富士山(日本のてっぺんへ)Vol.2


- GPS
- 10:20
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 922m
- 下り
- 1,478m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 2:27
- 合計
- 9:57
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
トモエ館の個室は大部屋に比べて快適でしたが、日頃の生活で寝る時間帯じゃないということもあって目がさえてしまい、肉体もそれほど疲れていなかったせいか、(酒も程々にしか飲んでいないからって言うのは言い訳にならない?…)不本意ながら一睡もできずに23時を迎えることとなってしまいました。(>.<)あう〜
外は闇夜でよく見えませんが、雨も降っておらず、風もありません。(無事持ってくれるのか?…)
ヘッドライトを点灯して出発します。ここから山頂まで約1,000m。しばらく七合目の山小屋が続き、足元はゴツゴツとした岩場が続きます。高度が上がるのにつれて風が強くなってきました。寒さも増してくるので重ね着をします。“休み休みゆっくりと”を心がけました。息が上がってきたら深呼吸をして心臓を整えます。
やがて暗がりの中に鳥居荘の赤い鳥居が見えてきました。急な岩場を皆黙々と登ります。初の高山、皆ホントによく頑張っています。七合目最後の山小屋・東洋館に着きました。いよいよ標高3,000mの世界です。
1時半前、八合目の太子館に到着。標高は3,100m。まだまだ元気一杯で寝不足はなんのその。2時15分、白雲荘へ。そして2時35分、元祖室に到着。標高は3,250m。3時30分、本八合目トモエ館到着。標高3,400m。ここに来て、荒れ狂う寒風にたじろいだせいか、このままトモエ館で温かい汁物を啜りながらご来光を迎えてもいいかという気分になり、皆の同意も得られたので、すわ小屋に入ろうとした矢先、トモエ館のお兄さんに諭されました。「せっかくここまで登ってきたんだから、ここで上に行ったほうがいい。今なら大丈夫ですよ!」と…。小屋からすれば、目先の収入になろうかという場面で、ハイカーの立場で僕らに助言してくれたのです。(^人^)感謝♪
「ヒョウヒョウッ...」と風が鳴り、風さえ無ければ、山頂へ近づく喜びが勝るはずのこの地点で、憎らしい程のリズムをつけた寒風が顔面を叩きつけます。さすがに精神が翻弄されて弱気になってきます。最後の山小屋である御来光館から約500m先、標高3,600m、九合目の迎久須志神社にたどり着きました。祠がちょうど突風を遮ってくれます。下界で騒いでいる酷暑云々の世界が到底信じられない寒さです。ちょうど神様の横で、辺りが薄っすらと明るくなってきました。真正面の雲海の彼方がにわかにオレンジ色に輝きだしました。
「ここでご来光を迎えよう…。」
皆、同じ方角を見つめ、その時を迎えました…..。
合掌するメンバーの姿が、ご来光を浴びて赤く染まります。
光の清清しさに包まれて、さっきまでの過酷な世界は何処かに吹き飛んでしまいました。
さあ、ここからは胸突八丁、この872mがまさに最後の自分との戦いじゃあないでしょうか。
そして山頂到着。久須志神社で念願の御朱印をいただきました。
日本最高地点の剣ヶ峰には、悪天候ゆえお鉢巡りができずに断念。噴火口を眺めた後、下山します。ここからは皆スキーで滑り降りるかの如く、早いのなんの。ただし砂塵が目に入り難儀しました。
ナイスアドバイスをいただいた本八合目トモエ館に寄り朝食。その後富士スバルライン五合目に無事10時半にGOAL!
全員高山病にもかからずに、元気いっぱい笑顔いっぱいで下山できました…。
ヽ(*^ω^*)ノヤッター
〔感想〕
日本のてっぺんにあったもの。。
見つけたものは人それぞれでしょうが、多分、共通のそれは、「感動」と、その後にこみ上げてくる「感謝」の気持ちではないでしょうか。。
乗り物に頼らず、一歩一歩己の脚のみでたどり着いた世界...。
寒さ、風、空気の薄さに耐えながら、自分自身を克服し、頂点に立ったときの感慨は、人生でそう幾度も経験できるものではありません。
そして、なぜか自分が今生きていることに「感謝」...していました。
こんな経験は今までで初めてのことでした。
自分と向き合え、自分の人生を再認識できる山。それが、日本一の山・富士山でした...。
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