阿弥陀岳(↑南稜 ↓御小屋尾根)◆冬の南稜を登ってみた◆


- GPS
- 05:37
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,275m
- 下り
- 1,275m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■南稜ルート 立場山までは一般登山道です。案内も豊富、危険個所はありません。雪は多くなく、よく踏まれて歩きやすいです。 南稜(岩稜帯)では赤テープやペンキの案内はほぼありません。コースロストは致命傷になる恐れがあるので必ずログを取っていかれた方がよいと思います。 【危険箇所】 <P3ルンゼ >雪や氷の状況で難度、危険度は一変します。今日は一部に凍結帯がありましたがその他はピッケル、アイゼンが効きました。凍結帯・岩場も含めたピッケル・アイゼンワークの技術と経験がない場合、このルンゼには安易に入り込まない方がよいと思います(身動き取れず=進退窮まる可能性があります)。 <P4基部>夏でも緊張する狭いトラバースですが、冬は雪でさらに狭く、歩きにくくなっています。張り出し気味の岩を避けながら、確実なボディーバランスと足さばきが必要です。 ■御小屋尾根 下り始めの雪が薄く岩が出ていますが、同時にロープも出ているので使えます。林に入ると雪は安定、急下りですが締まった雪にアイゼンがよく効きます。不動清水を過ぎると坂はなだらかになります。 |
写真
感想
午前半日時間が取れた月曜日、地元・八ヶ岳へ。これまで冬季は御小屋尾根でしか登ったことのなかった阿弥陀岳へ南稜から登ってみました。
一昨年の夏に登った記憶を辿りながら広河原へ、そして立場山へと進みます。尾根に乗ってから立場山まで夏はリズムよく歩けるいい道の印象でしたが、雪道は「リズムよく」とはいきません。長く長く続く尾根の先を眺めながら何度も息を整え、やっと立場山に着きました。
林を一旦抜けると「青ナギ」、その後ふたたび林の中で(急登で)高度を上げて南稜の稜線に乗ります。
尾根道を進んで最初に現れるP1は裾を左に巻き、回り込んだところで乗り上げます。続くP2は手前の雪を直登し、やはり左に巻きました。ここから斜面を登り、さらにトラバースで回り込んだ先が核心部のP3ルンゼです。ワイヤーが現れる手前の岩稜トラバース(の足元)が狭く、難しい箇所がありました。
ワイヤーからルンゼに乗り上げると、雪は薄いものの氷にはなっておらず、場所をきちんと探ればピッケル、アイゼンは効かせられます。中盤で凍結帯があり(サイドの岩場にも逃げられず)緊張しました。上部は雪の状態がよく順調に登り詰めることができましたが、その先に再び凍結部、右側の斜面へ逃げる格好になりました。
P4基部のトラバースは夏でも緊張した記憶がありますが、やはりスリリングでした。ちょうど岩が張り出した部分の足元が狭く、ボディーバランス、足さばきに気を使いながら通過します。大岩をトラバースして斜面を登り切ると、1か月前に御小屋尾根から登ったのと同じ山頂に着きました。
昨日の西穂高岳から眺めた眺望も素晴しかったですが、今日もまた素晴しい眺望に恵まれました。八ヶ岳の峰々や富士山、南・中央・北アルプスなど眺め、下りは歩き慣れた御小屋尾根で舟山十字路に戻りました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する