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Yamareco

記録ID: 525653
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

ジャンダルム の頂へ

2014年10月08日(水) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
14:23
距離
17.6km
登り
2,604m
下り
2,156m

コースタイム

日帰り
山行
10:49
休憩
3:31
合計
14:20
距離 17.6km 登り 2,605m 下り 2,172m
1:51
31
2:22
2:23
33
2:56
3:02
54
3:56
4:05
17
4:22
4:41
172
7:33
8:47
38
9:25
9:26
51
10:17
11:21
72
12:33
13:03
95
14:38
14:45
72
15:57
ゴール地点
天候 快晴 ☀︎
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
行き 深山荘横 登山者用駐車場
帰り 上高地〜平湯温泉(乗り換え)〜深山荘 (バス)
コース状況/
危険箇所等
・天狗のコルから岳沢小屋へのエスケープルートはガレて荒廃していた
1:26 新穂高の右俣林道からジャンダルムへ出発
1:26 新穂高の右俣林道からジャンダルムへ出発
2:09 真っ暗闇の「穂高平小屋」通過。どこからともなく「引き返して車で暖かく酒飲んで寝ようぜ」と悪魔の声が聞こえてきました (笑)
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2:09 真っ暗闇の「穂高平小屋」通過。どこからともなく「引き返して車で暖かく酒飲んで寝ようぜ」と悪魔の声が聞こえてきました (笑)
2:42 「白出沢出会」ここからいよいよ登山道に入ります。この時悪魔のささやきは全く聞こえませんでした (笑)
2:42 「白出沢出会」ここからいよいよ登山道に入ります。この時悪魔のささやきは全く聞こえませんでした (笑)
3:44 「重太郎橋」自己責任で落ちないように気をつけましょう!!
3:44 「重太郎橋」自己責任で落ちないように気をつけましょう!!
3:45 単純な樹林帯に飽きてきた頃、橋を渡り梯子を前に気分転換が出来て目が覚めました (笑)
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3:45 単純な樹林帯に飽きてきた頃、橋を渡り梯子を前に気分転換が出来て目が覚めました (笑)
4:15「鉱石沢」ここまでは、記憶を頼りに道なりに進み迷う事無く通過
4:15「鉱石沢」ここまでは、記憶を頼りに道なりに進み迷う事無く通過
4:36 急登で小休止、樹木からのエネルギーチャージ。木の暖かさに触れると力が漲ります!!
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4:36 急登で小休止、樹木からのエネルギーチャージ。木の暖かさに触れると力が漲ります!!
4:50「荷継沢」通過。「対岸へ」とあり、沢を超えてまた樹林帯の中に入るのかと勝手に勘違いし、その入口を探すが見つからず。間違いを訂正し奥の沢を直登した。この先、道迷いに注意
4:50「荷継沢」通過。「対岸へ」とあり、沢を超えてまた樹林帯の中に入るのかと勝手に勘違いし、その入口を探すが見つからず。間違いを訂正し奥の沢を直登した。この先、道迷いに注意
5:45  秒単位で色付く山容に身動き止め見守りました。贅沢に時間が流れて行きます。笠ヶ岳に背中を押してもらう、なんて贅沢な登山道なんだ!!
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5:45  秒単位で色付く山容に身動き止め見守りました。贅沢に時間が流れて行きます。笠ヶ岳に背中を押してもらう、なんて贅沢な登山道なんだ!!
6:14 見上げれると穂高岳山荘がすぐそこに
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6:14 見上げれると穂高岳山荘がすぐそこに
6:26 振り返ると直登してきたガレ場。登りで久しぶりのダブルストックを使用し、こんなに武器になるとは忘れていました
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6:26 振り返ると直登してきたガレ場。登りで久しぶりのダブルストックを使用し、こんなに武器になるとは忘れていました
7:20 朝陽を受け神々しさを増したジャンダルムの勇姿に身震い「早くおいでと」と天使の声
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7:20 朝陽を受け神々しさを増したジャンダルムの勇姿に身震い「早くおいでと」と天使の声
7:23 山荘に到着 薄く積雪と氷がチラホヤ
7:23 山荘に到着 薄く積雪と氷がチラホヤ
相変わらず可愛らしいですね。今年もまた出会え嬉しいです
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相変わらず可愛らしいですね。今年もまた出会え嬉しいです
7:30 常念岳〜蝶ヶ岳の稜線と妻の宿泊している涸沢ヒュッテ「おはよー!!」と叫んでみました(笑) 今年は早かった紅葉、見事な迄に終焉してます
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7:30 常念岳〜蝶ヶ岳の稜線と妻の宿泊している涸沢ヒュッテ「おはよー!!」と叫んでみました(笑) 今年は早かった紅葉、見事な迄に終焉してます
コーヒーを戴いたのですが、お品書きに「ごはん 200円」とあり食べたくなってしまいました
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コーヒーを戴いたのですが、お品書きに「ごはん 200円」とあり食べたくなってしまいました
8:07 アミノ酸補給
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8:07 アミノ酸補給
8:42 奥穂への北側斜面には雪が残っています。ここからしっかり慎重に登ります
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8:42 奥穂への北側斜面には雪が残っています。ここからしっかり慎重に登ります
振り向けば「涸沢岳〜北穂高〜槍ヶ岳」までの稜線が続く。先週こちらを見上げた場所「東鎌尾根」感無量
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振り向けば「涸沢岳〜北穂高〜槍ヶ岳」までの稜線が続く。先週こちらを見上げた場所「東鎌尾根」感無量
9:09 ジャン様に少し近づきましたね
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9:09 ジャン様に少し近づきましたね
9:30 足を踏み外さないように慎重に楽しみながら歩きました。
