奥丸山/穂高・笠・槍の360度パノラマ展望台へ
- GPS
- 25:29
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 2,031m
- 下り
- 1,999m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 3:52
- 合計
- 10:52
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 8:42
2日目:距離11.2km 累積標高+712m、-1529m
天候 | 10/11 晴れ 10/12 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
00:30 諏訪IC 01:00 02:00 沢渡大橋 02:30 新穂高第3駐車場 AM2:30到着でも市営新穂高第3駐車場は満車で鍋平へ誘導された。その時点で鍋平は2割位。鍋平から新穂高登山指導センターまでは登山道で標高差150mの下り。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■奥丸山から左俣林道 奥丸山から左俣林道への道は、稜線はキレットを始めとして痩せて切れ落ちている箇所が数箇所あり要注意。稜線から降りる部分は昭文社の地図のコメント通り木の根を掴んで降りて行くような急降下となり気が抜けない。 槍平からのルートの方が全然楽。 ■コースタイムと駐車場について 新穂高の市営駐車場は満車になることが多いので、前日のうちに入っておくか、鍋平からスタートできるよう行程に余裕(往路30分、復路45分程度)を持っておくこと。鍋平〜新穂高登山指導センターの道はやや歩き辛いトラバースがあるので、暗いうちは遠回りだけども車道を歩いたほうが安全(片道1時間程度)。 新穂高駐車場案内→http://www.hida.jp/kita_alp/sinhotaka_p_map.pdf |
その他周辺情報 | ■登山後の温泉 ヒガキの湯。700円。洗い場が少ない(男湯5)が露天風呂が広くて気持ちよい。鉄道模型が置いてあったり良い意味で主人が好き勝手に手作りしている印象。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 2
予備電池 1 カメラ用x2、GPS用単三x2
1/25,000地形図
ガイド地図 1
コンパス 1
笛 1
筆記具 1
保険証 1
飲料 2.3L
ティッシュ 1
三角巾 1
バンドエイド 5 靴ずれ用
タオル
携帯電話 1
計画書 1
雨具 1
防寒着 1
ストック 1
水筒
時計 1
食事 3
カメラ 2
虫よけ 1
日焼け止め 1
ガスバーナー 1
クッカー 1
折り畳み椅子
ナイフ(十徳) 1
行動食 3
寝袋 1
枕 1
トイレットペーパー 1
ミニ三脚 1
|
---|---|
共同装備 |
サバイバルシート 1
ファーストエイドキット 1
医薬品
車 1
GPS 1
テント 1
マット 1
テントマット
ランタン 1
|
備考 | 熊鈴を忘れた。 GPSの電源を夜中切らなかったため2日目は電池切れになった。 |
感想
■まとめ
奥丸山(2440m)は槍ヶ岳、穂高岳、笠ヶ岳などの有名な山に囲まれた地味な山で登山者も少ない。
しかしその山頂からは、それらの有名な山々をグルっと見回すことができる。標高が周りの山々から少し低いところも、それらの山々を見下ろすのではなく正面に見ることが出来るので実にパノラマ向きの山だと思う。
前々から気になっていて、7月に裏銀座を歩いたときも奥丸山を通るルートを検討していたのだけども、そうすると上高地へ降りれなくなるので別の機会にしたのだった。
10月の3連休、秋晴れのクリアなパノラマと麓の紅葉を楽しめそうだと思い計画を立てた。
多少雲が出たとは言え十分な秋晴れのパノラマを堪能する事が出来た。
山頂ではこのパノラマを眺めつつ飽きることなく2時間を過ごしたが、他に訪れる登山者も無く貸しきり状態で、のんびりと静かな時間を過ごすことが出来た。
麓の紅葉も見頃で楽しめた。特に笠ヶ岳側の麓の紅葉が綺麗だった。
■登山前
日帰りにするかテント泊にするかで悩んだ。荷物を軽くすれば何とか日帰りできそうなのだけども、テントを背負うと確実に1泊しないと戻れない、という距離。折角買ったテントの出番をもう少し増やしたいと思ってテントを背負っての出発となった。
埼玉を22時半頃に出発。準備に手間取って遅くなった。朝起きてからの出発だとどうしても睡眠が上手く取れないので、前日夜出発して睡眠は車中でとることにした。いわゆる車中泊。このほうが睡眠時間をずらさなくても良いので楽だと思ったのだが、この時間では睡眠時間自体が確保出来ないのでは?
