乾徳山
yamatomo
saitamama
- GPS
- 06:17
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,307m
- 下り
- 1,282m
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| 天候 | 薄曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
コースは整備されており、道標も各所に設置されていますが、山頂付近は岩稜地帯でハシゴや鎖が連続し、初心者向きではありません。昭文社の山と高原地図では、迂回新道は点線(難路)で示されており、荒廃しているとの記述がありますが、多少危なげながら下山ルートとして利用できます。トイレは徳和登山口付近にあるだけなのでご注意を。麓の立ち寄り湯・花かげの湯(0553-35-4126）はJAF会員証提示で100円引きになります。 |
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感想
山友会東京支部5月最後の例会は、山梨県の乾徳山。樹林帯、草原、岩稜、展望、と4拍子揃った名山で、麓の武田氏の菩提寺・恵林寺の山号にもなっているのですが、東京からの距離が中途半端で、車中泊をするか、早朝4時ごろ出発するかという日程を組まざるを得ない山です。当会でも1993年10月31日以来、企画していない山でしたが、会員さんから希望が出たため、麓の民宿に1泊してのんびり登ることにしました。
さて登山前日5月24日・15時にTさんと私は新宿に集合し車で出発。Sさんは16:28新宿発の特急に乗り、塩山で待ち合わせです。道路は首都高、中央道共に空いており、初狩PAで休憩するつもりが通り過ぎてしまい、取り敢えず塩山駅まで行ってみました。塩山駅南口のロータリーに車を止めてどうするかを相談、まだ16時半過ぎなので恵林寺へ行ってみようということになり、17時前に恵林寺に到着しました。
恵林寺の拝観時間は16:30までなので、本堂や庭園は見学できず、また国指定の重要文化財である四脚門は工事中でしたが、総門や三門、仏舎利塔は近くで見ることができ、雰囲気を味わえました。それから鐘楼。17:06という中途半端な時間に鳴り始めましたが、人が撞くのではなく、機械仕掛けのように見えました。一回撞いた後、小さくもう一回撞くところがご愛嬌？
恵林寺見学後は総門近くのART CAFEに入ってみました。ここに店を構える骨董屋さんがやっているCAFEで、お客はTさんと私だけ。Tさんはチャイティを、私はメニューにクリップ止めしてある紙に書いてあった豆乳ドリンク黒蜜添えを注文。チャイティはシナモン風味のミルクティと至って普通でしたが、豆乳ドリンクの方は冷たい豆乳に黒蜜を入れて混ぜて飲んだところ、どこかで味わったような… そうです、信玄餅の味そのもの、豆乳ドリンク黒蜜添えは飲む信玄餅でした。
CAFEでまったりした後はSさんを塩山駅までお出迎え。3人揃ったところで車に乗り、18時30分に今宵の宿、山吹荘に着きました。山吹荘は90歳になるおばあちゃんが切り盛りする宿で、12件あった徳和の民宿はお客が減ったため山吹荘を除いて皆止めてしまったそうです。山吹荘も廃業しようとしたところ、山梨県から続けてほしいと言われて営業を継続しているとのこと。でも夕飯は山菜のてんぷらを中心に盛り沢山で美味しかったです。
翌日は朝6時に朝食、7時10分過ぎに宿を出発しました。日は射しているものの薄雲が多いのが気になります。宿から30分は舗装路を登り、その後登山道に入ります。登山道入口には看板が設置されていました。ここからは傾斜が急になりますが、きついほどではなくリズミカルに歩けます。下の方は杉の植林帯、途中は落葉広葉樹林帯、上へ行くとカラマツの植林帯に変わっていきます。途中の水場・銀晶水はガイドブックに書かれているようにほとんど枯れていましたが、錦晶水は水量豊かで水筒の水を補給できました。
錦晶水から少し登ると白樺が疎らに生える草原に出ます。この一帯が国師ヶ原ですが、登山道は十字路になっていて、真っ直ぐ登ると月見石から山頂へ、左の道は山頂から下ってくる迂回新道、右の道は道満尾根への道です。私たちは月見石経由で山頂を目指しました。
月見石への登りは小石が多く歩きにくい道ですが、20分程度で月見石に着きました。月見石から扇平はすぐで、扇平から山頂までが岩稜地帯です。ハシゴや鎖が連続し、アップダウンもあって結構スリリングです。山頂直下には天狗岩のクサリ場という難所があって、渋滞気味だったため、少し待たされました。なお、ここには迂回路があってクサリ場を通らずに山頂へ登ることもできます。
山頂は360度の展望が得られますが、金峰山や黒金山、甲武信岳方面、大菩薩連嶺あたりは見えていましたが、富士山や南アルプスは望めませんでした。
下山路はガイドブックに従い、迂回新道を下りましたが、急な下りが多く、展望が利かずに同じような樹林帯の中を歩くため、ちょっと飽きてしまいました。
12時には漸く国師ヶ原に到着。人がほとんどおらずひっそりとしていますが、よく見ると野生のシカが何頭も出てきてちょっと不気味な感じです。お昼時ですが早く下ろうということになり道満尾根を下りました。道満尾根は落葉校樹林に覆われていて青葉が清々しかったですが、急な下りもあり、疲れが出てしまいました。
13時20分過ぎに徳和集落に到着。山吹荘に立ち寄ると、おばあちゃんから「ちょっと休んでいきなさい」と言われ、サイダーとお菓子をご馳走になりました。
おばあちゃんに別れを告げて14時過ぎに徳和を出発。14時15分に花かげの湯に着き、汗を流して15時30分頃に出発、新宿を目指しました。ところが中央道の渋滞がすごく、大月の先、中野トンネル付近から渋滞に巻き込まれてしまいました。渋滞は首都高までつながっているとのことであり、やむなく上野原で高速を降り、Tさん、Sさんを上野原駅までお送りし、神奈川県在住の私は相模湖経由で家に帰りました。
最後の渋滞が玉にキズでしたが、なかなか充実感のある山歩きでした。今度は秋の紅葉の頃に登ってみたいと思いました。
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