天狗杉〜魚谷山〜貴船山☆雨上がりの新緑の北山を逍遥


- GPS
- 05:25
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 918m
- 下り
- 1,521m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
前日の夜から朝までかなりの雨が降り続いていたが、10時前になって雨が降り止む。気がつくと広河原行きの京都バスに間に合う時間だったので、午後の時間を北山を逍遥することにする。市内から見上げる北山の上には暗い曇がかかっているが、雨雲レーダーによると雨雲はまもなく京都の上空から消えそうだ。鞍馬から先ではバスの車内に残っていたのほわずかにひと組。大悲山口までと運転手に行き先を告げておられたので、峰定寺に行かれるのだろう。
花背峠に到着するとそれまでの植林を抜けて鮮やかな新緑の景色が広がる。歩き始めると、霧の中へと入ってゆく。雨上がりのせいか、新緑が美しい、天狗杉の手前の展望地はガスの中だが、霧のかかる幻想的な新緑の森を歩くのもいいものだ。
旧花背峠に降ると雲の下に出たのだろう、霧が晴れてゆく。しばらくは芹生峠に向かって複雑に蛇行すること尾根を辿る。
尾根の北側には次々と小さな源頭が現れるので、源頭を渡り歩く。シンジョウボウ谷の源頭からは谷を下降する。なだらかな源頭は美しいところだが、谷はすぐに植林の中へと入ってゆく。鬱蒼とした植林の中を下ってゆくと、谷間には忽然と湿地が現れる。一面に九輪草が群生しているがら花をつけているものはひとつもない。
湿地の中を渡る苔むした木橋がある。横木の上を歩くと木が折れそうだ。湿地を過ぎると谷沿いには明瞭な林道が現れる。
芹生に下るとまだ桜が咲いていた。芹生から倉ヶ谷の林道を歩く。右手に現れる尾根に取り付いてカヤをつかみながら急斜面を登る。斜面には山芍薬の花株を見かけるがいずれも蕾であり、咲いているものはなかった。ふと気がつくと足の中に入り込んでいる蛭がいる。まだ吸血される前だったからことなきを得たが、危ないところだった。
尾根に乗ると道はないが下生えの少ない尾根が続く。芹生峠からの尾根に合流すると尾根上には薄い踏み跡が現れる。柳谷峠から魚谷山のピークを踏みに行く。
柳谷峠からは直谷の源頭を下降する。谷には多くのクリンソウを見かけるが、蕾を出しているものもほとんどない。今西錦司博士のプレートの前の山芍薬の群落は花は咲いてはいたが、昨夜の雨のせいだろうか、多くのものが花弁が散りかけていた。
直谷から小さな尾根を跨いで豆ヶ谷に入る。谷奥には地図にない林道が続いていた。谷を奥に進むと沢沿いにクリンソウの大群落が現れる。日当たりが良いのだろうか、ここはクリンソウの花が満開であった。クリンソウの写真を撮りに沢沿いの湿地に足を踏み入れると、ここでも靴の上をよじ登ってくる蛭がいた。
谷奥まで進み尾根を登るとp760のピークに辿り着く。このピークは西側に伐採斜面が広がており、新緑に彩られた谷間と魚谷山へと続く稜線の展望が広がる。折しも雲の合間から日差しが出てくる。
P760から滝谷峠にかけては林相の良い自然林の疎林が続く。右手になだらかな源頭が現れるので、源頭を歩いてみる。滝谷峠の手前は新緑の疎林が森林公園のような雰囲気だが、滝谷峠を過ぎると貴船山までは植林帯となる。貴船山からは三角点ピークを踏みに行く。ピークの東側も雰囲気の良い自然林が広がっていた。あとは延々と二ノ瀬ユリへと続くなだらかな道を下降する。
二ノ瀬に降りると京都バスは1分前に通りすぎたようで、次のバスまで40分もあるので、市原まで歩くことにする。市原からはこの二ノ瀬町をバイパスする二ノ瀬トンネルがあるお陰でここを達る車がほとんどないのが有難い。川沿いの樹々から垂れ下がる満開のフジからはそこはかとない芳香が漂ってくる。市原に着くと、空にはすっかり青空が広がっていた。
コメント
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もうヒルの季節ですか
被害はありませんでしたか
かなり前、滝谷を下っているとき献血しました
私が歩き始めた頃は被害にあいませんでしたがシカの姿を見かけるようになり、ヒルも増え始めたようです
滝谷はいかにもヒルの多そうな薄暗い谷ですよね。
雨上がりだったので蛭がいることを考えて頻繁に足元を確認するようにしていたのですが、なんとか吸血される前に気がついて良かったです。
確かにヒルの拡散は鹿の繁殖によるところが大きいのでしょう。
さらに温暖化で雪が少なくなり、ヒルが越冬することが出来るようになったことも関係しているとも聞きます。
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