餓鬼岳・唐沢岳〜ケンズリ〜東沢岳:タフなコース、餓鬼岳小屋連泊で
- GPS
- 56:00
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 2,813m
- 下り
- 2,338m
コースタイム
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 8:48
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 8:39
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:10
4日目(12日)有明山神社登山者用駐車場までの移動:中房温泉8:41ー8:43中房・燕岳登山口8:43ー8:44中房温泉バス停9:01ー9:34有明山神社バス停(1500円)
天候 | 1日目(9日):曇り時々晴れ、 2日目(10日):曇り時々晴れ、 3日目(11日):朝のうち一時霧雨のち曇り、のち時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
まで行き、そこの登山者用駐車場に駐車しました、無料。そこからタクシーで餓鬼岳の白沢三股登山口に行きました。(行き先を餓鬼岳の白沢三股と伝えたのに、輸送の専門家としてあってはならないことですが、タクシー会社のミスや運転手さんの思い込みで、常念岳の登山口の三股に連れていかれました。結果として同じタクシーで白沢三股に行けましたが、こういうこともあるのでご注意を!1時間半ロスしました。) 下山した中房温泉で後泊しました。日本の秘湯を守る会の宿です。5冊目のスタンプ帳の10個目のスタンプを押してもらいました。泊った宿から1つ選んで招待してもらえます。9時始発のバスに乗り有明山神社で下車し帰途に着きました。1500円、所要時間34分。乗客の多くの方が下車しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
白沢(三股)登山口に登山ポスト、簡易トイレがあります。駐車スペースがあり4〜5台駐車可。手前の路肩にも20台位駐車可。 白沢登山口〜餓鬼岳小屋:白沢の渡渉や隅を歩く個所がありますが、増水もしておらず問題ありませんでした。水場(沢水)は6ヶ所あり、1/6 のような小札が掛かっていました。5ヶ所目と6ヶ所目(最終水場)は気付きませんでしたが、木橋が古くなっていて沢に降りて渡る所で水を補給しました。その先に水場はなかったので、私的にそこを最終水場としました。その手前から大凪山への登りが始まり、中には40度を越えるかと思うような滑りやすい急坂もありきつかったです。大凪山の山頂標識を過ぎるとしばらく一息付ける森の上り下りがあり、私は見逃しましたが、百曲がり入口という標識がある所(と聞きました)から一部急登が続きます。小屋まで30分、15分という小札があり、餓鬼岳の左側を回り込みながら登ると餓鬼岳小屋のテレビアンテナが見えてきて餓鬼岳小屋に着きます。 唐沢岳:このヤマレコを作成するまで小ピークのある下降点を餓鬼のコブと思っていて、勘違いに気付きました。餓鬼岳からその下降点までの中間付近で、直進して右に下る踏み跡に入ってしまい薮で立ち往生し戻ると、左の岩場に餓鬼岳小屋作成の餓鬼の標語札があり、ルートに復帰できました。その先迷う所はありませんでしたが、唐沢岳への岩場の手前でロープのある滑りやすい急斜面を登って左から巻いた後、目印もなくどう進むのか迷いました。岩稜の左を下る踏み跡を半信半疑進みましたが、間もなく右に登る急坂が続き、途中に消えかかった赤い〇印を見つけ正しいルートだと確認できました。急坂の最後に滑りやすい土の斜面が待っていましたが、コマクサの群生地でした。写真を撮る余裕もなく登り切って左の山頂に向かいましたが、そこまでのルートも分かりにくかったです。岩を登ったり下ったりしようやく山頂標識のある唐沢岳に着きました。帰途、急な斜面を下って登ってまた下るまでは気が抜けませんでした。餓鬼のコブを過ぎ下降点の小ピークまでの森とハイマツの登り返しがきつかったです。餓鬼岳への上りの手前で、ガイドブックにあった餓鬼岳小屋への巻き道らしき踏み跡があったので進んでみたのですが、途中で藪が混んでいて立ち往生し戻りました。最初から餓鬼岳の山頂に進むべきでした。小屋に戻った後小屋のご主人に尋ねたところ、十数年巻き道は整備してないとのことでした。 餓鬼岳小屋〜ケンズリ(中沢岳)〜東沢岳〜東沢乗越:ケンズリは餓鬼岳側から見ると岩の稜線の右端に聳えるピークですが、南側から見ると大きな山体の岩稜のピークです。ガイドブックのコースガイドと地図では登山道がケンズリの山頂近くを通っているイメージでしたが、全く違い戸惑いました。2万5000分の1の地形図だとそうではないことが分かりますが、事前にはよく確かめていませんでした。どこがケンズリ直下のポイントなのかもよくわかりませんでしたが、標高で一番高い地点に行く前に4回ほど踏み跡でルートを間違えその都度修正しました。