ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 464845
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

前穂高岳

2014年06月15日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
11:13
距離
12.5km
登り
1,667m
下り
1,668m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

6:09上高地-6:40河童橋-7:01岳沢登山路入口-7:27風穴-8:30岳沢小屋(アイゼン、ピッケル、ヘルメット装着)8:58-奥明神沢-10:04重太郎新道合流(アイゼン外す)10:28-11:14休憩(アイゼン装着)11:33-11:50(アイゼン外す)-12:07雷鳥広場-12:21紀美子平12:25-13:00前穂高岳頂上13:15-13:45紀美子平13:52-14:31岳沢パノラマ-14:52奥明神沢への降下点(アイゼン装着)15:01-15:33岳沢小屋(アイゼン外す)15:45-16:37風穴16:40-17:07岳沢登山路入口-17:35バスターミナル
天候 晴れ、午後には少し雲が出てきた。
過去天気図(気象庁) 2014年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡駐車場からバスで上高地バスターミナルへ
コース状況/
危険箇所等
岳沢小屋までの間は、数か所に残雪がある。つぼ足で特に問題なし。傾斜がいくぶん急な個所には、ロープが設置されている。岳沢小屋からは奥明神沢に入ったが、ここには十分に雪がある。ただし、旗竿の目印にしたがって、途中から重太郎新道に合流したので、それより上部の様子は不明。岳沢小屋から先に進む場合には、ピッケル、アイゼンが必要である。重太郎新道の上部、岳沢パノラマから紀美子平の間にも雪渓がある。その後、紀美子平から前穂山頂の間は、わずかに雪が残る箇所もあるが、アイゼン等は必要なく、危険度も夏と同様のように感じた。
下山時に、近くの沢で落石の音がした。登下降中、岳沢周辺での落石音は何度も聞こえた。ヘルメット装着が無難で、登下降時に定期的に上部を観察した方が良いと思う。
絶好の天気に恵まれた
2014年06月17日 00:48撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
2
6/17 0:48
絶好の天気に恵まれた
岳沢に向かう途中、きれいにつつじが咲いていた
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
4
6/17 0:49
岳沢に向かう途中、きれいにつつじが咲いていた
奥穂を望む
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
6/17 0:49
奥穂を望む
荷揚げのヘリが晴れきった空を飛んでいた
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
2
6/17 0:49
荷揚げのヘリが晴れきった空を飛んでいた
桜が可憐に咲く
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:49
桜が可憐に咲く
最初の積雪箇所
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:49
最初の積雪箇所
雪渓の雪もだいぶ減った
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:49
雪渓の雪もだいぶ減った
岳沢小屋は晴天の下で布団干し中
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:49
岳沢小屋は晴天の下で布団干し中
こいのぼり
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:49
こいのぼり
乗鞍もきれいに見える
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:49
乗鞍もきれいに見える
岳沢小屋のテーブルの上にて。実はこの子はガラス戸にぶつかってしまい、いたいいたい…となっている最中です。
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
10
6/17 0:49
岳沢小屋のテーブルの上にて。実はこの子はガラス戸にぶつかってしまい、いたいいたい…となっている最中です。
いたい、いたい…。その後、元気になったことを祈ります。
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
4
6/17 0:49
いたい、いたい…。その後、元気になったことを祈ります。
奥明神沢を見上げる
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:49
奥明神沢を見上げる
大滝、トリコニー、前穂高沢
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:49
大滝、トリコニー、前穂高沢
西穂方面
2014年06月17日 00:49撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:49
西穂方面
さすがの迫力
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:50
さすがの迫力
奥明神沢の登り
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:50
奥明神沢の登り
旗竿に導かれて、左手の沢に進む
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
2
6/17 0:50
旗竿に導かれて、左手の沢に進む
滑ったら、どこで止まるのでしょうか?
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:50
滑ったら、どこで止まるのでしょうか?
晴天に白さが生える
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
6/17 0:50
晴天に白さが生える
二連梯子のところで、重太郎新道に合流
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
2
6/17 0:50
二連梯子のところで、重太郎新道に合流
合流地点から登って来た沢を見下ろす
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:50
合流地点から登って来た沢を見下ろす
県警ヘリ飛来…
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:50
県警ヘリ飛来…
明神岳方面
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
2
6/17 0:50
明神岳方面
重太郎新道の登り
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:50
重太郎新道の登り
乗鞍の高さまで大分近づいた
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
6/17 0:50
乗鞍の高さまで大分近づいた
岳沢パノラマ上部の雪渓を上から見下ろす。
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:50
岳沢パノラマ上部の雪渓を上から見下ろす。
吊尾根の最低コルくらいまで登って来た
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:50
吊尾根の最低コルくらいまで登って来た
ただただ登るのみ!
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:50
ただただ登るのみ!
紀美子平は雪の中
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
2
6/17 0:50
紀美子平は雪の中
上を目指す
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:50
上を目指す
紀美子平より先は、ほとんど雪の影響はない。
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:50
紀美子平より先は、ほとんど雪の影響はない。
頂上まであとわずか
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:50
頂上まであとわずか
頂上到着!
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
4
6/17 0:50
頂上到着!
槍もはっきり!
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
4
6/17 0:50
槍もはっきり!
奥穂も間近に見える
2014年06月17日 00:50撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
5
6/17 0:50
奥穂も間近に見える
岳沢小屋まで下ってきた
2014年06月17日 00:51撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:51
岳沢小屋まで下ってきた
岳沢から上高地までの下山中
2014年06月17日 00:51撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
1
6/17 0:51
岳沢から上高地までの下山中
朝とは光の加減が違う
2014年06月17日 00:51撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
6/17 0:51
朝とは光の加減が違う
上高地まで無事に降りてきました
2014年06月17日 00:51撮影 by  NIKON D5300, NIKON CORPORATION
3
6/17 0:51
上高地まで無事に降りてきました
撮影機器:

