蝶ヶ岳 (徳沢幕営2泊)



- GPS
- 13:15
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 1,365m
- 下り
- 1,347m
コースタイム
- 山行
- 1:56
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 2:04
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 9:31
- 山行
- 1:23
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 1:31
天候 | 晴れ、曇り、雨、大雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
●帰り= 上高地 9:00 (濃飛バス) あかんだな駐車場 9:30 (車) ひらゆの森 9:50 (車・途中食事) 羽島 14:30 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
ふくぞうとの山第2弾は私にとって2012年8月の甲斐駒ケ岳以来の高山。もともとキャンプ場縦走で笠ヶ岳に登る予定だったが、自転車で転倒して左腕・胸などを打撲してしまい 断念。ベースキャンプで比較的楽に登れる蝶ヶ岳に変更した。
蝶ヶ岳は2013年7月 父と今回と同様の徳沢ベースキャンプで登る予定だった。しかし肝心の二日目 天気予報になかった土砂降りに遭い 登山を諦めた。父はその翌々年にガンで死去したこともあり、今回その無念を晴らす機会となった。
ふくぞうは1週間の休みをとった。それだけ日にちに余裕があればさすがに雨に遭わない登山ができるだろうと思っていたが、前週になっても各社の予報はコロコロ変わり、しかも各社バラバラで確定し切れなかった。
結局8月1日月曜日、明日から行こうということに。それでも最終日の雨は覚悟せざるを得なかった。
ふくぞうはさまざまな「ギア」購入で登山の充実とともにザックの軽量化を図っており 今回13キロ強とのこと。私は相変わらずの17キロ強。とはいえ1日目と3日目の2時間ずつで 肝心の2日目は軽荷だから気は楽だ。
上高地は多くの人で賑わっている。帰りのバスの長蛇の列は気分を萎えさせる。しかしコロナ禍で外国人が少ないだけまだましなのだろう。
とはいえ多くの登山客、観光客とすれ違った。正直言っていちいち挨拶をせねばならないのが億劫だ。
ふくぞうはものすごいペースで歩き、途中から徳沢園までほとんど別々に歩いた。
沿道には ミソガワソウ、オタカラコウ、キツリフネ、ソバナ、センジュガンピ、クサボタン、トリカブト (ヤチトリカブト?)、ヨツバヒヨドリ、サンカヨウ実、シロバナエンレイソウ実などが見られた。10年前に感動したショウキランは季節がひと月遅く さすがに見られなかった。
16時頃 キャンプ場到着。徳沢園にて手続き。私は10年前同様 毛布 (+シーツ) を借りた。みちくさ食堂でおでん予約。
10年前は7月はじめだったのでキャンパーは少なかったが、今回はさすがに多かった。学生のグループも。
毎度のことながら私はあまり眠れなかった。腹が減って3回もチョコレート菓子を食べた。しかし天気予報に出ていたにわか雨がなかったこと、羽虫が少なく 蚊取り線香を焚くほどではなかったこと、ラジオのか細い音で聞いた阪神x巨人で阪神が勝ったなど、いいこともあった。
4時半過ぎ起床。朝食中 マガモ親子数匹 (オスはいない) がキャンプ場にひょこひょことやってきたのはかわいかった。
多くの人がすでに出発してテントが少なくなった中、われわれは6時半過ぎ出発。小さなサブザックの中身の半分はレインウェア。
少し登ったところでふくぞうは帽子を忘れたと言って引き返した。私はコマドリの鳴き声を聞きながらゆっくりと登った。30分くらい経った頃だったか合流した。
意外だったのが山頂の直前までずっと針葉樹林帯だったこと。しかしその中にもさまざまな植物が見られた。花期が終わっていたゴゼンタチバナやマイヅルソウも標高が上げるにつれ 可憐な花を見せてくれた。
