空木岳撤退(ガスガスで意気消沈、大地獄まで。あわや滑落、帰りはエラい目に遭いました・・・)


- GPS
- 11:00
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,433m
- 下り
- 1,421m
コースタイム
- 山行
- 10:08
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 11:00
天候 | 晴れのちガス 微風 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
現在、スキーシーズン中ですが無料で駐車できます。 自分はつい最上段に停めてしまいましたが、登山者は最下段に停めたほうが良さそうです。 以下、登山口ナビさんのページ( https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-9804 )からの引用です。 緯度経度:35.738427 137.889734 空木岳登山口となる駒ヶ根高原スキー場の無料駐車場(標高900m)。 アクセスは中央道の駒ヶ根ICを下りて県道75号線の駒ヶ岳・駒ヶ根高原方面へ右折、1.5kmほど先の中央アルプス県立公園 駒ヶ根高原の案内板がある交差点を左折して駒ヶ池の南端を通り、2車線道路の終点まで進むと右手にある。 駐車場は5段に分かれているが、スキーシーズン以外に登山で利用の場合は最下段の駐車場に停める。 池山口へ向かう登山道は、案内板に従い駐車場の奥へ進むとある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ほぼ最初から雪があります。 林道終点まではノーアイゼンで問題ありませんでした。 林道終点にあるトイレは利用できます。 トイレ裏にあるショートカットを利用するため、このタイミングでアイゼンを付けました。 尻無の手前にある急登でツボ足では厳しくなり、スノーシューに換装しました。 マセナギから大地獄までは、トラバースする場面ではアイゼン、それ以外はスノーシューで進みました。 大地獄は雪で梯子や鎖が埋まっていて、かなり危険と感じました。 雪質も固く、下りでは細心の注意が必要でした。 |
その他周辺情報 | <信州駒ヶ根高原 早太郎温泉 こまくさの湯> ■入浴料金 700円 ※モンベルカード、またはJAF会員証提示で50円引き。 ■休館日 第2、第4水曜日(祝祭日の場合は翌日に振替) URL http://www.komakusanoyu.com/onsen.htm |
写真
今日は好天予報。
ガチで山頂まで行こうと思っているので、深夜2時過ぎにスタートです。
前回は持参しなかったスノーシューも今回は持っていきます。
ですがそのせいで装備が重い・・・。
自分が準備をしている間に、お二人先行されていきました。
(素泊まりのみであり食事の提供は無いため、食料は持参する必要があります)
これで中アの縦走がしやすくなりますね。
ここで少し逡巡し、撤退することにしました。
ここから山頂まではうまくいっても3〜4時間はかかるだろうし、それだけ苦労してもガスガスだったら意味ないです。
が、下りは難易度が数段上がり、なかなか足が踏み出せません。
もっと緩んでくれたら楽なのに・・・。
咄嗟にこのワイヤーに掴まって事なきを得ました。
もしもこのワイヤーが無ければ、下へスッ飛んでいたかも・・・。
怖かった〜。
よしっ、お昼(と言うには遅い時間ですが)は明治亭 中央アルプス登山口店でソースかつ丼だ!
駒ヶ根にはもう何度も来ているのに、ここへ入るのは何気に初めてだったりします。
ご飯は普通盛りでお願いしましたが、それでもボリューミー!
