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Yamareco

記録ID: 507199
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

【剣岳ちょっとバリルート】別山尾根ー長次郎谷ーハシゴ谷乗越ー黒四ダム

2014年09月04日(木) 〜 2014年09月07日(日)
 - 拍手
daimajin その他1人
GPS
80:00
距離
18.4km
登り
1,727m
下り
2,710m

コースタイム

1日目
山行
3:40
休憩
0:55
合計
4:35
9:45
25
10:10
10:30
110
12:20
12:45
35
13:20
13:30
50
剱沢キャンプ場
14:20
剣山荘
3日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
4:00
100
剣山荘
3日目
山行
10:20
休憩
1:10
合計
11:30
5:40
5:50
40
前剣頂上
6:30
6:30
15
平蔵の頭
6:45
6:55
35
カニのタテバイ
7:30
8:00
90
剣岳頂上
9:30
9:30
30
長次郎の頭
10:00
10:20
235
熊の岩
14:15
14:15
75
長次郎出合
15:30
真砂沢ロッジ
4日目
山行
8:40
休憩
0:20
合計
9:00
6:30
150
真砂沢ロッジ
9:00
9:20
120
ハシゴ谷乗越
11:20
11:20
130
内蔵助平
13:30
13:30
120
15:30
黒四ダム
「山と高原」地図の「剣・立山」のコースタイムは、他の山域の地図とくらべて早めだと思います。それにしても、今回は体調不良で非常に遅いのであまり参考になりません。
天候 9/4(木) 曇りのち雨
9/5(金) 大雨
9/6(土) 晴れ
9/7(日) 雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
行き:大阪から夜行バスで富山へ。地鉄、ケーブルカー、バスを乗り継いで室堂へ。
帰り:黒四ダムからトロリーバス、バスで扇沢へ。
コース状況/
危険箇所等
北方稜線〜長次郎谷は(当たり前ですが)危険箇所多数。
ハシゴ谷乗越〜内蔵助谷はロープ,ハシゴ多数。その上一般道としては荒れてます。
予約できる山小屋
富山発地鉄の始発に乗ったのですが、ケーブルカーは2本目
2014年09月04日 07:45撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
1
9/4 7:45
富山発地鉄の始発に乗ったのですが、ケーブルカーは2本目
室堂
2014年09月04日 09:25撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/4 9:25
室堂
雷鳥沢キャンプ場。テントはまばら
2014年09月04日 10:10撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
1
9/4 10:10
雷鳥沢キャンプ場。テントはまばら
雷鳥坂を登る
2014年09月04日 10:51撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/4 10:51
雷鳥坂を登る
ずいぶん登りました。この後雨が降り出します。
2014年09月04日 11:26撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/4 11:26
ずいぶん登りました。この後雨が降り出します。
2014年09月04日 12:26撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/4 12:26
剣沢へ
2014年09月04日 13:02撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/4 13:02
剣沢へ
剱沢のテン場もすいてます
2014年09月04日 13:24撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
1
9/4 13:24
剱沢のテン場もすいてます
剣山荘から。分厚い雨雲が立ち込める
2014年09月04日 15:42撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/4 15:42
剣山荘から。分厚い雨雲が立ち込める
剣山荘はとてもきれいでした。2日目は大雨だったので小屋でゴロゴロ。
2014年09月05日 05:36撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
1
9/5 5:36
剣山荘はとてもきれいでした。2日目は大雨だったので小屋でゴロゴロ。
夕方になってようやく晴れだしました
2014年09月05日 17:23撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/5 17:23
夕方になってようやく晴れだしました
2014年09月05日 17:25撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/5 17:25
日没寸前。ちょっと山が赤い
2014年09月05日 18:16撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/5 18:16
日没寸前。ちょっと山が赤い
2014年09月05日 18:16撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/5 18:16
3日目。張り切って朝4時出発
2014年09月06日 04:07撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
1
9/6 4:07
3日目。張り切って朝4時出発
2014年09月06日 05:24撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 5:24
だんだん明るくなってきました。
2014年09月06日 05:30撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
1
9/6 5:30
だんだん明るくなってきました。
2014年09月06日 05:32撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 5:32
2014年09月06日 05:40撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 5:40
2014年09月06日 05:45撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
1
9/6 5:45
前剣の門の手前。鎖に取り付きトラバース
2014年09月06日 05:59撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 5:59
前剣の門の手前。鎖に取り付きトラバース
ハシゴ。風がなければそんなに怖くない。風があったら、えらく怖いと思う。
2014年09月06日 06:00撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
1
9/6 6:00
ハシゴ。風がなければそんなに怖くない。風があったら、えらく怖いと思う。
ハシゴから下を見たらこんな感じ
2014年09月06日 06:01撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 6:01
ハシゴから下を見たらこんな感じ
2014年09月06日 06:03撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 6:03
2014年09月06日 06:19撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 6:19
2014年09月06日 06:33撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 6:33
2014年09月06日 06:33撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 6:33
カニのタテバイを行く登山者のみなさん
2014年09月06日 06:44撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 6:44
カニのタテバイを行く登山者のみなさん
鎖があるし、足場はしっかりしている。
2014年09月06日 06:45撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 6:45
鎖があるし、足場はしっかりしている。
と進んでいくと無事頂上。
2014年09月06日 07:33撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
2
9/6 7:33
と進んでいくと無事頂上。
ここを行きます。小窓まで行くつもりだったのですが ….
2014年09月06日 07:53撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 7:53
ここを行きます。小窓まで行くつもりだったのですが ….
八ツ峰
2014年09月06日 08:00撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 8:00
八ツ峰
北方稜線に踏み出したとこから剣を振り返る
2014年09月06日 08:25撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 8:25
北方稜線に踏み出したとこから剣を振り返る
2014年09月06日 08:27撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 8:27
とりあえず、あそこまで降りなきゃ
2014年09月06日 08:33撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 8:33
とりあえず、あそこまで降りなきゃ
2014年09月06日 09:04撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 9:04
2014年09月06日 09:05撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 9:05
2014年09月06日 09:07撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 9:07
色々あって、ここらへんで北方稜線断念。長次郎ノ頭の手前くらい。
長次郎谷下降の出だし(熊の岩まで)はひどいガレ場です。歩きにくいこと、この上ない。
2014年09月06日 09:43撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 9:43
色々あって、ここらへんで北方稜線断念。長次郎ノ頭の手前くらい。
長次郎谷下降の出だし(熊の岩まで)はひどいガレ場です。歩きにくいこと、この上ない。
2014年09月06日 10:49撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 10:49
熊の岩を越えると雪渓がバッチリ
2014年09月06日 10:51撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 10:51
熊の岩を越えると雪渓がバッチリ
急ですが快適な雪渓歩き
2014年09月06日 10:57撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 10:57
急ですが快適な雪渓歩き
2014年09月06日 11:03撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 11:03
2014年09月06日 11:49撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 11:49
…だったのに、中間あたりの地点はスノーブリッジが崩壊しまくりで、雪の上は怖くて歩けません。
2014年09月06日 12:22撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 12:22
…だったのに、中間あたりの地点はスノーブリッジが崩壊しまくりで、雪の上は怖くて歩けません。
これは、私達が通った直後(3秒後)に崩壊したスノーブリッジ。崩壊するときの音を初めて聞きました。これ以降、雪渓を歩くときはビビリまくり。
2014年09月06日 12:49撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 12:49
これは、私達が通った直後(3秒後)に崩壊したスノーブリッジ。崩壊するときの音を初めて聞きました。これ以降、雪渓を歩くときはビビリまくり。
それ以前に、シュルンドが多くて雪渓に乗る場所を見つけるのが大変でした。
2014年09月06日 13:33撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 13:33
それ以前に、シュルンドが多くて雪渓に乗る場所を見つけるのが大変でした。
ただし、この地点を過ぎると、雪渓は再び安定。剱沢雪渓まで再び快適な雪渓歩き。(ただし、スノーブリッジ崩壊後ビビってたので2人でアンザイレンしてましたが)
2014年09月06日 14:45撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 14:45
ただし、この地点を過ぎると、雪渓は再び安定。剱沢雪渓まで再び快適な雪渓歩き。(ただし、スノーブリッジ崩壊後ビビってたので2人でアンザイレンしてましたが)
剱沢雪渓。これで9月の雪量?
2014年09月06日 15:03撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/6 15:03
剱沢雪渓。これで9月の雪量?
真砂沢ロッジから剣沢雪渓を臨む
2014年09月06日 17:59撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 17:59
真砂沢ロッジから剣沢雪渓を臨む
真砂沢ロッジはアットホームないい小屋でした。風呂はあるのもポイント高し。
2014年09月06日 18:00撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/6 18:00
真砂沢ロッジはアットホームないい小屋でした。風呂はあるのもポイント高し。
2014年09月07日 06:25撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 6:25
4日目。朝、小雨の中を出発
2014年09月07日 06:44撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 6:44
4日目。朝、小雨の中を出発
雪渓を渡って、
2014年09月07日 06:50撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
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9/7 6:50
雪渓を渡って、
ロープ付きの崖を登ります
2014年09月07日 06:56撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 6:56
ロープ付きの崖を登ります
2014年09月07日 07:16撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 7:16
道はずっとこんな感じ。赤テープや岩ペンキなどの印は豊富に整備していただいており、道迷いの心配はありません。
2014年09月07日 07:33撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 7:33
道はずっとこんな感じ。赤テープや岩ペンキなどの印は豊富に整備していただいており、道迷いの心配はありません。
雨が上がって、ちょっとガスも晴れてきた
2014年09月07日 07:48撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 7:48
雨が上がって、ちょっとガスも晴れてきた
写真ではわかりづらいですが、このガレ場のトラバースは高度感があってちょっと怖い
2014年09月07日 08:10撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 8:10
写真ではわかりづらいですが、このガレ場のトラバースは高度感があってちょっと怖い
ロープやら、
2014年09月07日 08:29撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 8:29
ロープやら、
ハシゴやらが続きます
2014年09月07日 08:35撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 8:35
ハシゴやらが続きます
2014年09月07日 08:39撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 8:39
2014年09月07日 08:46撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 8:46
2014年09月07日 09:21撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 9:21
2014年09月07日 11:02撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 11:02
2014年09月07日 11:10撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 11:10
鉄の橋。増水時は渡れないそうです
2014年09月07日 11:15撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 11:15
鉄の橋。増水時は渡れないそうです
2014年09月07日 11:32撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 11:32
2014年09月07日 11:34撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 11:34
崩落地点。強引なロープ付けでしたが、有ると無いでは大違い。有り難し。
2014年09月07日 12:26撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 12:26
崩落地点。強引なロープ付けでしたが、有ると無いでは大違い。有り難し。
2014年09月07日 12:43撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 12:43
2014年09月07日 12:43撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 12:43
といってるうちに黒四ダム直下の橋
2014年09月07日 14:37撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 14:37
といってるうちに黒四ダム直下の橋
ゴールしたも同然…… と思ってたら、長時間歩いた体には、ここからダムまでの登りがかなりきつかった。
2014年09月07日 14:38撮影 by  DMC-FX33, Panasonic
9/7 14:38
ゴールしたも同然…… と思ってたら、長時間歩いた体には、ここからダムまでの登りがかなりきつかった。

装備

個人装備
小屋泊装備+ アイゼン ピッケル ヘルメット
共同装備
ツェルト1張 ロープ2本
備考 幸か不幸か、持っていったものは全部使いました。(ツェルト以外)

感想

【構想・準備編】
 今年の夏は、剣岳に行きたい。ついでに水平歩道も歩きたい。....北方稜線でつないで両方行ってしまえ!と思い出したのが春頃。「しかし、北方稜線が問題だなあ」と思い、ヤマレコはじめ色々な方々のホームページやブログを見て勉強させていただいた結果、「何とか行けそう、でもソロはヤバい」という結論に達しました。普段一人歩きばかりなので困ったのですが、前職場の同僚のTさんが山の経験豊富(&いい方)だったのを思い出して誘ってみたところ快諾いただき、計画が進みだしました。
 本来の計画は、次のとおりでした。
 1日目 室堂ー剣山荘
 2日目 剣山荘ー剣岳ー北方稜線ー仙人池ヒュッテ
 3日目 仙人池ヒュッテー阿曽原温泉小屋
 4日目 阿曽原温泉ー欅平

 装備の打ち合わせで意見が食い違ったのが「ロープが必要かどうか」。私は「北方稜線にはいらない」派だったのですが、経験豊富なTさんの「何があるかわからないから持っていくべし」という意見を取り入れて持って行くことに。(結果、長次郎谷で役立ちました。)
 最初、7月末に行く予定がTさんの肩痛発生で延期になり、9月第1週の週末に決行の運びとなりました。

【実行編】
(1日目 9/4(木))
 今日は室堂から剣山荘までだけなので、余裕です。
 前夜に大阪を出発し、夜行バスで5時半頃に富山駅着。吉野家で朝ごはんを食べてから地方鉄道、ケーブルカー、バスを乗り継いで9時頃には室堂着。
 あいにくの曇天でガスがかかっていましたが、のんびりと歩き出します。地獄谷付近は歩行禁止になっているので、注意。ガスのせいで、周囲の植物が結構広範囲で枯れていました。
 剣御前小屋についたあたりから雨が降り始めました。雷鳥沢も剣沢も平日のせいか、テントは少なかったです。

