憧れの飯豊山 飯豊はいいでぇ〜♪
- GPS
- 32:00
- 距離
- 36.3km
- 登り
- 3,087m
- 下り
- 3,086m
コースタイム
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 8:20
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 2:50
- 合計
- 9:40
ブナの森も良いし、足元もフカフカだが下山で使うには歩きにく過ぎる。
天候 | 両日共に晴れ。3日は午後少しガス |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場までは未舗装路を結構走ります。 一般車はおそらく問題ないと思いますが運転には注意を。 車高の低い車などは多少注意が必要かも。 駐車場は無料(20〜30台ぐらいは停められるでしょうか)、簡易トイレあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
<弥平四朗P〜分岐(疣岩山)> 登りは駐車場から一旦沢に下り祓川小屋経由の新長坂ルートで登った。 急なところも少なくとてもよく整備された樹林帯の登山道。 上の方に行くにつれ花崗岩の痩せ尾根と少し急なところがあるが危険と言うほどのところはナシ。眺望もある程度上まで上がると出てくる。 水場はちょうど中間地点ぐらいにある。 砂礫のところは下りだと少し慎重に下ったほうが良いかな? 下山は上の越分岐経由の新道を下った。 樹林帯の急登と尾根歩きの繰り返し。ルートは明瞭。 急登は嫌いではないのでおそらく登りで歩く分にはいいが足元がぬかるんでいるところが多く滑る滑る・・・疲れてきている後半にこの下りはダメージが大きい。 いろいろなルートを歩いているがこのルートは下りでは2度と使いたくないと思った。滑っている跡多数急なところ意外は足元フカフカで歩きやすい。 道が乾いていればもう少し歩きやすいのかな? <分岐〜三国小屋〜切合小屋> 稜線歩きと、小ピークのアップダウンの繰り返し。 三国小屋までは小さなアップダウンがあるが尾根上の平らな稜線歩きが多く比較的歩きやすい。三国小屋〜切合小屋間では少し大きなアップダウンの繰り返し。 岩の痩せ尾根や鎖や梯子が少しだけあるが使わずとも登れるぐらいの感じなので注意して歩けば特に危険と言う感じではない。 小屋は既に管理人はいない状況。 週末なんかはまだ入る様子。 水場は切合小屋に。 この区間の印象としては日が当たって蒸し暑かった。 <切合小屋〜本山小屋〜飯豊本山> 大きな登りが二つ。 ルートは明瞭で歩きやすい。 切り立った岩場の御秘所は危険と言う程ではないが、このルート唯一の注意箇所かな?しっかり鎖はかかっています。 その先の登りはなかなか急で疲れる。 登りきると本山小屋の手前にテン場、水場(テン場から5分程下る)があり、緩やかに登ると本山小屋。先に小屋まで行ってしまうと水場まで10分ぐらい下らないとならないので水は本山小屋に行く前に汲んだ方が良いかもしれない。 本山小屋から15分程度の緩やかな稜線歩きで飯豊本山の山頂。 <飯豊本山〜御西小屋〜大日岳(少し先まで)> 本山からガレた岩場を少し下りそこから御西小屋まではなだらかな草原の中を歩く登山道。晴れていれば快適なお散歩気分が味わえる。 御西小屋手前に登山道から少し下ったところに水場。 冷たくて美味しかった。 大日岳までは多少のアップダウンはあるもののキツイところはそれ程無く緩やかな道が続き思った以上に近く感じた。が、最期に大日岳に取りつくところだけ岩が出て来て少し急になる。 大日岳〜牛首方面は急な岩場(ガレ)が続く。 |
その他周辺情報 | 喜多方まで足を延ばして喜多方ラーメンを食べた。 |
写真
装備
個人装備 |
水3L(水場で定期的に補給して最期の下り以外では常に2L以上は持って歩いた)
ザック
テント
ポール
マット
コンロ
ガスカートリッジ
クッカー
食料
非常食
水
シュラフ
救急セット
防寒具
雨具
ライト(ランタン)
ヘッドライト
コンパス
地図
トイレットペーパー
ゴミ袋(ジップロック大・中・小)
ウエットティッシュ
予備電池
日焼け止め
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感想
憧れの飯豊
何年も前からずっと憧れている山がある。
東北のアルプスとも呼ばれる雄大で美しい山塊。
花と緑そして豪雪地帯ならではの夏でも残る雪渓。
数年前から毎年計画しているが、何せ遠いのと奥地であるためアクセスがあまり良くない。連休が上手く取れなかったり、お天気がダメだったり台風で林道が崩れたり・・・。そのうち行けそうなチャンスも、あそこは最高の条件で行きたいからこの微妙な天気予報ではやめておこうなんて思い始めいつまでも憧れのまま。
しかしチャンスが巡ってきました。
今年の夏はあまりお天気がすぐれず計画が崩れた方も多いかもしれませんが、平日不定休の自分がここへ来て当りの予報。
行こう!
