鍋森・離森山(月山第一トンネル南駐車場から)


- GPS
- 06:08
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 870m
- 下り
- 871m
コースタイム
天候 | 曇り/晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■朝の上り始めは軽い雪。深い所で膝ラッセル。標高が上がると雪が締まってきて足首ラッセル程度。 ■ウインドクラストした斜面では全く沈まない所もあるが、アイゼンが必要な場面はなし。 ■鍋森山頂一帯は風の通り道なのか、強風が吹き抜けて雪煙が舞っていた。 ■離森の斜面に深いクラック(ヒドゥンクレバス様)が入っていて要注意。(先行のパーティに教えてもらいました) |
写真
感想
天皇誕生日の祝日、比較的天気が良さげなので、前から狙っていた鍋森・離森に行くことにした。前回の大畑山はすっかり雪が少なくなっていたが、この山域ならまだ豊富に雪があるだろう。朝向かう空は高曇りの様相だったが、朝日連峰、月山、葉山、蔵王連峰と360度山並がクッキリと見えていた。これは素晴らしい眺望が期待できそう。
月山第一トンネル南駐車場からアプローチ。スノーブリッジで沢を渡り、しばし沢沿いを行く。シッカリしたトレースが沢型に続いていたが、当初の予定通り右側の尾根に取りつく。のっけから急登で、雪も深く膝ラッセル。立ちふさがる大きな雪庇を避け、ジグを切って何とか尾根に乗る。P891〜P1073と高度を上げていくと、後方には純白の月山、湯殿山が神々しくも美しく聳えている。左奥には鳥海山の姿も。そして前方にはP1162へと誘う白いワインディングロード。素晴らしい。。。このバージンスノーに残すトレースが雪山の醍醐味でもある。P1162の手前で沢型から続いていると思われるトレースと合流。ここからはこのトレースを追うことになる。楽チンではあるが何か物足りなさは否めない。P1162に上がると目的の鍋森・離森を視界に捉えた。鍋森の山頂にはすでに先行するパーティが到着しているのが確認できた。60分くらいの時間差と思われるが、風の強い所ではすでにトレースが消えかかっている。それでもトレース跡を辿った方が格段に足の負担は少ない。ピッチを上げて先へ進みP1195から鞍部に下り、いよいよ鍋森の上りに取り掛かる。そして青が広がってきた空に雪煙が舞う鍋森山頂に着いた。先行パーティが離森に取り付いてるのが見える。ここは凄い風だがあそこも風が吹き荒れているのか・・・
鍋森を後にして離森に向かう。広大な雪面はこの天気でも起伏が分かりにくく、気象条件によっては間違いなくホワイトアウトするだろう。離森の基部で下山してきた先行パーティとスライドする。女性3人、男性2人の5人パーティで、「この先の斜面に深いクラックがあるので注意して」とのアドバイスを受けた。クラック上の雪はストックで落としてくれた様で、わかりやすい状態になっていたが、隠れていれば足を取られる可能性もある。最後は雪庇を崩してある所から平坦なスペースに飛び出すと、離森の山頂だった。この時間になり雲が多くはなったが、360度の大展望だ。
さてトレースが消えてしまう前に下山しよう。P1162の先からは上りで使った尾根ではなく南側の尾根を使う。先行パーティが残した明瞭なトレースを辿る。途中で先行パーティを追い抜いたが、TONOが休憩中に再度先行していった。最後は尾根を離れ沢へ下り、雪で覆いつくされた沢型を辿ると月山第1トンネルが見えてきた。
鍋森・離森・・・さほど標高差はなく急斜面も少ないが、比較的距離が長く雪の状態によってはかなり困難を強いられるだろうが、雪が落ち着く3月下旬頃なら楽に歩けるのではないだろうか。来シーズン快晴の一日に再訪してみたいところだ。(TONO)
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