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Yamareco

記録ID: 5468640
全員に公開
山滑走
白馬・鹿島槍・五竜

国内屈指の大雪渓にシュプールを!「白馬岳」(猿倉からピストン)

2023年05月05日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:23
距離
14.9km
登り
1,756m
下り
1,759m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:05
休憩
1:12
合計
7:17
5:57
6:01
59
7:00
7:05
2
7:07
7:08
116
9:04
9:11
15
9:26
9:36
75
10:51
10:52
15
11:07
11:21
11
11:32
11:58
9
12:07
12:08
20
12:28
12:28
1
12:29
12:29
38
13:07
13:10
2
13:12
猿倉登山口駐車場
天候 晴れ☀
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
●猿倉の登山者用駐車場を利用
・駐車スペースは50台以上(朝6時で5割程度)
・駐車料金は無料
・猿倉荘前にトイレ有り
コース状況/
危険箇所等
★登山道整備度:-(良5・4・3・2・1悪)階段や木道、鎖等の整備度
★体力難易度 :4.5(難5・4・3・2・1易)歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度 :4(難5・4・3・2・1易)鎖場、アイゼン等の頻度や時間等
★登山道の眺望:5(良5・4・3・2・1悪)
★山頂の眺望 :5(良5・4・3・2・1悪)


【すれ違った登山者の数:約15人】


◆登行の状況
・標高1230mの猿倉荘周辺は残雪ほとんどなし。駐車場からシートラでスタート。
・猿倉荘から5分ほどは登山道となり、その後は林道を約2km歩く。一部は雪が残るがシール登行できるほど雪は多くない。
・林道終点(標高1400m)付近から雪面歩きになる。大雪渓に出るまで灌木や凹凸が多いため引き続きシートラで進む。
・駐車場から約1時間歩くと標高1500m付近で大雪渓端部に到着。ここからシール登行に切り替え大雪渓を登っていく。
・大雪渓は標高2150m付近までは、比較的緩やかな長大な雪渓が続く。ジグを切ってシール登行する箇所もあるが、直登できる区間が多く歩きやすい。ただし、標高1900〜2200m付近は両崖からの落石が多いので要注意。本日も北斜面から何度も落石が発生していた。
・標高2150mから避難小屋のある標高2450m付近まで勾配30〜35度程度の急勾配になる。ジグを切ってシール登行する人もいたが、雪が緩みグリップが悪いので、私はシートラにチェンジし12本爪アイゼンを装着して登行。
・標高2450mから標高2830mの白馬山荘までは、急斜面が少なくなるのでシール登行でも支障はない感じだったが、アイゼンの効きもよいので引き続きシートラで登った。
・大雪渓は白馬山荘まで雪がつながっていたので、スキーは白馬山荘にデポして誰もいない貸し切りの山頂に登頂。雪は一部残っているが、大半は夏道を歩く。