東北の山は避難小屋を利用するのが一般的ですが、あえて自分の時間をのんびり使いたいからテントで行かせてもらいます。事前にパッキングは済ませ、9月2日仕事が終わって帰宅後一息ついてすぐに出発。高速を使わない自分には600キロ近い距離の移動は深夜の空いてる時間に動かないと丸一日かかっちゃいます。
<9月3日>
もう少し早く着きたかったけど一晩中車を走らせて7:30に弥平四朗の先祓川のPに到着。到着時に一組が出発して行きました。その後一名来ておそらく自分のすぐ後に出発したと思います。
準備をしてすぐに出発。
御西小屋までの計画だけどこの時間出発で大丈夫かな?
大日まで行くのがきつくなるけど様子を見て本山小屋に変更したり大日岳はカットするかも。テントだとさすがにいつものペースでは歩けないだろうしね。
駐車場から一旦沢に下り祓川山荘の脇を歩いて行きます。
道はよく整備され、尾根のトップに向けてジグザグに登って行く感じ。
急なところも無く少しガスが掛かった感じなので蒸し暑さはあるものの日差しの影響は受けません。水場の先で先行していた方に追いつきほぼその後は同じペースで進みます。
松平峠で樹林帯から抜け出しガスが取れるとこれから進む三国岳方面が見えます。
まだまだ先は長い。
花崗岩?の痩尾根を登り疣岩岳に到着。
ちょうど2時間0睡眠でペースが上がらない割には順調。所々に咲く花が綺麗です。
稜線の小さなアップダウンを繰り返し三国岳に到着。
軽食を摂り水分をしっかり補給して休憩。
頭上はよく晴れて暑いぐらいですが飯豊本山の方は雲がかかっています。
この先の尾根は見るからにキツそうなアップダウン・・・。
お天気に恵まれたのは文句言えないけど直射日光を浴びながらの2000m以下の稜線歩きはかなり暑いです。
鎖や梯子のかかった登りもありますが、それ程苦になるようなところではありません。寝不足と重い荷物でキツイですが灼熱の尾根歩きを続け切合小屋の手前まで来ると・・・。
目の前にドーンと綺麗な緑の風景が広がります。おおっ!美しいぞ!
種蒔から切合小屋までは小走りしたくなるようなテンションです。
切合小屋の水場で水の補給をして本山までの登りに備えて小屋で休憩していた方や、追い付いてきた朝から同じルートを歩いてる方とお話ししながら少し休みます。
お昼寝したいぐらいでしたがもうちょっと我慢して先に進みます。
草履塚の登りを終え一旦下って眺めの良い姥権現の手前のところで重いザックを一度降ろして一息。
鎖のかかる岩場、御秘所を通過してガレの急登御前坂を進みます。
あとちょっと!
が、なかなか長いですね(^_^;)
登りきったところが一ノ王子。
テントはこの付近に張り、緩やかに5分ぐらい登った先が本山小屋と飯豊神社。
水場がテント場の下なので、ザックをデポして小屋に行く前に水を汲みに行ってきました。
ようやく本山小屋に到着。飯豊本山は目の前ですが、一旦休憩。
夏のシーズンが終わり、今の時期は週末ぐらいしか管理人さんはいないようなのですが、今日は御西小屋には管理人さんがいて、なんとビールが飲めるらしい!
どうしようかなぁなんて思ってたけど時間もまだ余裕あるし当初の計画通り御西小屋まで行く事にします。
山頂までの道は緩やかで小屋からはあっという間。
念願の飯豊山山頂に到着です。
ここから歩いてきた方向とは別の方向に延びるいくつかの尾根はどこも凄く綺麗で、こりゃあここだけ歩いてもダメだな。何度も来なきゃと思わされました。
夕方になりガスが出てきましたが御西小屋までは地図を見る限り緩やかな道っぽい感じだし歩いてきた方も歩きやすいと言っていたので何も心配せず御西小屋に向かいました。
御西小屋までは確かに道は緩やかで良いのだけど、疲れていたのとガスガスであまり景色が見えないのでダラダラと長く感じました。
小屋に着いてすぐに受付を済ませビールを一本頂いてテントを張りました。
今日は自分を含め3張り。他の方は風が強いからか小屋の近くに張っていましたが自分だけ少し風は受けるけど小屋から離れた大日岳が良く見えそうな場所に張りました。
カレーとスープ代わりに棒ラーメン、ウインナーを炒めた食事を作り、食べ終わってゴロゴロしていたらいつの間にか眠ってしまいました。
<9月4日>
夜中の2時に目が覚めました。
外を見ると昨日の夕方のガスが嘘のよう。
澄んだ空気に満天の星空!
