未踏の忠別岳&ベストアングルのトムラウシ
- GPS
- 18:25
- 距離
- 43.3km
- 登り
- 2,449m
- 下り
- 2,229m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 8:33
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 10:40
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
蝦夷梅雨でずっと山行叶わず、フラストレーション溜まりまくりの7月。最終週末を控えてやっと晴れ予報。急いで金曜日の休暇を申請し、山中2泊3日の山行決定。
【初日 7/29(金)】
前日は層雲峡Pで車中泊。朝4時に高原温泉着、準備をして30分後に緑岳登山開始です。
いきなりの急登を過ぎると2つのお花畑。旬は過ぎていますが、エゾコザクラやアオノツガザクラはまだ元気でした。
しばらくハイマツ帯を歩くと、緑岳名物?ガレ場ジグザグ急登です。このコースは25年振りなのに、ここの急登に取り付いた瞬間に当時のことをはっきり思い出して、自分でもビックリした。
空はうっすら高曇りで、暑過ぎずいい感じの中、登頂。1年前のピークはガスガスだったので、リベンジ成功です。先は長いので休憩もとらず白雲避難小屋方面へ。板垣新道の雪渓はツボ足OK。小屋をスルーして高根ヶ原方面へ。
ここは途中までは去年散歩しましたが、その先は未踏の地。大雪山グレード最高難易度の5をソロでと考えるとドキドキしますが、それ以上にワクワクしてました。
まるで時間が止まっているかのような忠別沼で小休止後、傾斜はそれほどではないもののダラダラ続く登りに体力を削られ、ようやく忠別岳登頂です。眺めるだけだったここに、やっと立つことができた!
しばらく眺めを楽しんだ後、先に進み分岐を折れて、忠別岳避難小屋到着。まだ早いけど、疲れたので本日閉店!
小屋もテン場も無人。だってまだ13時だもの。夕方までにはテン場もほぼ埋まり、小屋も結構な賑わいだったようです。バーボンなめてたら、暗くなる前に撃沈。
【2日目 7/30(土)】
隣のテントの会話で3時前に起こされ、プリプリしながら二度寝。
はっと気付いたらなんと5時過ぎ!すっきり晴れた青空の下、すでにほとんどのテントがなくなっていて、残りの人たちも出発支度終了状態。はは、やってもうた。相当疲れていた模様。まあ、急ぐこともないしとゆっくり朝食&支度。到着時同様、出発時もぼっちでした。
避難小屋分岐までささっと登り返し、ザックをデポ。水と行動食とクマスプレーだけ持って、さあ、未踏ルートの続きです。
あまりの身軽さに調子に乗って歩いていたら、10分ほどの間に2回も足を取られてコケた。空身の身体に慣れていないのか、昨夜飲み過ぎたのか、まあ両方だろうということで、慎重に進みます。
程よい坂を登っていると、突然視界が広がり、目の前にどーん!五色岳ピーク到着と同時にトムラウシが姿を現しました。思わず大声を出してしまうほどの感動でした。
そこから化雲岳までは平坦、時折木道が現れる楽しい稜線歩き、ほぼずっとトムラウシが一緒です。これは堪らん。本当に来て良かった。
化雲岳到着後、後ろ髪を引かれる思いで戻ります。いつかこのままトムラウシまで行ってみたいと強く思いました。
その後は来た道を戻りますが、辛い忠別岳の登り返しが終わると、旭岳〜緑岳をずっと正面に見ながらの稜線歩きです。これまた楽しくて仕方ない。特に徐々に近づく青空の下の白雲岳は、その男前さが際立っていました。
今日は白雲岳のテン場泊。到着時は15張りほど。今日は土曜日なので込み込みだろうなと思ったけど、結局、ちょっと増えただけだった。テントを張り終え、水取場にビールを沈めたら、冷えるまでの時間を利用して、一応白雲岳ピークを踏みに行きます。すっかり旬を過ぎたゼブラをチラ見しただけで、強風のため退散。テン場に戻ってぼっち祝杯をあげました。
【3日目 7/31(日)】
夜中12時頃からテントを大きく揺らす突風が吹き荒れ始め、ほとんど眠れませんでした。西からの強風は朝までやまず、4時頃テントを出て、撤収開始です。風が強くてテントをたたむのに一苦労。天気予報で午後からの雨は覚悟していたけど、この風は想定外でした。
なんとか支度を終え、来た道を帰りますが、板垣新道を上り返して取り付いた緑岳の稜線からはさらに風が強くなり、まっすぐ歩けません。特にピーク近くでは恐怖を覚えるほどでした。ジグザグのガレ場道を下るときも、方向を変える度に前から横から後ろから風に押され、ビビりながらの下山です。ようやく一息付けたのは、ガレ場を過ぎ、ハイマツ帯に入ってからでした。マジで怖かった。
その後は、今日この道を歩くのは自分が初めてという可能性が高いと考え、頻繁に「ホーホーイ」と声を出しながら歩き、無事、高原温泉登山口に帰還です。
【全体の感想など】
本当に今年の北海道の7月は、週末登山者につめたい天候が続きましたが、最後にようやく鬱憤を晴らすことができました。最終日は強風に遭いましたが、登る前に確認しておいた天候が崩れる予報を考慮し、念のため下山するだけの行程にしておいて正解でした。憧れの忠別岳初踏み、五色〜化雲間からのトムラウシ、白雲岳の勇姿など、沢山の収穫に大満足の山行でした。
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