◆滑走の状況
・標高2830mの白馬山荘から滑走をスタートし、日本屈指の白馬大雪渓を標高差1300mほどを一気に滑っていく。
・気温上昇でやや腐れ気味で重い雪質だったが、標高2200m付近までは比較的雪面の状態が良く気持ちよく滑走できた。
・しかし、標高2200m以下の大雪渓は、両崖からのデブリや落石で雪面は汚れ、特に白馬特有の花崗岩の落石は白色に近いので、滑走時に見分けがつき難く、何度も板裏でガリガリと嫌な感触と音を聞きながら慎重に滑走せざるを得なかった。
・ボロボロになってもよいスキー板があれば話は別だが、個人的にBCスキーの滑走はあまりお勧めできないかも。時期にもよるが、大雪渓は登行だけして、コンディションに良い別の沢等を滑ったほうが良いように思えた。
朝6時で猿倉駐車場は5割程度、今日は少ないかも。
2023年05月05日 05:55撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 5:55
朝6時で猿倉駐車場は5割程度、今日は少ないかも。
久しぶりの猿倉荘、では行ってみよう!
2023年05月05日 05:58撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 5:58
久しぶりの猿倉荘、では行ってみよう!
まずは、林道を2kmほど歩くが、序盤は雪がなく駐車場からシートラで歩く。(スキー靴を履かずに夏靴で歩行している人もいた)
2023年05月05日 06:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 6:10
まずは、林道を2kmほど歩くが、序盤は雪がなく駐車場からシートラで歩く。(スキー靴を履かずに夏靴で歩行している人もいた)
長走沢は雪に埋まり乗り越える。
2023年05月05日 06:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 6:22
長走沢は雪に埋まり乗り越える。
林道終点から大雪渓に向かう。
灌木があって少し歩き難い。
2023年05月05日 06:39撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 6:39
林道終点から大雪渓に向かう。
灌木があって少し歩き難い。
標高1500m付近で大雪渓端部に到着。
ここからシール登行にチェンジ。
2023年05月05日 06:51撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 6:51
標高1500m付近で大雪渓端部に到着。
ここからシール登行にチェンジ。
いや〜、大雪渓と青空がいいね〜♪♪
2023年05月05日 07:06撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
5/5 7:06
いや〜、大雪渓と青空がいいね〜♪♪
まだまだ雪はたっぷり。
2023年05月05日 07:19撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 7:19
まだまだ雪はたっぷり。
標高1730m。
序盤は斜度が緩くシール登行は問題なし。
2023年05月05日 07:37撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
3
5/5 7:37
標高1730m。
序盤は斜度が緩くシール登行は問題なし。
斜度があるところはジグを切って登っていく。
2023年05月05日 07:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 7:45
斜度があるところはジグを切って登っていく。
標高1900m。
左上に杓子岳の岩峰が見えてきた。
2023年05月05日 07:57撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
5/5 7:57
標高1900m。
左上に杓子岳の岩峰が見えてきた。
標高2140m。
ここから避難小屋のある標高2450m付近まで斜度が急になる。
シール登行している人もいたが、気温上昇で雪が腐れグリップが弱いので再びシートラにチェンジ。
2023年05月05日 08:30撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 8:30
標高2140m。
ここから避難小屋のある標高2450m付近まで斜度が急になる。
シール登行している人もいたが、気温上昇で雪が腐れグリップが弱いので再びシートラにチェンジ。
斜度は30〜35度ほど。
ピッケルを使うほどではないが、雪が緩みザクザクで足取りが重くなり小休止しながら登る。
2023年05月05日 08:56撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 8:56
斜度は30〜35度ほど。
ピッケルを使うほどではないが、雪が緩みザクザクで足取りが重くなり小休止しながら登る。
標高2270mから登ってきた雪渓を振り返る。
2023年05月05日 09:01撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 9:01
標高2270mから登ってきた雪渓を振り返る。
急斜面はあと僅かだ〜
2023年05月05日 09:17撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 9:17
急斜面はあと僅かだ〜
標高2450mの避難小屋に到着。
2023年05月05日 09:28撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 9:28
標高2450mの避難小屋に到着。
避難小屋より上部は斜度が少し弱くなりシール登行でも支障ない感じだったが、雪が締まりアイゼンが効くようになってきたのでシートラを継続。
2023年05月05日 09:36撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 9:36
避難小屋より上部は斜度が少し弱くなりシール登行でも支障ない感じだったが、雪が締まりアイゼンが効くようになってきたのでシートラを継続。
杓子岳を振り返る。
既に上部斜面からスキーヤーが気持ち良さそうに滑走していった。
2023年05月05日 09:43撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 9:43
杓子岳を振り返る。
既に上部斜面からスキーヤーが気持ち良さそうに滑走していった。
標高2540m、結構上部まで雪渓が続いているね〜
2023年05月05日 09:50撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 9:50
標高2540m、結構上部まで雪渓が続いているね〜
わ〜、雷鳥の雄が出てきてくれた〜♫
2023年05月05日 09:50撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 9:50
わ〜、雷鳥の雄が出てきてくれた〜♫
すぐそこに主稜線が見えてきた。
あともう少しだね〜
2023年05月05日 09:54撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 9:54
すぐそこに主稜線が見えてきた。
あともう少しだね〜
杓子岳ってカッコイイよな〜
2023年05月05日 09:57撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 9:57
杓子岳ってカッコイイよな〜
標高2730m、白馬岳頂上宿舎を通過。