感想

貴重な梅雨の晴れ間、しかも週末に好天が訪れる、というのはまたとない機会。この機会を逃し、今後の週末の天気が冴えないなんてことになろうものなら、フラストレーションが溜まるのは間違いない。ワールドカップの日本代表戦にももちろん興味はあるが、山から遠ざかって、お腹回りに不要な肉を溜め込むのも嫌だったので、山に行くことにした。夏道とは趣が異なる奥明神沢を使って登るのも今のうち、と思い、行き先は前穂にした。しかし、相変わらず土曜も仕事のため、日曜の日帰りとする。

朝、というか深夜の一時半に起床し、家を出る。沢渡の駐車場に車を停め、この時期の始発5:40のバスに乗る。到着した上高地の天候は抜群で、人気もなく、朝の光に輝く山や梓川が実に美しく、登山の前にたっぷりと写真を撮ってしまった。正直なところ、山に登らずに写真を撮りまくって帰っても良いか…と思うほどであった。

上高地で写真を撮った後、岳沢を目指す。登山道の状況は、前の項にも記したように、ところどころ雪上を歩かざるを得ないがつぼ足で問題ない程度。かといって、スニーカー履きでは苦労すると思う。途中、約一ヶ月前に登った西穂山荘から西穂本峰に至る峰々が美しい。飛騨側からのロープウェイでアクセス至便のように思えるが、これだけの峰々のアップダウンを行きも帰りもこなさなければいけないので、西穂は結構疲れる山だと思う。

岳沢からは、時々チェックしている岳沢小屋さんのブログに記載の推奨コースを辿る。まずは奥明神沢の雪渓を登る。30分ほど登ったところで、左手の支流の沢にピンクの旗竿が設置されているのがわかる。この支流の沢を詰めて重太郎新道に合流するが、ここの傾斜はかなりきつく、足に堪える。うっかり滑り、それを止めることができなければ、そのまま岳沢小屋付近までのスライダーになるといっても冗談ではない。

重太郎新道に上がってからは、当分残雪がないので、アイゼンを外す。自分のアイゼンはバンド式なので、着脱が頻繁だと時間のロスが痛い。しかも、登りでやけに調子が悪く、アイゼン着脱のために腰を下ろすと、しばらく休みたくなって余計に時間をロスしてしまった。岳沢パノラマから紀美子平の間には、大きな雪渓の直登が一か所、数十メーターのトラバースが2、3箇所、リッジ状の雪の上を歩く箇所が1か所ある。雪渓の直登時とトラバースはアイゼンを使用したが、その後はアイゼンを外して紀美子平に向かった。正確な個所は不明だが、自分が登っている最中に県警ヘリが飛来し、レスキューが行われた。対象者は命に別状がないとのことで一安心だが、下山時に岳沢小屋さんで伺った話だと頻繁に事故があるとのこと。気を付けなければいけない。

紀美子平から前穂山頂の間は、わずかに雪が残る箇所もあるが、基本的には雪の部分をかわしながら夏道とほぼ同様のコースを登ることができる。アイゼン等は必要なく、危険度も夏とほぼ変わらないように感じた。前穂頂上からの眺めは最高で、西穂から槍ヶ岳に至る槍穂高連峰を一望の元に納めることができる。

下山時は、気温が上がって雪面が柔らかくなっているうえに、先行者が雪面に足跡を残してくれているため、雪渓の箇所もアイゼンを装着せずに下降することができた。ただし、重太郎新道から奥明神沢に合流するための脇沢の斜面は非常に急なので、アイゼンを装着した。最終的に、一時曇ったことを除けばお天気は絶好そのもので、ワールドカップのせいか人気も非常に少なく、美しく静かな山を満喫することができた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1145人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳南稜(重太郎新道から下山)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら