記録ID: 5115749
全員に公開
山滑走
谷川・武尊
仙ノ倉山
2023年01月22日(日) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 08:50
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,131m
- 下り
- 1,555m
コースタイム
天候 | 晴れ!からのやがて高層は曇り。視界良好、日差し控えめ。最高! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
シュカブラ。エビの尻尾。シッケイの頭まではなかなかハードだったものの、ダイコンオロシ沢自体の雪はさらさらなうえどうやら安定していた。 |
その他周辺情報 | 越後湯沢周辺が見下ろせる場所では5Gが入る! |
写真
越後湯沢駅の宿に前泊した。バスの時刻表が日の出前の早朝とスキー場の開く時間帯の両極端なため、仕方なく早朝に出る。闇の中バスをどんどん追い抜いていく車はどこに向かっているのだろう?そう思うと、平標登山口はスキー場のような賑わいを見せていた。
ヤカイ沢を登っていくと、向かいの尾根が輝き始めました。この頃最初のスキーヤーとすれ違う。早すぎ……!
話を聞くと、4時ごろ登り始めて「日の出を見たしいいかなと思って降りてきたけど、暗くて斜面が見えなかった」そうです!
話を聞くと、4時ごろ登り始めて「日の出を見たしいいかなと思って降りてきたけど、暗くて斜面が見えなかった」そうです!
さてここからしばらくスキーではしんどい道が続きます。アイゼンに変えるほどでもない程度の斜度 +そこそこカチカチ+ブッシュによる波打った斜面により、日によっては苦しまされます。今日はかなりマシでした。
平標山頂です!これから仙ノ倉山へ向かいます。見ての通りエビの尻尾と、エビの尻尾と化したシュカブラでガリガリです。コルまで辿り着くと、やはりずらしながらガリガリとスキーヤーが降りてきます。
途中で止まって話したスノーシューグループいわく、あっちの方向 (ざっくり北東) に降りて行ったグループがいたとのこと。風強く、シールを外すのに苦労していたとか。
角度が変わると急に爆風ですとも教わった。
途中で止まって話したスノーシューグループいわく、あっちの方向 (ざっくり北東) に降りて行ったグループがいたとのこと。風強く、シールを外すのに苦労していたとか。
角度が変わると急に爆風ですとも教わった。
なので、ずっと左側を1950mあたりの等高線におおよそ沿う形でまいていきます。無名ピークが風除けになり、風は穏やかだったので景色を楽しんで散歩していました。これは1980m付近の仙ノ倉手前のコルに辿り着いたところ。一気に風が吹きます。振り返ってみると、スキーヤーはまいていますね。足の人たちは無名ピークも登って展望を楽しんでいるようでした。
山頂で休憩。里であれば気持ち悪くなること必至の量のマカダミアナッツをパクパクと食べ続けつつ滑走準備。失敗写真しかなかったので山頂の写真は無しですが、万太郎方面の眺めが素晴らしい!
山頂で休憩。里であれば気持ち悪くなること必至の量のマカダミアナッツをパクパクと食べ続けつつ滑走準備。失敗写真しかなかったので山頂の写真は無しですが、万太郎方面の眺めが素晴らしい!
