記録ID: 5572806
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
御在所・鎌ヶ岳
ロープウェイ点検路〜御在所岳〜岳不動尊・割谷の頭〜旧参宮道
2023年06月04日(日) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 07:58
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,228m
- 下り
- 1,238m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 7:59
距離 12.6km
登り 1,244m
下り 1,241m
6:02
10分
スタート地点
14:01
ゴール地点
天候 | 晴れ 気温15〜25℃ 微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂付近以外はバリルート。テープや道がない場所に自ら安全なルートを見出し、うっすらとある獣道を見つけられ、読図が正確にでき、事前にリスクを推測して対応でき、不測の事態でもルートに復帰できる知識、経験、技術、体力、装備がある方以外は避けた方が良いと思います。それができる方にとっては、危険な場所も回避できて、多少のリスクを許容しつつ、かなり魅力的で楽しめる素晴らしいルートだと思います。 なお、事故発生した場合を想定して、自己責任の元、登山計画提出、保険加入、ココヘリ持参は前提です。 ・往路 スタートから一ノ谷御在所山の家までは道路。そこから登山道が始まる。最初は気持ちの良い沢を歩く。途中から沢を離れて尾根を登るが、途中からは道らしきものもなくなる。ここからは、自ら安全なルートを見出して進みます。泥と落ち葉の急斜面を立木や木の根を利用して登って行ったり、崖上のトラバースなどを進み、ロープウェイの6号鉄塔まで進むと巡視路が出現します。この区間が往路の核心部となります。滑落したら死亡する箇所が複数あります。上記の知識、経験、技術、装備が不十分な方はこの区間はリスクが高いです。急斜面で崖上などに滑落して立木もなく登ることも下ることもできなくなった場合は、怪我をしていなくても遭難に至りますので、最低でもお助けロープ代わりのザイルを持参することをお勧めします。 6号鉄塔から先の巡視路は、所々、崩落気味の箇所やくたびれた鉄の梯子などもあります。はしごは1人づつならば強度的には問題ありません。御在所岳周辺から青岳までは一般道や一般道並みの道なので問題ありません。 ・復路 青岳から標高940mまでは、踏み跡はあるが薄かったり、消えかけている箇所、瘦せ尾根などがあります。等高線からは読みにくい落差やすんなり通りにくい箇所もあるので道がない場所でも自ら安全なルートを見出すルーファイ力が必要。940mからは等高線以上に斜度があり、920mの等高線が密になった箇所には先の見えない落差10m位の岩と土の崖があります。自分達は崖を左に巻きましたが、右から巻いたほうが良いかもしれません。ただし、右から巻くと崖上から下の地形は見えません。登りならば問題なく見ると思います。ここが復路の核心部ですが、往路の核心部よりも総合的なリスクは高いと思います。この先900mまでは滑落やルーファイミスが事故、遭難に直結する区間となります。その後は本谷の沢へ合流し、875m辺りで本谷の沢へ合流しますが、本谷の少し上流には迫力のある不動滝とその下流には祠(岳不動尊)があります。景色も沢水もきれいで涼しいので、手足や顔を洗ってお参りすると良いでしょう。ここからは、整備は古いながらも道が判別できます。また、大きな沢への合流までは鈴鹿とは思えない白い巨岩の河原と水量が続きます。木曽川水系のような沢で、グリップも良く楽しく歩ける区間です。しばらくいくと、岳不動尊道・ヤシオ尾根道分岐となります。自分達は気持ちの良い沢を降りすぎてしまったので、適当に斜面を登ってコルに登り、割谷の頭へ向かいました。そこから先も沢の左岸側に道がありますが、適当に沢を歩いたり、して本川へ合流して道路へ降りました。あとは舗装道路を歩いてトンネル越えて戻るだけです。 一定以上の知識・経験・技術がある方にとっては、多様で変化に富み、適度に総合的な知識と技術も楽しめる素晴らしいルートです。 |
写真
グ:今日は以前、ベジさんからご提案あったロープウェイ巡視路です。1人で行くのにはためらう場所とのことでご提案していただいたので、嬉しい限り。さて、何がでてくるのか楽しみです。今日一日、よろしくお願いいたしますm(__)m。
グ:駐車場から、軽く今日の想定リスクと装備について情報共有したあと、出発しました。急斜面でちょっとしたお助けロープや、プチ滑落で補助ロープが必要かもしれないので、8mm12mロープとスリング、カラビナ、滑落防止の6mm0.6mなど、最低限の装備を積み込む。スリングで簡易ハーネスの作り方も確認する。
さあ、出発です。いこの巡視路の下を歩いていくのかあ。ワクワクするなあ
べ:期待半分、不安半分・・・