と思ったが新穂高まで30分の休憩込みで4時間で到着してしまった。実は志賀高原よりも近い?松本から一般道が長いのだけども交通量の少ない夜中だし、何より前に走っていたタクシーが物凄い速度で先導してくれたのもある。
夜中2時半の到着となったが、市営駐車場はすでに満車のため鍋平駐車場へと誘導された。鍋平から登山口までは徒歩で30分以上かかるためその分行程が大変になるが今回はテント泊で時間には余裕があるので大丈夫だ。しかし最後に駐車場まで戻るのに150mを登り返す必要があり辛そうだ。お金を払ってロープウェーで運んで貰うという手もあるけども。
■1日目
2時間程仮眠を取って5時に起きて準備をして5時半にスタート。
まずは入口まで30分ちょっと余計に歩かなければならず少しげんなり。まあヤマレコの質問箱などで状況は判っており、半分以上覚悟していたので不貞腐れたりやり場の無い怒りが込上げてきたり、と言うことは無く淡々と歩く。
新穂高登山センターで登山届けを提出。12/1からは登山届けの提出が義務化されるそうだ。
新穂高から槍平までコースタイム4.5時間のところを休憩30分込みで4時間で歩けた。テント装備17kgを背負っての時間としてはまずまずか。[url=http://www15.ocn.ne.jp/~yari-d/jissokukousutaimu.html]槍平小屋のHPに実測時間が公開されている[/url]。新穂高から槍平までの歩行時間が大体槍平から槍ヶ岳までの歩行時間になるらしい。槍ヶ岳へ登る人は槍平までの所要時間を考えて、槍ヶ岳山荘まで行くのか、槍平で一泊するのかを考えると良い。
槍平のキャンプ場にテントを張って奥丸山へ出発。荷物を軽くして、と思っていたのだけども、パノラマ撮影機材、昼飯と調理器具、防寒着、等々持って行ったらかなりの重荷になった。そりゃそうか。テントと寝袋以外ほとんど背負ったままだ。まだ12kgくらいある。もうちょっと選別すれば良かったと思いつつ急登を登る。途中、振り返ると槍穂高のパノラマが並んでいて圧倒される。
登山道は結構痩せていて、重荷の時にはバランスを崩さないよう要注意。落ちると大変(登ってこれなくなりそう、あるいは怪我)という箇所が何箇所かあった。
バテバテの休み休みながらほぼコースタイムで山頂に到着。
山頂からは期待したとおりの360度のパノラマ。山頂まではダケカンバ等の木があって眺望が遮られたりしていたのだけども、何故か山頂だけ這松帯になっていて360度見回せる。しかし這松に羽虫が集っていて近付くとこちらに寄ってくるので鬱陶しい。眺めについては写真を撮りまくっているのでそちらを見てください。
山頂には2時間程居たが他に誰も来ず、のんびり静かな時間を楽しんだ。
夕方に少し出た雲も夜には消えて、絶好の星空観測日和になった。
早い時間には天の川が見えて、深夜になると月明かりに照らされる穂高を見ることが出来た。
夜は寒かったけども我慢できない程でもなかった。しかし何故か余り熟睡できずに寝不足が溜まる。
■2日目
当初は槍平からそのまま下りるつもりだったけども、天気が良いので少し歩くことにした。奥丸山へもう一度登って左俣側へ降りるコースとする。テントを背負っての奥丸山への登りとその後の下降は結構大変な予感はする。行ったら行ったで「何でこんな苦しいコースをわざわざ・・・」と思うのだろうが、こうなると行かないと「どうせなら行っておけば良かった」と後悔するので、もう行くしかなくなる。地図にはキレットがあると書いてある。
今日も登山者の居ない奥丸山だったが、途中で一人追い抜かれる。槍平のテント場で一緒だった人だ。山頂で追いついて少し話をする。東京から来たそうで、昨日は新穂高から槍へ登って槍平まで下りてきたそうだ。凄いなあ。槍に登るところまでなら何とかなりそうだけども、その後槍平まで下りてくるのは自分には無理そうだ。昨日でもう登山はお腹一杯と思って下山しようとしていた所で、自分が奥丸山の眺めが素晴らしい話をしたので、ついつい登ってきてしまったそうだ。この眺めはそれに値するだけの価値はあっただろうか?
