常念岳 一ノ沢ピストン

2023年05月28日(日) [日帰り]

• GPS: 10:26
• 距離: 15.0km
• 登り: 1,635m
• 下り: 1,636m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:37
• 休憩: 1:47
• 合計: 10:24

4:06 常念岳登山者用駐車場
4:31 4:32 一ノ沢登山口
4:39 4:39 山ノ神
5:18 5:23 王滝ベンチ
5:41 5:42 烏帽子沢
6:04 6:04 笠原沢
6:55 7:03 最終水場
7:45 7:58 常念小屋
9:00 9:00 三股への分岐点
9:11 9:58 常念岳
10:03 10:04 三股への分岐点
10:42 10:59 常念小屋
11:34 11:36 最終水場
12:14 12:15 笠原沢
12:39 12:40 烏帽子沢
13:01 13:09 王滝ベンチ
13:58 13:58 山ノ神
14:08 14:09 一ノ沢登山口
14:29 14:30 常念岳登山者用駐車場
14:30 ゴール地点

天候

曇りのち晴れ
気温　朝5℃→午後8℃ほど
地上は14℃くらい
風速　10〜15m/s
日が翳っている時風の直撃を受ける西側斜面は非常に寒いが、日が出ると春の陽気

アクセス

利用交通機関：

自家用車

一ノ沢登山口第一駐車場を利用
※朝4時前で10台ほど。まだまだ空きあり

コース状況／危険箇所等

▪️一ノ沢コース
・一ノ沢登山口〜笠原沢
非常によく整備された登山道。一ノ沢沿いを緩やかに高度をあげていく。
途中山の神、古池、王滝ベンチなどポイントあり。
登山口駐車場から約2時間の行程

・笠原沢〜胸突八丁〜最終水場〜常念乗越
笠原沢から先は雪渓ゾーンとなるが、今年は雪が少ないのか、雪渓は既に割れており胸突八丁からの夏道も露出していた為アイゼンなどは必要としなかった。
（雪渓が繋がっている時期は最終水場まで雪渓歩き）
最終水場より上には第一〜第三ベンチがあり、この区間は残雪あり（爪不要）
笠原沢から常念乗越は約1時間半の行程

・常念乗越〜常念岳
ガレ場が山頂まで続くが目印は多く分かりやすい。
1時間15分ほどの行程

その他周辺情報

・一ノ沢登山口
トイレ、登山ポストあり

・常念小屋
常念乗越にある有人小屋。テン場、トイレ、売店利用可

・安曇野みさと温泉 ファインビュー室山
眺めが良い露天風呂あり

写真

5/28 4:08

安曇野の近場に住む山友まるたに常念岳に誘われたので前日移動、まるた宅泊で朝4時前に一ノ沢登山口駐車場へやってきた。
この時期に北アルプスに来るのは初めて。
登山口の気温も5℃と、季節が逆戻りしたかのように寒い。
駐車場には他にも何人かの登山者が準備中だった。
準備を整え4時過ぎに出発した。

ま）相変わらず前置き長いな。ほぼ毎日拝んでるからか、常念はたまに行きたくなるんよ。

5/28 4:21

第一駐車場から15分ほどで登山口到着。
トイレを借りエネルギー補給や装備調整をしていると他の登山者が数組やってきた。
今日は基本曇り予報だが、9-12時辺りは晴れ間がのぞく予報。
なんとかその時間帯に山頂に着きたいものだ。

5/28 4:31

いよいよ登山開始。
まるたは2ヶ月前の靭帯断裂のリハビリ登山でまだ本調子では無く、自分は右足首に痛みを軽く抱えながらの登山。
2人とも慎重に歩いていく

ま）この2ヶ月休みはサボりぎみの引きこもりだったから足より体力のほうが不安かも

5/28 4:40

すぐに山ノ神に着いた。
登山の無事を祈る

5/28 5:17

40分ほど樹林を歩くと沢の直ぐ脇を歩く道にでた。
まるた曰くずっと樹林の三股ルートと違い、一ノ沢ルートは変化に富んでいて飽きないんだとか。

ま）三股も嫌いじゃないぞ、脚立までがちょい遠いだけ

5/28 5:18

足に軽い痛みが走るまるたに言われ王滝ベンチで小休止。
寒い日陰を歩き続けテンションが上がらない私。

ま）なぜか痛めた足と逆の方が痛かった。ただの運動不足かな

5/28 5:22

予報よりだいぶ早く青空が見えてきた。
このまま晴天になってくれないかな。
沢の水音をBGMに先へ進む

5/28 6:04

笠原沢到着。
前常念から伸びる雪渓が見える。
登山開始から2時間、まだまだ先は長そうだ。

5/28 6:07

一ノ沢は水量豊富で水音は激しい

5/28 6:17

疲労がヤバくてまるたに先頭を歩いてもらう。
どうにもテンションが上がらない

雪渓は通常笠原沢と胸突八丁の間あたりから始まるというが、今年はもうだいぶ雪が溶けているらしい。
かつてまるたが6月頭に登った時は最終水場まで雪渓が繋がっていたらしいが…