これだからテントはやめられません。
ダウンを着てまだ飲んでいなかったビール片手にボケーっと星と遠くに見える夜景を一時間程眺めてました。ビールの後はウイスキー。星空がおつまみで。
たくさん食べてぐっすり寝たおかげか疲れもあまり感じないのでこのまま暗いうちに大日岳を目指し朝日を見ようと思います。
雑炊を作り残ったウインナーを炒め早めの朝食を摂り、テントの中を整理してすぐに出発しようかと思いましたが、あまり山頂に早く着きすぎてもやる事ないので4時まで待ってから出発。
ヘッデンを付け、星とライトの明かりだけを頼りに歩きますが、ルートは明瞭で、危険個所もないので問題なく歩けます。色付いて行く空を何度も振り返りながらでも一時間足らずで飯豊連峰の最高峰大日岳の山頂に到着。
あまり晴れないという噂の大日岳ですが今日は快晴です。
バッチリ山頂(山頂からだと見えにくいので手前の尾根に戻りました)からの素晴しいご来光を眺め、朝日に元気をたっぷりもらって引き返します。
で、明るくなって見る大日岳までの尾根の笹が朝日を浴びてキラキラ光りそれはそれは美しくて感動モノでした。
振り返ると大きな大日岳も大迫力!
こりゃぁ来て良かった。
テントに戻りコーヒーを淹れショートブレッドで朝の贅沢な時間を過ごします。
小屋にいた方は全員出発してしまったようで、テントを片付けたあと小屋番さんとゆっくりお話しさせてもらいました。
小屋番さんにまた来ます!とお別れし、冷たく美味しい水を汲んで下山開始。
昨日ダラダラと長いなぁと感じた道もあっというまに歩けてしまい、本山に戻りました。少しの間山頂は貸切だったので少しゴロゴロして、登頂者が何名か来たところで皆さんと軽くお話をして下山しました。
お天気と景色が良すぎて下ってしまうのが惜しいですが何度も何度も景色を振り返ったり写真を摂ったりしながらのんびり進みます。
本山小屋から先は帰宅の事も考えて少しペースアップ。
昨夜はしっかり寝たし、朝ごはんもしっかり撮ったし、水の量も考えて持って、荷物も少し軽くなっているので結構いいペースで歩けました。
昨日はだいぶ疲れてたんだな・・・。
切合小屋でシャツとタオルの汗を絞り、下山までの水+αを汲み、あと半分。
暑さには少し辟易しましたが三国小屋までのアップダウンも苦にならず、順調。
三国小屋で、昨晩同じ小屋のテント場にテントを張っていた女性三人組とご挨拶し、水が切れそうだというので分けてあげて、予定よりも少し長めに休憩。
クッキー頂きました。ありがとう♪
13時頃には下りようと思ってたけど、たぶん13時半頃かな。
ここから最期の下りに入ります。
疣岩山まではあっという間で、その後は登りで使ったルートではなく、直接駐車場に出る新道から下る事にしました。
地形図を見ると急登と急登を緩やかな尾根でつなぐような感じで、CTはこちらの方が短め。新道と言うぐらいなので道は良いのかと思いきや・・・・
滑る滑る。
急な部分は足元がドロドロで慎重に歩いても滑るぐらい。
一日歩いた後半だし疲れもあるとは思いますがこれ程嫌な下りはなかなかないんじゃないかと思うぐらい。登りは好きなので急でもいいけど、この急なルートでこの足元は大変だなと思いました。実際滑って転んだ跡を何ヵ所も見ました。
急な部分はペースが上がらず(と言うかペースが落ちた)予定よりも少しオーバーしてしまいましたが無事下山。
あっ、ブナの巨木がいっぱいで森は良かったです。
水場もないし使うなら登りですね。
下山と同時に水が終わったので沢まで汲みに行こうかな?と思いましたが、下の集落まで戻ってコーラにしました。
美味い!
