【剣岳ちょっとバリルート】別山尾根ー長次郎谷ーハシゴ谷乗越ー黒四ダム
- GPS
- 80:00
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,727m
- 下り
- 2,710m
コースタイム
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 4:35
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 11:30
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 9:00
天候 | 9/4(木) 曇りのち雨 9/5(金) 大雨 9/6(土) 晴れ 9/7(日) 雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り:黒四ダムからトロリーバス、バスで扇沢へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
北方稜線〜長次郎谷は(当たり前ですが)危険箇所多数。 ハシゴ谷乗越〜内蔵助谷はロープ,ハシゴ多数。その上一般道としては荒れてます。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
小屋泊装備+ アイゼン
ピッケル
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト1張
ロープ2本
|
備考 | 幸か不幸か、持っていったものは全部使いました。(ツェルト以外) |
感想
【構想・準備編】
今年の夏は、剣岳に行きたい。ついでに水平歩道も歩きたい。....北方稜線でつないで両方行ってしまえ!と思い出したのが春頃。「しかし、北方稜線が問題だなあ」と思い、ヤマレコはじめ色々な方々のホームページやブログを見て勉強させていただいた結果、「何とか行けそう、でもソロはヤバい」という結論に達しました。普段一人歩きばかりなので困ったのですが、前職場の同僚のTさんが山の経験豊富(&いい方)だったのを思い出して誘ってみたところ快諾いただき、計画が進みだしました。
本来の計画は、次のとおりでした。
1日目 室堂ー剣山荘
2日目 剣山荘ー剣岳ー北方稜線ー仙人池ヒュッテ
3日目 仙人池ヒュッテー阿曽原温泉小屋
4日目 阿曽原温泉ー欅平
装備の打ち合わせで意見が食い違ったのが「ロープが必要かどうか」。私は「北方稜線にはいらない」派だったのですが、経験豊富なTさんの「何があるかわからないから持っていくべし」という意見を取り入れて持って行くことに。(結果、長次郎谷で役立ちました。)
最初、7月末に行く予定がTさんの肩痛発生で延期になり、9月第1週の週末に決行の運びとなりました。
【実行編】
(1日目 9/4(木))
今日は室堂から剣山荘までだけなので、余裕です。
前夜に大阪を出発し、夜行バスで5時半頃に富山駅着。吉野家で朝ごはんを食べてから地方鉄道、ケーブルカー、バスを乗り継いで9時頃には室堂着。
あいにくの曇天でガスがかかっていましたが、のんびりと歩き出します。地獄谷付近は歩行禁止になっているので、注意。ガスのせいで、周囲の植物が結構広範囲で枯れていました。
剣御前小屋についたあたりから雨が降り始めました。雷鳥沢も剣沢も平日のせいか、テントは少なかったです。
(2日目 9/5(金))
朝3時過ぎ起床。しばらくすると雨が降り始め、ガスで視界も悪かったので、様子を見ることに。4時半頃には本降り+強風になったので、一日沈殿することに。生まれてはじめてくらいの大量のマンガを読んでいるうちに、16時頃には雨も上がりガスも晴れてきました。
(3日目 9/6(土))
朝3時過ぎ起床、4時出発。Tさんの体調が良くなさそうで、ペースが上がらない。剣岳山頂まで、3時間半かかりました。30分ほど休憩したら良くなったとのことなので、予定通り北方稜線に進むことに。
地図とネットで見た写真を頼りに進みましたが、踏み跡はあまり明瞭ではなく、ルートを探しながらの歩行になります。何回か行き詰まって戻ったり、長次郎の頭の取付きまで下降する時に私の起こした落石がTさんの足に当たったり...で気が萎えてきて、写真によく出てくる岩棚をトラバースする地点の手前で北方稜線をあきらめました。
で、長次郎谷を真砂沢までエスケープすることにしたのですが、これはこれでとんでもないことに...
まず、出だしから熊の岩まではひどいガレ場です。歩くたびに落石を引き起こしてしまうほどで、この上なく歩きづらい。
熊の岩から下は雪渓が豊富に残っており、斜面は急ですがアイゼンもよく効いて快適に歩けます。ところが30分ほど歩いたところで雪渓が途切れ、あちらこちらでスノーブリッジが崩壊して一旦アイゼンを外して陸地に上陸。
行けそうなルートを探しながら、最初谷の下降方向に向かって左側を歩き、右側にルートを変える際に雪渓を渡らなければならなくなりました。私はそのまま渡ってしまおうとしたのですが、Tさん曰く「崩れないかどうか、もひとつ信用できない」。ということで、ロープを渡してザックを別に渡すことに。先にTさん、次にザックを2個私、最後に私が渡り終えた直後に、「ドスッ...ボサッ」。
今渡ったばかりのスノーブリッジが崩壊しました。Tさんの言うとおりにザックを別に渡しておいて良かった...
この後、雪渓上を歩かなければルートがなく、仕方なくまたアイゼンを付けて雪渓を下ったのですが、急に足元が崩れるのではないかとビビりまくり、二人でアンザイレンして剱沢雪渓まで降りてきました。
剱沢雪渓を降りて真砂沢ロッジに着いたのは15時半頃。やたら時間がかかり、精神的にもつかれた一日でしたが、ロッジの風呂に入り、同宿の方々とお話させていただくうちに身も心もほぐれていきました。
(4日目 9/7(日))
明日から仕事なので、何とか今日中に帰らなければいけない。室堂へ行くか、黒四ダムへ行くかの選択ですが、剣沢雪渓を登り返すのもうっとおしいし、マイカーでもないので、出発点と違うところに行こうということで、ハシゴ段乗越経由で黒四ダムへ。
昨日とは違って一般登山道で、テープや岩のマークも豊富で道迷いの心配はありませんでした。人があまり多くないためか若干道は荒れ気味で、ロープやハシゴも多いですが、何とかなります。一箇所、道が崩落している箇所にかかっていたロープは結構エグいかけ方でしたが、これがないとかなり大変なことになるはず。整備して頂いている方に感謝です。
真砂沢ロッジのご主人は「黒四ダムまで急いで4時間半、ゆっくり行けば6時間」とおっしゃっていましたが、9時間かかりました。すみません、基準がハイグレード過ぎてついていけません。ダムに15時半に到着し、何とか家には23時に帰り着きました。
反省
1.体調の優れないときにバリエーションに行ってはいけない。
2.9月の長次郎谷は危険。
今夏とてつもなく天候不順でどうされてるのかと思っていましたが...
よくご無事で‼わたしなんかとは違い本格的な登山ですね。
高いところ というか高度感のあるところはだめですが お風呂のある山小屋というのはいいですね。いくらでも休みが取れる身分なので ゆっくり行ってみたいなーなどと思ってしまいますが...行くまでがしんどそうですね。
ご無沙汰しております。
年に1,2度のアルプス登山ですが今回は身の程知らずの計画で、何とか無事に下山できた感じです。もっと体力を付けなければ…
風呂のある山小屋は、黒部川流域には結構ありますし、健脚のy923さんなら全然無理なく行かれることができると思います。
もう少し涼しくなれば、白倉山、行きましょう。
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