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9:30 足を踏み外さないように慎重に楽しみながら歩きました。
ここウマノセは登りより、下りのが恐怖感高し!
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ここウマノセは登りより、下りのが恐怖感高し!
一服盆栽で息抜き、癒されました。
一服盆栽で息抜き、癒されました。
10:13 「ジャンダルム」すぐそこです
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10:13 「ジャンダルム」すぐそこです
10:24 見る角度で表情が異なります
10:24 見る角度で表情が異なります
〈01〉ジャンダルムに到着
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〈01〉ジャンダルムに到着
〈02〉迷う事無く奥穂側から直登開始
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〈02〉迷う事無く奥穂側から直登開始
〈03〉意外と怖くない、言わずもがな自己責任
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〈03〉意外と怖くない、言わずもがな自己責任
〈04〉憧れていた岩肌、焦らず余韻を楽しみながら少しずつ丁寧に登ります
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〈04〉憧れていた岩肌、焦らず余韻を楽しみながら少しずつ丁寧に登ります
〈05〉ジャンに身を預けての、この景色もったいないです
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〈05〉ジャンに身を預けての、この景色もったいないです
〈06〉頂へ最後の瞬間、着いて嬉しく 着いて寂しい 複雑な思いが込み上げてきました 
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〈06〉頂へ最後の瞬間、着いて嬉しく 着いて寂しい 複雑な思いが込み上げてきました 
〈07〉感傷的になっていたのも束の間 すぐに感動が体を包みます
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〈07〉感傷的になっていたのも束の間 すぐに感動が体を包みます
〈08〉そしてようやく出会えた エンジェル!! なんというクオリティーの高さだ!!感動
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〈08〉そしてようやく出会えた エンジェル!! なんというクオリティーの高さだ!!感動
〈09〉憧れた 天使と槍ヶ岳 !!
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〈09〉憧れた 天使と槍ヶ岳 !!
〈10〉続いて 天使と笠ヶ岳 !!
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〈10〉続いて 天使と笠ヶ岳 !!
〈11〉そして、より安全・安心ルート求めて西穂側から無事下り終えました
〈11〉そして、より安全・安心ルート求めて西穂側から無事下り終えました
11:20 輝く縦走路 西穂〜焼岳〜乗鞍の稜線
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11:20 輝く縦走路 西穂〜焼岳〜乗鞍の稜線
11:24 この場所、頭の中に記憶と写真で記録
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11:24 この場所、頭の中に記憶と写真で記録
11:33 振り返ると吊り尾根〜前穂、そして岳沢へと輝く稜線
11:33 振り返ると吊り尾根〜前穂、そして岳沢へと輝く稜線
果てしなく続く、とげとげ岩塊 (笑) 雪に隠れてルートロス続出し尻滑り
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果てしなく続く、とげとげ岩塊 (笑) 雪に隠れてルートロス続出し尻滑り
12:20 天狗のコルに到着。ここから岳沢迄、奥穂高〜西穂高間の縦走路の中で唯一のエスケープルートで下ります
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12:20 天狗のコルに到着。ここから岳沢迄、奥穂高〜西穂高間の縦走路の中で唯一のエスケープルートで下ります
12:50 下山開始、避難小屋跡ですが沢山の落石ですでに崩壊
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12:50 下山開始、避難小屋跡ですが沢山の落石ですでに崩壊
12:57 ガレて、ザレて最悪
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12:57 ガレて、ザレて最悪
12:59 困難な足場で気も滅入りますね、絶対二度と歩きたくない道です
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12:59 困難な足場で気も滅入りますね、絶対二度と歩きたくない道です
13:22 一人ならまだしも連れ立っていると浮き石が多く落石に注意が必要です、下山時は下からの登山者がいないか配慮が必要で心配でした
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13:22 一人ならまだしも連れ立っていると浮き石が多く落石に注意が必要です、下山時は下からの登山者がいないか配慮が必要で心配でした
13:30 下部も岳沢小屋まで、不揃いな石畳が続きます
13:30 下部も岳沢小屋まで、不揃いな石畳が続きます
14:18 やっとこさ、岳沢へ下り見上げてみれば見事な黄葉で紅が見当たりません
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14:18 やっとこさ、岳沢へ下り見上げてみれば見事な黄葉で紅が見当たりません
15:42 「岳沢登山路」上高地への出口に到着、ルンゼでのルートロスで岩場に引き裂かれショートパンツがぱっくり破れてました
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15:42 「岳沢登山路」上高地への出口に到着、ルンゼでのルートロスで岩場に引き裂かれショートパンツがぱっくり破れてました
今シーズン 想い出をありがとう、穂高連峰万歳!!
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今シーズン 想い出をありがとう、穂高連峰万歳!!
16:46 平湯温泉バスターミナルで新穂高ロープーウェー行バスに乗り換え待ち約50分、喰処よし本さんで「とろろ定食」を頂きました
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16:46 平湯温泉バスターミナルで新穂高ロープーウェー行バスに乗り換え待ち約50分、喰処よし本さんで「とろろ定食」を頂きました

