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Yamareco

記録ID: 4627775
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳南稜

2022年08月26日(金) 〜 2022年08月27日(土)
 - 拍手
kame3ma その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:49
距離
13.9km
登り
1,787m
下り
1,782m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:12
休憩
0:08
合計
2:20
11:40
11:40
44
12:24
12:25
71
13:36
13:43
0
13:41
テン場
2日目
山行
7:56
休憩
0:58
合計
8:54
3:53
38
テン場
4:31
4:31
28
4:59
5:12
86
三股ルンゼ
6:38
6:38
12
モノリス
6:50
6:50
50
トリコニー1峰
7:40
7:42
16
クライムダウン地点
7:58
7:59
7
8:06
8:16
56
9:12
9:23
84
10:47
11:03
3
テン場
11:06
11:08
43
11:51
11:54
35
12:29
12:29
18
12:47
上高地バスターミナル
ロープ未使用の2人体制です。
今回は素早く抜けたかったため、ロープを使用しなくて済む中央→右ルンゼへ進みましたが、すっきり歩けるのは中央ルンゼ→岩場から右トラバースだと思います。

重太郎新道の下りは、登山者がほとんどおらずスムーズに歩けました。
天候 1日目:曇り
2日目:曇り・ガス
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
平日ですがさわんど駐車場はけっこう埋まっていました。
この時期は15分毎にバスが出ています。(往路・帰路とも)
駐車料金1,400円/2日、バス往復2,400円、テント2,000円/人
コース状況/
危険箇所等
■取付き
 雪渓は細くなっていて危険と判断し、右岸側の付け根を歩きました。
 雪渓終点から岩場取付き地点はけっこうザレていて、落石要注意です。
■ルンゼ
 最初は右ルンゼを目指しましたが、けっこうなヤブに辟易。
 中央ルンゼに修正し、最後まで詰めるのではなく途中右側へ舵を取り、尾根へ。
 尾根に出るまでと尾根に出てから、合計15分ほどは藪漕ぎです。
 アザミと松ヤニが個人的に嫌でした。
■岩稜帯
 いずれも手足ともに豊富で、クライミングのスキルはさほど必要としません。
 結局1度もロープを使用せず、トレランシューズで歩き通せました。
 懸垂・クライムダウンポイントは、後者をとりました。
 南稜はクライミングスキルより、沢の詰め的な技術が問われます。
その他周辺情報 【参考記録】
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-685696.html
asncydさんが2015年7月24日に上げている記録です。
他にも多数記録を見ましたが、中央ルンゼでロープを出さないルートどりをする場合、このルート取りが一番良いと感じました。
初日は岳沢までなので気楽です。
2022年08月26日 11:27撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/26 11:27
初日は岳沢までなので気楽です。
設営後、取りつき点の偵察に向かいます。
2022年08月26日 14:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/26 14:14
設営後、取りつき点の偵察に向かいます。
雪がかなり融けているため、岩稜部を歩きました。
2022年08月26日 14:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/26 14:34
雪がかなり融けているため、岩稜部を歩きました。
偵察の結果、こんな感じに翌日は歩いたと思います。
2022年08月26日 14:40撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/26 14:40
偵察の結果、こんな感じに翌日は歩いたと思います。
お隣には見事な柱状節理。
いつかブラタモリで取材されないかな。
2022年08月26日 14:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/26 14:50
お隣には見事な柱状節理。
いつかブラタモリで取材されないかな。
明日は上手くいきますように。
2022年08月26日 17:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/26 17:21
明日は上手くいきますように。
4時前に出発。
今日は雨がいつ降りだしてもおかしくない天気。
早めに抜けてしまいたい。
2022年08月27日 03:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 3:57
4時前に出発。
今日は雨がいつ降りだしてもおかしくない天気。
早めに抜けてしまいたい。
取りつき点へ。
落ちたらシュルンド行き?
この辺りは足場が悪いです。
2022年08月27日 04:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/27 4:31
取りつき点へ。
落ちたらシュルンド行き?
この辺りは足場が悪いです。
下の滝。
ハーケンが打ってあり、ここにアルヌンをかけて掴みました。
2022年08月27日 04:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 4:41
下の滝。
ハーケンが打ってあり、ここにアルヌンをかけて掴みました。
上の滝。
こちらは苦労することもなく。
2022年08月27日 04:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 4:44
上の滝。
こちらは苦労することもなく。
染み出しがあって滑りますが、ルンゼを登っています。
2022年08月27日 04:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 4:54
染み出しがあって滑りますが、ルンゼを登っています。
三股ルンゼに到着。
登って来ましたね〜。
2022年08月27日 05:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/27 5:06
三股ルンゼに到着。
登って来ましたね〜。
左が左ルンゼ、右が中央ルンゼ。
私たちは当初、さらに右側の右ルンゼを目指しましたが、
2022年08月27日 05:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 5:12
左が左ルンゼ、右が中央ルンゼ。
私たちは当初、さらに右側の右ルンゼを目指しましたが、
なかなかに悪く、中央ルンゼにルート修正しました。
写真、草しか手が無く、滑ったら。。。
ここのトラバースも厳しかった。
2022年08月27日 05:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 5:24
なかなかに悪く、中央ルンゼにルート修正しました。
写真、草しか手が無く、滑ったら。。。
ここのトラバースも厳しかった。
中央ルンゼは快適。
草地にもしっかり踏み跡があります。
2022年08月27日 05:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/27 5:31
中央ルンゼは快適。
草地にもしっかり踏み跡があります。
まっすぐ登ってくると、手前草木の左側が中央ルンゼです。
私たちはGPSを見ながら
2022年08月27日 05:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 5:42