さあ、出発です。いこの巡視路の下を歩いていくのかあ。ワクワクするなあ
べ:期待半分、不安半分・・・
べ:やっぱりこの日の本谷は、明らかにいつもより水量が多いよね。
グ:ですね。それでも予想よりはずっと少ない。こっちは、あまり降ってなかったんですね。ちなみに一昨日の大雨では、自宅近所の庄内川は氾濫しそうでしたから。ずっと警報鳴ってましたし。
グ:ですね。それでも予想よりはずっと少ない。こっちは、あまり降ってなかったんですね。ちなみに一昨日の大雨では、自宅近所の庄内川は氾濫しそうでしたから。ずっと警報鳴ってましたし。
べ:道を外したので、地形と相談しながらロープウェイの下部を目指し沢沿いに高度を上げていく。
グ:そもそもまともな道があったのかどうかさえ不明ですが、バリルートってこんなもんだと思う。むしろ、こういったルーファイを楽しむものなので、読図で進むのが正しいかと。
グ:そもそもまともな道があったのかどうかさえ不明ですが、バリルートってこんなもんだと思う。むしろ、こういったルーファイを楽しむものなので、読図で進むのが正しいかと。
ベ:ヘルメットを落とし、回収に向かうベジ・・・。すいません、反省してます・・・
グ:大丈夫です!!でもヘルメットが沢に落ちてたので、一瞬、滑落事故かと焦りました(笑)。無事で良かったです。そういえば、ヘルメットホルダーって、皆さん結構外れてますよね。自分は藪こぎで外れることもあるのでザックに入れてます。
グ:大丈夫です!!でもヘルメットが沢に落ちてたので、一瞬、滑落事故かと焦りました(笑)。無事で良かったです。そういえば、ヘルメットホルダーって、皆さん結構外れてますよね。自分は藪こぎで外れることもあるのでザックに入れてます。
ベ:6号鉄塔、そして鈴鹿の山並みや伊勢湾が綺麗に見渡せるポイントでおやつ休憩を取る。
それにしてもこのサラサドウダンの木が何だかスゴイ!
見てると何だか元気をもらえる気がする。
グ:朽ちた巨木の上に芽吹いて、一人で咲いている。美しいです。
それにしてもこのサラサドウダンの木が何だかスゴイ!
見てると何だか元気をもらえる気がする。
グ:朽ちた巨木の上に芽吹いて、一人で咲いている。美しいです。
ベ:多くのベニドウダンが咲き誇り、我々に力を与えてくれる。
グ:小さくて赤くて立派で可愛らしくも美しいですね。ちなみに花がないのがサラサドウダンで花が咲いているのがベニドウダンですか?
べ:花の色が違いますね。
グ:小さくて赤くて立派で可愛らしくも美しいですね。ちなみに花がないのがサラサドウダンで花が咲いているのがベニドウダンですか?
べ:花の色が違いますね。
ベ:6号鉄塔に向け、道はますます険しさを増していく。
確実なルーファイ、そして地形と相談しながら登っていく。
驚く程的確なルーファイと、持ち前のパワーでグイグイと登っていくグリーンさんには本当に脱帽だった。
グ:褒めすぎです(^^ゞ。ちなみにこの辺が往路の核心部です。地形図の読図だけでなく、目の前の地形に対して、自分の技術、体力に応じて安全に進めるルートを見出す力は必須。足元も泥と落ち葉で滑るので滑落注意です。トレランシューズの深いラグをゆっくりきちんと食いこませて、スリップしてパワーロスしないようにゆっくり体を押し上げます。グリップの悪いところでは、腕で立木を掴んで押し上げることで荷重分散して進みます。
確実なルーファイ、そして地形と相談しながら登っていく。
驚く程的確なルーファイと、持ち前のパワーでグイグイと登っていくグリーンさんには本当に脱帽だった。
グ:褒めすぎです(^^ゞ。ちなみにこの辺が往路の核心部です。地形図の読図だけでなく、目の前の地形に対して、自分の技術、体力に応じて安全に進めるルートを見出す力は必須。足元も泥と落ち葉で滑るので滑落注意です。トレランシューズの深いラグをゆっくりきちんと食いこませて、スリップしてパワーロスしないようにゆっくり体を押し上げます。グリップの悪いところでは、腕で立木を掴んで押し上げることで荷重分散して進みます。
ベ:ここも見た目以上に難所だった。
中央の枯れ木が朽ち果てて全く支点として使えないので、その他のありとあらゆるモノを掴みながら登っていった。
なかなか緊張感だった。
グ:こういった場所、沢山ありましたね。枯れ木ばかりで軽く引くと折れて倒れる。立木や根っこ、岩の中継点がない。時には土に両手をついてバランスとったり。
中央の枯れ木が朽ち果てて全く支点として使えないので、その他のありとあらゆるモノを掴みながら登っていった。
なかなか緊張感だった。
グ:こういった場所、沢山ありましたね。枯れ木ばかりで軽く引くと折れて倒れる。立木や根っこ、岩の中継点がない。時には土に両手をついてバランスとったり。
ベ:バリエーション豊かな急登や岩場、それに様々なハシゴ達をクリアしていく楽しさといったら・・・
また、ロープウェイの支索線がすぐ脇を通っているのもこのルートならではの光景だろう。
グ:本当に!!このルート、素晴らしいです。じっくりゆっくり楽しみをかみしめながら登っていくのが良いですね。そこに、一緒に楽しみを分かち合える仲間がいればパーフェクト!!