感想

 今回の山行は、憧れ続けたジャンダルムへの登頂、今年の最終章。

 本来、妻とその友達の計5人で前泊して「涸沢で紅葉三昧を満喫」の計画を3ヶ月以上前から予定していました。しかし、私の仕事の都合どうしても前乗りする事が出来なくなり、一人日帰り単独山歩きとなりました。
 その上、大型の台風18号通過に伴い仕事を完全にオフにする事が出来るか直前迄分からなかった為、妻に計画ルートを詳細に伝える事が出来ず、もしかしたら「山に行けないかも」、もしかしたら「上高地バスセンターの最終アカンダナ行きの時間で出会えるかも」そんな超アバウトな予定しか伝える事が出来ませんでした。結果、いつもより早めに仕事を終え帰宅が出来て、一人静かに食事を済ませ車に飛び乗り新穂高へ移動。車中少し仮眠し、午前1時半ハイク開始しました。

 先週同様、一人なので天気と体力とモチベーション次第でルートも気ままに計画する事が出来ました。天気良し!・体調良し!・モチベーション高し!と良い事尽くめ。
 
 この日夜空は雲が厚く、天狗沢沿い樹林帯の中では深く暗く孤独な時間が続きました。それは道迷いの「不安」と熊との遭遇の「恐怖」で時間が経つのが早く、あっと言う間に白出沢出会と穂高岳山頂に到着となりました。到着後、我慢していたトイレにも行かず早速、妻が泊まっている涸沢ヒュッテに向け「おはようさん」と声掛けし「どれどれ、紅葉は?」と山容を見てみれば既に終焉を迎えた状態です。
 私は挨拶後、穂高岳山荘でご飯をしっかり済ませ「さぁ、いよいよジャンダルムへ向けて出発!!」と考えるだけで感無量となりました。しかし、雪で白く色付く登山道の状況は心配で山荘の方にお聞きしました。そして「奥穂から西穂までは、一部積雪と凍結が残っており装備のあるエキスパート向け」の状況という事が分かりました。トレランシューズで軽装ですがヘルメット着用し無理せず戻れば良いと自分に言い聞かせ、朝陽を浴びて地面が暖かくなり出した午前9時頃出発しました。

 思えば、今年の夏は雲と雨が多く北アルプス登山計画がことごとく崩れ去り、盆は青空求め遥々開聞岳へ、そして南アルプス北岳へと、行き先を臨機応変に変えて楽しむ事が出来ました。

 そんな限られた青空の日に登った北アルプス、西穂山頂・笠ヶ岳山頂・槍山頂から望んだ「穂高」の神々しさに魅了されジャンダルム頂への思いは一層強くなりました。
 強く望んだ山行だけに、天候に恵まれ頂から見回した360度の絶景と空気の臭い迄もが2014年の鮮明な思い出として記憶することが出来ました。

<備忘録>
奥穂高岳〜西穂高岳の唯一のエスケープルートとなる
天狗のコル〜岳沢小屋 への下山ルートはガレて荒廃していた。
誰も居ないガレ場で沢山の小さな落石の発生を止められず
「二度と下りたくない」そう強く感じた😂

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コメント

素敵!
こっちまでワクワクしてしまう素敵な記事でした。私はジャンダルムなんて無理だと思いますが、でも読んでたら行きたくなってしまいます^_^
岩場のスリルは1人じっくり味わうのがいいですよねー
2014/10/11 8:14
スバラシイ!!
初めまして。
 このコースを日帰りですか\(◎o◎)/
しかも白出沢を登ってジャン登頂ですか・・・

 私は昨年穂高岳山荘から白出沢へ降りましたが登りでは考えられない
コースでした。

 憧れのジャンにいつかはトライしたいと思い10月8日、奥穂山頂
からジャンへのルートをチョットだけ下見しましたがまだ自信がない
です。

 ジャン登頂おめでとうございます。
そしてお疲れ様でした。
2014/10/11 10:29
プロフィール画像
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