その後は喜多方まで足を延ばし、タクシーの運転手さんに美味しい店を教えて欲しいと案内してもらったお店で喜多方ラーメンを頂き、長い長い道のりを10数時間かけて自宅まで戻りました。
帰ってきて片付けして洗濯して髭沿ってすぐ出勤。
ひぃ〜(>_<)
憧れの飯豊。
山の神様がようやく微笑んでくれたのか、お天気にも恵まれ思っていた以上の素晴らしい山を堪能できて大満足でした。
ただ、これだけで終わりじゃなくもっと時間をかけていろいろなルートを歩いてみたいなぁと思う山でした。
山頂から見たダイグラ尾根や、雪渓のルートが良さそうだなぁ。
また行くぞぉ〜!
こんばんわ
遠征ですね
小屋の様子からいうと、厳冬期でも利用できそうな作りですね
それにしてもいい天気にめぐまれましたね
山というより高原の雰囲気が素敵ですね
でわでわ
ん?マニアック?
富士山、アルプス、飯豊、朝日、大雪って言ったら日本の山岳地帯でも最も有名なところじゃないでしょうか?今回はその中でもおそらく一番人が多くメジャーなルート(川入が使えないため)から登りました。
この時期も雪が残る日本有数の豪雪地帯なので厳冬期は稜線の小屋ですら埋もれてしまうと思います。初冬や春は小屋が活躍してくれそうですね。
小屋番さんが毎年9月には雪が降ると言ってました。
何年も憧れていた山ですがようやく機会に恵まれ楽しく歩けました
東北の山は本当に美しい
でもこういう素敵な山に行っちゃうとますます北アルプスや八ヶ岳みたいな観光地的なところからは足が遠のいてしまいそうです
たまには賑やかな所にも行こうかな・・・
でわでわ
富士山でお話を聞いたとき、本当に憧れの山感がひしひしと伝わってきました!
数年越しでの達成という味付けもあり、感動の度合いもかなり高かったことと思います(^O^)
自分は飯豊山荘からでしたが、同じく御西小屋でのテン泊(コーラ飲みました!)、
日の出前に大日岳へ登り、山頂で迎えた御来光、冷たくて最高にうまい水等、このレコを読んで昨日のことのように思い出せました。
ここの冷たい水、本っ当に美味しいですよね!!
また行く機会があったら、今度はこっち側からのルートで歩いてみようと思います。
ダイグラは…怖くて無理だな…(^_^;)
nosterさん ありがとうございます
ようやく憧れの飯豊に足を運ぶことが出来ました
何年も待っただけあって文句なしの天気に恵まれ、素晴らしい山の時間を過ごせました
御西の水冷えてて美味かったです
今度は雪渓のルートやダイグラ、山形側からの福島に抜けるルートで縦走してみたいです。
遠くても再訪する価値はおつりがくるほどあると思うので
磐梯山登った時に眺めてましたが、結構な距離ありますよね〜
流石に日帰りは無理ですよね・・・
しかし下道ですか\(◎o◎)/!
すごいですね〜
2日目は快晴で良かったですね。
稜線マニアとしては、たまりませんね!よだれが出ます^m^
いつかは登りたいなぁ
飯豊は憧れていたお山なので、本山までのピストンなら日帰りでも充分だけど、そこをあえて条件が良い日にテントを担いで贅沢に歩ける日まで待っていました。
稜線マニアだったら樹林帯を抜けてからの景色はたまらないでしょうねぇ〜。
もう少し早い時期だと緑の中に縦縞の雪渓がいろんなところに見えてまた違った雰囲気の風景になるかもしれません。
飯豊はいいで〜
ずいぶん前にある山で百名山を歩いた人に、
一番いい山は何処でしたかたいう今思えば難解な質問をしたときに、
その人は間髪いれず、飯豊山脈だと答えました。
いつかは歩いてみたい。
多くの人がさう思っているんでしょうね!
い。い。なぁー。
天気に恵まれて良かったです。ぺんたも嬉しそう♪
俺もいつかは歩いてみたい。
公共交通機関で…無理かなぁ!?
こんにちは
100名山に限らず、山が好きな方に今までに歩いた山でどこが良かったか聞くと飯豊の名前が出る事が多いです。それ程奥深くて静かで素敵な山です。
マイカーだとピストンに限られてしまうので意外と多くの方は交通公共機関で縦走してますよ関東圏の山の知り合いはだいたい山形側から入って福島側に下りるルートでこの山脈を縦走してます。ただ、日程がどうしても3日ぐらいは必要になってしまいますけどね
自分もようやくたどり着けた飯豊makasioさんもいつか是非 !
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