また、ロープウェイの支索線がすぐ脇を通っているのもこのルートならではの光景だろう。
グ:本当に!!このルート、素晴らしいです。じっくりゆっくり楽しみをかみしめながら登っていくのが良いですね。そこに、一緒に楽しみを分かち合える仲間がいればパーフェクト!!
ベ:登る前にハシゴの状態を確認するグリーンさん。
グ:見てました?(笑)。体重かけたり、グラついて梯子の足が外れないか心配だったので、念のためグラつき具体と強度を確認してました。ここ、ワンミスで死にますからね。でも予想以上にしっかりしてたので強度は万全な感じでしたね。実は結構ビビリで細かいんですよ。自分。
グ:見てました?(笑)。体重かけたり、グラついて梯子の足が外れないか心配だったので、念のためグラつき具体と強度を確認してました。ここ、ワンミスで死にますからね。でも予想以上にしっかりしてたので強度は万全な感じでしたね。実は結構ビビリで細かいんですよ。自分。
ベ:このルート最長のハシゴ場。
古いハシゴに被せる様に新しいハシゴが掛けられていた。
グ:こういったハシゴ、たまにありますけど、結局、強度は下の古いハシゴ次第なので怖いんですよね。登る前に確認しましたが、今回は大丈夫そうでした。中アルの牙岩では、朽ちた木製のハシゴにアルミ梯子が取り付けられていたけど、あれは怖かった。取り付けの根元は直径1cmのビスと番線でしたし・・・。
古いハシゴに被せる様に新しいハシゴが掛けられていた。
グ:こういったハシゴ、たまにありますけど、結局、強度は下の古いハシゴ次第なので怖いんですよね。登る前に確認しましたが、今回は大丈夫そうでした。中アルの牙岩では、朽ちた木製のハシゴにアルミ梯子が取り付けられていたけど、あれは怖かった。取り付けの根元は直径1cmのビスと番線でしたし・・・。
ベ:三角点と最高点に向かう途中、山頂のトイレに立ち寄るベジをベンチに座って待つグリーンさん。
それにしてもグリーンさんはベンチが似合わんな・・・
グ:ソファーなら似合うんですけどね(笑)。
それにしてもグリーンさんはベンチが似合わんな・・・
グ:ソファーなら似合うんですけどね(笑)。
ベ:山頂は多くの登山者で賑わっていたが、誰も映り込まなかった奇跡の一枚。
いや、よく見るとメッチャ可愛い登山犬が映こんでる!
もちろん脇にはオーナーさんもお見えですョ。
グ:ワンちゃんは岩場と雪道が好きだとか。実はポーズも決めている。
いや、よく見るとメッチャ可愛い登山犬が映こんでる!
もちろん脇にはオーナーさんもお見えですョ。
グ:ワンちゃんは岩場と雪道が好きだとか。実はポーズも決めている。
グ:とりあえずベジさんが左から様子を見に行く。自分は右から。二人とも途中まで進むと、ベジさんが「こっち行けますわ!!」と大きな声が!!自分は進みかけた右巻を引き返して左から追いかけます。急登の泥と落ち葉のトラバースを慎重に進んで合流する。
グ:巻いて核心部を振り返るとこんな感じ。上から見ると、安全に降りられるようには見えないし、下の状況が見えない。でも下から見ると、自分が進みかけたルートからだと登りやすいので、多分、そちらのルートでも安全に降りられたのだろう。
ベ:こんなところに立派な道標が立っている。
以前は国見尾根に至るルートもそれなりに歩かれていたのだろうか?