山頂から三の字の頭を左にまきます。エビの尻尾畑で不安になり、振り返るともう人は遠くに見えるばかり。落ちたら止まらなさそうです。
その後は広い尾根ですが、まだアイスバーンだらけなので慎重に慎重を重ねて降りていき、もう一度振り返ると誰もいない山に入った感触があり、太陽をいただいた三の字の頭が美しかったです。
さて、だんだん尾根が狭まり、地形図にある崖をどう避けようか見極めつつ滑っていくと、クレバスを踏んだ感触がありました。その刹那アイスバーンになり、その先はエビの尻尾と谷です。まだマージンはあったのでアイスバーンの上を滑って止まれば良かったのでしょうが、ほんのコンマ数秒のとっさの判断に誤り、クレバスへ。受け身により肩くらいで滑落が止まり、一緒に落ちた雪のおかげで板の上からなら立てました。
だれもいなさすぎるので、助けて〜とか風にも言う気にならない。
身動きができることや、足が少し変な角度になってるけど痛めていないことを確認。バッグを目の高さに置きつつ抑えつつ、写真まで撮ったりして落ち着きなおします。足場がとれることを確認し、ピッケルをつかった土木工事で工夫しつつ抜け出しました。これは正直未然に防げた事故ですが、被害が最小限に収まってひとまず良かった。
その後は広い尾根ですが、まだアイスバーンだらけなので慎重に慎重を重ねて降りていき、もう一度振り返ると誰もいない山に入った感触があり、太陽をいただいた三の字の頭が美しかったです。
さて、だんだん尾根が狭まり、地形図にある崖をどう避けようか見極めつつ滑っていくと、クレバスを踏んだ感触がありました。その刹那アイスバーンになり、その先はエビの尻尾と谷です。まだマージンはあったのでアイスバーンの上を滑って止まれば良かったのでしょうが、ほんのコンマ数秒のとっさの判断に誤り、クレバスへ。受け身により肩くらいで滑落が止まり、一緒に落ちた雪のおかげで板の上からなら立てました。
だれもいなさすぎるので、助けて〜とか風にも言う気にならない。
身動きができることや、足が少し変な角度になってるけど痛めていないことを確認。バッグを目の高さに置きつつ抑えつつ、写真まで撮ったりして落ち着きなおします。足場がとれることを確認し、ピッケルをつかった土木工事で工夫しつつ抜け出しました。これは正直未然に防げた事故ですが、被害が最小限に収まってひとまず良かった。
ようやくシッケイの頭に辿り着きました。
ダイコンオロシ沢の源頭部を見、どう入るものか考えます。まだビビっていたのですが、ここでちょうど樹林の端くらいまで高度が落ちていましたので、少し木の中に滑り込み、スッと出て目星をつけた氷のコブの上に足場を取ります。さて、少しずつ味見していきます…… (この写真はその時のかな?)
ダイコンオロシ沢の源頭部を見、どう入るものか考えます。まだビビっていたのですが、ここでちょうど樹林の端くらいまで高度が落ちていましたので、少し木の中に滑り込み、スッと出て目星をつけた氷のコブの上に足場を取ります。さて、少しずつ味見していきます…… (この写真はその時のかな?)
わーい!
しばらく孤独な山になり、エビの尻尾の当たる音が鈴に聞こえ、ダイコンオロシ沢ってダイコンオロシが取れるのかな?(孤独なボケ) などとだんだん頭が孤独モードになっていたのですが、ようやく現地民 (うさぎ) の足跡に出会いました。
しばらく孤独な山になり、エビの尻尾の当たる音が鈴に聞こえ、ダイコンオロシ沢ってダイコンオロシが取れるのかな?(孤独なボケ) などとだんだん頭が孤独モードになっていたのですが、ようやく現地民 (うさぎ) の足跡に出会いました。
ウサギは気持ちよく降りてハーフパイプを楽しんだものの、突如スノーモービル並みの機動力を発揮して尾根の向こうに消えて行ったので、ひとりで渡渉点を探している (という名目で休憩モードに突入) していると、音もなく近寄ってきた人が話しかけてきました!山にあるという幻覚?幻聴?
いえいえ、8時半に登り始めてイイ沢から降りてきたそうです。私のトレースをみたといっていたものの、それにしても凄まじい早さだと思いました。
渡渉をふたりで仲良くやって、しばしクロスカントリーです。
ちなみにいつのまにかスノーバスケットがなくなって全然ストックで走れなくなったのでかなり待たせてしまいました。
いえいえ、8時半に登り始めてイイ沢から降りてきたそうです。私のトレースをみたといっていたものの、それにしても凄まじい早さだと思いました。
渡渉をふたりで仲良くやって、しばしクロスカントリーです。
ちなみにいつのまにかスノーバスケットがなくなって全然ストックで走れなくなったのでかなり待たせてしまいました。
感想
天気に恵まれました。平標山には今まで冬に2度きたのですが、爆風や靄により視界はなく、尾根では吹きさらされと大変な思いしかありませんでした。今日は850hPa での風速はかなり低く、800hPa でもなんとかなりそうだったので今とばかりにやってきました。
最初に平標山に来た時と同じく、目標は土樽。
シッケイ沢と悩みましたが、ダイコンオロシ沢を選択して滑走しました。シッケイの頭までは爆風地帯ならではのガリガリのバーンに悩まされましたが、ダイコンオロシ沢自体は気持ちのいい斜面になっていました。
ミスもありましたが、結果としては無傷で楽しく帰って来れました。
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