5/28 6:26

雪渓が見えてきた！
体調は悪くないが、気分がいまいち上がらず非常に疲れている。
雪渓歩きで気分転換だな。

ま）なんかえらいぼこぼこに穴開いて融けてるな…

5/28 6:39

…と思ったら雪渓は亀裂だらけで繋がっておらず、しかも胸突八丁からの夏道も露出しており折角つけたチェーンスパイクも直ぐに外す羽目に😂
胸突八丁の急坂をヘロヘロなまま登る

ま）ここまで雪渓が融けてたのは予想外だった。ちょっと残念だったけど、まぁ夏道も悪くない

5/28 6:42

雲が上がってきて雲海めいてきた。
日差しは出たり翳ったりだがそこまで寒くない。
しかし上部からはゴーゴーと風の音が聞こえる。
上は寒いんだろうなあ

5/28 6:44

暫く谷を見下ろしながらの道をいく。
道は非常によく整備され流石百名山といったところか。

5/28 6:45

胸突八丁過ぎてから下山者と度々すれ違う様になった。
常念小屋泊の人たちかな？

5/28 6:52

ヤマザクラ？が其処彼処に咲いていた。
やはり高峰は春が来るのが遅いな

5/28 6:54

最終水場手前で雪渓を横切る登山者を待つ。
もっと雪がある時期ならここまで雪渓歩きができるという。

5/28 6:56

最終水場。
縦走の場合はここで水を汲むんだな

ま）前はコップがあったような、ないような…

5/28 6:56

ここからは斜度が急になり、常念乗越までそれが続く

5/28 7:07

第一ベンチ。
あと常念乗越まであと800mらしい

この先何組か登山者とすれ違ったが、ここから先が長いと言っていた

ま）距離を表示されると余計に長く感じるんだよね

5/28 7:19

第二ベンチ、あと500m！？
第一ベンチから300mしか登って無いのか…

疲れ果て小休止

ま）さすがに半袖だと涼しくなってきたので中に長袖着こんだ

5/28 7:26

第二ベンチから上は残雪が増えるが爪などは着けずに慎重にに登った。
（雪がグズグズで爪が噛まない）

5/28 7:29

第三ベンチ。あと300m！
なかなか着かないな…

5/28 7:38

常念岳が見えた。
常念小屋から更に1時間以上かかるらしい。
まだ遠いな

5/28 7:42

やっとやっと登り終わり！
いや〜長かった…

5/28 7:43

常念乗越到着。
3時間40分かかった。
いきなり正面に槍穂がお出迎え！

ま）乗越到着、槍穂晴れてて拝めてサイコー😆

5/28 7:46

常念小屋。帰りに立ち寄り山Tシャツを買った

ま）金さえあれば…

5/28 7:49

常念岳本体にアタックする前にエネルギー補給！
まるたが用意してくれたスイーツをいただく。
小屋前のベンチは風が吹き抜け非常に寒く、2人とも最終の登りの前に一枚羽織り防寒対策

5/28 7:59

朝8時前、常念岳山頂へ出発！

まだここから1時間以上かかるらしい

5/28 8:04

残雪期は通行止めな三股への分岐を通過

5/28 8:05

高度は見る間に上がり、常念小屋と横通岳を見下ろしていく

ま）あとで横通岳も寄っちゃう？百高スタンプやで〜

5/28 8:05

山頂までは北アルプスの山頂付近によくあるガレ場が続く。

ストームクルーザーを着込んで防寒していたまるただが…

5/28 8:23

直ぐ暑くなり脱いでしまったまるたw

穂高連峰側から冷たい風が吹き抜け、常念の西側斜面は非常に寒い。
しかし日が出たり東側斜面を歩くと暑いという…

ま）風当たるとヤバかったね、これ寒いの我慢しとるわ

5/28 8:23

残雪期特有のシマシマな風景に感動

5/28 8:27

大キレットの向こうに見えるのは笠ヶ岳？
綺麗な三角形してるなぁ

5/28 8:33

青空が出てきて気温が上がり出したらあからさまにテンションが上がり出したワタシ。
全身にも力が漲りワクワクして来た！

横通岳の向こうに見えるのは有明山か？

5/28 8:47

安曇野市街方面はまだ雲多いな。
関東側は薄く雲に覆われ丁度北アルプス上空辺りで青空に切り替わっている。
太陽は雲から出たりでなかったり。
風も強く体感気温は5℃以下かも。