3つの池とともに、お花畑の草むらがあり、私は10年ぶりの高山植物に興奮状態。オレはキノコのほうが好きかも と言っていたふくぞうも興味深く鑑賞・撮影していた。
写真を掲載した以外にもツルリンドウ、オタカラコウ、ハリブキ、ギンリョウソウ、コイワカガミ実、ユキザサ実、ヨツバシオガマ、ベニバナイチゴ実、シラタマノキ、ウメバチソウ、イブキトラノオ、サラシナショウマ、ウラジロタデなど。カエンダケかと言っていたのはベニナギナタダケか。
樹林帯を抜けるとチングルマ、ハクサンイチゲ、クロユリも現れ、興奮は最高潮となった (クロユリの写真がなぜかない…)。写真掲載していないものにはホソバトリカブト?、ミヤマキンポウゲ、イワツメグサ、オンタデなど。
その後 ハイマツ帯を抜けて山頂着。しかしかなりガスってきて展望なし。肌寒くなってきて小雨も時折ポツポツと。山頂到着の感動をあまり味わえずに蝶ヶ岳ヒュッテへ下りていく。
小屋で昼食。ストーブが焚かれていた。
小屋内部は思ったよりも狭く、昼食客がもう一組だけでよかった。
小屋を出発する頃には一面ガスの中。小雨。しかしそれだからこそのラッキーはライチョウに逢えたこと。人間への注意はそこそこに猛禽類の警戒のためガスった空を見上げているのはこれまでに見たライチョウの行動と同じだ。
イワギキョウのそばにトウヤクリンドウ1輪。
横尾ルートは樹林帯の中の急下り。長塀尾根のような花畑はなく、こちらが下山向きと言っていいだろう。しかしタマガワホトトギスが見られたのは収穫だった。
横尾ルートで出会ったのは下山の若い5〜6人一組だけだったが、横尾山荘前は多くの登山客で賑わっていた。ここから梓川沿いの平坦な道を行く。
16時過ぎにキャンプ場到着。昨日よりテントは少ない。
今夜も阪神は巨人に勝利。野球中継が終わった後はMP3プレイヤーを聞く。ここ数か月 松原みきの「真夜中のドア」が頭にこびりついていたが、今は小山ルミの「さすらいのギター」。男に媚び 服従するような歌詞は今では御法度だが、昔はこれが普通だった。
さすがに疲れていて日付けが変わる前に眠ったようだ。
3日目、大雨の音で目が覚めた。10年前と同様 土砂降りの中でのテント撤収を覚悟したが、5時半頃になるとほとんど雨は上がって起床。朝食、テント撤収作業も小雨くらいで済んだ。
7時19分出発。また雨が降ってきた。私はレインウェアを着ずに傘をさして歩いたが、土砂降りになった。10年前と同じだ…。今日はふくぞうの早足についていく。
濡れネズミで上高地バスターミナル着。早足だったので1時間半で着き、初発の9時発のバスに間に合った。しかも空いていてラッキーだった。
平湯温泉「ひらゆの森」で汗を流しスッキリ。
岐阜羽島駅に着く前に雷を伴った土砂降り。今回の登山、木〜土にするかも考えていたが しなくてよかった。火〜木が最善だった。
楽しかった。やはり高山は素晴らしい。10年ぶりだったから特に感動的だった。
来年こそ笠ヶ岳か。ふくぞうは槍ヶ岳、あるいは雲ノ平なども行ってみたいとのこと。
とにかく来年も低山と高山、2回はキャンプに行こうと約束した。
ところで胸の痛みはほとんどよくなったが、逆に腕の痛みはぶり返した感じ。
ひと月後 またキャンプに行く予定だが、完全に治ってますように…
=食事 (計画)=
1日目夜= 店のおでん, 雑炊, レーズンパン(2)
2日目朝= リゾット, たまご, レーズンパン(2), あんぱん(2)
同 昼= 蝶ケ岳ヒュッテの食事 あるいは レーズンパン(2), あんぱん(2), ソーセージ
同 夜= カレーめし, ソーセージ
3日目朝= 雑炊, スティックパン, ソーセージ
その他= ドライフルーツx2, 珈琲粉6, 麦茶粉, 粉末レモン飲料x3
行動食, 予備= ブラン
来年の候補はいっぱいあり過ぎて迷うわ。とりま春先の鈴鹿縦走あたりからやね。
来年は春先も行くてか?
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