2023年05月05日 10:18撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 10:18
標高2730m、白馬岳頂上宿舎を通過。
あとは白馬山荘へ。
お〜雪渓が白馬山荘まで繋がっているようだ。
2023年05月05日 10:35撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 10:35
あとは白馬山荘へ。
お〜雪渓が白馬山荘まで繋がっているようだ。
白馬山荘の半分はまだ雪に埋まっている。
2023年05月05日 10:51撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 10:51
白馬山荘の半分はまだ雪に埋まっている。
スキーを白馬山荘にデポし、とりあえず山頂へ。
2023年05月05日 11:02撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 11:02
スキーを白馬山荘にデポし、とりあえず山頂へ。
久しぶりの白馬岳の山頂に到着。
2023年05月05日 11:08撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 11:08
久しぶりの白馬岳の山頂に到着。
山頂の南側の眺望。
2023年05月05日 11:09撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 11:09
山頂の南側の眺望。
山頂の北東方向には、新潟県最高峰の小蓮華岳、右背後には火打山と焼山も見える。
2023年05月05日 11:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 11:10
山頂の北東方向には、新潟県最高峰の小蓮華岳、右背後には火打山と焼山も見える。
北側には雪倉岳と朝日岳。
まだ雪が多いね〜
2023年05月05日 11:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 11:12
北側には雪倉岳と朝日岳。
まだ雪が多いね〜
北西方向には日本海や黒部市街まで見渡せる。
2023年05月05日 11:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
5/5 11:22
北西方向には日本海や黒部市街まで見渡せる。
西側には昨年登った旭岳。
2023年05月05日 11:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
5/5 11:22
西側には昨年登った旭岳。
南西方向には立山連峰が間近に見える。
2023年05月05日 11:23撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
5/5 11:23
南西方向には立山連峰が間近に見える。
右の剱岳と左の立山。
2023年05月05日 11:24撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 11:24
右の剱岳と左の立山。
毛勝山と猫又山。
2023年05月05日 11:23撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 11:23
毛勝山と猫又山。
では、白馬山荘まで戻ろう。
2023年05月05日 11:26撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/5 11:26
では、白馬山荘まで戻ろう。
再び白馬山荘に戻り、
2023年05月05日 11:35撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 11:35
再び白馬山荘に戻り、
暑いのでコーラ(600円)を購入。
2023年05月05日 11:36撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
5/5 11:36
暑いのでコーラ(600円)を購入。
コーラを飲みながら、白馬三山の杓子岳、白馬鑓を眺める。
2023年05月05日 11:38撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
5/5 11:38
コーラを飲みながら、白馬三山の杓子岳、白馬鑓を眺める。
杓子岳のコルまでジグを切ったトレースがあるね〜
2023年05月05日 11:44撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 11:44
杓子岳のコルまでジグを切ったトレースがあるね〜
では、滑走!
雪渓の上部斜面は雪面が比較的奇麗で気持ちよく滑ることができた。
2023年05月05日 12:18撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
5/5 12:18
では、滑走!
雪渓の上部斜面は雪面が比較的奇麗で気持ちよく滑ることができた。
下部斜面は、落石がいっぱい。
できるだけ板のダメージが少なくなるよう先行者のトレースを追う。
2023年05月05日 12:23撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 12:23
下部斜面は、落石がいっぱい。
できるだけ板のダメージが少なくなるよう先行者のトレースを追う。
再び林道を歩き、
2023年05月05日 12:54撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 12:54
再び林道を歩き、
駐車場に戻るお疲れさまでした。
2023年05月05日 13:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/5 13:12
駐車場に戻るお疲れさまでした。
雪渓の落石に何度も乗ってしまい、板裏が傷だらけ。
トホホ。。。
2023年05月05日 13:17撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
5/5 13:17
雪渓の落石に何度も乗ってしまい、板裏が傷だらけ。
トホホ。。。

感想

今年のGW前半は、月山&鳥海山にBCスキーに出かけ楽しみました。
連休後半は、白馬岳に登り、国内屈指の大雪渓を滑走して締めたいと思います。

天気も予報よりいい感じで、白馬ブールの青空のもと、迫力満点の大雪渓に感嘆。
白馬山荘から絶景を眺めながら谷の中に飛び込むように滑る感じは、鳥肌ものでした。
雪渓の後半は、雪渓内の落石が多く、悲鳴を叫びながら滑走せざるを得ない状況になりましたが、総じて白馬大雪渓の醍醐味に浸ることができた1日となりました。

<白馬大絶景をBCスキー滑走したGoPro動画はこちら↓>


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コメント

すばらしい絶景!!コントラスト映えますね\(^o^)/
2023/5/19 7:37
rararaさん、こんばんは。
突き抜ける青空と白い雪渓のコントラストが最高でしたよ〜
是非、行ってみてくださいgood
2023/5/19 21:54
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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猿倉〜大雪渓(秋道)〜白馬山頂〜白馬鑓温泉〜猿倉
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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