5/28 8:49

槍穂だけは常念乗越で見えてからずっと太陽を浴びていた。
今日あっち登ってる人は大勝利だな。

途中ソロ男性から昨日は雷鳥がたくさん出たらしい事を聞く

ま）雷鳥の鳴きまねしたけど出てこなかったな

登り始めて約一時間、8:59に前常念への分岐に着いた。
ここから山頂まではあと10分足らずだ。

5/28 9:01

最後の登り！

5/28 9:04

疲労はあるが気分は上々！
この辺りはまるたと雑談しながら余裕の風情で登ってた

5/28 9:06

振り返ると横通岳の向こうに立山や剱岳、鹿島槍や後立山連峰の山々が広がっていた

5/28 9:08

山頂直下、遂に日光が岩場を照らす！
今迄日陰だった常念だが、山頂到着と同時に晴れるなんて超ラッキーだな。

5/28 9:09

常念岳登頂！
ワタシは2017年9月に三股から周回で来て以来5年8ヶ月ぶり

5/28 9:11

まるたは今回で5回目の常念岳だ。
急に来たくなり自分を誘ったらしいが、常念岳は彼にとって思い入れのある山だしな。

地元の里山（？）らしいし😅

ま）いや里山ではないから、それ言ったのnameless7cくんだから。とにかく登頂ヤリー！！

5/28 9:10

蝶ヶ岳からの稜線は非常に厳しい。
前はよくテント担いでこんな道歩いたなあ

5/28 9:10

乗鞍岳と御嶽山が見える

5/28 9:11

裏銀座の方もよく見えるな。
今日は空気が澄んでいるのか北アルプスの遠景はバッチリ見えた

5/28 9:11

正面奥は大天井岳か？
更に奥に剱岳。
いつか行けるんだろうか

ま）なんなら今年行っちゃう？

5/28 9:12

槍ヶ岳方面は終始鮮明に見えていた。
大キレットを吹き抜けてくる風が冷たい。
何処で休憩するか話し合う

5/28 9:12

槍ヶ岳が見える側は風が当たるから…とウロウロする

5/28 9:16

結局安曇野側の岩陰で休憩を取ることにしたが、スペースが狭くてちょい怖かった（雪が無ければ断崖の直ぐ横）

5/28 9:19

山田うどんのカップ麺でドヤ顔のまるた

ま）ドヤッ！だうどんは地元のソウルフードだ！毎週木曜に給食で食ってたからな

5/28 9:55

山頂で45分も休憩してしまった。
朝早く出たので時間に余裕があるのは良いな。
休憩中山頂が混んできたので退散する事にした。

5/28 9:56

立山方面。

5月末でこの景色なら、もう少し早い時期なら真っ白の北アルプスを拝めたのかなあ
でも冬季に来る体力も経験も無いしな。

5/28 10:03

三股分岐通過

ここからが長いんだ。
2人とも足に爆弾を抱えている為慎重に降りてゆく

ま）うちらは下り全般が核心部だからな

5/28 10:21

槍ヶ岳がずっと晴れていて嬉しい

5/28 10:34

相変わらず西側斜面は風が強いが、だんだんと気温は上がってきているのか風もあまり冷たくなくなってきた

5/28 10:37

足を気にして神経をつかう岩場の下りももう少しで終わりだ

5/28 10:51

1時間弱で常念乗越へ。
帰りは小屋に寄り、山Tシャツを買いトイレを借りた

5/28 11:00

さらば常念

天気予報では下り坂の筈だが逆に天気良くなってきてないか？

5/28 11:12

グズグズの残雪を慎重に降りる。
滑りやすくて気を使う

5/28 11:43

ポカポカ陽気に気持ちよく下山路を歩く
行きは寒かったし余裕無かったからなあ

5/28 11:52

胸突八丁を過ぎる。
雪渓歩きが出来なかったのは少し残念

ま）次は4月に来てみようか、横通岳に

5/28 12:11

笠原沢付近から常念方面を振り返る。
水音が気持ち良い

5/28 12:11

まだまだ先は長いが、右足を庇いながら歩いていたら逆に左膝に痛みが走るようになってきたのが不安要素

5/28 12:14

笠原沢通過

5/28 12:26

暫くはアップダウンの少ない道が続く

