穂高岳縦走
- GPS
- 29:19
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 2,005m
- 下り
- 2,090m
コースタイム
- 山行
- 5:59
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 7:03
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 7:56
天候 | 30日 晴れ☀️のち曇り時々雨🌦 31日 晴れのちくもり🌤 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
沢渡第2駐車場6時過ぎに到着 第2駐車場→焼岳登山口へタクシー 4,840円 復路 上高地バスターミナル→第2駐車場へタクシー 4,600円 第2駐車場 1,400円※700円/日 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●焼岳登山口〜焼岳北峰〜焼岳小屋 よく整備された登山道で危険だと感じる所はありませんでした。広場に出るとどーんと焼岳が見えて沢筋を登ります。稜線に噴煙が出ているのが見えて近くを通るので、若干、硫黄のような臭いを感じた程度でした。岩場を登ると山頂です。中尾峠まで急なガレ場を下ります。やや道が分かりづらいところがあり、登山道を確認しながら歩きました。最近まで入山規制をしていた影響で、焼岳小屋は営業していませんでした。 気象庁 焼岳の活動状況 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/310.html 噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意) 7月12日 14:00 焼岳に噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意):警報解除を発表 想定火口域から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなりました。 ●噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引下げ ●焼岳小屋〜割谷山〜西穂山荘 歩きづらい樹林帯の急登を登ります。割谷山周辺はヤセた片尾根のトラバースが続き、気を抜くと笹藪が滑り落ちそうになりました。前日の雨で道がぬかるみ、どろどろの悪路や緩やかなアップダウンの樹林帯を歩きます。池が見えてからの登りは石が滑りやすかったです。西穂山荘へ続く登りは歩きやすい登山道でした。 ●西穂山荘〜独標〜西穂高岳〜上高地 樹林帯から丸山へガレ場の登り、独標へ岩稜帯となります。ペンキマークがあるので明瞭です。特にヤバそうな切れ落ちている難所には鎖があります。岩場はステップやホールドを確認しながら登りました。独標、ピラミッドピーク、主峰の直下が特に危険と感じました。西穂山荘から上高地への中尾根は、とても整備が行き届いており歩きやすく、危険だと感じた所はありませんでした。登山口にポストがありました。 |
その他周辺情報 | 西穂山荘 テント 1人2,000円 http://www.nishiho.com/ さわんど温泉 梓湖畔の湯 https://sawando.ne.jp/trip/237/ 大人730円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
計画書
ナイフ
テント
|
感想
焼岳の警戒レベルが1に下がったのをきっかけに、当初、霞沢岳を翌日登る予定でしたが、徳本峠小屋の予約が取れずに計画検討をしていたところ、西穂山荘の予約が取れたので焼岳から西穂高岳へ縦走を計画しました。
土日の天気予報は風がなさそうなのと、両日共にお昼頃までは晴れマーク。
早朝、沢渡の駐車場に到着し、焼岳登山口までタクシーでアプローチをしました。樹林帯を抜けると景色も良く、テンションも上がりましたが前夜の移動の寝不足と、太陽が照りつける猛暑で沢筋の登りあたりからなかなかペースが上がらず。
山頂に着くと、荒々しい南峰やお釜、周囲の北アルプスの眺めは素晴らしく、お昼休憩しました。下山を始めると、みるみるうちにガスが沸いて来ました。まだまだ、かんかん照りで、ガレ場の急坂は体力がみるみる削られました。
焼岳小屋でコーラでも飲もうかなと期待していたのですが、休業中。同じようにコーラが飲めないと、残念な悲鳴を上げる登山者がいました。笑
西穂山荘までの始めの急登の取り付きが更に体力を消耗しました。CTは3時間半。このまま同じような登山道のアップダウンが続くようなら、もう体力的にダメかなぁ・・・と思うほど疲れきっていました。
しかし樹林帯に入った所から日陰になり、段々と体力の消耗が少なくなり始めました。
なんとか西穂山荘へ続く最後の急登まで来ました。あと少しの所で雨が降り始めたので、雨具を上下来て山荘まで歩きました。
西穂山荘に着くとすでにテント場は半分以上埋まっていました。少し休んでいる間に小雨になったので、設営し始めると雨が止みました。疲れてテントの中で休んでいると、雨が降ったり止んで青空が見えたりの繰り返し。途中で撤収することになったら、やだなと思ったので、夕食はテントの中で準備をして食べました。
西穂山荘の粟澤さんのお天気解説では、明日は朝は晴れるので早めの行動が良いとのこと。
日が落ちて、明日も早い出発の予定なので就寝しました。
夜、途中でトイレで目が覚めて空を見ると、暗闇に満天の星が光っていました。
翌日はテントを撤収して荷物を山荘の荷物置き場に置いた後、ヘッデンを付けて出発しました。
樹林帯を歩き、丸山を過ぎた登りぐらいから明るくなりはじめました。
ガレ場の登りから岩稜帯となり、独標の直下は急な岩登りでした。わたしは本格的な岩登りは始めてなので、hama3110にレクチャーをしてもらいながら登りました。
独標を過ぎるとすぐに急な下りがあり、登山道も細く岩場のアップダウンになりました。
ピラミッドピークの周辺は特に急で、過ぎてからも難所があり緊張しながら歩きました。西穂高岳が見えてからは少し安心感のある登山道でした。
しかし、主峰の直下はステップやホールドも小さい一枚岩の登りが一番怖く、ドキドキしながら登りました。登り切ると、少し広くなったところに山頂があり、登山者が休憩していました。
雲の上の世界は、正面に奥穂高へと続く荒々しい岩壁や、周囲に北アルプスの名山、昨日登った焼岳、ずっと見ていた霞沢岳が見えました。
同じぐらいのペースで登っていた女性の方に、ブロッケン現象が見えるよ、と教えてもらって見てみると、標識の遠くに私たちの影の周りにまん丸の虹の輪が見えました。
下山も独標の直下まで気を抜くことなく慎重に歩きました。核心部を過ぎると、暗かった時は見えなかった、正面に西穂山荘までの登山道を見ながら、ようやくホッとして歩きました。
西穂山荘に到着すると、青空が見えました。預けた荷物を取り出してパッキングし、食堂で念願だった味噌ラーメンとコーラをいただいて、ようやく生き返りました。
中尾根の下山は急坂ではあるものの、よく整備された登山道で歩きやすく、おしゃべりしているうちにあっという間に登山口へ着きました。
河童橋の手前のお土産物屋さんで、たまらなくなって、あんずのジェラートを梓川を見ながら食べると、下界へ戻って来たなぁ…と、しみじみ思いました。
上高地のバスターミナルへ着くと、沢渡行きのバスの列を見てげんなりし、タクシーで駐車場まで戻ることにしました。
20年、上高地でタクシーをやっているという運転手さんの、面白い話を聞きながらおしゃべりしているうちに、駐車場へ着きました。
駐車場へ着くと更に暑かったですが、お風呂に入って汗を流したら、最高にスッキリしました。
暑いけど頑張ったご褒美は、焼岳を登れたこと、ドキドキしながら西穂高岳へ無事に登れたこと、雲の上の絶景と、夜中に見た満天の星、念願の西穂ラーメンで、思い出に残る百名山50座目の山旅になりました。
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