グ:なぜだかこの標識が癪に障るのでは自分だけだろうか?悔しいというか・・・。
以前は国見尾根に至るルートもそれなりに歩かれていたのだろうか?
グ:なぜだかこの標識が癪に障るのでは自分だけだろうか?悔しいというか・・・。
ベ:鐘突堂跡から西側の谷を降りていき、「旧参宮道」の痕跡を辿って鳥井戸谷まで下っていきます。
旧参宮道を歩くのも今回の山行の大きな目的の一つでした。
グ:この道がまた良かった!!趣があって歴史を感じる。
旧参宮道を歩くのも今回の山行の大きな目的の一つでした。
グ:この道がまた良かった!!趣があって歴史を感じる。
撮影機器:
装備
個人装備 |
サロモン半袖
モンベルハーフパンツ
モンベルカーフガード
予備コンタクト1式
温度計
115デジベルホイッスル
大門沢手ぬぐい
レインウェア上下
サロモンスピードクロス6
ザック(グラナイトギアのクラウン2の38Lトップリッドとフレーム外し)
パン2袋とおにぎり1個(おにぎりとパン1袋消費800kcal)
非常食(柿の種3袋)
ヘッドライト(レッドレンザーMH5を2個と予備電池2個)
GPS(ガーミンmap66sを1個と予備電池3セット)
スマホ(ドコモ)
カメラ
ココヘリ
JROカード
お金クレジットカードなど
地図
ピコシェルター
お茶1.7L(1.2L消費)
エマージェンシーグッズ1式
ヘルメット
熊鈴大
8mm12mザイル
スリング1.2m×2
6mmロープスリング0.6m×2本
カラビナ2個
トレッキングポール
薄手のスーパーグリップ手袋
チェーンアイゼン
総重量約8.5kg
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感想
急遽決まったグリーンさんとのコラボ山行。
以前のコラボ山行時にお話をしていたルートが気になるらしい。
そのルートとは、御在所ロープウェイの点検路から御在所岳に登頂、国見岳・青岳を経由して岳不動尊・割谷の頭〜旧参宮道で下山するという、マイナールート・バリルートで御在所岳を満喫するちょっと変則的なもの。
鈴鹿山脈の中でも一二を争う超メジャーな御在所岳だが、本当にこの山は奥が深いというか、懐が深い。
初心者から上級者まで、そして春夏秋冬楽しめる本当に素晴らしい山だと思う。
今回の山行は、御在所岳の山頂付近〜青岳間は県境稜線のメジャールートだが、その他の区間はほぼバリルートとなる。
しかも、ある意味飛び切りの・・・
登りのロープウェイ点検路、下りの青岳〜岳不動尊間は特にスペシャル!
詳しくはレコを読んでもらうとして、とにかく楽しいが、アドベンチャー感満載のルートでした!
ですが、決して他のハイカーにはお薦めは出来る様なルートではありませんでしたね。
また、三岳寺跡・割谷の頭から三岳寺の旧参宮道も味わい深い古道歩きを楽しめる良いルートでしたが、不明瞭な箇所も多く、こちらも他のハイカーにあまりお薦め出来るルートでは無かったです。
今回の山行は、マニアックかつワイルドではありましたが、全体的に魅力的で変化に富んだ素晴らしく楽しいルートでした。
ただ、ある程度人を選ぶと思いますし、好き嫌いもハッキリ分かれると思います。
自分が初めて山登りを体験した御在所岳ですが、この山はまだまだ自分を成長させてくれる様です。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
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訪問者数:387人
レポ見ながらドキドキしましたわ♪
ドキドキの止まらない素敵なルートですやろ😅
絶対に人にはお薦め出来ませんが、ワタハルさんにやったらお薦め出来ますわ😆
こんばんは
私がもう少しスピードアップしたら、或いはお二人がもう少しだけゆっくり登って下さったら、大君ヶ畑以来の再開を果たせたかと思うと残念です。😅
きっと近い将来、またお会い出来ることを願いつつ
仙台より😄
再会できなかったのは残念です😭。
こちらに来られる時はお声掛けください。機会を合わせて、また一緒にどこか行きましょう!
それにしても仙台、、、気になります(笑)。どこのお山に行かれるのか、、、。いや、お仕事だけかもですが。
夜分にスイマセン。
自分も山猫さんのレコを見て、ニアミスや〜ん😫って思ってました!
山猫さんとまだコラボ出来ておりませんが、鈴鹿で気になる場所等ございましたら是非、コラボ山行やりましょう🙏
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