(2日目 9/5(金))
 朝3時過ぎ起床。しばらくすると雨が降り始め、ガスで視界も悪かったので、様子を見ることに。4時半頃には本降り+強風になったので、一日沈殿することに。生まれてはじめてくらいの大量のマンガを読んでいるうちに、16時頃には雨も上がりガスも晴れてきました。

(3日目 9/6(土))
 朝3時過ぎ起床、4時出発。Tさんの体調が良くなさそうで、ペースが上がらない。剣岳山頂まで、3時間半かかりました。30分ほど休憩したら良くなったとのことなので、予定通り北方稜線に進むことに。
 地図とネットで見た写真を頼りに進みましたが、踏み跡はあまり明瞭ではなく、ルートを探しながらの歩行になります。何回か行き詰まって戻ったり、長次郎の頭の取付きまで下降する時に私の起こした落石がTさんの足に当たったり...で気が萎えてきて、写真によく出てくる岩棚をトラバースする地点の手前で北方稜線をあきらめました。

 で、長次郎谷を真砂沢までエスケープすることにしたのですが、これはこれでとんでもないことに...

 まず、出だしから熊の岩まではひどいガレ場です。歩くたびに落石を引き起こしてしまうほどで、この上なく歩きづらい。
 熊の岩から下は雪渓が豊富に残っており、斜面は急ですがアイゼンもよく効いて快適に歩けます。ところが30分ほど歩いたところで雪渓が途切れ、あちらこちらでスノーブリッジが崩壊して一旦アイゼンを外して陸地に上陸。
 行けそうなルートを探しながら、最初谷の下降方向に向かって左側を歩き、右側にルートを変える際に雪渓を渡らなければならなくなりました。私はそのまま渡ってしまおうとしたのですが、Tさん曰く「崩れないかどうか、もひとつ信用できない」。ということで、ロープを渡してザックを別に渡すことに。先にTさん、次にザックを2個私、最後に私が渡り終えた直後に、「ドスッ...ボサッ」。
今渡ったばかりのスノーブリッジが崩壊しました。Tさんの言うとおりにザックを別に渡しておいて良かった...

 この後、雪渓上を歩かなければルートがなく、仕方なくまたアイゼンを付けて雪渓を下ったのですが、急に足元が崩れるのではないかとビビりまくり、二人でアンザイレンして剱沢雪渓まで降りてきました。
 剱沢雪渓を降りて真砂沢ロッジに着いたのは15時半頃。やたら時間がかかり、精神的にもつかれた一日でしたが、ロッジの風呂に入り、同宿の方々とお話させていただくうちに身も心もほぐれていきました。

(4日目 9/7(日))
 明日から仕事なので、何とか今日中に帰らなければいけない。室堂へ行くか、黒四ダムへ行くかの選択ですが、剣沢雪渓を登り返すのもうっとおしいし、マイカーでもないので、出発点と違うところに行こうということで、ハシゴ段乗越経由で黒四ダムへ。

 昨日とは違って一般登山道で、テープや岩のマークも豊富で道迷いの心配はありませんでした。人があまり多くないためか若干道は荒れ気味で、ロープやハシゴも多いですが、何とかなります。一箇所、道が崩落している箇所にかかっていたロープは結構エグいかけ方でしたが、これがないとかなり大変なことになるはず。整備して頂いている方に感謝です。
 真砂沢ロッジのご主人は「黒四ダムまで急いで4時間半、ゆっくり行けば6時間」とおっしゃっていましたが、9時間かかりました。すみません、基準がハイグレード過ぎてついていけません。ダムに15時半に到着し、何とか家には23時に帰り着きました。

反省
1.体調の優れないときにバリエーションに行ってはいけない。
2.9月の長次郎谷は危険。

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コメント

お疲れさまでした
今夏とてつもなく天候不順でどうされてるのかと思っていましたが...
よくご無事で‼わたしなんかとは違い本格的な登山ですね。
高いところ というか高度感のあるところはだめですが お風呂のある山小屋というのはいいですね。いくらでも休みが取れる身分なので ゆっくり行ってみたいなーなどと思ってしまいますが...行くまでがしんどそうですね。
2014/9/15 16:32
Re: お疲れさまでした
ご無沙汰しております。
年に1,2度のアルプス登山ですが今回は身の程知らずの計画で、何とか無事に下山できた感じです。もっと体力を付けなければ…
風呂のある山小屋は、黒部川流域には結構ありますし、健脚のy923さんなら全然無理なく行かれることができると思います。
もう少し涼しくなれば、白倉山、行きましょう。
2014/9/16 20:19
プロフィール画像
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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
4/5
体力レベル
4/5

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