夢を叶えました!槍ヶ岳


- GPS
- 29:09
- 距離
- 47.1km
- 登り
- 2,295m
- 下り
- 2,287m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 6:22
- 山行
- 11:09
- 休憩
- 3:32
- 合計
- 14:41
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 7:01
天候 | 晴れ時々曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地からババ平まではのんびりハイキングコースといった感じです。ババ平から先は徐々に登りがきつくなりが、殺生ヒュッテの分岐までは危険箇所はなかったです。今回は東鎌尾根を少し歩き槍に行きましたがどちらも危険で、集中した足運びが必要でした。また、槍ヶ岳山荘から中岳を経由して天狗池に行きましたが、このコースも所々危険箇所がありましたので、気軽に歩けるコースではないと思いました。 |
その他周辺情報 | 上高地から槍ヶ岳に向かうコース上には立派な山荘が5つ以上もあり給水ができるので、持って歩く水の量(重さ)を減らせるのがメリットです。 |
写真
感想
登山を始めた約2年半前、掲げた目標が槍ヶ岳への登頂でした。登山のとの字もわからない初心者には、槍ヶ岳など到底登れない山に思っていました。そして月日は流れ、9月17日(土)午前8時52分、ついにその夢を叶えることができました。
この思いはこの登山ログだけではお伝えしきれないですが、私と同じように槍ヶ岳に初挑戦される方の参考に少しでもなればと思い、書き記したいと思います。後日YouTubeにも動画をアップ予定ですので、ぜひチャンネル登録もお願いいたします。
https://www.youtube.com/c/YARIYUME/
感想は各写真のコメントでお伝えしていますので、ぜひご覧ください!
・準備
3泊4日のテント泊の装備を準備しました。槍ヶ岳に登るための準備として、ヘルメットとアタックザックを持っていきました。
・出発の判断
出発前日の昼から1時間ごとに山の天気予報や槍ヶ岳ライブカメラをチェックしました。そして出発当日の午前3時の時点の予報を見て決行を決断しました。
・移動手段
いつものようにマイカーで向かいました。上高地は通年マイカー規制があるので、さわんど駐車場に停め、バスで上高地に入りました。この日は臨時便も出ていて15分間隔運行でした。
・登山スタート
上高地でトイレと給水を済ませ、出発しました。昨年涸沢まで歩いているので、横尾まではテキパキと歩きました。やはり昨年より早く横尾までたどり着いた感覚です。
・横尾からババ平まで
このルートは自分にとって未踏の地です。予想に反してほぼ平坦な道が続きました。槍澤ロッヂの手前からようやくそこそこの登りが始まり、テント泊装備の重さがじわじわと体に堪えてきます。槍沢ロッジでテント泊の受付を済ませ缶ビールを買ってテント場へ向かいます。さらに45分ほど上ります。
・ババ平テント場
綺麗なトイレと水場があって快適です。メインのテント場の真ん中に岩屋(シェルター?)があり、その脇にテントを張りました。テント場はそれほど広くなく、地面は固めでした。
・ババ平から槍ヶ岳へのルート
いくつか想定ルートを頭に入れ、歩きながら実際に進むルートを決めました。午前2時に出発し、まずは天狗池に向かいました。どうしても星空の逆さ槍が見たくて。天狗原分岐まえは比較的穏やかな登りが続きます。分岐から先は岩場続きのルートでしたが、半月とは言え月明かりはうっすらと夜道を照らしてくれてありがたかったです。
天狗池から天狗原分岐までいったん戻り、そこからがいよいよ本格的な登りになります。ゆっくりと登っていると徐々に東の空が明るくなり、やがて日の出を迎えました。大喰岳のモルゲンロートを横目に黙々と上ります。
殺生ヒュッテ分岐でこのまま直登するか東鎌尾根伝いで槍ヶ岳山荘に行くか少し迷いましたが、コースタイムの短い東鎌尾根経由のルートで登ることにしました。東鎌尾根に登り切ると、そこには表銀座と東鎌尾根の大絶景が広がっていて感動しました。
東鎌尾根は想像以上に険しく高度感もあり、また槍ヶ岳直下を歩くので色々と迫力のあるルートでした。歩いて良かったです。
槍ヶ岳山荘で息を整え、いよいよ山頂アタックです。アタックザックに荷物を入れ替えるのが面倒だったので、落ちたら危険な物をザックにしまって、来た時のザックのまま登りました。
3000mを超えてくると流石に酸素の薄さを感じ、息がすぐに切れてしまいます。数メートル登っては1分ほど休憩をとりながら少しずつ登りました。
山頂に続く最後の階段は一歩一歩噛み締めながら登りました。
・槍ヶ岳山頂
ひらがなの「し」のような形をした山頂で、広さは10人もいたらぎゅうぎゅうな程度でした。実際途中ぎゅうぎゅうになりました。
景色は360度の絶景が広がっていました。特に表銀座、裏銀座、穂高連邦の大パノラマには感激しました。まだまだ登った山は少ないですが、槍ヶ岳山頂からしか見られない、唯一無二の景色だと思いました。
・槍ヶ岳からババ平まで
本来は槍ヶ岳山荘のテント場で1泊する予定でしたが、天気を見て下山することに。ただ、来た道を戻るのではなく、南岳方面の縦走路を経由して、天狗原経由でババ平まで戻りました。
大喰岳から中岳の縦走路からの景色も素晴らしかったのですが、想像以上に天狗原までのルートが険しく長く、途中から小雨も降って大変でした。1日でババ平〜天狗池〜槍〜中岳〜天狗池〜ババ平というコース設定は相当きつかったです。
・下山
最終日の3日目は晴れたり曇ったり雨が降ったりと、台風14号の影響を受けているようでした。7時半ごろに出発し、景色や花を堪能しながらゆっくりと下山しました。各山荘で給水できるので、それぞれの水の味を比べられて面白かったです。
最初にお伝えしたように、槍ヶ岳は登山を始めた時の目標であり、夢でした。つまりピークハントすることに意味があったのですが、実際に登ってみて感じたのは、登頂の達成感以上に、そこから見える素晴らしい景色への感動のほうがずっとずっと大きかったです。
槍ヶ岳登山は想像以上にきつかったですが、登山をやる方であれば、一度はその頂きからの景色を見てもらいたいと思いました。
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