5/28 12:40

烏帽子沢通過

ここら辺から本格的には左脚が痛んできて、歩行に難儀した

5/28 12:45

常念岳はまだ晴れてるな

5/28 13:08

足の痛みにたまらず王滝ベンチで休憩。
しかし足の痛みは引かず…

ま）まさか自分より相棒のほうが足が痛くなるとは思わなんだ

5/28 13:10

左足を庇いヒョコヒョコ歩くワタシ

5/28 13:12

すごい気持ち良い道なのになあ〜

5/28 13:43

行きは撮り忘れた古池

ゴール近し！

ま）魚いたね、岩魚かな山女かな

5/28 13:56

山ノ神到着。
なんとか戻って来れたか。
感謝の祈りを捧げる

5/28 14:09

一ノ沢登山口着いた〜！
いや〜長かった。
脚がまともならあと30分くらい早く着けたかな

ま）いいリハビリになった、付き合ってくれてありがとう

5/28 14:29

駐車場までの道は意外に長いが、木漏れ日の中気持ちよくフィニッシュ

ま）おつかれ〜

5/28 15:14

安曇野のファインビュー室山で汗を流す。

温泉で汗を流すと疲労がヤバくてまるた宅で1時間くらい仮眠させてもらってから神奈川に帰宅した。
帰りは渋滞で＋1時間ほどかかった。

お疲れ様でした！

ま）ここの日帰り温泉も初めてきたけど露天風呂からの眺めが良くて気持ちよかった

5/27 18:42

前日安曇野のトンカツ屋で晩飯
めっちゃ美味くて明日のパワー充填出来た感ある。

ま）百家のとんかつ。職場の同僚に聞いて知ってたけど、3度目でやっと入れた。ボリューミーで美味くておすすめ

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-6 オリンパス

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

AQUOS sense6 SHG05 au シャープ

感想

kukaminn

今週どこに登ろうか決めかねていたタイミングで山友のまるたより「常念岳に行かないか」と連絡が来た。
常念岳は5年以上前にテント担いで蝶ヶ岳から縦走したが、とにかくキツかったというイメージ。
前回は三股からだったが、今回は自分が未踏の一ノ沢ルートピストンで日帰り計画だという。
昨年南アルプスの鋸岳や塩見岳の日帰りピストンを経験しているのでそれよりは楽な筈（？）…と参加を決定した。

とはいえコースタイム10時間以上の長丁場、早めに寝てコンディションを整え無ければ。
土曜に神奈川から移動しまるた宅に泊まり、早朝起床、朝4時には登山口を出発した。
体調はまあまあ。

しかし季節が逆戻りしたかの様な寒さ（朝気温5℃）＆曇天に気分は上がらず粛々と長い登山道を歩く…
やる気無さそうとまるたにも見抜かれる程。

しかし一ノ沢ルートは彼のいう通り変化に富んで飽きさせない良いコース。
常念岳に取りつき晴れて気温が上昇する頃には気分へアゲアゲ、常念サイコー！みたいに手のひらクルクル回していたのだったw

下山中膝の痛みに難儀したが来てよかった。
翌日月曜日もまだ体が覚醒したままだったくらい。
ダメージも低めでまたすぐ山に行きたくなってしまった。

まるた

3月に痛めた足の具合も大分良くなってきたので、回復度合いを試しに、
kukaminnくんを誘って近所の常念岳へ行ってきました。

以前に2人で三股から蝶ヶ岳経由で周回しましたが、
一ノ沢から登るのはkukaminnくんは初めてで、自分は3回目。
三股からも嫌いではないけど長い樹林に飽きてしまうので、
沢沿いの一ノ沢のほうが自分は好きだ。（こっちのほうが楽だし）
kukaminnくんにはそんなコースも楽しんでもらえたようで良かったです。
曇り予報が多かった天気もほぼ一日晴れてくれて、山頂で槍穂を拝むことができました。

足のほうは登りは問題なし、下りでまだ痛みがありましたが、
無事に下りてこられたので少し自信回復、いいリハビリになりました。