贅沢三昧な八経ヶ岳(トンネル西口からピストン)


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,109m
- 下り
- 1,095m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
《行者還トンネル西口⇔奥駈道出合》 木橋を渡ってから急な尾根道が続きますが、木の根がうまく足掛かりになるので意外と登り易かったです。 《奥駈道出合⇔聖宝ノ宝宿跡》 比較的なだらかな縦走路です。リボン等目印は殆どありませんが、踏み跡は明瞭で迷い易い箇所はなかったと思います。 《聖宝ノ宝宿跡⇔弥山》 再び急な登りになりますが、葛折りに高度を上げていくので前半ほど辛くはありませんでした。 《弥山⇔八経ヶ岳》 弥山から八経ヶ岳は一度下ってからの登り返しになります。道幅が狭いので行き違いに時間がかかる場合もありました。 ◆登山ポストは登山口にありました。 ◆トイレはトンネル西口駐車場と弥山小屋にありました。(協力費100円) |
写真
感想
梅雨なので仕方がないのですが、気が付くと先月四国に行ってから
1ヵ月が経ってしまいました。
今週も大型台風が沖縄や九州で猛威を振るっていたのですが、金曜
日には温帯低気圧になり、どうやら土曜日はお天気が良さそうだっ
たので、天然記念物のオオヤマレンゲが開花し始めたらしい八経ヶ
岳に行くことにしました。
八経ヶ岳は日本百名山でもあり、オオヤマレンゲが開花して天気も
良いとなれば当然、土曜日は混雑が予想されます。
私たちは金曜日の夜、登山口のある行者還トンネル西口駐車場に着
いて、車中泊で翌日に備えました。
金曜日の夜11時の時点で既に10台程の車があり、翌朝4時過ぎに
目が覚めた時はほぼ満車状態でした。
駐車場はいつの間にか係員さんが居て、皆さんが準備を始めていて
賑やかです。
駐車場にはトイレもあるので車中泊も問題なしです。
私たちも係員さんに駐車料金の1000円を支払って準備をして、午
前5時40分に出発しました。
駐車場から国道を渡った所が弥山登山口で、まずは標高1,895mの
弥山を経由して、弥山から片道30分の近畿最高峰の八経ヶ岳の山頂
を目指します。
登山口から沢沿いの平坦な道を5分ほど歩くと木橋があり、ここか
ら急な尾根道が始まります。
山を登るのが1ヵ月ぶりだからなのか、ここの急坂が本当にキツイ
のか、息が上がって何度も足が止まり、なかなかペースが上がりま
せん。
ただ急坂ですが、木の根が張り巡らされたような道なので、危険な
道ではないと思います。
登山口から1時間20分ほどで大峯奥駈道出合に着き、やっと一息つ
くことができました。
ここから奥駈道と呼ばれる大峰山脈の稜線は、世界遺産に登録され
ています。
奥駈道出合から先はなだらかな道で、細かなアップダウンはあるも
のの、快適な縦走路が続きます。
ただ朝の早い時間のせいか風が強く、少し肌寒く感じる時もありま
した。
やがてブナの原生林が広がる弁天の森から、触れると雨が降るらし
い理源大師像が鎮座する聖宝ノ宿跡を過ぎると、再び弥山への急坂
になります。
ただ前半の登りとは違って、葛折りに高度を上げていく所も多いの
で、それほど大変ではありませんでした。
弥山が近付いてくると、整備された木の階段の道が多くなり、見晴
しのいい展望地で最後の休憩をしてから、登山口から約3時間半で
弥山小屋に到着しました。
弥山小屋は宿泊もできて、売店やトイレもあり、午前9時過ぎのこ
の時でも既に数十人の方が休憩されていました。
私たちは先に八経ヶ岳に向かう為、弥山小屋を通り過ぎて縦走路を
進みました。
弥山から八経ヶ岳へは一旦、下ってからの登り返しになります。
目の前に頂上が見えているのに下っていくのは複雑な気分ですが、
先月の三嶺から剣山の縦走に比べたら全然マシです!
弥山から鞍部まで下ってから、八経ヶ岳に向かいますが、途中にあ
るゲートを開けて入るとオオヤマレンゲの自生地がありました。
国の天然記念物にも指定されている貴重なお花で、鹿の食害からゲ
ートと防護ネットで守られていました。
私たちも見るのは勿論初めてで、何か俯きかげんな白い花びらがと
ても美しく、仄かな甘い香りには気品があって、別名を天女花と呼
ばれるに相応しいと思いました。
まだ蕾も多くて、全体的には2割ほどしか花は開いていませんが、
開いている花を見つける楽しさもあり、写真も沢山撮って楽しめま
した。
登りながらオオヤマレンゲを観賞していたので、ゲートを出てから
あっという間に八経ヶ岳に着いてしまいました。
山頂はそれほど広くはありませんが、好天で展望が良く釈迦ヶ岳や
大台ヶ原、山上ヶ岳の姿を楽しめました。
頂上には5分ほど居て弥山に戻りますが、道幅が狭いので行き違い
が大変です。
どうにか弥山小屋に戻り、弥山山頂に向かいます。
こちらは八経ヶ岳とは違って頂上はひっそりしていましたが、天河
大辨財天社の奥宮が祭祀されていて厳かな雰囲気のある山頂でした。
弥山小屋に戻るとまだ10時半でしたが、朝が早くお腹が空いたので
昼食休憩にしました。
昼食のあと売店で百名山11座目の登山バッジを購入してから、11時
に下山を開始しました。
下山中は登って来られる方が本当に多くて、200人近くの方とすれ
違いました。
13時40分にトンネル西口の駐車場に着くと、駐車場から手前の路肩
に何十台も車が停まっていて、人気の高さが伺えました。
関西に居ながら、なぜか今まででタイミングが合わずに来れなかっ
た弥山と八経ヶ岳でしたが、そのぶん贅沢なくらいに好条件に恵ま
れて大満足な一日になりました。
次は大峰山脈の別のお山に登ってみたいと思います。
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