北岳 バットレス



- GPS
- 13:02
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,851m
- 下り
- 1,844m
コースタイム
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 11:27
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
北海道庁の近くにあったFUJIFILMのギャラリーで初めて北岳バットレスを見て憧れ続けて以来8年目での夢の実現。
実はかつてバットレスを見ようと北岳に来たことがある。
その時は台風が寄ってきて霧でバットレスは見えず稜線は吹雪混じりで北岳頂上から撤退してきた。
今年も1週間前は天気予報で台風が近づいてくるというありがたくないご宣託。
しかし、今年は違った。
バスで広河原に降り立つと、願ってもないドピーカン。まだ早い紅葉もこれはこれで十分に美しいと思った。
前泊地の白根御池小屋からみる北岳はなかなかに格好いい。
この白根御池小屋は南アルプス市市営の施設だがスタッフは皆若く、気持ちのいい若者たちで施設も新しくて快適に過ごすことができた。
翌日、暗い中をヘッドランプを装着し簡易トイレのある大樺沢二股を目指し、左岸の踏み跡をバットレス沢まで詰めていく。
心をがっちりとわしづかみされたあの写真と同じ朝日に染まった赤く染まったモルゲンロートのパノラマが目の前に現れた。
その後の私が発する「綺麗だ・格好いい・おしゃれ」という感嘆符3セットにパートナーも食傷し始めて、極めて反応が薄くなる。
池山吊り尾根の紅葉に彩られた山ひだは秋の弱い日の光でヒダを深く見せて本当に綺麗。
bガーリー大滝から私はクライミングシューズ。緩斜面帯をトラバースして4尾根下部に取り付くのだが、パートナーは「あれー?」とか言いながら戸惑っている。
少し難しめの初めてのルートに乗ってしまったらしい。
可哀相に。足下にきっと靴を履き替えるときに忘れたのだろう買い物袋に入った登山靴が転がっているし、ハーケンなど支点もあるのでこのルートも間違いではないらしい。突っ込む。
C0などズルもして、なんとか4尾根とりつきにたどり着く。
1ピッチ目はハンドジャムを手がかりにつま先をクラックにねじ込んで登り始める。
マッチ箱の懸垂下降を過ぎてスラブ状の壁を登っていくとカミソリみたいな岩の塀があり、足下はスラブ。おっかねーと渡っていって、次は狭いチムニーで両手放しができるのはいいのだが、ザックが引っかかって前に進めない。
ウニウニと登っていってあとはコンテで終了点に。
終了点のテラスでパートナーとがっちりと握手した私は目がうるうるしていた。
前回と違って360度の南アルプスの絶景が待ち構える北岳頂上へ足を運んだ。
バスの時間を気にして肩の小屋からかっ飛ばし、紅葉が本当に綺麗だった草すべりの写真を撮れなかったのは残念だったが、生涯記憶に残る素晴らしい登山であった。
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