(丼の蓋が閉じきれていませんw この蓋は肉をとりあえず避けておくためのお椀として使います)
付近の湧き水を調べたら「越百の水」というのがすぐ近くにあることが分かり、そこで汲もうと即決しました。
何より、名前が素晴らしいじゃないですか。
コスモを感じます(笑)。
自分の前にも20リットルのポリタンク×5つに汲んでいる男性がいました。
お店で使うのだそうです。(おそらく飲食店なのだと思われます)
装備
MYアイテム |
![]() 重量:14.02kg
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感想
2021年11月28日に冬期空木岳に挑戦しましたが、雪深くて駒石で撤退しました。( http://yamare.co/3795203 )
その時の敗因はガッツリと降雪した直後に登ってしまったこと。
そしてスノーシューを持っていかなかったこと。
今回はスノーシューを持っていくのは勿論のこと、前回の経験を活かして今度こそ山頂まで行ってやろうと意気込んでいました。
ですが前回よりも装備の重量が増したことでペースは上がらず、2週間振りの山行ということで身体も鈍っている始末・・・。
それでも天気が良ければ山頂まで頑張るつもりでした。
しかし大地獄の手前で急速に辺りがガスりだし、あっという間に360度真っ白な状況に(涙)。
苦労して山頂に着いてもガスガスだったら意味がないということで、意気消沈。
自分は別に空木岳の山頂を踏みたいわけではなく、山頂から見える展望を楽しみに登っていたためです。
せめて前回くらい天気が良ければなー・・・。
ということで、今回は大地獄で撤退することにしました。
しかし大地獄の下りは階段や鎖も雪で埋没している状態だったためかなりの難易度になっていて、下へ着いてトラバースしようとしたところで左足が滑ってしまいました。(12本爪アイゼンは付けていました)
「あっ!!」と思ったときにはバランスを崩して雪斜面を滑り始めていました。
咄嗟に張られていたワイヤーを掴んで止まることができましたが、それが無かったらどうなっていたか・・・。
かなり肝を冷やしました。
その後は気を取り直して、いっそう慎重に行動しました。
ズボズボのところはスノーシュー、トラバース箇所は12本爪アイゼンと、こまめに換装して進みました。
正直換装が面倒だと感じましたが、そういったことを横着して滑落したら話にならないので、そこは時間を使ってしっかりと行うようにしました。
撤退はしましたが、車に着いたときはいつもより充実感がある気がしました。
ひと先ずザックを下ろして靴を脱いで足を解放した後、「ああ、戻ってこられて良かったな〜。」と安堵する気持ちになる一方、すぐ隣りにある駒ヶ根高原スキー場のゲレンデを滑り下りるスキーヤーやスノーボーダーを「いいな〜、気持ち良さそうだな〜。」と羨ましい気持ちで眺めていました(笑)。
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今回は怖い思いをしましたが、めげずにまた再チャレンジしたいです。
まだまだ工夫できることはあると思いますし。
ですが今シーズン、果たしてチャンスがあるかな?
<余談>
この日のヤマレコやYAMAPの記録を見ると、なんと木曽駒近辺や将棊頭山へと続く稜線は快晴だった模様。
ガスガスだったのは空木岳へのルート上だけだったのかよくわかりませんが、なんでやねん(笑)。
大事に至らずなによりでした。やっぱ雪は怖いですね!ベテランのKudoさんでも・・・
越百の水汲みに行ったんですね!ここは私も長野方面行く時はいつも立ち寄ります。美味しいですよ(^^)v
土曜日、中央アルプス南部方面は何処もガスガスだったみたいだすよ!
(今日山行でお会いした方が言ってました)
いつもコメントありがとうございます。
いやはや、あのレベルの急斜面は登るより下るほうが断然難しいですね。
今回は久々に命の危険を感じました。
越百の水、Baraさんもご存じでしたか!
Baraさんのお墨付きがあるなら、きっと美味しい水なんでしょう。
自分が行ったのは夜でしたが、その時間でも汲んでいる人がいたくらいですから。
(給水用の駐車場もあって、利用しやすいし)
・・・にしても、100リットルも汲むなら先に譲ってほしかったです。
自分が到着したとき、ちょうどその方が3つめのポリタンクへの給水中だったのですけど、結構待ったので。
一応、最後に待たせてゴメン的な声掛けがあったので、別に腹を立てているわけではないですけど。
>土曜日、中央アルプス南部方面は何処もガスガスだったみたいだすよ!
やっぱりそうだったんですね。
ですがYAMAPを覗くと絶景の木曽駒レポがわんさかUPされていて、「そりゃないぜ(笑)」と思いました。
今回は運が悪かったですねー。
翌日はずっと中アの天気が良かったので、日曜に登ればよかったとちょっと思いましたが、日曜にそんなベビーな山行をすると月曜の仕事に影響するので、やめたほうが無難ですよねw
厳冬期のアルプスはやはり過酷なんですね😂夏とは違い、どうしても荷が重くなりがち&雪道⛄想像しただけで心が折れそうです😭
下山時の急登で滑落されたそうですが、とにかくご無事で何よりでした。駐車場まで戻られた時には心底ホッとしたのではと思います。
またいつか再チャレンジですね?
コメントありがとうございます。
いやはや雪山の怖さを改めて思い知った山行となってしまいました。
チャンスがあれば再チャレンジしたいところですが、天気が良いことが絶対条件なので、なかなか難しいかもしれません。
タイミングはもうちょっと雪が少なってからのほうがいいかな?
ソロの雪山はリスキーなので、もっと危機管理を徹底しないとですね。
レコを見た母親をすごく心配させてしまい、悪いことをしました。
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