30分程今日もパノラマを眺める。昨日より少し雲が多いが太陽の位置も変わってまた少し印象が変わる。
山頂からは中崎尾根を下っていくが結構な痩せ尾根で、何箇所か横が切れ落ちている箇所があった。眺めは最高になるのだけども落ち着かない。久しぶりに「自分は高い所が苦手」な事を思い知った。
そしてキレット。大キレットの1/100くらいのスケールと思うけども。ロープの張られた尾根を急降下すると痩せた稜線が10m程あってまた急な登りがあるという、いわゆるキレット。特に笠ヶ岳側がスッパリで見るからに恐ろしい。荷物が重いので、足元が滑らないか、バランスを崩さないか、気にしだすと際限なく不安になる。出来るだけ余計なことは考えずに一歩一歩に集中して通過。多分普通の日帰り装備だったらそんなに怖い所でもないのだろうか。キレットを通過して2355では4人家族が休憩していた。ワサビ平から登ってきたのだそうだ。その後は2組のペアとすれ違ってそれで全部。北アルプスなのに静かな山だ。
中崎尾根の分岐からの下りはかなりの悪路になった。昭文社地図に「木の根の上を歩く不安定な急登。要注意。」と書かれているがそのままだ。テント装備の重荷が辛い(あと今肋骨にヒビ入っていて力むと痛い)。200m程下った所で既に1時間以上が経過して、このままこの状況が続くと力尽きるかも・・・と焦って地図を確認すると等高線が密なのはこのあたり(標高1950m)まででこの下は傾斜が緩んでいるので少し安心した。実際この後は傾斜が緩くなり、九十九折の道もしっかりした道になり歩くのは格段に楽になった。
標高1600mあたりは紅葉が素晴らしく、こちら側に降りてきて良かったと思った。あとは所々で正面に笠ヶ岳(というか抜戸岳)が見えて眺めも良い。特に下の方から見上げる抜戸岳は凄い迫力だ。
結局奥丸山の山頂からコースタイム2時間50分の所を4時間かかった。
その後、林道を1.5時間歩いてヘロヘロになって登山指導センターに到着。下山届けを出す。もうヘロヘロなのだがこれで終わりではなく、鍋平まで150m登らなければならない。げんなりしつつも登ってみると意外に体は動く。林道歩きと登りでは疲れる筋肉が違うのだろう。
しかし疲れた。車に戻ったらダウンして40分程眠ってしまった。
鍋平からすぐのヒガキの湯に寄って、埼玉までは休み休み6時間ほどをかけてノロノロと運転して帰った。
奥丸山山頂
槍平キャンプ場
同じ日に登った者です。
我々も奥穂高岳の位置を間違えていました。
sako59 さんのレコ参考になりました。ありがとうございます。
奥丸山、素敵な山でしたねェ
yasukumotoriさん、こんにちは!
yasukumotoriさんが2時間山頂に居らした後、入れ替わりで私が2時間占拠させて貰いました
穂高の山々は私も家に帰ってカシミールで確認してみて間違いにようやく気付きました。
槍・穂高・笠ヶ岳に囲まれているので、あえて奥丸山に登る理由はそれ程無いのでしょうが、
(展望自体は周りのどの山に登ってもそれぞれに素晴らしいですしね)
皆さんのレコを見ると山頂で1時間とか2時間とか過ごされているようで、
そういう事をしたくなる山なんだなと思います。
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