まっすぐ登ってくると、手前草木の左側が中央ルンゼです。
私たちはGPSを見ながら
このように右側へ、岩を巻くように進みました。
この変は草ヤブですが
2022年08月27日 05:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 5:42
このように右側へ、岩を巻くように進みました。
この変は草ヤブですが
尾根に出る頃にはハイマツに。
松脂で手や服がベタつきます。
この辺りはやや強引に突っ切りました。
2022年08月27日 05:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 5:50
尾根に出る頃にはハイマツに。
松脂で手や服がベタつきます。
この辺りはやや強引に突っ切りました。
すると岩場が見え、足元も踏み跡が明確に分かるようになりました。
2022年08月27日 05:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 5:58
すると岩場が見え、足元も踏み跡が明確に分かるようになりました。
癒し成分
2022年08月27日 06:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 6:00
癒し成分
アザミのヤブこぎは痛い!
2022年08月27日 06:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 6:06
アザミのヤブこぎは痛い!
高度感伝わりますでしょうか。
2022年08月27日 06:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/27 6:18
高度感伝わりますでしょうか。
4時前に出たテント。
あそこから2時間半が経ちました。
2022年08月27日 06:26撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/27 6:26
4時前に出たテント。
あそこから2時間半が経ちました。
やっと岩場に到着です。
基本的にずっと手足が豊富かつ岩がしっかりしているので、
クライミングしている人なら何も問題ないです。
2022年08月27日 06:29撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/27 6:29
やっと岩場に到着です。
基本的にずっと手足が豊富かつ岩がしっかりしているので、
クライミングしている人なら何も問題ないです。
モノリス!
2022年08月27日 06:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 6:38
モノリス!
トリコニー1峰。
気づかず通過するくらいあっけないですが、
こうして振り返ると切り立っていますね。
2022年08月27日 06:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 6:51
トリコニー1峰。
気づかず通過するくらいあっけないですが、
こうして振り返ると切り立っていますね。
2峰には右側から取付きます。
2022年08月27日 06:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 6:52
2峰には右側から取付きます。
3峰には寄らず
2022年08月27日 06:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 6:56
3峰には寄らず
南稜の頭目指して進みます。
2022年08月27日 06:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 6:57
南稜の頭目指して進みます。
トリコニー2峰と3峰
2022年08月27日 07:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 7:01
トリコニー2峰と3峰
ナイフリッジと呼ばれる区間。
ですがガスのせいで高度感が無く、何も怖くはなかったです。
2022年08月27日 07:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 7:22
ナイフリッジと呼ばれる区間。
ですがガスのせいで高度感が無く、何も怖くはなかったです。
この写真が撮りたかった♪
2022年08月27日 07:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 7:24
この写真が撮りたかった♪
懸垂ポイントもありますが、
2022年08月27日 07:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 7:39
懸垂ポイントもありますが、
こちらのお助けスリングを掴みつつ
2022年08月27日 07:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 7:39
こちらのお助けスリングを掴みつつ
このように降りられます。
あとは広々した尾根歩き。
2022年08月27日 07:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 7:42
このように降りられます。
あとは広々した尾根歩き。
チングルマ。
夏の終わり
2022年08月27日 07:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 7:48
チングルマ。
夏の終わり
南稜の頭に到着。
無事南稜抜けました!
2022年08月27日 07:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 7:59
南稜の頭に到着。
無事南稜抜けました!
涸沢から来られた登山者に撮っていただきました。
奥穂の小屋はコロナで営業していないため、まさかこの時間、このガスで人がいるとは思わなかった。
2022年08月27日 08:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4
8/27 8:07
涸沢から来られた登山者に撮っていただきました。
奥穂の小屋はコロナで営業していないため、まさかこの時間、このガスで人がいるとは思わなかった。
土曜の午前中はとても空いていて、サクサク下れます。
この後13時の臨時バスに乗り、さわんどへ戻りました。
2022年08月27日 10:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/27 10:18
土曜の午前中はとても空いていて、サクサク下れます。
この後13時の臨時バスに乗り、さわんどへ戻りました。

感想

岳人100ルートとして紹介されている「奥穂南稜」。
雨が心配でしたが運よく降られず、ガスのため高度感がまぎれて快適に歩けました。

本コースの要注意点として感じたのは次の2点です。
今後臨まれる方の参考になれば幸いです。
 ・ザレた足場
  特に取付き点は落石要注意です。モノリス岩以降は安定していて歩きやすい。
 ・三股ルンゼのコース取り
  我々は右ルンゼを狙っていましたが、実際取付くと足場が悪く、ヤブも酷い。
  そのため30mほどトラバースして中央ルンゼに戻り、10分ほど進んだ後、
  GPS見ながら右側尾根を目指して進みました。
  メンバーや状況次第ですが、1つだけではなく複数プランやGPSログを用意し、
  状況に応じて切り替えるのがベターです。

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アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳南稜(重太郎新道から下山)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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