おそらく左に登る踏み跡を辿ればケンズリの山頂に行けるかなと思われるポイントで登山道は右に下り、さらに反対側の10m近い梯子を下りました。そこからはどんどん右に下り森の中に入っていきました。東沢乗越という標識がありましたが、稜線からどんどん下っていくのでこのルートで良いのか半信半疑でした。地形図で確認して他に行く登山道はないのでそのまま進み余り登り返さずに稜線に出ました。その先に小ピークがあり、2つ目の小ピークは右側を巻いています。(私は2つ目もピークを踏みました。)ここから東沢岳までは岩のピークが連なっていて、岩塔を登ったり巻いたりしアルペン的でスリリングなコースが続きました。登山道は東沢岳の山頂を通っていないので巻いてから頂上を往復しました。そこから笹の茂った登山道を下ると東沢乗越です。 東沢乗越〜中房温泉(東沢登山道):笹が刈り払いされていてよく整備されていました。西大ホラ沢出合の河原に降り立った後しばらく河原を進みますがマーキングは見当たりませんでした。小屋のご主人に、堰堤の手前の左に分かりにくいけれど登山道があると伺っていたので、それを手掛かりに進むと赤いテープがあり登山道が見つかりました。その後沢(中房川)の渡渉が数回ありますが、渡渉個所には赤いテープがあるのでそれを手掛かりに進みました。ブナ平の手前で左の山側を大きく登って下りますが、ブナ平は笹道の一角にあり想像していた平地ではありませんでした。ベンチもなく倒木がありました。その後は長いけれど急坂ではなく疲れた体にはありがたかったです。最後中房温泉の敷地内を抜けて中房・燕岳登山口に出ますが、私は中房温泉で後泊しました。 書店で昭文社の山と高原地図の「槍ヶ岳・穂高岳・上高地」を確認したところ、餓鬼岳の巻道や唐沢岳直下の登山ルートの様子やセンズリを巻くルートの情報など現状を伝えていました。やはり最新の情報をチェックする必要がありますね。 |
その他周辺情報 | 餓鬼岳小屋:1泊2食12000円、お弁当(おにぎり2個)1000円、水(500ml)100円、お湯(500ml)200円、缶ビール600円。夕飯はチラシ寿司かおでんと五目ご飯、連泊すると変えてくれます。1泊目(9日):1人、2泊目(10日)10人、団体客8人と個人客2人でした。2人は別棟の2号棟に泊まり食事は大部屋で一緒でした。トイレのトイレットペーパーの備え付けはありません。要持参。10日はテント場も3張り、5〜6人泊まっていました。 |
写真
感想
7年前隣の鍬ノ峰に登った時に餓鬼岳の白沢三股登山口を通りました。その時以来いつかチャンスがあったら登ってみたいと頭の片隅にありました。険しい山なのでチャンスは巡って来ませんでしたが、大分体力の衰えを感じてきたので、行くなら早い方が良いと思い数ヶ月前から計画を立てていました。東沢乗越から北燕岳まで登り返すコースも登り返しがきついものの魅力的でしたが、中房温泉に直接下るルート、東沢登山道を選びました。上級者向けのコースで一抹の不安はありましたが、笹が刈り払いされていてルートそのものは分かりやすかったです。沢の渡渉が数ヶ所ありましたが、慎重に赤テープを探しました。
ただ、3日目ともなり、尾根上で1度尻もちをついていましたが、ブナ平の前後で葉の陰で見えなかった石につまずいて前に転倒したり、笹で滑って危うく斜面側に落ちそうになりましたが必死に笹を掴み滑落は免れました。無傷です。注意はしていましたが、疲れが溜まっているようだったのでその先はより慎重にゆっくり下りました。
初日は下る人9人とすれ違いました。単独の男性3人女性2人、2人連れの男性2組です。2日目は唐沢岳から戻る時の12時頃、これから唐沢岳に向かうシニアの男性2人連れに会いました。この方達はこの日に白沢三股登山口から入山し唐沢岳まで往復したようです。テント泊されていたので夕方食事後にテント場を偵察に行き、下山されていたのでお話しすることができました。
3日目に会ったのは5人でした。テント場で会った若い女性2人にはケンズリで追い越されましたが、東沢岳を登っている途中で若い単独の男性にも追い越されました。この方とは、東沢岳山頂で、通り過ぎて戻って登頂されたのでお話ししました。日帰りで白沢三股登山口から登り中房温泉に下山されるとのことでした。燕岳に登り返すか迷っていましたが、ガスで展望も期待できなかったので東沢登山道を下ることにしたようです。東沢乗越で再度追い越されました。残りの2人は逆コースの単独の男性2人でした。2人とも軽装のトレランスタイルで、おそらく中房温泉から入り白沢三股登山口に日帰りで下山したと思われます。
2泊目に同部屋になった方は私より3歳上の大宮から来ている方で、同じく百名山を完登されていて色々山のお話ができました。この方はマイカーで白沢三股登山口まで入られていて翌日下って行かれました。
タフなコースで予想以上に大変でしたが、天気と展望は今一だったものの、たくさんの高山植物にも出会え内容の濃い登山を楽しむことができました。お話しした皆さん、このレコを読んでくださった皆さんありがとうございます。
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