御池岳 小又谷〜T字尾根〜伊勢尾


- GPS
- --:--
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,248m
- 下り
- 1,258m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小又谷のガレた沢は、浮石が多く登山靴ではよく滑ります。 狭い谷は高巻が難しい場所もあり、滑りに注意しながらのへつりが必要。 滑るとドボンだけでは済まない。 |
写真
感想
駐車場からは沢に沿った林道、作業道を進み、
作業道が沢を渡り、2つの砂防ダムを越えると作業道が無くなり、
谷はT字尾根と土倉岳に挟まれ徐々に深くなっていく。
浮き石や滑る岩に注意しながら、ガレた沢を暫く登る。
沢が右に折れるCo600当たりから急に険しくなり、滝を高巻に。
巻けないところは、滑る岩肌に気を付けながらへつる。
水の少ない場所は正面突破を繰り返しながら高度を上げていく。
徐々に水量は減らしていくと思われた沢は、
T字尾根のP967の直下あたりから、
水を滔々と湛える綺麗な小さな渓流に変わる。
両側の切り立った岩壁は、へつることも、巻くこともできない。
ここまでくると、沢自体の勾配は緩くなり、
いくつもの滝の落差も低くなるが、
滝の釜が狭い谷一杯に広がる。(といっても3m程度)
それ程深くない水の中を進めば、抜けれそうだが、
ズクズクな状態でテーブルランドを歩くのは嫌だったので、
ここでT字尾根P967に這い上がる。
所々、切り立つ岩肌と、足場のない急な谷に阻まれながらの登りは楽ではない。
テーブルランドは深い霧の中。
登りきる直前、
数m先に3頭の子連れ鹿が突然顔を出し、
お互いに驚き、固まって見つめあうこと数秒。
T字尾根口には、人間の登山道とは別に獣道が違う方向に延びていたのを思い出す。
鹿はこの獣道を降りたかったのかもしれない。
しばらく、視界の効かないテーブルランドを彷徨い歩く。
湿度のせいか?テーブルランドはバイケイソウの甘い香りに包まれる。
この深い霧に包まれた、甘美な雰囲気の草原を彷徨うことはとても心地よい。
カレンフェルトの森の中は香りが際立つ。
根から葉まで毒を持つバイケイソウの香は少し癖があり、濃密な香にむせ返りそうになる。
ボタンブチに着くころ、急に風が吹き、ガスを一掃し、
眼下のT字尾根や遠く琵琶湖が一望できた。
それもほんの数分。再び深い霧に包まれる。
霧の中を、バイケイソウの香を避けるようにフラフラと彷徨い歩くと、
いつの間にか180°逆の方向に歩いていることに気付く。
気を取り直して、日本庭園を目指して歩く。
追いつめているわけではないのだが、
先程見かけた3頭の子連れ鹿に度々遭遇する。
御池岳の先まで同じようなルートを辿る。
日本庭園に着くころには、風が強まりガスは晴れてきた。
鈴北岳頂上で風がさらに強くなったが、手元の温度計で25°の風は
どんなに強く吹いても心地よく、この時期にまったく汗をかくこともなく、
快適な登山が出来る。
鈴ヶ岳から直接伊勢尾に降りようと下を見たが、
低く頑強そうな枝が張り出す急勾配。
怪我をしそうだったので、
ヒルコバから谷を降りてトラバース。
伊勢尾の取りつき手前には、深い谷がありトラバースする高さを間違えると苦労しそうだ。
ヒルコバから尾根線の取り辛いのと、御池川尾根の登りが急であるが、
伊勢尾の北側が2次林覆われ、尾根線は広く歩きやすい。
御池橋からはしばらく歩き、予めデポした自転車で駐車場に。
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